楽天ポイントクラブの画面に突然あらわれる「利息プラスポイント」。気になって調べてみると「楽天ポイント利息は意味ない」「デメリットばかり」といった声も多く、結局ONにすべきか迷ったまま放置してはいませんか。
確かに、年利0.108%という数字だけを見ると、目を引くような増え方はしません。
一方で、元本割れなし・手数料なしで「預けておくだけで少しずつ増える」という、他のポイントサービスにはあまりない特徴も持っています。
問題は、サービスそのものが良い/悪いではなく、「あなたのポイント残高・使い方・リスク許容度に合っているかどうか」です。
本記事では、「楽天ポイント利息は本当に意味ないのか?」「どんなデメリットがあり、どんな人にはメリットがあるのか?」を、具体的なシミュレーションとチェックリストを使って整理します。
読み終える頃には、楽天ポイント利息を“今すぐONにすべきか”“きっぱり使わないと決めるべきか”を、自信を持って判断できるようになります。
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楽天ポイント利息とは?仕組みと基本スペックを整理
楽天ポイント利息(利息プラスポイント)の概要
楽天ポイント利息(利息プラスポイント)は、楽天ポイントの「預金口座」のようなサービスです。
楽天市場や楽天カードの利用などで貯まった通常ポイントを預けておくと、その残高に対して毎月「利息」としてポイントが上乗せされます。
預けるのは現金ではなく「楽天ポイント」
元本(預けたポイント)が減ることはない
毎月、残高に応じて少しずつポイントが増える
というイメージを持っていただくと分かりやすいです。
利率・利息の計算方法と付与タイミング
楽天ポイント利息の利率は、執筆時点で”年利0.108%(月利0.009%)”です。
利息の付き方は次のような流れです。
毎月末日時点の「利息プラスポイント残高」を確認
その残高に”月利0.009%”を掛ける
計算された利息分のポイントが、翌月5日ごろに付与される
利息は1ポイント単位で進呈されます。
計算上1ポイントに満たない分は「端数」として翌月以降に繰り越され、端数の合計が1ポイント以上になったタイミングで実際に付与されます。
そのため、残高が少ない場合はしばらく利息が表示されず、「本当に利息が付いているのか分かりにくい」というケースもあります。
対象となるポイント・元本保証・手数料
楽天ポイント利息の対象は通常ポイントのみです。期間限定ポイントは預け入れできません。
主なスペックは次のとおりです。
対象ポイント:楽天通常ポイントのみ
元本割れ:なし(預けたポイントが減ることはない)
手数料:預け入れ・引き出しとも無料
預け入れ単位:1ポイントから
引き出し単位:1ポイントから
1回あたりの追加上限:通常会員 30,000ポイント前後、ダイヤモンド会員はそれ以上(公式条件に準拠)
つまり、「大きく増えはしないが、減りもしない、ほぼノーリスクの保管場所」として位置づけられるサービスです。
「楽天ポイント利息は意味ない」と言われる主な理由
年利0.108%はどれくらい?残高別シミュレーション
「楽天ポイント利息 意味ない」「楽天ポイント利息 デメリット」といったキーワードで検索されている最大の理由は、利率が非常に低く感じられる点です。
代表的な残高で、年間の増加イメージをざっくり試算してみます(単利・概算)。
1,000ポイント預ける → 年間約1ポイント増加
10,000ポイント預ける → 年間約10ポイント増加
50,000ポイント預ける → 年間約54ポイント増加
100,000ポイント預ける → 年間約108ポイント増加
10万ポイントを1年間預けても、増えるのは100ポイント強です。
この規模感を見ると、
「思ったより増えない」
「ポイントを使ってしまった方が得では?」
「手間のわりにリターンが小さい」
と感じやすく、「意味ない」という評価につながりやすくなります。
楽天ポイント運用など他の活用法との比較
楽天ポイント利息は、よく次のようなサービスと比較されます。
楽天ポイント運用(投資信託・株価指数連動型の擬似運用)
楽天キャッシュ(チャージして支払い・投資に活用)
楽天証券を利用した投資信託・株式投資 など
これらは値動きのリスクはあるが、長期的には数%以上のリターンを狙える可能性がある選択肢です。
そのため、「ポイントを積極的に増やしたい」という目的であれば、
楽天ポイント利息:リターンは非常に小さい
ポイント運用や投資:リスクはあるが、増える余地は大きい
となり、利息サービスはどうしても見劣りしてしまいます。
「増やすこと」を最優先する人から見ると、「楽天ポイント利息は意味がない」という評価になりやすいのはこのためです。
通常ポイントのみ対象・引き出しの手間といったデメリット
「意味ない」と評される理由は利率だけではありません。仕様面のデメリットも存在します。
