TweetDeckが有料化してから、「無料で同じ体験に近づけないか?」という相談が一気に増えました。結論から言うと、完全無料で“Deckそのもの”を再現するのは難しい。
でも悲観は無用。予約=Buffer、制作=Typefully、整頓=SocialDog、将来拡張=Zoho Socialという“役割分担”で、コストゼロから十分実用的な運用は作れます。
本記事では、無料プランの現実的な範囲と限界を正直に示しつつ、今日から回せるレシピ(週次の仕込み・日次のチェック・常時監視の工夫)まで具体的に解説。
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無料で万能な一本は見つかりません。だからこそ、目的別に軽いツールを足す発想が効きます。
はじめはBuffer+Typefullyで「作る→配る」の導線を固め、日本語圏での成長やフォロー整理が必要ならSocialDogを、チーム運用や拡張余地を見据えるならZoho Socialを追加。
X本体のリスト/検索保存を固定タブ化して“擬似カラム”を作れば、日々の監視も無料で十分回ります。
運用が回りはじめて予約枠が常に満杯/詳細分析が欲しい/承認フローが必要になったら、その時点で部分的に有料へ移行すればOK。
低コストで始め、成果に応じて拡張する——この順番なら、無駄な出費なく“続けられる仕組み”が手に入ります。
無料で使えるTweetDeckの代わりになるツール
いま無料で始めるなら:
Buffer(投稿予約の土台)+Typefully(スレッド作成・下書き)+X本体のリスト/検索(常時監視)
日本語運用やフォロー管理を重視するならSocialDogを追加。小規模チームはZoho SocialのFreeで下地づくり。
完全なDeck様式(多カラム常時監視+高度な承認フロー)を“無料だけで”再現するのは難しい。必要に応じ有料への段階移行を検討。
無料で使えるTweetDeck代替ツール
Buffer:無料で“運用の背骨”を作る定番
何ができる?
X(旧Twitter)の予約投稿、スレッド投稿のスケジュール、基本的な分析が可能。UIが分かりやすく、マルチプラットフォーム運用の母艦になりやすいです。無料プランの枠
公式の料金ページではFreeは最大3チャネル。サポート文書では「各キューにつき Xのスレッドは1本だけ予約可能(ドラフトは複数OK)」と明記。まず試すには十分です。強み:カレンダー/キュー運用が直感的、他SNSとの併用が容易
弱み:高度分析や自動最適化は有料領域
向いている人:個人ブロガー、小規模事業の“最初の一本化”
セットアップのコツ(5分)
Bufferアカウント作成 → Xを接続
週3〜5本の投稿枠を作成し、**固定の“キュー時刻”**を設定
スレッドはTypefullyで下書き→Bufferへ持ち込み or 直接Bufferで予約(※同時に溜めすぎない)
SocialDog(国産):日本語での成長管理・フォロー整理が得意
何ができる?
フォロワー/フォロー管理、キーワード監視、基本指標の推移確認などX特化の運用補助に強み。無料プランの枠
2024年9月にX対応のFreeプランを再開。Xアカウント1つ連携+基本機能を無償開放しています(当時の告知・現行仕様はリンク先で要確認)。強み:日本語UI・運用ノウハウの親和性、フォロー整理や監視がしやすい
弱み:無料では投稿・分析の上位機能が制限
向いている人:日本語圏の運用、フォロー/キーワード管理を重視する個人・小規模
活用のコツ
「日次の反応チェック」(フォロワー増減や反応の傾向)→Bufferのカレンダー修正に反映
「週次のフォロー整理」→無駄なノイズを減らし、TLの質を改善
Zoho Social:将来のチーム運用を見据えた“無料の入り口”
何ができる?
