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買ってはいけない電気圧力鍋の特徴7選|危険な選び方と安全に選ぶチェックリスト

電気圧力鍋は、正しく設計された製品を選び、取扱説明書どおりに使えば、

  • 火を使わない

  • 調理時間を短縮できる

  • 調理中につきっきりで見ている必要がない
    という大きなメリットがあります。

一方で、

  • 安全基準を満たしていない、または品質の低い製品を選ぶ

  • 「入れてはいけない食材」や「量の上限」を守らない

  • メンテナンスを怠り、蒸気口やパッキンの異常に気づかない
    といった条件が重なると、事故や故障のリスクが高まります。

本記事では、特定のメーカーを批判するのではなく、
「どんな特徴の電気圧力鍋を買うと後悔しやすいのか」
「どんな人には電気圧力鍋自体が向かないのか」
を冷静に整理し、安心して判断できるように解説します。

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目次

買ってはいけない電気圧力鍋の特徴7つ

安全マーク(PSC・PSE)の表示があいまい、または見当たらない

日本国内で販売される家庭用の圧力鍋には、消費生活用製品安全法にもとづく「PSCマーク」の表示が義務付けられています。
また、電気製品としては電気用品安全法にもとづく「PSEマーク」も必要です。

買ってはいけない可能性が高いのは、次のような製品です。

  • 本体や取扱説明書にPSCマーク・PSEマークが見当たらない

  • マークはあるが、極端に小さく表示されており、型番や定格の説明が不十分

  • 海外通販サイトからの並行輸入品で、日本向けの安全表示がない

PSC・PSEマークがない、または不明瞭な製品は、日本の安全基準に従っていない可能性があります。
まずは**「安全マークが明確に表示されているか」**を最初のチェックポイントにしてください。

保証が1年未満・サポート窓口が不明瞭

万一の初期不良やトラブルがあったとき、どこに連絡すればよいか分からない製品は大きな不安要素です。

避けたいのは、次のような条件です。

  • 保証期間が「6か月」など極端に短い

  • 保証書にメーカー名や連絡先がはっきり書かれていない

  • サポート窓口がメールアドレスのみで、電話番号やWebフォームがない

一方、多くの国内メーカーは1年程度の保証を標準とし、有償修理や部品供給体制も整えています。

圧力を扱う家電で「保証・サポートを削っている製品」は、買ってはいけない候補と考えてよいでしょう。

価格と品質のバランスが極端に悪い「激安多機能」モデル

「多機能なのに1万円以下」「高級メーカーの半額」など、極端に安い電気圧力鍋には注意が必要です。

もちろん、安くても良い製品は存在しますが、

  • 材質が薄く耐久性に不安がある

  • 安全弁や圧力センサーなど重要部品の品質が低い

  • 温度・圧力制御が粗く、調理ムラや焦げつきが起こりやすい
    といったリスクがあります。

「激安なのに多機能」を売りにしている製品を検討する場合は、

  • メーカーの実績(他の家電も出しているか)

