このページでは、「テレビのWi-Fi設定はどこから開けばいいの?」という疑問を、リモコンの操作手順レベルまで落とし込んで解説します。
読み終わる頃には、次のことができるようになることを目指します。
ご自宅のテレビで、Wi-Fi設定画面を自力で開ける
SSID(ネットワーク名)とパスワードを正しく入力して接続できる
WPSボタンなど、より簡単な接続方法の選択肢を理解できる
うまくつながらない時に、「どこが問題か」を切り分けて対処できる
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
最短3ステップで接続するおさらい
テレビの「設定」→「ネットワーク設定」を開く
ご自宅のWi-FiのSSID(ネットワーク名)を選ぶ
ルーターに書かれているパスワード(暗号キー)を正確に入力する
この3ステップで、多くの場合はテレビをWi-Fiに接続できます。
トラブル時に見直したいチェックポイント一覧
テレビ・ルーター・ONUの電源を入れ直したか
SSIDとパスワードを、もう一度最初から入れ直したか
ルーターの設置場所や周波数帯を見直したか
スマホやPCは正常につながるか(原因の切り分け)
ここまで試しても解決しない場合は、無理に設定を変え続けるより、テレビメーカーや回線事業者のサポートに相談する方が早く安全です。
まず確認!テレビとWi-Fiをつなぐ前に必要なもの
Wi-Fi対応テレビかどうかを確認する
最初に、お使いのテレビがインターネット接続(有線・無線)に対応しているかを確認します。
取扱説明書やメーカーサイトで
「インターネット機能」「スマートTV」「ネットワーク機能」
「有線LAN」「無線LAN(Wi-Fi)内蔵」
といった表記があるかどうかを確認してください。
テレビの背面・側面に
「LAN」と書かれた差し込み口(有線用)
「LAN」や「Ethernet」などの表示がある端子
があれば、有線接続には対応していると考えられます。
無線LAN(Wi-Fi)に対応していないテレビでも、USB無線LANアダプターやコンバーターを追加することでWi-Fi接続できる場合があります。
用意しておくべき機器(ルーター・ONU・LANケーブル)
テレビをインターネットにつなぐには、テレビ以外に次の機器が必要です。
光回線などのインターネット回線
ONU(終端装置)またはホームルーター・モバイルルーター
Wi-Fiルーター(無線LANルーター)
有線接続をする場合はLANケーブル
ONUとルーターが一体型になっている機器も多いため、機器のラベルや案内書で「ルーター機能付き」などと書かれていないか確認してください。
有線接続と無線接続の違いと選び方
有線接続(LANケーブル)
メリット:通信が安定しやすく、高画質動画でも止まりにくい
デメリット:ケーブルの取り回しが必要で、配線が目立つ
無線接続(Wi-Fi)
メリット:配線が不要でスッキリ。離れた部屋からでも接続しやすい
デメリット:壁や家電によって電波が弱くなることがあり、安定性は環境に左右される
テレビとルーターが近く、ケーブルが邪魔にならない配置であれば有線接続、そうでなければ無線接続を選ぶのが一般的です。
テレビのWi-Fi設定はどこ?メニュー画面の基本パターン
リモコンから設定画面を開く一般的な流れ
メーカーごとに細かな名称は異なりますが、ほとんどのテレビは次のような流れでWi-Fi設定に進みます。
リモコンの「ホーム」または「メニュー」ボタンを押す
画面に表示されたメニューから「設定」または「本体設定」を選ぶ
「ネットワーク設定」「通信設定」「インターネット設定」などの項目を探して選ぶ
「有線/無線設定」「無線LAN設定」「Wi-Fi設定」などの項目を開く
あとは、画面の案内に従ってSSID(ネットワーク名)を選び、パスワードを入力する形が一般的です。
メーカー別メニュー名称の違いの例
例として、よくある表示名の違いをまとめると次のようになります。
「ネットワーク設定」→「ネットワーク接続設定」→「インターネット接続」
「通信設定」→「インターネット設定」
「有線/無線設定」→「LAN設定」→「Wi-Fi設定」
