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メルカリの値下げ交渉でOKする場合の正しい返信例と注意点|シーン別テンプレ付き

メルカリで出品をしていると、「購入を検討しているのですが、お値下げ可能でしょうか?」といったコメントを受け取ることが少なくありません。
ただ、いざ「OK」と返そうとしても、

  • どこまで値下げしてよいのか

  • なんと返信するのが失礼にならないのか

  • 値下げ後に横取りされないか

など、細かい点が気になって手が止まってしまう方が多いと思います。

本記事では、「メルカリ 値下げ交渉 OKの場合」に完全にフォーカスし、
出品者が迷わず対応できるように、判断基準・フロー・コメント例文を整理してご説明いたします。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

メルカリの値下げ交渉で「OKの場合」にまず知っておきたい前提

値下げ交渉は義務ではなく出品者の「任意」であること

まず前提として押さえておきたいのは、メルカリにおける値下げ交渉は「公式ルール」ではなく、あくまで出品者の任意であるという点です。
メルカリの解説記事や公式ヘルプでも、値下げに応じるかどうかは出品者が判断してよいとされています。

そのため、

  • 利益がほとんど残らない

  • 非常識な金額を提示されている

といった場合には、無理に応じる必要はありません。
本記事では「OKと判断した場合」の対応に絞りますが、「断る」という選択肢も常に持っておくことが大切です。

コメント交渉と「値下げ依頼」機能の違いを整理

現在のメルカリには、従来のコメント欄を使った値下げ交渉に加え、「値下げ依頼」機能も存在します。

  • コメント交渉

    • 商品ページのコメント欄でやり取りする

    • 希望金額や条件を文章で伝える

  • 値下げ依頼機能

    • 購入希望者が「値下げ依頼」ボタンから希望価格を送信

    • 出品者が承諾すると、購入希望者に通知が届く

    • ただし、承諾しても「購入が確定するわけではない」点に注意が必要

いずれの場合でも、最終的に価格を変更するのは出品者です。
また、値下げ依頼を承諾したからといって、相手が必ず購入するわけではないため、「承諾=売上確定」と考えないことが重要です。

OKするか迷うときに考えるべき3つの視点

値下げ交渉に応じるか迷ったときは、次の3つの視点で整理すると判断しやすくなります。

  1. 利益:原価・送料・手数料を差し引いても利益が残るか

  2. 在庫回転:早く手放したい商品か、時間をかけてでも高く売りたい商品か

  3. 評価・印象:丁寧な対応につながるか、それとも無理をしてストレスになるか

この3点を押さえたうえで「OKする」と決めた場合に、次の章以降の内容をご活用ください。


値下げ交渉に応じるかどうかを決める「ここまでならOK」の判断基準

まず押さえたい「最低ライン」の考え方(かんたん計算例)

値下げ交渉に応じる際、感覚だけで判断すると「気づけばほとんど利益が残っていなかった」ということになりかねません。
そこで、シンプルな式で「最低ライン(これ以下には下げない価格)」を把握しておくことをおすすめいたします。

利益 = 販売価格 − 送料 − 販売手数料 − 原価

この式をもとに、次のような流れで最低ラインを考えます。

  1. 商品の原価(購入価格・仕入れ値など)を把握する

  2. 送料の目安を把握する(ネコポス・宅急便など)

  3. 販売手数料(販売価格の10%)を見込む

  4. 「最低でもこれぐらいは利益がほしい」という金額を決める

例えば、

  • 原価:1,000円

  • 送料:200円

  • 最低欲しい利益:300円

とすると、最低ラインの販売価格はおおよそ次のようになります。

  1. まず原価・送料・利益を合計:1,000 + 200 + 300 = 1,500円

  2. これが「手数料を引いた後の手取り」になるように、10%手数料を逆算すると、

    • 販売価格 ≒ 1,500 ÷ 0.9 ≒ 1,667円

この場合、「1,700円くらいまでならOK、その下はNG」といった目安を自分の中で決めておくと良いでしょう。

ケース別の判断例(不用品・転売・ハンドメイドなど)

