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大学面接で「質問はありますか?」と聞かれたときの答え方と逆質問例文【そのまま使える】

大学面接の本番で、最後に必ずと言っていいほど聞かれる「何か質問はありますか?」という一言。
ここでうまく答えられず、「特にありません」とつい口にしてしまわないか、不安に感じていらっしゃる方も多いと思います。

しかし、この質問は面接官にとって、あなたの志望度や主体性、将来への意識を確認できる重要な場面です。
ここでの一言しだいで、「この学生はしっかり準備している」「入学後のイメージを持っている」というプラスの評価につなげることができます。

本記事では、大学面接で使いやすい逆質問の例文はもちろん、「なぜその質問が評価されるのか」という理由や、自分専用の質問にアレンジする手順まで丁寧に解説します。
読み進めながらノートに書き込むだけで、面接本番でそのまま使える“あなたらしい逆質問”を3〜5個用意できるようになります。

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この記事のまとめ
  • 「質問はありますか?」は、志望度・主体性・コミュニケーション力を確認するための大切な質問です。

  • テーマは「学び」「学生生活」「進路・キャリア」から選ぶと、自然で話しやすい逆質問になります。

  • そのまま暗記するだけでなく、自分の志望理由・将来像を反映させた質問にアレンジすることで、説得力が高まります。

  • 質問が思いつかない場合でも、感謝や理解を伝える前向きな一言を用意しておけば、印象を大きく損なうことはありません。

目次

大学面接で「質問はありますか?」と聞かれる意図とは

面接官が見ている3つのポイント(志望度・主体性・コミュ力)

大学入試の面接では、最後に「何か質問はありますか?」「こちらから質問はありますか?」と聞かれることが多いです。
このとき面接官が見ている主なポイントは、次の3つです。

  1. 志望度の高さ

    • 大学や学部について、どれだけ具体的に調べ、理解しようとしているか

    • 入学後の学びや学生生活を真剣にイメージしているか

  2. 主体性・考える力

    • パンフレットの文字をなぞるのではなく、自分の興味や将来像から「知りたいこと」を見つけられているか

    • 一歩踏み込んだ視点で質問できているか

  3. コミュニケーション力

    • 相手に失礼のない言葉遣いで、簡潔に質問を伝えられるか

    • 回答を聞いたあとに、きちんとお礼や一言コメントを返せるか

つまり「質問はありますか?」は、単なるおまけではなく、あなたの姿勢や意欲を最後に確認するチャンスです。

就活の逆質問との違い(大学入試ならではの視点)

就職活動の面接でも「質問はありますか?」は定番ですが、大学入試の面接とは目的が少し異なります。

  • 就活:

    • 仕事の内容・社風・評価制度など、「働き方」についての理解を深める場

  • 大学入試:

    • どのように学びたいか、どんな学生生活を送りたいかといった「学び方」や「成長の仕方」を確認する場

そのため大学入試では、授業・ゼミ・学生生活・進路など、学びと成長に関わるテーマを中心に質問するのが自然です。


まず押さえたい逆質問の基本ルール

聞くべきテーマは「学び・学生生活・進路」の3つ

大学面接で扱いやすく、好印象につながりやすいテーマは、次の3つです。

  1. 学び(授業・カリキュラム・ゼミなど)

    • 例:カリキュラムの特徴、少人数教育、実習・フィールドワーク など

  2. 学生生活(サポート・課外活動など)

    • 例:学習支援、留学生との交流、部活・サークル、奨学金や学修支援制度 など

  3. 進路・キャリア(就職・資格・留学など)

