オンラインゲームや配信のチャット欄で、当たり前のように流れてくる「lol」。
なんとなく「笑っているのかな?」とは思いつつも、本当の意味やニュアンス、さらにはゲームタイトル「LoL(League of Legends)」との違いまできちんと説明できる方は意外と多くないです。
本記事では、「lol」は何の略なのかという基本から、ゲーム内での具体的な使い方、日本語の「w」や「草」との違い、使うとトラブルになりかねないNGシーンまでを整理して解説します。
海外プレイヤーとのコミュニケーションをスムーズにしたい方や、「lol」と「LoL」の違いで一度でも戸惑ったことがある方は、ぜひ最後までご覧ください。
「lol」の基本的な意味とは(ゲーム・ネットスラング)
「lol」は何の略?直訳と日本語ニュアンス
オンラインゲームや海外配信のチャット欄でよく見かける「lol」は、
“laughing out loud” の略で、「声を出して笑う」「大笑いする」といった意味の英語スラングです。
日本語の感覚に置き換えると、次のようなニュアンスに近い表現です。
「(笑)」
「w」
「草」
「爆笑」
たとえば、ゲーム中に仲間が面白いミスをしたとき、英語圏のプレイヤーはチャットで
lol
lol that was funny
のように送ります。日本語なら「草」「わろた」に近い、軽いリアクションと考えて問題ありません。
読み方は「エルオーエル」「ロル」など複数ある
「lol」の読み方にはいくつかバリエーションがあります。
英語としての読み方:
エルオーエル(L・O・L と一文字ずつ読む)
日本のゲーマー間でよく使われる呼び方:
ロル
ロウル
どれか一つだけが正解というわけではありませんが、
英語話者に読み方を説明する場合 → 「エルオーエル」
日本人同士のゲーム会話での通称 → 「ロル」
と覚えておくと、混乱しにくくなります。
paladins言葉解説
LOL
laughing out loudの略。
大声で笑うという意味であり、笑、www、草などと同じ感覚で使えば間違いなし。
相手の煽りを三文字で受け流すクールな言葉でもある。— shaxa (@paladinsjapan) June 9, 2018
LOL – laughing out loud|爆笑、大笑い、w
— 英語習得レッスン (@RodneyO4) January 27, 2018
ゲーム・配信チャットにおける「lol」の使い方
典型的な使い方と簡単な返し方(例文つき)
ゲーム内での「lol」の役割は、基本的に 「笑い」の記号 です。
よくある使い方の例
味方のプレイヤー:
I missed that skillshot so badly lol
→ 「今のスキルめちゃくちゃ外したわw」チャット欄:
lol
→ 「草」「笑」
日本語に置き換えるときは、次のイメージが近いです。
文末につく「lol」
→ 「〜だわw」「〜なんだけど(笑)」「lol」だけ単体で送られる
→ 「草」「わろた」「爆笑」
簡単な返し方の例
相手から「lol」と送られたときは、次のように返すと無難です。
「lol」に対して「lol」を返す
「lol」に対して「haha」を返す
「lol」に対して「nice one lol」など短い一言を返す
特に意味深く考えず、「こちらも面白がっている」「怒っていない」という
雰囲気を共有するための記号として使われることが多いです。
日本語の「w」や「草」との違い・使い分け
ニュアンスとしては、「w」や「草」とかなり近い位置づけです。
共通点
面白さ・ゆるさを示す「笑い」の記号である
友人同士やカジュアルな場面でよく使われる
相違点
「w」「草」:日本語圏のスラング
「lol」:英語圏・国際的なゲームコミュニティで通じるスラング
使い分けの目安
日本語オンリーの身内チャット → 「w」「草」で十分
海外プレイヤーが混ざるゲームや国際大会のチャット → 「lol」「haha」を使うと伝わりやすい
日本語だけの場では無理に「lol」を使う必要はありませんが、
海外サーバーや英語圏の配信では「lol」を理解していると便利です。
「lol」と「LoL(League of Legends)」の違い
表記(大文字・小文字)と文脈での見分け方
ややこしいポイントが、LoL(League of Legends)というゲームタイトルの存在です。
このゲームの略称が「LoL」であり、「lol」とほぼ同じ見た目のため、混同されやすくなっています。
区別のポイントは次の3点です。
大文字・小文字の違い
スラング:
lol(小文字が基本)ゲームタイトル:
LoL(LとLが大文字)
文脈の違い
「I play LoL」「LoL is a MOBA game」など、ゲームの話をしている文脈では LoL=リーグ・オブ・レジェンド
文末や単体で「lol」と使われている場合は、ほぼ確実に「笑い」のスラング
文中での位置
文頭やタイトルで「LoL」 → ゲーム名の可能性が高い
文末に「lol」 → その前の内容に対する「笑い」
たとえば、
I started playing LoL yesterday and got destroyed in my first game lol
という文では、
文中の LoL → ゲームタイトル
文末の lol → 「ボコボコにされたけど笑うしかない」という自虐的な笑い
と解釈できます。
LoLはどんなゲーム?ざっくり概要だけ押さえる
「LoL(League of Legends)」は、世界的に非常に人気の高い 5対5のオンライン対戦ゲーム です。
ジャンル:MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)
基本ルール:
5人 vs 5人でチームを組み、相手陣地の拠点(ネクサス)破壊を目指す