  • 自宅の不用品の場合

    • 原価を細かく考えすぎると判断が難しくなるため、「これくらいなら手放しても良い」という感覚的なラインを決めやすいジャンルです。

    • 一方で、あまりに安くしすぎると「値下げしてもらえるのが当たり前」と受け取られやすいため、常に大幅値下げに応じるのは避けたほうが無難です。

  • 転売・仕入れ販売の場合

    • 利益管理が重要なため、最低ラインを明確に決めておき、「そこまではOK、それ以下はお断り」と自分のルールを徹底することが大切です。

  • ハンドメイド作品の場合

    • 材料費だけでなく、作業時間・デザイン料なども含めた「作品の価値」を意識する必要があります。

    • 安易な値下げは、自分の作品価値を下げる結果になりかねないため、OKする幅を狭めに設定することをおすすめいたします。

値下げしないほうが良いパターン

次のような場合は、値下げ交渉に応じない判断も十分に正当化されます。

  • すでに何度か値下げしており、現価格が限界に近い場合

  • 半額近いなど、常識の範囲を超える値下げを要求されている場合

  • 明らかに転売目的と思われるような、大量購入+大幅値下げ依頼

  • 失礼な言葉遣いや、威圧的な態度のコメントの場合

その際も、穏やかな表現で「これ以上は難しいこと」「現価格での購入を検討してほしいこと」を伝えるのが、評価を守るうえで大切です。


値下げOKと決めたらどう動く?返信〜価格変更までの基本フロー

ステップ1:コメントへの返信で「感謝+条件+流れ」を伝える

メルカリの取引マナーでは、挨拶や丁寧な言葉遣いが推奨されています。

値下げ交渉にOKするときは、最低限次の3要素を盛り込むと、印象の良い返信になります。

  1. 感謝:コメントや検討へのお礼

  2. 条件:いくらまで値下げ可能か、いつまで対応可能か

  3. 流れ:価格を変更したこと、購入手続きへの案内

例)
「コメントありがとうございます。ご希望の○○円まででしたらお値下げ可能です。これから価格を変更いたしますので、変更後にそのままご購入いただけますと幸いです。」

ステップ2:価格を変更するタイミングと注意点

基本的には、返信コメントを送ってから価格を変更する流れがスムーズです。

  1. コメントで「○○円に変更します」と伝える

  2. すぐに価格を変更する

  3. 必要に応じて、「変更が完了しました」旨を再度コメントする

このとき、他のユーザーが横取り購入する可能性があります。
そのため、後述の「横取りリスクを伝える一言」を添えておくと安心です。

ステップ3:購入を促しつつ、横取りリスクも伝える一言

値下げした価格で購入してもらうためには、「今が購入のタイミングであること」をやんわりと伝えるのが効果的です。

例)
「価格を○○円に変更いたしました。他の方が先に購入される可能性もございますので、よろしければお早めにお手続きいただけますと幸いです。」

このように、横取りの可能性を穏やかに共有することで、「いま決めよう」という気持ちを後押しできます。


シーン別・メルカリ値下げ交渉「OKの場合」のコメント例文集

ここからは、出品者側が値下げ交渉をOKするときに使える、シーン別のコメントテンプレートをご紹介いたします。
ご自身の文体に合わせて、言い回しを微調整していただいて構いません。

希望額ぴったりでOKするときの基本テンプレ

かっちりした丁寧表現

コメントありがとうございます。
ご希望の○○円にお値下げ可能です。
これより価格を変更いたしますので、よろしければそのままご購入いただけますと幸いです。

少しくだけたが丁寧さを保つ表現

コメントありがとうございます。
ご提示いただいた○○円までお値下げいたしましたので、内容ご確認のうえ、ご購入をご検討くださいませ。

少しだけ条件を変えてOKするときのテンプレ

希望額そのままでは厳しいが、「ここまでならOK」という場合の表現です。

コメントありがとうございます。
送料と手数料の都合上、ご希望の○○円までは難しいのですが、△△円まででしたらお値下げ可能です。
ご検討いただけますと幸いです。

あるいは、範囲を提示するパターンもあります。

コメントありがとうございます。
大変恐縮ですが、こちらの商品は□□円までのお値下げでしたら対応可能です。
ご希望に合いましたら、価格を変更いたしますのでお知らせください。

期限付きでOKするときのテンプレ

「いつまでもその価格を続けるのは避けたい」という場合に有効です。

コメントありがとうございます。
本日中でしたら、○○円までお値下げ可能です。
ご了承いただけましたら、価格を変更いたしますので、その後お早めにご購入手続きをお願いいたします。

コメントありがとうございます。
明日○日までの期間限定とはなりますが、△△円にて対応させていただきます。
期間を過ぎましたら元の価格に戻します点、あらかじめご了承くださいませ。

複数点まとめ買いでOKするときのテンプレ

コメントありがとうございます。
複数点ご検討いただき、大変うれしく存じます。
○点おまとめの場合、合計金額から□□円お値引きし、○○円でご案内可能です。
専用ページをお作りいたしますので、よろしければ内容ご確認のうえ、ご購入をお願いいたします。

フレンドリー寄りに返信したいときのテンプレ

※敬語は維持しつつ、やや柔らかい印象にしたい場合の例です。

コメントありがとうございます。
少しではありますが、○○円まででしたらお値下げいたしました。
価格変更済みですので、タイミングのよいときにご購入いただけましたらうれしいです。

コメントありがとうございます。
ご希望を踏まえ、△△円にお値下げいたしました。
気に入っていただけましたら、そのままご購入いただけると幸いです。

値下げしたのに購入されないときのフォローコメント例

値下げ後、しばらく経っても購入されない場合に使えるひと言です。

先日はお値下げのご相談をいただきありがとうございました。
しばらく様子を見させていただきましたが、ご購入がないようでしたので、近日中に価格を元に戻す予定です。
ご検討中でしたら、お手数ですがお早めにお知らせいただけますと幸いです。