無料プランでも**“1ブランド=6チャネル”構成**(X含む)で管理でき、入門用途として整理されたダッシュボード体験を提供。無料プランの枠
1 Brand(6 Channels)、1 Team Memberが明記。成長したらそのまま有料へ移行しやすい設計。強み:ブランド単位の見通しが立てやすく、拡張=有料移行がスムーズ
弱み:無料だとワークフロー/レポートは控えめ
向いている人:小規模チーム、のちに本格導入を視野に入れるケース
Typefully:Xのスレッド作成・下書き体験に特化
何ができる?
文章作成に集中できるエディタ、スレッド化、下書きコラボなど。Bufferと併用すると「作る(Typefully)→配る(Buffer)」が効率的。無料プランの枠
公式料金ページは有料の案内中心ですが、第三者レビューでは「無料:1アカウント/月15投稿」などの目安が整理されています。実際の打鍵前に公式内の最新表示をご確認ください。強み:スレッド制作の生産性、軽快さ
弱み:分析や自動化は軽め
向いている人:個人クリエイター、専門家アカウントのスレッド運用
“TweetDeckっぽい”無料運用を再現する3レシピ
レシピA:個人ブロガー/副業ライター向け
投稿予約:Buffer(週3〜5本をキューに)
スレッド作成:Typefully(下書き→清書)
監視:X本体のリストを「ニュース/競合/読者」などで3分割、ブラウザの固定タブで常時表示
日次ルーチン(10分):前日投稿の反応 → 見出し/サムネ改善案だけメモ → 次回のキューに反映
(根拠:BufferのX対応・スレッド予約、Typefullyのスレッド特化)
レシピB:日本語圏での成長・フォロー整理重視
投稿予約:Buffer
成長管理:SocialDog(フォロワー動向・キーワード監視・フォロー整理)
監視:X本体の検索保存(ブランド名・指名検索・主要KW)
(根拠:SocialDogのFreeでX対応再開、基本指標の推移確認ができる)
レシピC:小規模チーム/将来拡張を見据える
一元管理:Zoho SocialのFree(1ブランド=6チャネル)で枠組み整備
制作:Typefully(必要に応じ)
レポート:必要になったらZohoの有料へ拡張
(根拠:ZohoのFree仕様とX対応の明記)
比較の着眼点:よくある誤解と最新注意
「Hootsuiteの無料でよくない?」
→ 無料プランは既に廃止。現行は有料のみ(30日トライアル除く)という整理が一般的です。「Laterで全部いけるでしょ?」
→ LaterはXサポートを2025年8月に終了。X目的では選択肢から外れるため注意。「Makeで自動化すれば?」
→ MakeのX連携は2025年5月30日で停止。現状は不可。
導入ステップ:今日から無料で始めるチェックリスト
目的の明確化:
「週○本の定期配信」か、「キャンペーン時に増やす」のか
ツール選定:
配信母艦=Buffer、日本語の成長管理=SocialDog、チームの下地=Zoho Social、スレッド制作=Typefully
X側の準備:
リスト(競合/顧客/インフルエンサー)と検索保存(指名/主要KW)を作成して常時タブ化
運用リズム:
週次:下書き(Typefully)→予約(Buffer)
日次:反応チェック&フォロー整理(SocialDog)
随時:ニュースはリストで監視→必要なときだけ即時投稿
見直し基準(有料移行のサイン):
予約枠が毎週パンパン/もっと細かい分析が欲しい/チームの承認フローが必要
FAQ
Q. 完全無料のTweetDeckはもう使えませんか?
A. X Pro(旧TweetDeck)は有料(X Premium加入者対象)です。無料の公式Deckは基本提供されていません。
Q. 複数カラムの“ながら監視”を無料で実現する方法は?
A. 外部ツールでの完全再現は難しいため、X本体の「リスト」「検索保存」を複数タブで常時表示し、予約はBuffer等で行うのが現実的です。
Q. Hootsuiteの無料プランは?
A. 廃止済みと整理されています(30日トライアルは別)
Q. LaterやMakeはどうなりましたか?
A. Laterは2025年8月にXサポート終了、MakeのX連携は2025年5月30日に停止。現時点ではX目的の選択肢にはなりにくいです。