「スマホの写真を家族みんなでTVで見たい」「会議でAndroidの画面をそのまま映したい」――そんな時に頼れるのがFire TV Stick(ファイヤースティック)。でも、いざやってみると「Miracastが見当たらない/うまく繋がらない」で詰まりがちです。
本記事では、対応端末なら最短30秒でできる純正ミラーリング、Miracast非対応でも映せるAirScreen活用術、そしてYouTubeなど公式アプリ連携で“キャスト風”に高画質再生するコツまで、3つの最適解をまとめて解説。さらに、繋がらない時のチェックリストや遅延を減らす実践テクも収録しました。
使っているのがPixelや一部Android機でMiracast非対応でも大丈夫。この記事の手順通りに進めれば、「映らない」をスムーズに解決して、最短ルートで“映す”体験へ辿り着けます。
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Miracast対応のAndroidなら、Fire TVの**「ディスプレイミラーリング」を開いて接続――これが最短・最小遅延**。
Miracast非対応のAndroid(例:Pixel)は、Fire TVにAirScreenを入れて「キャスト」で送ればOK。
動画サービス視聴は、可能な限りFire TV側の公式アプリで“キャスト風”に再生すると高画質&安定。
ファイヤースティックでAndroidをミラーリングする方法
Miracast対応スマホの場合
Fire TV:設定 →「ディスプレイとサウンド」→「ディスプレイミラーリングを有効にする」を開く(待ち受け画面のままにする)。
Android:クイック設定の「キャスト/スマートビュー/ワイヤレスディスプレイ」などからFire TV名を選ぶ → 接続完了。
Miracast非対応スマホの場合(Pixelなど)
Fire TVに「AirScreen」をインストール&起動して待ち受けをON(Cast/AirPlay/Miracast/DLNA受信に対応)。
Androidの「キャスト」からAirScreenの表示名を選ぶ。アプリ内の“キャスト”ボタンから送れるものもある。
方法A:いちばんシンプルな純正Miracastで“画面そのまま”を映す
手順(Fire TV側)
Fire TVホーム → 設定 → ディスプレイとサウンド。
ディスプレイミラーリングを有効にする を選んで待ち受け状態にする。
(メニュー名は機種/OSで多少異なることがあります) アマゾン+1
手順(Android側)
画面上部からクイック設定を開く。
キャスト/ワイヤレスディスプレイ/スマートビュー(名称はメーカーごとに異なる)をタップ。
検出されたFire TV(またはそのホスト名)を選択 → 接続。
コツ
接続中はFire TV側で「ディスプレイミラーリング」画面を開いたままにしておくと安定しやすい。
Miracastが“ない/使えない”理由と対処
Androidの仕様変化:Android 6.0以降、Googleは標準UIからMiracastを外し、自社のGoogle Castに注力。
いまはメーカー実装しだいで、搭載の有無や呼び名が変わります(例:Samsung「Smart View」、Xiaomi「Cast」など)。Pixelシリーズは基本的にMiracast非対応です。
→ 対処:方法BのAirScreen(受信アプリ)をFire TVに入れて、Androidからは「キャスト」で送るのが実用的。
方法B:Miracast非対応でも映せる ― AirScreen戦略
AirScreenはFire TV側で受信機として動作し、Cast/AirPlay/Miracast/DLNAをまとめて受けられる万能アプリです。
1) Fire TVにAirScreenを入れる
Fire TVの検索で「AirScreen」を探しインストール。
起動し、画面の案内に従って待ち受け(受信プロトコル)を有効化。
対応範囲:Android 5〜15、iOS、macOS、ChromeOS、Windowsなど幅広い端末からの受信に対応。
2) Androidから送る
クイック設定のキャストを開く → 表示されたAirScreenの受信先(Fire TV名)を選択。
対応アプリでは、アプリ内のキャストボタンから直接送れることも。
3) どれを使い分ける?
写真・資料:画面ミラー(手元の動きも含めて“そのまま”映す)。
YouTubeなど:できればFire TV版の公式アプリへ“キャスト”風に転送(高画質・安定)。
著作権保護(DRM)コンテンツ:ミラーだと黒画面/音だけ等になる場合があるので、Fire TV側の公式アプリで再生が安全。
方法C:公式アプリ連携で“キャスト風”に快適再生
例:YouTube
スマホで動画を開く → 画面右上のキャストアイコンをタップ。
宛先にFire TV上のYouTubeアプリを選ぶ。
スマホは“リモコン化”し、再生はTV側アプリで行われる。
メリット:高画質/低遅延/電池消費が少ない。
デメリット:対応アプリに限られる。
つながらない時のチェックリスト
ネットワーク
スマホとFire TVが同一SSIDに接続されているか
ゲストWi-Fi/AP分離(クライアント間隔離)がOFFか
2.4GHzが混雑する環境なら5GHz帯へ切り替え
ルーター・Fire TV・スマホを再起動(IP競合やキャッシュ不具合を解消)
Fire TV側
「ディスプレイミラーリング」の待ち受け画面を開いたままにする
設定 → 端末オプション → バージョン情報からソフトウェアを最新化
AirScreen使用時はアプリを再起動/受信プロトコルの有効状態を確認
スマホ側
省電力・テザリング・VPN・モバイルデータ優先などを一時OFF
通知やバックグラウンド録画系アプリを閉じる(負荷・権限制御で落ちることがある)
Miracastトグルが見当たらない機種はAirScreen + キャストに切り替える。
画質・遅延を抑える実践テク
なるべくルーター近くで使う(壁・金属・電子レンジ等の干渉物を避ける)
不要アプリを終了し、画面解像度/フレームレートを落とせるなら調整
“ミラー”より公式アプリ連携を優先(遅延が少なく画質が安定)
AirScreen利用時は、必要に応じてアプリ内のデコーダ設定やバッファ設定を見直す(端末性能と回線に合わせる)。
モデル/世代別の注意点
旧世代のFire TV(初代Fire TV/初代Stickなど)は、最新アプリの要件を満たせず一部サービスのサポートが終了。
Netflixは2025年6月上旬に初期モデルのサポートを終了しました。
該当機ではNetflixが利用できません(他アプリは個別判断)。ミラーリング以前に“アプリで直接再生”へ切り替えることが難しくなるため、買い替え検討が安全です。
よくある質問(FAQ)
Q. Fire TVに「ディスプレイミラーリング」が表示されません。
A. モデルやOSによって表示されない場合があります。代わりにAirScreenを導入し、Android側のキャストから接続してください。
Q. Pixelなど、スマホ側に“ミラーリング”や“ワイヤレス表示”が見当たりません。
A. 仕様としてMiracastを標準搭載していない機種があります。AirScreenを使ってCast経由で送るのが現実的です。
Q. 有料サービス(Netflix等)をミラーすると黒画面になります。
A. DRM保護のため、ミラーでは再生できないことがあります。Fire TV側の公式アプリでログインして再生してください。
Q. 画質が粗い/カクつくのですが?
A. Wi-Fiの帯域・干渉・端末性能の影響が大。5GHzへ切り替え、ルーターに近づける、バックグラウンドアプリを止める、AirScreenの設定を最適化してください。