メルカリで商品を出品していると、「いいねは増えているのに売れない」「誰がいいねしたのか知りたい」と感じる場面が少なくありません。ときには、怪しいユーザーではないか、値下げすべきかなど、判断材料として“いいねした人”の情報を知りたくなることもあるはずです。
一方で、インターネット上では「いいねした人を特定する裏技」や「最後にいいねした人だけ分かる方法」など、真偽の分かりにくい情報も多く出回っています。実際のところ、2025年時点でどこまで分かり、どこから先はプライバシーの範囲なのか、正しく理解している方は多くありません。
本記事では、メルカリの最新仕様・規約に基づいて“いいねした人はどこまで特定できるのか”を明確に整理しつつ、
さらに、売れやすくするための実践的な活用方法や、トラブルを避けるための注意点まで丁寧に解説いたします。
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メルカリの「いいね」とは?まずは基本仕様を整理
いいねの役割と出品者・購入者それぞれのメリット
メルカリの「いいね」は、商品をブックマークするための機能です。気になる商品にハートマークを付けておくことで、後から一覧ですぐに見返すことができます。
購入者側のメリット
比較検討したい商品を保存しておける
値下げや再出品などの通知を受け取れる
出品者側のメリット
商品への関心度を把握できる
いいね数を目安に価格や説明の見直しができる
なお、いいねはあくまで「検討中」のサインであり、「購入が確定した」という意味ではありません。この点を押さえたうえで、「いいねした人を知りたい」というニーズを考える必要があります。
いいねした人はどこまで相手から見えるのか
出品者側は、商品ページの「いいね」横の数字をタップすることで、いいねしたユーザーの一覧を確認できる場合があります。そこでは主に次のような情報が分かります。
ニックネーム
アイコン画像
公開されているプロフィール画面へのリンク など
一方で、氏名・住所・電話番号などの個人情報が表示されることはありません。これらは取引に必要な範囲でのみ開示される情報であり、「いいね」だけで出品者に知られることはありません。
アプリ版とブラウザ版で違うポイント
アプリ版とブラウザ版(PC)では、表示や操作に細かな違いがあります。
アプリ版
商品ページから「いいね一覧」を確認できる仕様(バージョンにより差異あり)
お知らせ画面のアイコンをタップしても、直接プロフィールに飛べないケースが多い
ブラウザ版(PC)
商品ページの基本機能はアプリ版と概ね共通
一部の環境では、お知らせ画面の表示方法が異なることがある
いずれにしても、「公式に用意された画面から見える範囲」がメルカリの想定する利用方法だと考えておくと安心です。
公式機能で分かる「いいねした人」の範囲
商品ページから確認できる“いいね一覧”とは
商品詳細画面の「いいね!」ボタン横の数字をタップすると、いいねしたユーザーの一覧が表示されることがあります。ここで分かるのは、次のような情報に限られます。
ニックネーム
アイコン画像
プロフィール画面へのリンク(そこから出品数や評価などが確認可能)
これらは、ユーザーが自ら公開している範囲の情報であり、メルカリが想定する通常の閲覧方法です。
お知らせ(通知)で分かる情報・分からない情報
出品者の「お知らせ」には、
どの商品に誰がいいねしたか
その時点のアイコン・ニックネーム
などが表示されます。ただし、お知らせ画面から直接プロフィールに遷移できない場合もあり、「通知だけで詳細をすべて追える」わけではありません。
2025年時点でできないこと・仕様上の制限
2025年時点で、仕様上できない・想定されていないことの例は以下のとおりです。
ユーザーIDを検索して任意のアカウントを探す
取引履歴のない相手に対して、メッセージ機能だけで直接連絡する
いいねした人全員の年齢・住所など、詳細な属性情報を一覧で見る
このようなことを無理に実現しようとすると、規約違反やプライバシー上の問題に踏み込む可能性が高くなります。
ネットで話題の「いいねした人を特定する裏技」の実態
ブログ等で紹介されている方法の概要と共通点
インターネット上の一部記事では、「いいねした人を特定する裏技」として、ブラウザ版メルカリとブラウザの開発者ツールなどを組み合わせた方法が紹介されています。
おおまかな流れとしては、
ブラウザ版でお知らせ画面などを開く
アイコン画像などの情報をブラウザの機能で確認する
そこからユーザーを推測する
といった内容です。
ただし、こうした方法はメルカリが公式に案内しているものではなく、仕様変更によりすぐに使えなくなる可能性も高いため、本記事では具体的な操作手順の説明は行いません。
「最後にいいねした人だけ」「アイコン画像ありのみ」といった条件
紹介されている裏技には、共通して次のような制約があるとされています。
特定できるのは「最後にいいねした人」だけであることが多い
プロフィール画像(アイコン)を設定していないユーザーは特定できない
仕様変更により、以前は可能だった方法が現在は機能しない場合がある
このように、「すべてのいいねユーザーを完全に特定できる」わけではありません。あくまで条件付きで一部を推測できるかもしれない、という程度にとどまります。
規約違反やプライバシー侵害になり得るポイントとリスク
裏技自体より問題となりやすいのは、「裏技を使って得た情報の使い方」です。