    • 例:卒業生の進路、キャリア支援、留学制度、インターンシップ など

この3つのうち、自分の志望理由や将来像とつながるテーマを選ぶと、無理のない自然な逆質問になります。

NGになりやすい質問・聞き方のパターン

次のような質問・聞き方は、印象を下げてしまうおそれがあります。

  • 募集要項や公式サイトを見ればすぐ分かる内容だけ聞く

    • 例:「学費はいくらですか」「入試の配点はどうなっていますか」など

    • → 事前準備が足りないと受け取られる可能性があります。

  • 合否や難易度を直接たずねる

    • 例:「どれくらいの点数を取れば合格できますか」

    • → 面接官は答えにくく、評価の対象にもなりません。

  • 大学への批判と受け取られかねない聞き方

    • 例:「就職率が他大学より低いと聞いたのですが、本当ですか」

    • → 疑問があっても、表現を工夫する必要があります。

  • 長くなりすぎて要点が分からない質問

    • 前置きが長く、肝心の質問が伝わりにくいと、コミュニケーション力の面で損をします。

同じ内容でも、聞き方を少し変えるだけで印象は大きく変わります。このあと、言い換えの例もご紹介します。

「特にありません」は本当にNGか?判断基準

「特にありません」と答えること自体が、必ずしも絶対NGというわけではありません。
ただし、次の条件を満たしているかどうかが重要です。

  • 事前に大学・学部について十分に調べている

  • 今日の説明や面接で疑問が解消されている

  • そのことを前向きな言葉で伝えられる

何も考えずに「ありません」とだけ答えるのは避けるべきですが、
次のように伝えれば、マイナス評価になりにくくなります。

「本日のご説明と、これまでのオープンキャンパスやパンフレットで疑問は解消いたしましたので、本日は質問はございません。」

このような言い方であれば、**きちんと準備してきたうえでの「質問なし」**として受け取ってもらいやすくなります。


そのまま使える!大学面接の逆質問例文集

ここでは、テーマ別にそのまま使える例文と、アレンジのヒントをご紹介します。

【学び編】カリキュラム・ゼミ・学び方に関する質問例

例文1:カリキュラムの特徴を深く知りたいとき

「パンフレットで貴学科のカリキュラムを拝見し、実習科目が充実している点に魅力を感じました。特に◯年次の◯◯の授業では、どのような活動が多いのか、もう少し具体的に教えていただけますか。」

例文2:ゼミ・研究内容に興味があるとき

「将来は◯◯の分野を専門的に学びたいと考えております。◯◯分野のゼミでは、どのようなテーマで研究されている学生が多いのか、差し支えない範囲で教えていただけますか。」

例文3:学び方・サポート体制について知りたいとき

「大学での学びに慣れるまで不安もあるのですが、1年次の段階でレポートの書き方や勉強の仕方をサポートしていただけるような授業や制度はございますでしょうか。」

アレンジのポイント

  • 「魅力を感じた点」「将来やりたいこと」を一言入れる

  • パンフレットに書いてあることを、そのまま聞き直さない

  • 「もう少し具体的に」「差し支えなければ」といったクッション表現を入れる

【学生生活編】サポート・課外活動に関する質問例

例文4:学習支援や相談体制について

「入学後の学習面でつまずいたときに相談できる窓口や、チューター制度のようなサポートがあれば、どのようなものか教えていただけますか。」

例文5:課外活動・サークルについて

「高校では◯◯部に所属し、活動に力を入れてきました。貴学で◯◯に関連するサークルや課外活動があれば、雰囲気や活動内容について教えていただけますか。」

例文6:留学生との交流や国際交流に興味がある場合

「将来は海外とも関わる仕事に就きたいと考えており、学生のうちから国際交流に積極的に参加したいと思っています。日常的に留学生の方と交流できるプログラムやイベントがあれば教えていただけますか。」

【進路・キャリア編】就職・資格・留学に関する質問例

例文7:卒業生の進路について

「卒業後の進路についてお伺いしたいです。◯◯学科の卒業生の方は、どのような業界や職種に進まれることが多いのでしょうか。」

例文8:キャリア支援について

「就職活動の支援について教えていただきたいです。キャリアセンターや個別相談など、学生をどのような形でサポートしておられるのか差し支えない範囲で伺えますでしょうか。」

例文9:資格取得や留学制度に関する質問

「将来◯◯の資格取得を目指したいと考えております。貴学では、その資格取得に向けた講座やサポート制度はございますか。」

「留学制度について、長期・短期それぞれの特徴や参加される学生の割合について教えていただけますでしょうか。」

聞き方で差がつく!一言クッション&締めのフレーズ

質問の前後に、次のような一言を添えると、より丁寧な印象になります。

質問の前のクッション

  • 「差し支えなければ教えていただきたいのですが、〜」

  • 「一つお伺いしてもよろしいでしょうか。」

  • 「パンフレットを拝見して気になった点があり、質問させていただいてもよろしいでしょうか。」

回答をいただいたあとの一言

  • 「ありがとうございます。具体的なイメージがよりはっきりいたしました。」

  • 「丁寧にご説明いただき、ありがとうございます。ますます貴学で学びたい気持ちが強まりました。」

  • 「貴重なお話をありがとうございました。入学した際には、ぜひそのような学びに取り組みたいと考えております。」


自分だけの逆質問を作る3ステップワーク

ここからは、例文をそのまま暗記するのではなく、自分用の逆質問を作るための簡単なワークをご紹介します。

ステップ1:志望理由・将来像を書き出す

ノートや紙を用意して、次の3つを書き出してください。

  1. なぜこの大学・学部を志望しているのか

  2. 大学で特に学びたいこと・挑戦したいこと

  3. 将来やりたいこと・興味のある進路

短い言葉で構いません。箇条書きで5〜10個ほど書き出してみましょう。

ステップ2:テンプレ文に当てはめて書き換える

次のような「逆質問テンプレート」に、先ほど書き出した内容を当てはめてみます。

テンプレートA(学びに関する質問)

