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メモリ使用率がおかしい原因はこれ|合計が合わないときの確認と対処

何もしていないのにメモリ使用率が高い、タスクマネージャーのプロセスを足しても合計が合わない――そんな表示を見ると「故障かも」「ウイルスでは?」と不安になります。しかし、メモリの数字は“アプリが使っている分”だけで決まるわけではなく、Windowsが高速化のために確保している領域(キャッシュやスタンバイなど)も含めて表示されます。
本記事では、「表示の仕組みでそう見えるだけなのか」「本当に不足して詰まっているのか」を最短で切り分け、原因を特定する手順と、すぐ試せる改善策を順番どおりに整理しました。読み終えた時点で、いま取るべき行動がはっきり分かり、増設が必要かどうかも納得して判断できるようになります。

目次

メモリ使用率がおかしいと感じたら最初にやること

何もしていないのにメモリ使用率が高い、パソコンが重い、タスクマネージャーの数字が合わない。こうした状況は珍しくありません。大切なのは、いきなり「メモリ増設」や「サービス停止」に走らず、まずは“表示の仕組み”と“本当に詰まっている状態”を切り分けることです。

メモリはアプリだけが使っているのではなく、Windows自身が高速化のために確保している領域(キャッシュなど)もあります。そのため、プロセス一覧の合計と一致しないことがあり、「数字が変=故障」とは限りません。

まず押さえるタスクマネージャー用語の意味

タスクマネージャーの「パフォーマンス」→「メモリ」には、判断に必要なヒントがまとまっています。特に次の2つは覚えておくと迷いにくくなります。

  • 利用可能スタンバイ+空き
    いざというときにアプリへ渡せるメモリの合計です。

  • キャッシュ済み変更済み+スタンバイ
    よく使うデータをすぐ読めるように貯めている領域で、増えて見える原因になりやすい項目です。

つまり「空きが少ない=すぐ危険」ではありません。スタンバイが多いなら、必要に応じて解放される余地があるため、見た目ほど深刻ではない場合があります。

先に結論が欲しい人のための判定フロー

いま困っているのが「表示の不安」なのか「動作の実害」なのかで、最初に見るポイントが変わります。次の表で、自分の状況に近い行から進めてください。

症状別に見る数値と次の一手が分かる表

症状 まず見る数値 正常寄りの目安 要注意のサイン 次の一手
何もしていないのに使用率が高い 利用可能、圧縮の有無 利用可能が十分、体感が普通 利用可能が少ない状態が続く/圧縮が増える 原因特定へ進む
プロセス合計と使用率が合わない 利用可能、キャッシュ済み、予約済み キャッシュ済みが大きいが利用可能もある 予約済みが極端に大きい/体感も重い 予約・内訳を確認
ゲームや会議でカクつく 使用率ピーク時の利用可能、ディスク負荷 一時的な上昇で回復する カクつき+ディスクが張り付く 常駐整理+仮想メモリ確認
再起動直後からずっと高い スタートアップ、常駐 起動後に落ち着く 起動直後から高止まり スタートアップ整理→マルウェア確認

メモリ使用率がおかしいのに合計が合わない理由

「プロセスのメモリを足しても全体使用量にならない」のは、タスクマネージャーが示す“全体”に、プロセス以外の領域が含まれるためです。混乱しやすい代表パターンは次の4つです。

キャッシュとスタンバイが多いと使用率が高く見える

Windowsは高速化のために、よく使うデータをメモリへ積極的に載せます。これがキャッシュです。キャッシュの一部はスタンバイとして扱われ、必要があればアプリに明け渡されます。
そのため「キャッシュ済みが大きい=悪い」とは限りません。重要なのは「利用可能」が残っているかどうかです。

チェックポイント

  • 利用可能が数GB以上ある

  • 体感が重くない
    この2つを満たすなら、見た目の使用率ほど危険ではないことが多いです。

圧縮が増えると内訳が直感とズレる

タスクマネージャーに「使用中(圧縮)」と出ることがあります。これはメモリ不足時に、Windowsがデータを圧縮して保持し、ディスクへの退避を抑えて速度を保とうとする動きです。
圧縮そのものは悪者ではありませんが、次の状態が続くなら“詰まり”に近づいています。

  • 圧縮が増え続ける

  • 利用可能がほとんど増えない

  • カクつきと同時にディスクアクセスが増える

ハードウェア予約済みが大きいと使える量が減る

「メモリは積んでいるのに足りない気がする」場合、ハードウェア予約済みが影響していることがあります。ハードウェア予約済みは、OSやアプリから使えないようにシステム側で確保されている領域です。内蔵GPUがメインメモリを使う構成だと、予約が増えることもあります。

