「バックマーケット(Back Market)って名前が怪しいけれど、本当に使って大丈夫なのか?」
中古のiPhoneやMacBookを検索していて、そう感じた方は多いはずです。
本記事では、
運営会社やサービスの仕組み
保証・返品制度の実態
口コミ・レビューから見えるメリット/デメリット
イオシス・にこスマなど他社との比較
失敗しないためのチェックポイント
を整理し、「バックマーケットは怪しいのか?」を事実ベースで解説します。
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バックマーケットはフランス発の大手リファービッシュ品マーケットプレイスで、日本法人も存在する
12ヶ月保証・30日返品など、保証制度は中古としては手厚い部類
ただしマーケットプレイス型のため、出品者ごとに品質・対応のばらつきがある
良い口コミ・悪い口コミの両方があり、特にバッテリー・初期不良・対応スピードには注意が必要
イオシス・にこスマなど日本の中古ショップと比較し、
価格重視ならバックマーケットも有力候補
バッテリーや状態の「見える化」を重視するなら他社も検討
失敗を減らすには、
販売者評価の確認
グレード選び
到着後の早期チェック
30日以内の連絡
が重要
バックマーケットとは?「怪しい」と言われる理由を整理
バックマーケットの運営会社とサービス概要
バックマーケット(Back Market)は、フランス発のリファービッシュ品(整備済製品)専門マーケットプレイスです。2014年にパリで創業し、現在は日本を含む約18カ国でサービスを展開しています。
日本では「Back Market Japan株式会社」(本店所在地:東京都渋谷区神宮前)が運営しており、法人番号登録もされている正式な企業です。
特徴的なポイントは次のとおりです。
取り扱い商品:中古・整備済みのスマホ、タブレット、PC、ゲーム機など
販売形態:Back Marketが在庫を持つのではなく、審査を通過した出品者が販売する「マーケットプレイス型」
保証:
12ヶ月の動作保証
30日間の返金保証(返品)
サービスの中身だけ見ると、いわゆる「怪しい海外サイト」というよりは、
中古のAmazonマーケットプレイスに近い仕組みと考えるとイメージしやすいです。
マーケットプレイス型ECならではの特徴
マーケットプレイス型の長所・短所を整理すると、以下のようになります。
メリット
出品者が多数いるため、
在庫が豊富になりやすい
価格競争が働き、比較的安く買いやすい
Back Marketが独自の審査・モニタリングを行い、一定水準を満たした業者だけが出品していると説明している
デメリット/注意点
実際の商品管理や発送は各販売業者が行うため、
キズの程度
バッテリー状態
梱包や対応速度
などに“出品者ごとの差”が出やすい
問い合わせやトラブル対応は、出品者とBack Marketサポートの両方が関わるため、
人によっては「対応が遅い」「たらい回しに感じる」といった不満も出やすい
この構造を理解しておくと、「怪しいのでは?」と感じるポイントと、実際のリスクが切り分けやすくなります。
名前が「ブラックマーケット」に見えてしまう問題
「Back Market」という名前は、ぱっと見で「Black Market(闇市場)」と読み間違えやすく、
ブログやQ&Aでも「名前からして怪しい」「違法サイトかと思った」という声が見られます。
しかし実際には、
正規の法人として世界各国で展開
環境負荷削減を掲げるB Corp認証企業として紹介されている
など、企業としての透明性は一定レベルにあります。
「名前が怪しく見える」は事実ですが、「違法性がある」という意味ではありません。
バックマーケットは怪しい?結論と安全性の評価
法人情報・世界展開・保証制度から見る「信頼できる点」
法人情報や公式リリース、第三者メディアを踏まえると、次の点は「信頼材料」と言えます。
フランス発のユニコーン企業として、日欧米など18カ国で事業展開している