テレビ画面で「ネットワーク」「通信」「インターネット」といった言葉が含まれる項目を探してみてください。
※細かな名称は機種によって異なりますので、どうしても見つからない場合は、お使いのテレビの型番でメーカーのサポートページを検索するのがおすすめです。
「ネットワーク設定」が見つからないときの探し方
もし、上記のような項目が見当たらない場合は、次の順番で探してみてください。
メニューの中にある「本体設定」「システム設定」などを開く
その中の「通信」「ネットワーク」「LAN」などの文字が入った項目を探す
それでも見つからない場合は、リモコンの「設定」「ツール」ボタンを押してみる
画面上部または下部のタブが切り替えられる場合、「ネットワーク」タブが隠れていないか確認する
ステップ別:テレビをWi-Fiに接続する基本手順
ここからは、一般的なテレビを想定した「基本手順」をご説明します。機種によって文言は少し違いますが、流れはほぼ同じです。
ステップ1:テレビのネットワーク設定画面を開く
テレビとWi-Fiルーターの電源が入っていることを確認する
リモコンの「ホーム」または「メニュー」ボタンを押す
「設定」→「ネットワーク設定(通信設定)」の順に選ぶ
※名称が異なる場合は、「インターネット設定」「LAN設定」などを選択してください。
ステップ2:接続先のSSID(ネットワーク名)を選ぶ
ネットワーク設定画面では、周囲に飛んでいるWi-Fiの一覧(SSID)が表示されます。
SSID(ネットワーク名)は、一般的に
ルーター本体の側面・裏面のラベル
ルーターの説明書
に記載されています。
一覧の中から、ご自宅のルーターのSSIDと同じ名前を選びます。
ステップ3:パスワード(暗号キー・ネットワークキー)を入力する
SSIDを選ぶと、パスワードの入力画面が表示されます。
パスワードは、次のような名称で表示されていることがあります。
暗号化キー(暗号キー)
ネットワークキー
KEY / Password など
ルーターのラベルか案内書に記載されている英数字を、画面のキーボードで慎重に入力してください。大文字・小文字の違いにも注意が必要です。
接続確認と、よくある入力ミスのチェックポイント
パスワードを入力して「決定」すると、接続テストが行われます。もしエラーになる場合は、次の点を確認してください。
似た文字を間違えていないか
例:0(ゼロ)とO(オー)、1(イチ)とl(エル)など
途中で一文字抜けていないか
末尾の文字まで正しく入力したか
心配な場合は、一度削除して最初から入力し直す方が確実です。
もっと簡単に:WPSボタンやアダプターを使った接続方法
ルーターのWPSボタンで接続する手順
WPS(ダブリューピーエス)は、パスワード入力を省略して接続できる仕組みです。対応しているテレビとルーターであれば、次の流れで接続できます。
テレビのネットワーク設定画面で「WPS接続」「プッシュボタン接続(WPS)」などを選ぶ
「ルーターのWPSボタンを押してください」という表示が出る
ルーター本体の「WPS」と書かれたボタンを、説明書に書かれた時間だけ長押しする
数十秒〜2分ほど待つと、自動的に接続が完了する
※ルーターやテレビによって、ボタン名やランプの点滅パターンが異なります。詳しくはそれぞれの説明書をご確認ください。
USB無線LANアダプター・コンバーターを使う場合
テレビに無線LAN機能がない場合は、次のような機器を利用します。
USB無線LANアダプター:テレビのUSB端子に挿してWi-Fiを受信する機器
無線LANコンバーター:LANケーブルでテレビと接続し、コンバーターがWi-Fiを受信する機器
一般的な流れは次の通りです。
アダプター・コンバーターをテレビに接続する
テレビのメニューからネットワーク設定を開き、「無線LAN」を選ぶ
あとは通常のWi-Fi接続と同じように、SSID選択とパスワード入力またはWPS接続を行う
WPSが使えない場合の代替方法
そもそもWPSに対応していない機器もあります
セキュリティの観点から、WPS機能が無効化されているルーターもあります