要注意の目安(例)

  • 予約済みが異常に大きい(体感として“積んだはずの容量が使えていない”)
    この場合は、BIOS設定やドライバ、構成の影響も含めて慎重に確認するのが安全です。

カーネルやドライバ、システム領域が“見えない消費”になる

プロセス一覧に見えにくい領域として、OSカーネルやドライバが確保するメモリがあります。ここが膨らむと「プロセス合計は少ないのに全体使用率が高い」状態になります。
また、システムファイルキャッシュが物理RAMの大半を占めて性能問題が起こるケースについて、MicrosoftはRamMap/PerfMonなどで確認する前提を示しています。


メモリ使用率がおかしい原因を特定する手順

ここからは、設定を大きく変えずに原因を絞る手順です。上から順に進め、途中で「これだ」と当たりが付いたら改善策へ移動してください。

タスクマネージャーでメモリを食っているアプリを特定する

  1. Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開く

  2. 「プロセス」タブで「メモリ」をクリックし、使用量が多い順に並べる

  3. 上位にいるものを分類する

    • ブラウザ(タブ大量・拡張・動画)

    • 会議アプリ(Teams/Zoom等の常駐)

    • ゲーム/配信/録画

    • 使っていないのに常駐しているユーティリティ類

ここで“納得できる犯人”がいるなら、対処は比較的簡単です(タブ整理、常駐停止、設定変更など)。一方、上位に原因が見えないのに使用率が高い場合は、次へ進みます。

リソースモニターで内訳を見て「詰まり」を判断する

タスクマネージャーだけだと、スタンバイや変更済みの比率が掴みにくいことがあります。リソースモニターで確認すると判断が速くなります。

  1. スタートで「リソース モニター」を検索して起動

  2. 「メモリ」タブで、使用中・変更済み・スタンバイ・空きの比率を見る

  3. 次の観点で判定する

    • スタンバイが多い:見た目ほど危険ではないことが多い

    • 変更済みが増え続ける/空きとスタンバイが枯れる:詰まりに近い

タスクマネージャーの「利用可能=スタンバイ+空き」という関係を知っていると、ここが腹落ちします。

システムファイルキャッシュが疑わしいときの症状チェック

次の3つが同時に当てはまるなら、システム側のキャッシュが影響している可能性を考えます。

  • 時間経過でどんどん悪化する

  • 利用可能がほぼ枯渇する

  • ディスクの読み込みが高い状態が続く

Microsoftは、こうした状況でRamMap/PerfMonなどの情報で「システムファイルキャッシュが物理RAMを消費している」ことを確認する流れを示しています。一般ユーザーはまず、“時間経過で悪化するか”の観察と、常駐整理の実施から入るのが安全です。

マルウェアや不要常駐の疑いを短時間で消す

不安が強い場合は、先に「安全確認」を挟むと安心して次の手が打てます。

  • Windows セキュリティでクイックスキャン(可能ならフルスキャン)

  • 最近入れた常駐ソフト、最適化ツール、怪しいブラウザ拡張を一旦無効化

  • 自動起動を減らして再起動し、再現するか確認


メモリ使用率がおかしいときの改善策

改善は「戻しやすい順」に行うと失敗しにくいです。次の表で、自分の状況に合うものから試してください。

改善策の効果とリスク比較表

改善策 期待できる効果 安全度 戻しやすさ おすすめ対象 注意点
スタートアップ整理 アイドル時の高止まり改善 起動直後から高い人 何を切ったかメモ
ブラウザのタブ/拡張整理 急増・カクつき改善 タブを多く開く人 仕事用途の拡張は慎重に
Edgeのスリープタブ/性能設定 非アクティブタブの負荷軽減 Edge利用者 設定場所を確認
バックグラウンド常駐の見直し じわじわ増える消費を抑える ユーティリティ多め 必要機能を止めない
仮想メモリ(ページファイル)確認 フリーズや強制終了を減らす メモリ不足が疑わしい人 極端な縮小は避ける
配信最適化の共有設定見直し 更新時のネット/負荷の体感改善 更新タイミングで重い人 影響を理解して調整

スタートアップを整理して“再起動直後の高止まり”を減らす

  1. タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを開く

  2. 使っていないものを「無効」にする(ランチャー、アップデータ、常駐ユーティリティなど)

