有線イヤホンを使っていると、ある日突然「右だけ聞こえない」「左が急に無音になった」というトラブルが発生することがあります。
このとき、必ずしもイヤホン本体が壊れたとは限らず、接続不良やスマホ側の設定など、いくつか原因の候補があります。
本記事では「有線イヤホン」に絞り、
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ご自身で今すぐ安全に試せる対処法
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イヤホン側・スマホ側・ジャック側の切り分け方法
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直らないときの修理・買い替えの判断基準
を順番にご説明いたします。
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有線イヤホンで片方だけ聞こえないときは、いきなり「故障」と決めつけず、次の順番で原因を切り分けていただくとスムーズです。
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基本チェック:音量・ミュート・アプリ・別の端末/イヤホンで確認する
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接触・汚れの確認:プラグの挿し込み、プラグとジャックのクリーニングを行う
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端末側設定の確認:左右バランス・モノラル設定・PC/テレビのオーディオ設定を見直す
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断線・故障の判断:ケーブルを動かしても改善しない場合は、修理・買い替えを検討する
まず最初に確認すべきポイント(1〜2分)
音量・ミュート・接続機器の基本チェック
最初に、次の基本項目をご確認ください。
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スマホ本体やPCの音量が極端に小さくなっていないか
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ミュート設定や「おやすみモード」「集中モード」などが有効になっていないか
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音楽アプリ側の音量が0になっていないか
片耳だけ聞こえないと思っていても、実は音量バランスが偏っているだけというケースもあります。
ほかのアプリ・別の曲でも同じ症状か確認する
特定のアプリや動画だけ、音声が片側に偏っている場合があります。
例えば、片側のチャンネルだけに音が入っている動画や、録音の問題などです。
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別の音楽アプリ
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別の楽曲・動画
で再生し、同じ側のイヤホンが聞こえないかどうかを確認してください。
ほかのイヤホン/ほかの端末でのクロスチェック
原因を切り分けるために、可能であれば次もお試しください。
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今の端末に別のイヤホンを挿してみる
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今のイヤホンを別のスマホやPCに挿してみる
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別のイヤホンでも同じ側が聞こえない → 端末側・ジャック側の可能性が高い
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別の端末でも同じイヤホンの片側だけ聞こえない → イヤホン本体の可能性が高い
といった形で、故障箇所のあたりをつけることができます。
原因1:イヤホンの接触不良・汚れが原因のケース
片耳だけ聞こえないトラブルで、まず多いのがプラグやジャックの接触不良です。
プラグの挿し込み不足を確認する
有線イヤホンのプラグが途中までしか挿さっていないと、ステレオ端子の一部だけが接触し、片耳だけ聞こえることがあります。
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カチッと奥まで挿し込まれているか
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ケースやカバーが干渉して、奥まで入っていないことはないか
を改めてご確認ください。
プラグの汚れ・酸化膜を乾いた布で拭き取る
イヤホンプラグの金属部分に皮脂やホコリが付着したり、長期間の使用で酸化膜ができると、接触不良を起こすことがあります。
対処方法の一例です。
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端末からイヤホンを抜く
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柔らかい乾いた布やティッシュで、プラグの金属部分をやさしく拭く
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溝や段差の部分も、汚れを押し込まないように拭き取る
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もう一度しっかり奥まで挿し込んで再生を確認する
※濡れたタオルやウェットティッシュで拭くと、錆びや故障の原因になりますので避けてください。
イヤホンジャック内部のホコリ・ゴミを安全に掃除する
スマホやPCのイヤホンジャック側にホコリが溜まると、片側だけ音が途切れやすくなることがあります。
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先の細いブロワー(エアダスター)
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先端をほぐした綿棒(強く押し込まない)
などで、優しく内部のホコリを取り除いてください。
金属のピンで突くなどの行為は、内部を傷つける原因になるため避けてください。
原因2:スマホ・PC側の設定や不具合が原因のケース
有線イヤホン自体に問題がなくても、端末側の設定で片耳だけ聞こえなくなることがあります。
iPhoneで左右バランスやモノラル設定を確認する
iPhoneでは、アクセシビリティの設定で左右の音量バランスやモノラル再生を変更できます。
確認の一例です。
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「設定」アプリを開く
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「アクセシビリティ」→「オーディオ/ビジュアル」を選択
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「バランス」のスライダーが中央になっているか確認
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「モノラルオーディオ」がオンになっていないか確認
ここでバランスが片側に寄っていると、片耳だけ大きく聞こえる・もう片方がほとんど聞こえない状態になります。
Androidスマホでサウンド設定とイヤホンジャックを確認する
Androidスマホでも、機種によっては左右バランスやイコライザーの設定が存在します。
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設定アプリの「音」「音量」「アクセシビリティ」などの項目を確認する
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サードパーティ製イコライザーアプリを利用している場合、その設定も確認する
また、Android端末ではイヤホンジャック自体の劣化・接触不良が原因となるケースも多く報告されています。
クリーニングや再起動でも改善しない場合は、端末側の故障も疑ってください。
PCやテレビで片耳になるときの設定チェック
PCやテレビに接続したときに片耳しか聞こえない場合、次のような設定を確認してください。
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Windows
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サウンド設定 → スピーカー(またはヘッドホン) → 左右バランスが中央になっているか
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Mac