特徴:
世界中でプロリーグや世界大会が開催される代表的なeスポーツタイトル
本記事の主題である「lol」(スラング)と並んで頻出するため、
「LoL」という表記を見たら「ゲームタイトルの可能性がある」と意識しておくと混乱を避けられます。
「lol」と一緒によく出る関連スラング
LMAO, ROFL, haha など英語の笑い表現
ゲームチャットでは、「lol」以外にもさまざまな「笑い」表現が使われます。
LMAO
laughing my ass off の略
「腹がよじれるほど笑った」「超ウケる」のような強い笑い
ROFL / ROTFL
rolling on (the) floor laughing の略
「床を転げ回るほどの大爆笑」というイメージ
haha / hahaha
日本語の「あはは」「(笑)」に近い
誰に対しても無難で、攻撃的な印象が少ない表現
笑いの「強さ」イメージを並べると、おおよそ次のようになります。
haha < lol < LMAO / ROFL
初めは、「lol」と「haha」だけでも十分 コミュニケーションに困りません。
慣れてきたら、状況に応じて LMAO や ROFL を使い分けると表現の幅が広がります。
日本語ゲーマーが覚えておくと便利な組み合わせ
海外サーバーや国際大会で遊ぶ際、日本語話者が特に覚えておくと便利なフレーズ例は以下のとおりです。
gg lol完全に真面目ではないが「まあ楽しかったねw」という軽い雰囲気
lol nice play面白いプレーでありつつ、褒めたいときに使える表現
sorry lol自分のミスを笑いに変えながら軽く謝るときの一言
ただし、相手が本気で勝ちを目指している場面や、負けて機嫌が悪そうなときに多用すると、
「ふざけている」「煽っている」と受け取られる可能性がありますので、相手や雰囲気をよく見て使うことが重要です。
「lol」を使うときのマナーと注意点
フレンド戦・ランク戦・ビジネスチャットでの使い分け
1. フレンド戦・ノーマルマッチ
気心の知れたフレンド同士であれば、「lol」は気軽に使って問題ありません。
自分のミスに対して「my bad lol」と送ると、場の空気を柔らかくできます。
2. ランク戦・真剣な試合
味方のミスに対して、「lol」とだけ送ると
「バカにされた」「茶化された」と感じる人も一定数います。ランク戦では、
自分のミスには「sorry lol」
味方のミスには「unlucky」「nice try」など励まし寄りの表現
といった使い分けがお勧めです。
3. ビジネスチャット・フォーマルな場
仕事のメールやビジネスチャット(社内・社外問わず)では、基本的に「lol」は使用しない方が安全です。
フォーマルな文書では、そもそもスラング自体を避けることが一般的であり、
必要であれば顔文字や絵文字も最小限に留めるのが無難です。
煽り・皮肉と受け取られやすいパターン
以下のような使い方は、相手を不快にさせる可能性が高く、注意が必要です。
相手のミス直後に
nice play lol
→ 「ナイスプレー(皮肉)」と受け取られやすい
負けている相手に向かって
ez lol(「余裕だったわw」というニュアンス)
誰かが真剣に怒っている場で
lol calm down
これらは、たとえ冗談のつもりでも「煽り」「トロール(荒らし)」と判断される可能性があります。
最悪の場合、通報やミュート(ブロック)の対象になることもありますので慎重に使ってください。
トラブルを避けるコツ
「他人の失敗を笑う」のではなく、「自分の失敗を笑う」方向で使う
相手が怒っている・落ち込んでいる気配があるときは、あえて「lol」を使わない
この二点を意識するだけで、コミュニケーションのトラブルは大きく減らせます。
よくある質問(FAQ)
Q. 「lol」はもう古いって本当ですか?
英語圏では、「若い世代ほど emoji(😂 など)や haha を多用する」という指摘があり、
その文脈で「lol は少し古い」と言われることもあります。
ただし、オンラインゲームや配信のチャットでは現在も広く使われている表現 です。
完全に廃れたスラング → ではない
かなり一般的だが、昔からある定番表現 → という位置づけ
くらいのイメージで捉えておくとよいでしょう。
Q. 日本人同士のチャットで「lol」を使ってもおかしくないですか?
日本人同士でも、ゲーム界隈や英語スラングに慣れた友人同士では、
「w」「草」と似た感覚で「lol」が使われています。
英語・海外文化に慣れている友人:
→ 「lol」を使っても問題なく通じることが多いです。英語に馴染みのない友人:
→ 「何の略?」と戸惑われる可能性があります。
そのため、
初対面や相手の好みが分からない場 → 「w」「草」中心
英語好き・ゲーム仲間など、文脈を共有している場 → 状況に応じて「lol」も使用可
という使い分けを推奨いたします。
Q. 初心者がまず覚えるべき表現はどれですか?
海外プレイヤーと遊ぶことを想定した場合、
最初に覚えておくと便利な「笑い」系の表現は次の3つです。
lol
ゲームチャットで最もよく見かけるスラングの一つです。
見たときに意味がすぐ分かるようにしておく価値があります。
haha
誰に対しても使いやすく、攻撃的な印象がほぼありません。
自分から使う場合は、まず「haha」を軸にすると安全です。
emoji(😂 など)
言語を超えてニュアンスを伝えやすい表現です。
テキストだけでは伝わりにくい「冗談」「軽いノリ」を補うのに向いています。
この3つを押さえておけば、ゲームのチャットで「笑い」の雰囲気を共有する場面には十分対応できます。
そのうえで、余裕が出てきたら「LMAO」「ROFL」などのやや強めのスラングも徐々に覚えていくと良いでしょう。