「自主学習のネタが思いつかない」「小6になってから自学に時間がかかりすぎる」──そのようなお悩みはありませんか。
自主学習は力を伸ばす良い機会ですが、毎日のようにネタを考えるのは、お子さまにとっても保護者の方にとっても、意外と大きな負担になります。
本記事では、「自主学習がすぐ終わる」というニーズにお応えし、小学校6年生向けの“10分で1ページ終わる”自主学習ネタを厳選してご紹介します。
国語・算数・理科・社会・英語の教科別アイデアはもちろん、すぐ真似できるノートの書き方や、先生に褒められやすいひと工夫のコツも具体的にお伝えします。
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小6の自主学習は、10分で1ページ完成を目安にすると続けやすくなります。
ノートは
タイトル
今日やること
まとめ・気づき
ふり返り
の4ブロック構成を意識すると、先生に伝わりやすい内容になります。
国語・算数・理科・社会・英語それぞれに、すぐ終わる具体的なネタをいくつも用意しておくことで、ネタ切れのストレスが減ります。
さらに「表にする」「ベスト3を書く」「図から説明する」という3つの型を覚えておけば、お子さま自らネタを生み出せるようになります。
小6の自主学習は「10分で1ページ」がちょうどいい理由
小学校6年生になると、授業の内容も難しくなり、宿題や習い事で忙しくなるお子さまが多いです。自主学習まで完璧にやろうとすると、時間も気力も足りなくなってしまいます。
教育関連の情報では、小学生の家庭学習時間の目安として「学年×10〜15分」がよく紹介されています。
小学6年生であれば60〜90分程度とされますが、大切なのは長さよりも内容であり、短時間でも毎日続けることが効果的だとされています。
また、小学生の集中力が続く時間も「学年×10〜15分程度」と言われており、高学年でも15〜20分ほどしか持たないという指摘があります。
そのため、
自主学習は1回10〜20分程度
ノートは1ページで完結
「終わった!」という達成感を毎日積み重ねる
このくらいの軽さが、自学を習慣にするうえで最も無理のないラインと言えます。
本記事では、小6向けに
1ネタ10分以内で終わること
ノート1ページで完結すること
先生に「よく考えているね」と言ってもらいやすいこと
にこだわって、自主学習のネタとノートの書き方をご紹介します。
まず押さえたい!先生に褒められる自主学習ノートの書き方
「何をやるか」も大事ですが、「どう書くか」で先生からの評価は大きく変わります。ここでは、どの教科にも使えるノート1ページの型をご紹介します。
ノート1ページのレイアウト(4ブロック)
ノート1ページを、次の4つのブロックに分けて書くイメージです。
上:タイトル・日付・教科
例:「割合の文章題を解く」「ことわざ調べ」「日本の名城ベスト3」など
左上:今日やること(ねらい)
「わからなかった問題をもう一度解く」
「ことわざの意味をまとめて覚える」 など
中央〜下:まとめ・気づき(メインの学習部分)
問題・図・表・調べた内容などを書く
右下:ふり返り・次にやること
「分数のかけ算は思ったより簡単だった」
「次は社会の資料も使って調べたい」 など一言でOK
この4ブロックを意識するだけで、「ただ写しただけのノート」から「考えた跡が見えるノート」にグレードアップします。
「ただ写すだけ」にしないひと言フレーズ
教科書や資料を写すだけだと、先生から見ると「どこまで理解しているのか」が伝わりません。最後に1行、次のような一言を足してみてください。
「この中で一番大切だと思ったのは〜だ。理由は〜だから。」
「○年生のころの自分と比べると、ここが成長したと思う。」
「今日やってみて、まだよくわからないと思ったのは〜だ。」
このひと言ふり返りがあるだけで、先生は「よく考えているな」「自分で学ぼうとしているな」と感じやすくなります。
【国語】10分で終わる小6向け自主学習ネタ
漢字・語彙ネタ
① 漢字+熟語+例文まとめ(目安:10分)
今日覚えたい漢字を3〜5個選ぶ
それぞれについて
漢字
よみがな
2つ以上の熟語
自分で作った例文
を表にまとめます。
ノートのポイント:左に漢字・読み、中央に熟語、右に例文を書く3列構成にすると1ページがきれいにまとまります。
② 敬語(丁寧語・尊敬語・謙譲語)の表づくり(目安:10分)