値下げOKでも損しないための工夫とトラブル防止テクニック

プロフィール・商品説明に「値下げポリシー」を書いておく

毎回個別に説明する手間を減らすため、プロフィールや商品説明に、あらかじめ次のような方針を書いておくと便利です。

  • 「常識の範囲内での値下げ交渉には可能な限り対応いたします」

  • 「大幅なお値下げのご希望には対応いたしかねます」

  • 「お値下げ後に購入されないことが続く場合、今後の交渉はお断りする場合がございます」

このように方針を明示しておくことで、非常識な交渉を抑制しやすくなります。

価格変更後の横取り・キャンセルを減らすための一言

値下げ後の横取りや無言キャンセルを完全に防ぐことはできませんが、次のような一言でリスクを下げることは可能です。

価格を○○円に変更いたしました。
他の方が先に購入される可能性もございますので、恐れ入りますがお早めのご購入をお願いいたします。

また、「○時間以内に購入がなければ元の価格に戻します」といった期限をコメントで共有しておくのも一案です。

何度も値下げ依頼をしてくる相手への線の引き方

何度も繰り返し値下げ交渉をされる場合には、丁寧さを保ちつつ、次のように線を引きます。

何度もご検討いただきありがとうございます。
こちらの商品は、現在の価格が限界となっております。
大変恐縮ですが、これ以上のお値下げは対応いたしかねますので、現価格でご検討いただけますと幸いです。

必要に応じて、以降のコメントには返信しないという運用も選択肢となります。


出品者・購入者どちらも気持ちよく取引するためのマナーとNG例

出品者が意識したい3つのマナー

メルカリ公式の「取引マナー」では、以下のポイントが案内されています。

  1. あいさつをする・返信をする

    • コメントを放置せず、簡単でもよいので返信する

  2. 丁寧な言葉遣いを心がける

    • タメ口や乱暴な表現を避ける

  3. 感情的にならない

    • 値下げ要求が非常識でも、感情的な返答は避ける

値下げ交渉にOKする・しないにかかわらず、これらの基本を守ることで、評価の低下やトラブルを防ぎやすくなります。

購入者側のNG行動

購入者側の行動として、次のようなものはNGとされています。

  • 常識を大きく外れた大幅値下げの要求

  • 「いくらまで値下げできますか?」とだけ聞き、出品者に丸投げする

  • 値下げしてもらったのに購入しない、連絡もしない

  • 態度の悪いコメント・一方的な要求

出品者としては、このような行動に対しても、できる限り冷静かつ丁寧に対応することが望ましいですが、無理な要求には「お断り」して問題ありません。

トラブルになりそうな場合の穏やかな断り方

値下げ交渉そのものがエスカレートしそうなときは、次のような穏やかな表現で話を締めるのがおすすめです。

たびたびご検討いただきありがとうございます。
こちらの商品は、これ以上の値下げが難しい状況でございます。
大変恐縮ですが、現価格でご検討いただけますと幸いです。
ご希望に沿えず申し訳ございません。

これにより、「これ以上の交渉には応じない」という意思を角を立てずに伝えることができます。


メルカリ値下げ交渉「OKの場合」に関するよくある質問

OKしたのに購入されなかったときはどうすれば良いですか?

一定時間待っても購入されない場合は、次のいずれかの対応を検討してください。

  • 一言コメントを入れたうえで、価格を元に戻す

  • そのままの価格でしばらく様子を見る

  • プロフィールや説明文に「値下げ後に購入がない場合の方針」を追記する

たとえば、

お値下げ後、○日間ご購入がない場合には、元の価格に戻す場合がございます。あらかじめご了承ください。

といった文言を添えておくと、今後のトラブル防止につながります。

値下げ後にさらに値下げを求められたら?

すでに最低ラインに近い場合は、きっぱりと線を引いて問題ありません。

先日お値下げしたばかりで恐縮ですが、こちらが限界価格となっております。
これ以上のお値下げは難しいため、現価格でご検討いただけますと幸いです。

といった形で、「これ以上は対応しない」ことを明確に伝えましょう。

ビジネスライクとフレンドリー、どちらの文体が良いですか?

メルカリの利用者層は幅広いため、迷った場合は丁寧寄りのビジネスライクな文体をおすすめいたします。
相手の文体がかなり柔らかい場合に限り、少しトーンを合わせる程度にとどめると、安全です。

本記事の例文は、いずれも丁寧な敬語で統一していますので、そのままコピペしても失礼になりにくい表現となっています。

評価を下げられないようにするコツは?

  • 最初と最後に一言お礼を添える

  • 断る場合も、理由を簡潔に添える(送料・手数料・限界価格など)

  • 感情的な表現を避ける

これらを意識するだけでも、相手からの印象は大きく変わります。
値下げ交渉への対応は、評価コメントにも反映されやすいため、「丁寧さ」を常に意識して対応することをおすすめいたします。