  3. 再起動して、メモリ使用率が落ち着くか確認する

ポイントは「一気に切らず、数個ずつ」行うことです。何が効いたか分かるので、後戻りが簡単になります。

Edgeでメモリを節約する設定を使う

タブを多く開く人は、ブラウザがメモリの主役になりがちです。Edgeには非アクティブタブの負荷を下げる仕組みがあります。

  • スリープ タブ:使っていないタブを休止し、CPUやメモリの使用を抑える

  • パフォーマンス系の設定:省リソースの動作に寄せられる

公式の案内でも、スリープ タブがメモリなどのリソース解放に役立つこと、設定手順が示されています。

仮想メモリが原因の“詰まり”を回避する

メモリが足りない状況では、ページファイル(仮想メモリ)が極端に小さいとフリーズやアプリ落ちが起きやすくなります。
基本は「自動管理」のままでも問題ないことが多いですが、ストレージの空きが極端に少ない場合は、まず空き容量を確保するほうが安定します。

※「高速化のためにページファイルをゼロにする」といった強い調整は、別のトラブルを招きやすいため避けるのが無難です。

更新・配信最適化が絡むときは“設定場所”を確認してから調整する

更新直後に重い、ネットワークが混む、といった症状があるときに名前が挙がりやすいのが配信最適化です。配信最適化は、更新プログラムやアプリのダウンロードを速く確実にするため、Microsoft以外(ローカルネットワーク等)から取得・共有する場合がある機能です。

ただし、ここは“止めればよい”ではなく、次の順で進めるのが安全です。

  • まず「一時的」か「恒常的」かを見分ける(更新直後だけなら様子見でもよい)

  • 調整するなら、公式の設定画面で共有範囲を理解してから変更する


メモリ使用率がおかしい状態を繰り返さないための予防

最後に、同じ不安を繰り返さないための考え方をまとめます。数字に振り回されず、「自分の使い方に合っているか」で判断できるようになります。

用途別にメモリ不足が起きやすいパターンを知る

  • ブラウザ中心+事務作業:タブや会議が重なると一気に増える

  • ゲーム+通話+録画:同時起動が多いほど詰まりやすい

  • 画像/動画編集、仮想環境:作業内容によっては常に高負荷になりやすい

同じ16GBでも、使い方次第で体感は大きく変わります。まずは「重くなる場面」をメモしておくと、対策がピンポイントになります。

増設と買い替えの判断基準

次のチェックに当てはまるほど、メモリ増設の優先度が上がります。

  • 不要常駐を減らしても、よく使う作業で確実にカクつく

  • 利用可能が少ない状態が頻繁に起きる

  • 圧縮が増え続け、ディスクアクセスも増える

  • 再起動で一時回復しても、短時間でまた詰まる

逆に、体感が軽く、利用可能が十分に残るなら「キャッシュが多いだけ」の可能性も高いです。まずは表と手順で状況を言語化してから判断すると失敗しにくいです。

設定変更の前に確認しておきたい注意点

  • 変更した項目はメモしておく(戻せることが最大の安全策)

  • “最適化ツール任せ”は原因を隠すことがある(必要最小限に)

  • 予約済みが大きい場合は、安易に触らず構成・ドライバも含めて慎重に


メモリ使用率がおかしいに関するよくある質問

何もしていないのに50〜70%は異常ですか

異常とは限りません。キャッシュやスタンバイが多いと使用率は上がって見えます。利用可能が十分に残り、体感が普通なら、まずは様子見でも問題ないことが多いです。

プロセス合計より使用率が高いのは故障ですか

故障と決めつける前に、利用可能・キャッシュ済み・予約済みといった内訳を確認してください。プロセス以外の領域(スタンバaイ、変更済み、システム領域など)があるため、合計が一致しないことは仕組み上起こり得ます。

キャッシュや圧縮は消したほうがいいですか

基本的に、キャッシュや圧縮は性能を保つための仕組みです。問題は「増え続けて実害が出る」場合です。時間経過で悪化する、利用可能が枯れる、カクつくなどがあるなら、原因特定と常駐整理を優先してください。

Edgeのスリープタブは安全ですか

一般的には安全に利用できます。非アクティブタブを休止してリソースを節約する目的で提供されており、公式でも設定手順が案内されています。仕事で常時動かしたいWebアプリがある場合は、そのサイトを例外設定にするなど、使い方で調整すると安心です。


参考情報