  • 保証期間・サポート体制

  • 実際のレビュー(初期不良や安全面の指摘がないか)
    を冷静に確認しましょう。

自動減圧など安全機能が乏しく、構造説明も不十分

最近の電気圧力鍋には、

  • 自動減圧機能

  • 蓋のロック機構

  • 異常加熱時の自動停止機能
    など、複数の安全機能が搭載されているのが一般的です。

避けたいのは、

  • 安全機能について取扱説明書にほとんど説明がない

  • 減圧の方法が「コンセントを抜くだけ」のように大ざっぱ

  • 構造図や注意書きが簡略すぎて、どこが危険なのか分からない

安全機能は「あるかどうか」だけでなく、「どう動くのかが分かるか」が重要です。
説明が不十分な製品は、トラブル時に正しく対処できず、リスクが高まります。

日本語の取扱説明書・表示が分かりづらい、注意喚起が少ない

圧力鍋の事故では、

  • 食材や水を入れすぎる

  • 蓋の閉め方を誤る

  • パッキンや蒸気口の異常に気づかない
    といった取扱いミスが原因となるケースが多く報告されています。

取扱説明書や本体の表示が、

  • 機械翻訳のようで意味が分かりづらい

  • 重要な警告が目立たない

  • 図解が少なく、文章だけで理解しづらい
    といった場合、使用者側のミスを誘発しやすくなります。

「読む気がしない説明書」の製品は、圧力鍋では特に避けるべきです。
購入前にPDFマニュアルが公開されている場合は、一度目を通してみることをおすすめします。

パーツが多すぎてお手入れが複雑、洗いにくい構造

「電気圧力鍋はめんどくさい」と言われる理由の一つが、お手入れの手間です。
内蓋やパッキン、蒸気口などを正しく洗わないと、

  • 食材カスが詰まって圧力が正常にかからない

  • 蒸気口が詰まり、危険な状態になる
    といったトラブルにつながります。

避けたいのは、

  • パーツが細かく分かれすぎて何をどこまで外せば良いか分からない

  • 蒸気口まわりの部品が取り外しにくく、日常的な清掃が事実上困難

  • 取扱説明書にお手入れ手順の写真や図解が少ない

毎回のお手入れが負担になる構造だと、
「ついサボる → 汚れや詰まりが蓄積 → 故障や事故のリスク増大」
という悪循環に陥りやすくなります。

容量・本体サイズがライフスタイルと合っていない

電気圧力鍋は、炊飯器と同等かそれ以上のサイズがあるため、置き場所・収納場所の確保が非常に重要です。

  • 家族人数に対して容量が大きすぎる(2人暮らしで6Lなど)

  • キッチンカウンターに置くと作業スペースがほぼなくなる

  • 毎回出し入れが必要な収納場所しかない

このようなミスマッチがあると、
「重くて出すのが面倒 → 使わなくなる → 置物化」
というパターンになりがちです。

家族の人数+1L程度が目安とされることが多いので、
自分の家庭の調理量と、キッチンの実寸を測ったうえで容量・サイズを検討してください。


そもそも電気圧力鍋を買うべきでない人の条件

コンセント・ブレーカーに余裕がなく同時使用が多い家庭

電気圧力鍋は、調理中に600〜1200W程度の電力を消費します。
電子レンジやIHクッキングヒーターなどと同時に使うと、ブレーカーが落ちる可能性があります。

  • 古い住宅で分岐ブレーカーの容量が小さい

  • 同じコンセントタップから複数の高出力家電を使用している

  • ブレーカーがよく落ちる環境

このような場合、電気圧力鍋を追加するとストレスが増えるだけ、ということも少なくありません。

キッチンが狭く、常設スペースも収納スペースも確保できない人

「とりあえず買ってから置き場所を考える」は、電気圧力鍋においてはほぼ失敗フラグです。

  • 炊飯器と同等以上の設置面積

  • 蓋を開けるための上方向のスペース

  • 蒸気が当たらない周囲の余裕

これらを確保できないと、使うたびに出し入れが必要になり、結局使わなくなります。

「材料を切るのも計量も面倒」レベルで下準備が苦手な人

電気圧力鍋は「ほったらかし調理」が売りですが、

  • 材料を切る

  • 分量を量る

  • 調味料を準備する
    といった下準備は必要です。

「材料を切るのも計量も面倒」というレベルで下準備が苦手な方は、
電子レンジ用の簡単レシピや冷凍宅配食など、別の選択肢を検討した方が満足度が高くなる場合もあります。

レシピを読むのが苦手で、シンプルな調理家電を好む人

多くの電気圧力鍋には自動メニューが搭載されていますが、

  • メニューの番号を選ぶ

  • 加圧時間を設定する

  • 圧力が下がるまで待つ
    など、一定の操作ステップは避けられません。

「レシピ文章を読むのが苦手」「ボタン操作が多いと混乱する」という方には、

  • 自動調理機能付き炊飯器

  • 1〜2機能に特化したシンプルな調理家電
    の方が向いている可能性があります。


電気圧力鍋のリスクと安全に使うための注意点

過去の事故情報から分かる典型的な危険パターン

消費者庁の注意喚起によると、圧力鍋の事故には次のようなパターンが多く見られます。

  • 蒸気口や圧力調整部分が詰まった状態で加熱し続けた

  • パッキンが劣化・変形しているのにそのまま使用した

  • 水と食材の量が多すぎ、内容物が噴き出した

  • 圧力が十分に下がる前に無理に蓋を開けようとした

これらは、電気圧力鍋でも同様に注意すべきポイントです。

入れてはいけない食材・調味料(豆類・餅・カレールウなど)

電気圧力鍋には、「入れてはいけない、または注意が必要な食材」があります。

代表的なものは以下のとおりです。

  • 豆類(皮がむけて蒸気口をふさぎやすい)

  • 餅・団子など粘りが強いもの

  • さつま揚げなどの練り物

  • カレーやシチューのルウ(とろみが強くなり蒸気口をふさぐ)