例えば、
特定したユーザーの出品に繰り返しコメントする
SNS等でアカウントを晒す
しつこい値下げ要求や購入圧力をかける
などの行為は、迷惑行為やプライバシー侵害とみなされ、利用制限やアカウント停止につながる可能性があります。
したがって、裏技の利用はおすすめできず、公式が想定する範囲内での利用にとどめることが重要です。
出品者が「いいねした人」を知りたくなる代表的なケース
値下げ交渉・購入打診のタイミングを測りたいとき
「いいねは多いのに売れない」という状況では、
「いいねした人に直接声をかければ売れるのではないか」
と考えがちです。しかし、特定のユーザーを名指しして、
「◯◯様、いいねありがとうございます。いくらなら購入できますか?」
というコメントを送ると、受け手にプレッシャーを与え、「怖い」と感じさせてしまうことがあります。
そのため、値下げや購入打診をする場合は、
商品説明に「お値下げのご希望があればコメントください」と記載する
コメント欄で「ご希望価格があればお気軽にご相談ください」と不特定多数に向けて書く
といった、「誰か一人」に向けたものではない表現が無難です。
怪しいユーザーを事前にブロックしたいとき
以下のようなユーザーは、トラブル回避の観点からブロックを検討してもよい場合があります。
「残念だった」が極端に多い評価が付いている
プロフィールが攻撃的な文言で埋め尽くされている
クレーム・キャンセルが繰り返されている
この判断は、あくまで「公式に公開されているプロフィールや評価」を根拠に行うことが重要です。裏技などで得た情報をもとに、過度な思い込みをすることは推奨できません。
ユーザー層をリサーチして価格・説明を改善したいとき
いいねしているユーザーのプロフィールや出品・購入履歴を眺めることで、
どういった年代・趣味のユーザーが興味を持っているか
他にどのような商品をチェックしているか
といった傾向が見える場合があります。
これらは、
文言(カジュアル寄りか、きちんとした表現か)
写真のテイスト(かわいい系・シンプル・ビジネスライクなど)
価格帯の調整
といった見直しのヒントになります。
特定より効果的な「いいね活用」で売れやすくする方法
いいねが多いのに売れないときに見直すべきポイント
いいねが増えているのに売れない場合、まずは次の点を確認してください。
価格設定:同じ状態・同じブランドの商品と比べて割高になっていないか
商品説明:サイズ・状態・使用回数・付属品など、必要な情報が網羅されているか
写真:明るさ・ピント・枚数は十分か、汚れやキズも分かるか
発送方法・送料:匿名配送かどうか、送料込みかどうか
これらを改善することで、いいねユーザーに限らず、検索から新たに商品を見つけた人にも購入してもらいやすくなります。
コメント欄を使った自然で嫌がられにくい声かけ例
どうしても一歩踏み込みたい場合でも、特定のユーザーを追いかけるのではなく、コメント欄で「全体に向けたお知らせ」として記載する方法が安全です。
例:
「いいねありがとうございます。ご希望価格がございましたら、お気軽にコメントください。」
「◯日までにご購入がない場合、再出品や値下げを予定しております。ご検討中の方はお早めにコメントいただけますと幸いです。」
このような文面であれば、プレッシャーを与えにくく、マナー違反にもなりにくいと考えられます。
ブロック機能・評価一覧を使ったトラブル予防術
不安な相手と取引しないためには、次のような点を意識してください。
購入前に、相手の評価欄・プロフィールを必ず確認する
非常識な要求や攻撃的なコメントがあった場合は、感情的に応じず、必要に応じてブロック・事務局への相談を検討する
自分自身も、プロフィールや評価コメントに感情的・挑発的な文言を書かない
「無理だと思った取引はお断りする」という姿勢も、トラブルを防ぐうえで重要です。
「いいねした側」が特定されないか不安な人へのQ&A
自分のいいねはどこまで相手に表示されるのか
自分が付けたいいねは、
出品者の「いいね一覧」に、ニックネームとアイコンなどの形で表示される可能性があります。
ただし、氏名・住所・電話番号などは「いいね」だけで相手に知られることはありません。
比較検討のために複数の商品にいいねしても問題はなく、最終的に購入しなかったとしても、それ自体がマナー違反とされることはありません。
自演いいねはバレる?規約違反になるケース・ならないケース
自分の出品に自分でいいねする、いわゆる「自演いいね」については、
仕様上、他者からは特定しづらく、明確に禁止しているとまでは言えない部分があります。
一方で、複数アカウントを使っていいねや評価を水増しする行為は、不正利用・規約違反とみなされる可能性が高くなります。
したがって、
メインアカウント一つで、軽く自分の商品にいいねを付ける程度
複数アカウントや第三者を利用して、評価・実績を偽装する行為
の間には大きな差があり、後者は避けるべきです。
安心してメルカリを使うための行動チェックリスト
安心・安全にメルカリを使うために、次のポイントを意識していただくと良いです。
いいねは「検討中」のメモとして気軽に使う
取引前に、相手の評価やプロフィールを確認する
気になる点はコメントで丁寧に質問し、やり取りを記録に残す
違和感のある相手とは無理に取引せず、ブロックや事務局への相談を検討する
仕様やルールは変わる可能性があるため、ときどき公式ヘルプ・ガイドラインを確認する