日本法人(Back Market Japan株式会社)が設立され、日本国内での運営体制がある
全商品に「12ヶ月の動作保証」「30日間の返金保証」を付帯すると公式ページや提携サービスで明記されている
結論として:
「運営元が不明な詐欺サイト」という意味での「怪しさ」は低い
一定以上の規模と保証制度を持つ、中古・リファービッシュ品マーケットプレイス
と評価できます。
口コミ・レビューから見える「注意すべき点」
一方で、口コミサイトや個人ブログを精査すると、注意すべきポイントも見えてきます。
よくある不満・トラブル例
届いた商品が初期不良(充電できない、バッテリーが極端に劣化している等)
「目立ったキズなし」「Aグレード」と書かれていたが、想像よりキズが多い
返品・返金の問い合わせをしたが、対応まで時間がかかった
サイトのインターフェース上、返金申請ページが分かりづらい
構造的な要因
マーケットプレイス型のため、
出品者ごとに検品基準や対応の丁寧さが異なる
バッテリー最大容量など、購入前に確認できない情報が多く、「バッテリーは運要素が強い」と評されることもある
このため、「企業として怪しいわけではないが、『当たり外れ』や『対応スピード』にばらつきがあるサービス」と理解しておくのが現実的です。
どんな人なら安心して使いやすいサービスか
バックマーケットが比較的向いているのは、次のようなタイプです。
価格重視だが、一定のリスクは許容できる人
多少のキズやバッテリー劣化を受け入れられる人
万一のトラブル時に、自分でサポートに連絡し手続きできる人
逆に、
「絶対にハズレを引きたくない」
「バッテリー最大容量が事前に分からないと不安」
「対面で説明を受けたい」
といった方は、日本の実店舗型・自社在庫型の中古ショップの方が適しているケースが多いです。
口コミ・体験談から分かるメリット・デメリット
良い評判:安さ・状態・保証で評価されるポイント
実際の体験談やブログでは、次のようなポジティブな評価も多数あります。
良い口コミの傾向
新品より数万円安くiPhoneやMacBookを購入できた
「Cグレードなのに想像以上に美品が届いた」という声もある
保証期間1年・30日返品があるので、初期不良時も安心できた
環境配慮(CO2削減、リファービッシュ推進)の取り組みに共感しているユーザーもいる
価格と状態のバランスに満足しているユーザーは少なくありません。
悪い評判:初期不良・対応の遅さ・バッテリー「ガチャ」
一方で、口コミサイトでは低評価も一定数あります。
悪い口コミの傾向
初期不良品が届き、返金まで時間がかかった
24時間充電しても1%から増えないなど、明らかな不良があった
Aグレードでもバッテリー容量が80%台で「思ったより劣化していた」
返金や返品ページが分かりづらく、どこから手続きすればよいか迷った
特に多いのが、「バッテリー状態が事前に分からない」「グレードとバッテリー容量が比例しない」という不満です。
トラブルが起きやすいパターンと回避策
口コミを類型化すると、トラブルが起きやすいパターンには共通点があります。
起きやすいケース
一番安い価格、かつCグレードを選び、かつ販売者レビューを確認していない
到着後すぐに状態確認をせず、30日返品期間を過ぎてから不調に気づいた
「目立ったキズなし」という文言だけで判断し、写真や説明文を十分に見ていない
回避策
販売者の評価・レビューを必ず確認する
★評価が低い、レビュー件数が極端に少ない販売者は避ける
グレードは用途に合わせて選ぶ
仕事で長く使うメイン機 → Aグレードまたはプレミアム
サブ機・子ども用 → B〜Cグレードも検討
到着後すぐに以下をチェックする
外観(キズ・凹み・画面)
バッテリー最大容量(iPhoneなら「設定>バッテリー>バッテリーの状態」)
カメラ・スピーカー・充電・通信など主要機能
不具合があれば30日以内にサポートへ連絡
スクリーンショットや写真を添付するとスムーズ
他社比較:イオシス・にこスマ等と比べてどう?