この場合は、前述のSSIDとパスワードを手動入力する方法で接続してください。
うまくつながらない時のチェックリスト
ここからは、設定がうまくいかない時に試していただきたい対応策をまとめます。
まずはここから:テレビとルーターの再起動
テレビの主電源を切り、コンセントを抜いて30秒ほど待つ
ルーターやONUも電源ケーブルを抜き、30秒〜1分ほど待つ
ルーター→テレビの順で電源を入れ直す
一時的な不具合であれば、これだけで改善することもよくあります。
SSID・パスワード設定を一度リセットしてやり直す
接続設定をやり直すことで、入力ミスや複雑な設定をリセットできます。
テレビのネットワーク設定画面を開く
現在のWi-Fi接続設定を「削除」「解除」などで一度消す
あらためてSSIDの選択からやり直す
特に、複数のSSIDを試しているうちに、どれが正しいか分からなくなった場合に有効です。
ルーター設置場所・周波数帯(2.4GHz/5GHz)を見直す
ルーターとテレビの間に壁や家具が多いと、電波が弱くなります
電子レンジやIHヒーターなど、同じ周波数帯を使う家電の近くも避けた方が安定します
また、2.4GHzと5GHzの両方に対応している場合は、次の目安で使い分けてください。
2.4GHz:壁越しでも届きやすいが、電波干渉に弱い
5GHz:障害物に弱いが、電波干渉に強く、近距離では高速になりやすい
ルーターの設定画面から周波数帯を切り替えるか、SSIDに「2G」「5G」などの表示があれば、テレビ側で接続先を選び直します。
テレビ以外もつながらない場合の切り分け方
スマートフォンやPCでもインターネットにつながらない
どの機器でも通信が不安定
このような場合は、テレビだけでなく「回線・ルーター側」に問題がある可能性が高いです。
ご契約の回線事業者・プロバイダの障害情報を確認する
モバイルWi-Fiの場合は、通信制限がかかっていないか確認する
図解で理解する:原因別トラブル診断フロー
文章だけだと分かりにくいので、ここでは「どこに原因がありそうか」を判断するためのフローを文章で整理します。
テレビだけWi-Fiにつながらない場合
スマホやPCはWi-Fiでインターネットに接続できるか?
はい → テレビ側の設定ミスや不具合の可能性が高い
いいえ → 回線・ルーター側の問題の可能性
テレビのネットワーク設定で、正しいSSIDを選べているか?
パスワードをもう一度慎重に入力し直してもダメか?
有線LAN接続(LANケーブル)に切り替えるとどうか?
有線なら問題なくつながる → Wi-Fiの電波状態が原因の可能性
有線でもつながらない → テレビ本体や回線側の問題の可能性
全ての機器がつながらない場合
ルーターやONUのランプ状態を確認する(異常ランプが点灯していないか)
ルーター・ONUの再起動を行う
それでも改善しない場合は、回線事業者・プロバイダに問い合わせる
それでも解決しないときに相談すべき窓口
テレビだけが不安定な場合
→ テレビメーカーのサポート窓口へ(型番を手元に用意)すべての機器で不安定な場合
→ インターネット回線やプロバイダのサポート窓口へ(お客様IDなどを用意)
テレビをネット接続するとできることと注意点
動画配信サービス・見逃し配信を楽しむ
テレビをインターネットに接続すると、次のようなことができるようになります。
動画配信サービス(例:映画・ドラマ・アニメ)の視聴
地上波番組の見逃し配信アプリの利用
YouTubeなどの動画共有サービスの視聴
アプリを通じたニュース・天気予報の確認
通信量・回線速度の目安と快適に見るためのポイント
高画質(フルHD・4K)の動画をよく見る場合は、回線速度と安定性が重要です
家族で同時に複数の機器をつなぐ場合は、
高性能なルーターへの買い替え
有線接続への変更
を検討すると安定しやすくなります。
セキュリティ面で気をつけたいこと
Wi-Fiのパスワードは、初期設定のままではなく、推測されにくいものへの変更が推奨されることが多いです
ご自宅以外のSSIDに誤って接続しないよう、SSID名をよく確認してください
不安な場合は、プロバイダやルーターのサポートに、セキュリティ設定が適切か相談すると安心です