  • 皮付きのソーセージなど皮膜のある肉類

  • 大量の油・アルコール

  • 麺類

  • 炭酸飲料・重曹など膨張しやすいもの

取扱説明書に具体的なNG食材が記載されているはずですので、必ず事前に確認してください。

量を入れすぎたとき・違和感を感じたときの対処

  • 鍋の容量に対し、水と食材は2/3以下、豆類・麺類の場合は1/3以下が目安とされています。

  • 誤って入れすぎた場合は、一度中身を減らし、指定量以内に調整してから使用してください。

  • 加圧中に異常な音・匂い・蒸気漏れを感じた場合は、すぐに電源を切り、コンセントを抜き、完全に冷めて圧力が下がるまで触らないでください。

長く安全に使うためのメンテナンス・チェック項目

  • 使用前に、蒸気口など圧力調整部分に詰まりがないか確認する

  • パッキンにぬめりやひび割れ・変形がないか確認し、定期的に交換する

  • 使用後は特に蓋やパッキンまわりの汚れを丁寧に落とす

  • 異常が続く場合は自分で分解せず、メーカーや販売店に相談する

これらは、消費者庁の注意喚起でも共通して強調されているポイントです。


失敗しない電気圧力鍋の選び方チェックリスト

ステップ1|安全性チェック(PSC/PSEマーク・メーカー情報)

  1. 本体・取扱説明書にPSCマーク・PSEマークがはっきり表示されているか

  2. メーカー名・販売事業者名・連絡先が明記されているか

  3. 安全に関する注意書きが十分に書かれているか

この3つの条件を満たさない製品は、買ってはいけない候補として慎重に検討してください。

ステップ2|使いやすさチェック(操作性・自動メニュー・音・時間)

  • ボタンや表示が直感的で、家族全員が使いこなせそうか

  • よく作る料理(カレー・煮物・肉料理など)の自動メニューがあるか

  • 加圧前後の待ち時間を含めた「トータルの調理時間」が許容範囲か

  • 調理中の動作音が気にならないレベルか(レビューも参考に)

ステップ3|お手入れ・収納・電源まわりの現実チェック

  • パーツは「取り外しやすく・戻しやすい」構造になっているか

  • 公式サイトなどでお手入れ動画・図解が公開されているか

  • キッチンカウンターに置きっぱなしにできるか、寸法を測って確認したか

  • コンセントの位置・ブレーカー容量と他家電との同時使用状況を確認したか

ステップ4|予算と保証・サポートのバランスを確認

  • 希望予算の中で、最低限満たしたい条件(安全性・容量・自動メニュー数など)を整理したか

  • 保証期間・サポート内容(修理窓口・部品供給期間)を確認したか

  • レビューで「初期不良」「サポート対応」に問題がないか確認したか


電気圧力鍋が向いている人・向いていない人を整理する

電気圧力鍋が向いている人

  • 共働きで夕食準備の時間が限られている

  • 煮込み料理やスープをまとめて作り置きしたい

  • 小さな子どもがいて、ガス火の使用時間を減らしたい

  • レシピに沿って手順を追うことに抵抗がない

こうした方にとって、電気圧力鍋は時短と安全性を両立できる有力な選択肢になり得ます。

ガス圧力鍋や他の調理家電が向いている人

  • コンロ周りにスペースがあり、鍋の出し入れが苦にならない

  • ブレーカー容量に不安がある

  • キッチン家電をこれ以上増やしたくない

  • 調理中に鍋の様子を見ながら火加減を調整したい

このような方には、

  • ガス圧力鍋

  • 自動メニュー付き炊飯器

  • 電気フライパン・ホットプレート
    など、他の調理家電の方がライフスタイルに合う場合もあります。

どうしても迷うときに自問すべき3つの質問

  1. 「キッチンに置きっぱなしにできる具体的な場所は決まっているか」

  2. 「ブレーカー容量やコンセントの状況を確認し、同時使用のイメージができているか」

  3. 「週に何回、どんな料理で使うかが具体的にイメージできているか」

この3つすべてに「はい」と答えられない場合は、
いったん購入を保留し、他の選択肢も含めて検討することをおすすめします。


まとめ|「買ってはいけない電気圧力鍋」を避けて後悔のない1台を選ぶ

  • 「買ってはいけない電気圧力鍋」とは、

    • 安全マークやメーカー情報が不明瞭

    • 保証・サポートが弱い

    • 安全機能や説明が不十分

    • お手入れやサイズが現実と合わない
      といったリスクとミスマッチを内包した製品です。

  • また、

    • 電源・ブレーカーに余裕がない

    • キッチンが狭く置き場所が確保できない

    • 下準備やレシピ確認が極端に苦手
      といった方には、電気圧力鍋そのものが向かない可能性があります。

一方で、
条件さえ合えば電気圧力鍋は、非常に便利で心強い家電です。

本記事のチェックリストを使い、

  1. 安全性(PSC/PSEマーク・安全機能)

  2. 使いやすさ(操作性・自動メニュー)

  3. お手入れ・収納・電源環境

  4. 予算と保証・サポート

の4つの視点から落ち着いて確認すれば、
「買ってはいけない電気圧力鍋」を避け、後悔のない1台に近づけます。