ここでは代表的な日本の中古スマホサービスと簡単に比較します。
価格・品揃え・保証の比較(概要)
| 項目 | バックマーケット | イオシス | にこスマ |
|---|---|---|---|
| 販売形態 | マーケットプレイス型 | 自社在庫+店舗 | 自社在庫EC |
| 価格帯 | 全体的に安め | 安め〜中程度 | 中程度 |
| 保証 | 12ヶ月保証+30日返品 | 店舗保証(期間は商品による) | 保証あり(内容は商品による) |
| バッテリー容量表示 | 原則として事前には分からない | 商品により表示あり | 原則として最大容量を明示する傾向 |
| 実店舗 | なし | あり | なし |
| 返品のしやすさ | 30日間返品(条件あり) | 自己都合返品のハードルやや高め | 自己都合返品可の商品も多い |
※上表は、各社公式情報および比較記事をもとにした一般的な傾向です。商品ごとの条件は必ず各社サイトでご確認ください。
バッテリー容量表示・状態の分かりやすさを比較
バックマーケット
バッテリー最大容量を事前に確認できないケースが多く、「届くまで分からない」点がデメリット
にこスマ
バッテリー最大容量や詳細な写真を掲載し、状態を可視化しているケースが多い
イオシス
店舗・オンライン共に、商品ランクや状態説明を比較的詳細に記載
「絶対に90%以上のバッテリーが良い」という方は、
事前に最大容量が分かるショップ(例:にこスマ等)を優先した方が安心です。
「価格重視」「安心重視」別のおすすめ選び方
価格重視タイプ
バックマーケット、イオシスなど、価格帯が安めのサービスを比較
バックマーケットを使う場合は、販売者評価・グレードを厳しめにチェック
安心重視タイプ
バッテリー容量や外観写真が詳しいショップ(にこスマ等)を優先
実店舗で直接確認したい場合は、イオシスやじゃんぱらなど店舗型を検討
バランス重視タイプ
「価格は抑えたいが、バッテリーもそこそこ重視」という場合、
バックマーケット:Aグレード以上+販売者評価高め
他社:バッテリー容量表示がある商品
を比較し、トータルコスパで判断するのがおすすめです。
バックマーケットで失敗しないためのチェックリスト
グレード・販売者評価の確認ポイント
購入前に、最低限次のポイントは確認してください。
グレード
プレミアム/Aグレード:外観は比較的きれいだが価格は高め
B・Cグレード:価格は安いが、キズや使用感が目立つ可能性あり
販売者評価
総合評価(★)が高いか
レビュー件数は十分にあるか
ネガティブコメントの内容が「許容できる範囲」か
到着後すぐにチェックすべき項目(キズ・バッテリー・動作)
商品が届いたら、30日間の返品期間内に以下を確認しましょう。
外観チェック
画面の傷・ドット抜け
本体のへこみ・塗装剥がれ
バッテリー状態
iPhone:設定 > バッテリー > バッテリーの状態(最大容量)
想定より低い場合、「許容するか」「返品するか」を早めに判断
基本動作
通話・モバイル通信・Wi-Fi
カメラ(前後)・スピーカー・マイク
充電の挙動・発熱の有無
問題があれば、スクリーンショットや写真を用意し、サポートに具体的に伝えるとスムーズです。
トラブル時の問い合わせ・返品手続きの流れ
詳細な画面は都度変わる可能性がありますが、一般的な流れは以下の通りです。
Back Marketのアカウントにログイン
「注文履歴」から該当商品を選択
「サポートを受ける」「問題を報告」などのメニューを選択
症状の詳細、写真・動画を添付して送信
販売者またはBack Marketサポートから、交換・返金・修理などの提案が返ってくる
指示に従い、返送・返金手続きを進める
ポイント:
30日を過ぎると「返金」ではなく「修理・交換」が中心になる可能性が高い
メッセージのやり取りは証拠として残るよう、原則サイト内のチャット・メールで行う
バックマーケットはこんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめできる人の条件
バックマーケットは、次のような方にとって魅力のあるサービスです。
新品よりとにかく安く買いたいが、多少のリスクは許容できる
キズやバッテリー容量に過度な完璧さは求めない
トラブル時にも、落ち着いてサポートとやり取りできる
特に、
サブ機
子ども用デバイス
気軽に試したいガジェット
といった用途では、コスパの良い選択肢になり得ます。
他サービスを検討した方がよい人の条件
逆に、以下のような方には他社の方が向いている可能性が高いです。
メイン機として数年使う予定で、「バッテリー90%以上」が絶対条件
到着した端末の状態で、細かなキズも気になる
トラブル時のやり取りに自信がなく、対面で相談できる店舗を好む
この場合は、
バッテリー容量や傷の状態を事前に詳細表示しているEC(例:にこスマ)
店舗で現物を確認できる中古ショップ(例:イオシス、じゃんぱら)
を優先的に検討することをおすすめします。
まとめ:怪しさよりも「自分との相性」で判断する
ここまで見てきたように、バックマーケットは
企業としての透明性や保証制度は一定レベルにあり、「詐欺サイト」という意味での怪しさは低い
一方で、マーケットプレイス型ゆえの「当たり外れ」「対応速度のばらつき」というリスクはある
というサービスです。
そのため、
「できるだけ安く買いたい」
「多少のリスクは許容できる」
という方には有力な選択肢になり得ますが、
「絶対に外したくない」「状態にシビア」という方には、他社の方が適している場合もあります。