期間限定ポイントは預けられない
キャンペーンやスーパーセールなどで大量に付与される期間限定ポイントは対象外です。
「期限切れ対策」としては使えないため、ポイ活視点では物足りないと感じる人も多いです。
支払いに使う前に引き出し操作が必要
利息プラスポイントに預けている分は、そのままでは支払いで使えず、一度「通常ポイントに戻す」操作が必要です。
日常的にポイント払いを多用する人ほど、このひと手間がストレスに感じられます。
残高が少ないと利息が目に見えにくい
端数切り上げの仕組み上、残高が少ないと利息が付与されるまで時間がかかり、「本当に意味があるのか?」と感じやすくなります。
これらの要素が重なり、「利率が低い上に使い勝手も微妙」と評価されるケースが多くなっています。
楽天ポイント利息のメリットと向いている人の条件
元本割れなしで「ほぼノーリスク」で増やせる
一方で、楽天ポイント利息には明確なメリットもあります。
最大のポイントは、元本割れリスクがないことです。
預けたポイントが減ることはない
利息として増える分は少額ながら「確実」
投資経験がなくても、損失を気にせず利用できる
投資やポイント運用に対して「値下がりが怖い」「損をしたくない」と感じる方にとっては、心理的なハードルが非常に低いサービスだと言えます。
貯めトクモードで自動化できるメリット
楽天ポイント利息には、「貯めトクモード」という自動追加機能があります。
貯めトクモードをONにすると
毎日14時以降、保有している通常ポイントが自動で利息プラスポイントに移される
一度ONにしておけば、
ポイントが貯まる → 自動で利息対象になる → 何もしなくても少しずつ増える
という状態を作ることができます。
こまめに追加・引き出しを管理する時間が取れない方にとって、これは大きな利点です。
利用に向いている人のチェックポイント
次のチェック項目に複数当てはまる場合、楽天ポイント利息は「意味ない」どころか、相性の良い選択肢になる可能性があります。
□ 投資やポイント運用で元本割れするのは避けたい
□ 楽天ポイントの残高が、常に1万ポイント以上あることが多い
□ 期間限定よりも、通常ポイントが多く貯まっている
□ ポイントをすぐ使うというより、数ヶ月〜1年程度溜め込んでしまう
□ 「大きく増やす」より、「減らさずに少しでも増えれば十分」と考えている
このようなスタイルの方にとっては、楽天ポイント利息は「安全な置き場所」として一定の意味を持つサービスです。
楽天ポイント利息のデメリットと向いていない人の特徴
大きく増やすには不向き:増加額が小さいケース
改めて整理すると、年利0.108%という利率では大きな増加は期待できません。
残高が数千〜1万ポイント程度
預け入れ期間が1年前後
といったケースでは、年間で数ポイント〜十数ポイント程度しか増えないこともあり、「努力に見合わない」と感じる方も多いはずです。
「毎年数%以上のリターンを狙いたい」「ポイントでも攻めの運用をしたい」という目的には、正直なところ向いていません。
楽天ポイント運用・投資に回した方がよい人
次のようなタイプの方は、楽天ポイント利息よりも楽天ポイント運用や投資信託などにポイントを回した方が合理的なケースが多いです。
□ 値動きによる一時的なマイナスは許容できる
□ 中長期(3〜5年以上)のスパンで増やしたい
□ ポイントは「完全に余剰」であり、失っても家計に影響が少ない
□ 投資の勉強も兼ねて「ポイントでリスクを取ってみたい」
この場合、楽天ポイント利息を選ぶと「安全すぎてリターンが極端に小さい」ため、結果的に満足度が低くなりがちです。
期間限定ポイント中心の人にとっての注意点
楽天経済圏では、キャンペーンや買い回りなどで期間限定ポイントが大量に付与されるケースが多くあります。
しかし、期間限定ポイントは楽天ポイント利息には預けられません。そのため、
期間限定ポイントがメインで貯まる
通常ポイントの残高はあまり多くない
という方にとっては、楽天ポイント利息の活用場面がほとんどありません。
このような場合は、「意味ない」と感じるのも自然です。優先すべきは、期間限定ポイントの有効期限内消化になります。
具体例で比較:あなたはどのパターン?3タイプ別おすすめ戦略
ポイント残高が常に1万ポイント未満の人
月の獲得ポイント:数百〜数千ポイント
ポイント残高:1万ポイント未満で推移
この場合、楽天ポイント利息で得られる利息は年間数ポイント〜十数ポイント程度です。
おすすめの優先順位は次のとおりです。
期間限定ポイントの期限管理・早めの消化
通常ポイントは、キャンペーン時の買い物や日常の支払いに活用
余った通常ポイントの一部だけ、試しに利息へ預ける
「増やす」よりも「ムダなく使い切る」ことを優先した方が、体感としての満足度は高くなります。
1〜5万ポイントを安定的に持っている人
月の獲得ポイント:数千〜1万ポイント程度