左に「ふつうの言い方」(例:言う・見る・行く)
真ん中に「尊敬語」、右に「謙譲語」を表にします。
例文も1つずつ書くと、中学生になってからも役立ちます。
③ ことわざ・慣用句をマンガ風に説明(目安:10分)
ことわざを1つ選ぶ
ノートの上半分に「ことわざ+意味」を書く
下半分に、そのことわざがぴったりな場面のマンガやイラストを描く
読書・表現ネタ
④ 本や記事の「3行要約」(目安:10分)
読んだ本・物語・ニュースから1つ選ぶ
次の3行でまとめます。
どんな話か(だれが・何をしたか)
いちばん大事な出来事
読んでどう思ったか
⑤ 心に残った言葉ベスト3(目安:10分)
本や教科書から「心に残った言葉」を3つ書く
それぞれの下に「なぜ心に残ったのか」を1〜2行で書きます。
⑥ ニュースに一言意見を書く(目安:10分)
新聞やニュースサイトから1つ話題を選ぶ
「ニュースの内容」を3行でまとめる
自分の意見を3行で書く
ポイント:「〜と思いました」だけで終わらず、「なぜかと言うと〜だから」という形にすると、考える力がアップします。
【算数】図や表を書くとすぐ終わる自主学習ネタ
① 計算スプリント+タイム記録(目安:5〜10分)
ドリルや教科書から計算問題を10〜20問選ぶ
スタート時間と終わり時間を書き、何分かかったか記録
翌日以降も同じ形式で記録し、「自己ベスト」を更新していく
② いろいろな図形の展開図を描く(目安:10分)
立方体・直方体・三角柱など、習った立体を1つ選ぶ
展開図を1つずつ描き、長さを書き込みます。
できれば、組み立てたときの立体のイラストも横に描きます。
③ 単位のまとめ表(目安:10分)
「長さ・重さ・面積・体積・時間」などの単位を表に整理
例:1m=100cm、1kg=1000g など
日常の例(ペットボトル1本=500mL)も書くとイメージしやすくなります。
④ 日常を使ったオリジナル文章題づくり(目安:10分)
おこづかい・買い物・時間・距離など、身近なものを使って問題を作る
例:「マンガ1冊が440円で、3冊買うといくらになるか?」など
下に「式」と「答え」も書きます。
【理科】身のまわりから選べる自主学習ネタ
① 植物の観察メモ(目安:10分)
ベランダや庭、公園の植物を1つ選ぶ
名前・高さ・葉の形・色・気づいたことをノートにまとめる
日付を書いて、同じ植物を何回か観察していくのもおすすめです。
② 人体の臓器と働きのまとめ図(目安:10分)
体の簡単なイラストを描き、「心臓・肺・胃・腸」などの場所を書き込みます。
それぞれの横に「簡単なはたらき」を一言ずつ書きます。
③ 家の中で見つかる「てこのはたらき」「電気のはたらき」(目安:10分)
ドアノブ・はさみ・ホチキスなど、てこを利用した道具を2〜3個探す
テレビ・冷蔵庫・照明など、電気が使われているものを挙げる
「力の支点・作用点」「電気がどこから来ているか」などを簡単にまとめます。
④ 天体の比較表(目安:10分)
太陽・地球・月を表に書き、「大きさ・温度・明るさ・自分との関係」を整理
習った星座があれば、好きな星座について1つまとめるのも良いです。
【社会】ニュースや地図を使った小6らしいネタ
① 日本地図+都道府県と特産品(目安:10分)
日本地図を簡単に描く(細かくなくてOK)
今日は「北海道ブロック」など、地域をしぼって都道府県名を書く
それぞれに特産品・有名なものを1つずつ書き込む
② 歴史上の人物ミニカード(目安:10分)
1人を選び、次の3つを書きます。
① いつごろ活躍した人か
② 何をした人か
③ 自分が「すごい」と思った理由
これをカードのように何枚も作っていくと、テスト前に見返すだけで復習になります。
③ 日本の名城・世界遺産リスト(目安:10分)
「日本の名城ベスト3」や「行ってみたい世界遺産ベスト3」を決める
名前・場所・特徴を1〜2行でまとめる
④ ミニ新聞作り(目安:10分)
ノート1ページを4つに区切り、「1/4ページ新聞」を作る
タイトル・ニュース本文・自分の一言をそれぞれ書く
【英語】教科書+身近な英語でできる短時間ネタ
① 教科書の例文+自分バージョン(目安:10分)
教科書から例文を2〜3つ選び、英語と日本語訳を書き写す
その文をまねして、自分のことに変えた文を1つ作る
例:I like soccer. → I like volleyball.