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システム設定 → サウンド → 出力 → バランスが中央か
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テレビ
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オーディオ出力がモノラル/ステレオで適切に設定されているか
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イヤホンプラグの挿し込みが浅くないか
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設定変更後は、一度電源を入れ直してから再生を確認すると確実です。
原因3:断線やイヤホン本体の故障が疑われるケース
基本的な設定・クリーニングを行っても改善しない場合、断線やイヤホン本体の故障の可能性が高まります。
ケーブルを軽く動かして断線をチェックする方法
次のような方法で、簡易的に断線を疑うことができます。
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音楽を再生した状態で、イヤホンのケーブルを少しずつ動かす
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特に「プラグの根本」や「左右に分かれる分岐部分」「イヤホン本体の付け根」を軽く曲げる
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ケーブルを動かしたときだけ音が出たり消えたりする箇所がないか確認する
特定の場所を動かしたときだけ音が出る場合、その位置の内部で断線や接触不良が起こっている可能性があります。
いつも同じ位置で音が途切れる場合の判断
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ケーブルをまっすぐ伸ばしているときは問題ない
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ある角度に曲げたときだけ片耳が無音になる
このような場合も、ケーブル内部の断線や、プラグ内部の接触不良が疑われます。
この段階になると、自力での完全な復旧は難しいケースが多くなります。
ドライバー故障の可能性と、素人が手を出してはいけない理由
イヤホン内部の「ドライバー」と呼ばれる部品が故障すると、片耳だけ完全に音が出なくなることがあります。
ドライバーは湿気や錆びの影響を受けやすく、不良状態になると交換が必要です。
ただし、ドライバー交換には分解・ハンダ付けなどの作業が伴います。
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メーカー保証が無効になる
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内部パーツを損傷して完全に故障させてしまう
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安全性の観点から一般ユーザーには推奨できない
といった理由から、基本的には専門業者に任せることをおすすめいたします。
直らないときの選択肢:修理か買い替えか
自分で試してよいこと・やってはいけないこと
自分で試してよい範囲の例は、次のとおりです。
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プラグやジャック周りの軽い掃除(乾いた布・綿棒・ブロワーなど)
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端末側の設定確認や再起動
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ケーブルを軽く動かしながら断線の有無を確認する
一方で、次の行為は避けてください。
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イヤホン本体やプラグの分解
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被覆を切ってケーブルを露出させる、ハンダ付けを行う
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針金・金属製のピンでジャック内部を突く
これらは故障の悪化だけでなく、メーカー保証の対象外になるおそれがあります。
修理相談すべきパターンと、相談先の例
次のような場合は、販売店やメーカー、修理店への相談をおすすめいたします。
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保証期間内の製品で、通常使用の範囲で片耳だけ聞こえなくなった
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有名メーカー製イヤホンで、公式の修理サービスが案内されている
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どうしても同じモデルを修理して使い続けたい
相談先の例は、以下のとおりです。
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購入した家電量販店やECサイトのサポート窓口
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メーカー公式の修理受付窓口
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スマホ側ジャックに原因がありそうな場合はスマホ修理店
症状や発生した状況を具体的に伝えることで、適切な対応を受けやすくなります。
買い替えを検討すべきタイミングと目安
以下に該当する場合は、買い替えの方が合理的なケースが多いです。
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低価格帯の有線イヤホンで、修理費用が本体価格を上回りそうなとき
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長年使用しており、ケーブルの被覆やプラグにも劣化が見られる
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すでに何度か同様のトラブルが発生している
通勤・通学用途であれば、予備の有線イヤホンを1本持っておくと、急なトラブル時にも安心です。
再発防止のための有線イヤホンの正しい使い方
断線を防ぐケーブルの扱い方・収納方法
断線は、プラグ根本などに過度な負荷がかかることで発生しやすいとされています。
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抜き差しの際は、必ずプラグ部分を持つ
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ケーブルを強く引っ張らない
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スマホ本体にケーブルをきつく巻き付けない
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ポケットやバッグの中で極端に折れ曲がった状態で放置しない
専用ケースやケーブルバンドを使って、できるだけ緩やかなカーブで収納することがポイントです。
スマホ側イヤホンジャックの劣化を防ぐコツ
スマホのイヤホンジャックも、ホコリや湿気で徐々に劣化します。
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使用しないときは、ジャックカバーやキャップで保護する
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雨の日や湿気の多い環境では、濡れたまま放置しない
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イヤホンを挿したまま本体を落とさないよう、ケーブルの取り回しに注意する
日常的にこれらを意識することで、ジャックの寿命を延ばしやすくなります。
予備イヤホンの持ち方・選び方のヒント
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メインとは別に、安価な予備イヤホンを1本カバンに入れておく
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プラグやケーブルがしっかりした製品を選ぶ
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L字プラグなど、スマホをポケットに入れても負荷がかかりにくい形状を検討する
予備を用意しておくことで、万が一の断線や片耳トラブルが起きても、すぐに音楽や動画を楽しむことができます。