ポイント残高:1〜5万ポイントをキープ
この層は、楽天ポイント利息による増加を最低限は実感できるボリュームです。
1万ポイント → 年間約10ポイント
5万ポイント → 年間約50ポイント強
絶対額は大きくありませんが、「預けておけば少しは増える」と言える水準です。
おすすめの使い分けは以下です。
近々使う予定のあるポイント → 通常ポイントのまま保持
すぐには使わない余剰分 →
リスクを取りたくない部分:楽天ポイント利息
少し攻めたい部分:楽天ポイント運用
というように、用途別に分ける運用が現実的です。
5万〜10万ポイント以上を寝かせているヘビーユーザー
月の獲得ポイント:1万ポイント以上
ポイント残高:5万〜10万ポイント以上が常にある
このレベルになると、楽天ポイント利息のインパクトもそれなりに出てきます。
5万ポイント → 年間約50ポイント
10万ポイント → 年間約100ポイント強
決して「劇的」ではありませんが、「全く意味がない」とは言い切れない水準です。
おすすめの考え方は次のとおりです。
いざという時のために残しておきたい「安全資金」分
→ 楽天ポイント利息で保管(元本保証・ほぼノーリスク)完全な余剰ポイント(失っても家計に影響が少ない分)
→ 楽天ポイント運用や投資信託など、リスクを取る選択肢へ
このように、「守り」と「攻め」をポイントの中で分けると、楽天ポイント利息の役割がはっきりします。
楽天ポイント利息の始め方・やめ方(貯めトクモードの設定)
貯めトクモードをONにして自動追加する方法
楽天ポイント利息の利用開始は非常に簡単です。楽天ポイントクラブの「楽天ポイント利息」ページから、
「貯めトクモードをONにする」を選択
利用規約等を確認し、同意して設定完了
という流れで、数タップで設定できます。
一度ONにすると、毎日14時以降、保有する通常ポイントが自動的に利息プラスポイントへ追加されます。
手動でポイントを追加・引き出しする手順
貯めトクモードを使わず、自分のタイミングで手動管理することも可能です。
追加する場合
楽天ポイント利息のページで「追加する」を選択
預け入れたいポイント数を入力(1ポイント以上)
確認して実行
引き出す場合
「引き出す」を選択
通常ポイントに戻したいポイント数を入力
確認して実行
いずれも手数料はかからず、操作は数十秒で完了します。
やめたくなったときのOFF手順と注意点
「思ったより増えないのでやめたい」「ポイントをすぐ使える状態に戻したい」という場合は、次の手順で対応できます。
貯めトクモードをOFFにする
楽天ポイント利息ページの設定から、貯めトクモードをOFFに切り替えます。
これ以降、自動で追加されることはなくなります。
利息プラスポイントを通常ポイントに引き出す
必要に応じて、預けているポイントを通常ポイントへ戻します。
解約手数料やペナルティはありませんので、「とりあえず試してみて、合わなければやめる」という使い方もしやすいサービスです。
まとめ:楽天ポイント利息は本当に意味ない?判断基準と結論
サービスのメリット・デメリットの要点整理
最後に、楽天ポイント利息の特徴を整理します。
メリット
元本割れがなく、預けておくだけで自動的にポイントが増える
手数料無料で、1ポイントから気軽に利用できる
貯めトクモードで自動化でき、管理の手間がほとんどかからない
デメリット
年利0.108%と利率が低く、増加額は非常に小さい
通常ポイントのみ対象で、期間限定ポイントには使えない
利息プラスポイントから引き出さないと支払いに使えず、ひと手間増える
利率だけを見ると、「積極的に増やしたい人」にとっては確かに「意味ない」と感じられるレベルです。
使うべき人・使わなくてよい人の最終チェックリスト
最後に、「自分は楽天ポイント利息を使うべきか?」を判断するためのチェックリストです。
楽天ポイント利息を使うべき人
□ 投資やポイント運用の値下がりリスクは取りたくない
□ 楽天の通常ポイントが1万ポイント以上たまりやすい
□ すぐには使わないポイントがまとまって存在する
□ 「大きなリターン」より「安全性」を重視している
□ 設定を一度して、あとはほぼ放置で運用したい
楽天ポイント利息を使わなくてよい人
□ ポイントでも、ある程度リスクを取って増やしたい
□ ポイントを貯めたらすぐに買い物に使ってしまう
□ 期間限定ポイントが中心で、通常ポイントは少なめ
□ 楽天ポイント運用や投資信託などを試してみたい
総合すると、楽天ポイント利息は
「リスクを取りたくない人」にとっての、安全で手軽なポイントの保管場所
「大量のポイントを寝かせている楽天ヘビーユーザー」が守りとして使う選択肢
としては十分に“意味がある”サービスです。
一方で、「ポイントでもリスクを取り、大きく増やしたい人」にとっては、確かにメリットが薄く、「意味ない」「デメリットが目立つ」と感じられる面もあります。