② 自己紹介シート(目安:10分)
名前・好きな教科・好きな食べ物・将来の夢などを英語で書く
文章量は5〜6文程度でOKです。
③ よく見る英単語まとめ(目安:10分)
看板・標識・ゲーム画面などでよく見る英語を3〜5個集める
「スペル・読み方・意味」を表にして書く
超カンタン!5分で終わる「すきま時間」自学ネタ
時間がない日や、体がつかれている日には、5分で終わる超ライトな自学でもかまいません。
1分間計算スプリント
たし算・ひき算・かけ算を10問用意し、1分で何問解けるかチャレンジ
結果をグラフにしてもOK
今日覚えたこと3つメモ
授業や塾で習ったことを3つだけ箇条書き
明日のテスト「ここが出そう」メモ
明日テストがある教科について、「ここは出そう」と思うところを3行で書く
「今日のありがとう」3人分
今日の学校や家で「ありがとう」と言いたい相手と理由を書く(道徳・生活の学びにもなります)
自分でネタを作れるようになる「3つの型」
ここからは、ネタ集を見なくても自分でネタを考えられるようになるための「型」を紹介します。
型1:○○を『表』にしてみる
例:
「都道府県と特産品」
「ことわざと意味」
「歴史上の人物としたこと」
①テーマを決める → ②項目(列の名前)を決める → ③表に書き込む
型2:××の『ベスト3』を書いて理由をつける
「好きな本ベスト3」「行ってみたい県ベスト3」「おどろいたニュースベスト3」など
それぞれについて「選んだ理由」を1〜2行で書きます。
型3:「図や写真」を先に描いて、それを説明する文章を書く
図形・植物・地図・実験のようすなどを絵で描く
その下に「この図は〜を表している」「ポイントは〜だ」のように説明を書く
この3つの型を覚えておけば、どの教科でもオリジナルの自学ネタを作ることができます。
保護者の方へ:小6の自主学習をラクに続けるための関わり方
最後に、保護者の方向けのポイントを簡潔にまとめます。
学習時間は短めスタートでOK
自主学習は「10〜20分」を目安に、まずは短く始める
集中力が続かないお子さまには、「今日は5分だけやろう」からでも十分です
「何分やったか」より「どんなふうに取り組んだか」をほめる
「よく考えてまとめられたね」
「図が見やすくて、すぐ分かるね」
など、努力や工夫の部分をほめる声かけがおすすめです。
ネタ選びは、最初だけ一緒に
本記事のネタリストを見ながら、「今日はどれにする?」と2〜3個まで候補をしぼってあげる
慣れてきたら、お子さま自身に選ばせていきます。
学校・担任の先生のきまりを最優先に
学校によっては、認められる自学の内容や形式にルールがある場合があります。
迷ったときは、担任の先生に一度相談いただくと安心です。