「私は◯◯に関心があり、貴学で◯◯を学びたいと考えています。◯年次に開講されている◯◯の授業では、どのような取り組みが行われているのか、もう少し具体的に教えていただけますか。」

テンプレートB(学生生活・課外活動に関する質問)

「高校では◯◯の活動に力を入れてきました。貴学で◯◯に取り組めるサークルや課外活動があれば、その活動内容や雰囲気について教えていただけますか。」

テンプレートC(進路・キャリアに関する質問)

「将来は◯◯の分野で働きたいと考えております。◯◯学科を卒業された先輩方は、どのような進路に進まれることが多いのか、差し支えなければ教えていただけますでしょうか。」

自分の志望理由・将来像を当てはめて、3つ程度の質問文を完成させておくと安心です。

ステップ3:声に出して読んでみる(言いやすさチェック)

最後に、作った質問文を声に出して読み上げてみてください

  • 一息で言い切れないほど長くなっていないか

  • 難しい言葉や言い慣れない表現が多くないか

  • 緊張していても、口が回りそうか

言いにくいと感じた部分は、少し短く・簡単な言葉に直すのがおすすめです。
面接では、完璧な文章よりも「落ち着いてはっきり伝えられるか」が大切です。


質問が思いつかないときの「前向きな答え方」例文

「本日の説明で疑問は解消しました」と伝える例文

どうしても質問が思いつかない場合は、無理に捻り出すよりも、次のように伝える方が自然です。

「本日は貴重なお話をありがとうございました。パンフレットやオープンキャンパスに加え、今日のご説明で大学生活や学びのイメージがより具体的になりましたので、現時点でお伺いしたいことはございません。」

「特にありません」だけで終わらせず、感謝と前向きな印象を添えることがポイントです。

時間が足りず質問できなかった場合の伝え方

面接の中で既に多くのことを教えていただき、「これ以上時間を取るのは申し訳ない」と感じる場合もあると思います。そんなときは、次のような言い方もあります。

「本日さまざまなお話を伺い、ぜひ貴学で学びたいという気持ちが一層強まりました。お伺いしたいこともございますが、お時間の都合もあると思いますので、本日は以上で結構です。ありがとうございました。」

面接官の時間に配慮する姿勢も、プラスの印象につながります。

逆質問なしでも印象を下げないための注意点

  • 事前に大学の公式サイト・パンフレット・オープンキャンパス資料には目を通しておく

  • 「何かありますか?」と聞かれてから考え始めるのではなく、最低1〜2個は質問案を準備しておく

  • 結果として質問をしない場合でも、感謝・理解・意欲の3点が伝わる一言を用意しておく


面接当日までにやっておきたい準備チェックリスト

台本を作るときのポイント(書きすぎない)

逆質問を含め、面接対策では「台本」を作りがちですが、書き込みすぎると暗記にとらわれてしまいます。

  • ノート1ページに、キーワード+短いフレーズ程度にまとめる

  • 逆質問は、1問あたり2〜3行でまとめる

  • 原稿そのものではなく、「話す順番」と「ポイント」だけを書いておく

このくらいのラフさで作っておくと、本番でも自然な話し方になりやすくなります。

先生・家族とできる簡単ロールプレイ

可能であれば、先生や保護者の方に協力してもらい、次のような流れで練習してみてください。

  1. 志望理由・自己PRなど、通常の面接質問を一通り答える

  2. 最後に「何か質問はありますか?」と言ってもらう

  3. 準備した逆質問を、実際の面接と同じように質問する

  4. 質問の内容だけでなく、「表情」「声の大きさ」「聞き取りやすさ」についてもフィードバックをもらう

ロールプレイを1〜2回しておくだけでも、当日の緊張は大きく和らぎます。

当日の流れの中で逆質問を落ち着いて言うコツ

  • 面接室に入る前に、メモを見て逆質問を1度声に出しておく

  • 面接中に、机の下で指先を軽く握るなど、自分なりの「落ち着く合図」を決めておく

  • 逆質問の前に、一呼吸おいてから話し始める(焦って早口にならないように意識する)