「タンク一体型トイレの便座が壊れた…これって便座だけ替えられるの?それとも本体ごと交換になるの?」
そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
見た目がスッキリして人気のタンク一体型トイレですが、いざ故障すると「どこまで交換が必要なのか」「いくらかかるのか」が分かりにくく、気づけば想定以上の出費になってしまうケースも少なくありません。
本記事では、タンク一体型トイレで便座だけ交換できるケース・できないケースの見分け方から、便座交換と本体交換それぞれの費用相場、タイプ別の長期コストの考え方までを整理して解説します。
ご自宅のトイレタイプを確認しながら読み進めていただくことで、「どの選択肢が一番ムダなく、安心できるか」を具体的にイメージしていただける内容になっています。
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タンク一体型トイレでは、構造上便座だけの交換ができず、本体ごと交換が必要になるケースが多くあります。
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便座だけ交換できるタイプなら、数万円〜で収まることもありますが、本体交換になると十数万円〜二十数万円と大きな差が生じます。
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まずは「自宅のトイレタイプ」「型番」「設置年」などを確認し、便座のみ交換が可能かをメーカーや業者に確認することが大切です。
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そのうえで、「今だけ安く済ませるのか」「長期的な交換コストも含めて最適なタイプに見直すのか」を決めると、後悔の少ない選択につながります。
タンク一体型トイレとは?便座交換がややこしい理由
タンク一体型トイレの便座交換費用を理解するためには、まずトイレの種類と構造を押さえておくことが重要です。
タンク一体型・タンクレス・組み合わせ型の違い
一般的な家庭用トイレは、大きく次の3種類に分けられます。
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組み合わせ型トイレ
便器・タンク・便座がそれぞれ別の部品として分かれており、組み合わせて使用するタイプです。便座だけを取り外して別の便座に交換しやすい構造になっています。 -
タンク一体型トイレ
便器とタンク、温水洗浄便座などが一体化したタイプです。凹凸が少なく、見た目がすっきりして掃除がしやすいことが特徴です。 -
タンクレストイレ
タンクがなく、水道直結で流すタイプです。さらにコンパクトでデザイン性も高い一方、本体価格が高くなる傾向があります。
今回のテーマである「タンク一体型」は、見た目がスリムで人気がある一方、便座の故障時に「便座だけを交換できるのか」が問題になりやすいタイプです。
タンク一体型トイレで「便座だけ交換」が難しい構造上の理由
タンク一体型トイレでは、便座・タンク・便器・温水洗浄機能などが一体のユニットとして設計されていることが多く、便座部分だけを取り外して汎用の便座を付けることが構造上できないケースがほとんどです。
そのため、
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便座部分のみの故障でも、
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「タンク+便座」あるいは「トイレ本体ごと」交換
が必要になり、結果として費用が高くなりがちです。
まず確認:あなたのトイレは本当にタンク一体型?
この記事の内容を正しく活用するには、ご自宅のトイレがどのタイプかを確認することが第一歩です。
見た目と型番から分かるトイレタイプの見分け方
おおまかな見分け方としては、次のようなポイントがあります。
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便器とタンクのつなぎ目がはっきり分かれるか
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つなぎ目がくっきり見え、タンクだけを外せそうなら「組み合わせ型」の可能性が高いです。
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つなぎ目が分かりにくく、滑らかなデザインになっている場合は「タンク一体型」の可能性があります。
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便座と便器の境目がはっきりしているか
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一般的な組み合わせ型は、便座が単独パーツとして載っているイメージです。
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一体型では、便座〜本体にかけて一体感のあるデザインで、専用品でなければ形状が合わないことが多くなります。
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さらに、トイレの側面やフタの裏、タンクの側面などに貼られている品番ラベルを確認することで、メーカーサイトや取扱説明書からタイプや交換可否を調べられる場合があります。
便座だけ交換できるタイプ・できないタイプのチェックポイント
便座だけを交換できるかどうかは、概ね次のような基準で判断されます。
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便座だけ交換できる可能性が高いケース
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組み合わせ型トイレである
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取り付けビスの間隔が一般的な規格内で、汎用の温水洗浄便座が適合するとメーカーが明示している
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既存便座が一般的な後付けタイプの温水洗浄便座
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便座だけ交換できない可能性が高いケース
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メーカーの一体型トイレシリーズ(便器+タンク+便座一体タイプ)
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便座の形状が特殊で、一般的な便座とサイズが大きく異なる
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メーカーの説明書に「便座のみの交換不可」「本体ユニット交換」と明記されている
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不明な場合は、品番を控えてメーカーや施工業者に「便座のみ交換が可能な型番か」を確認するのが確実です。
タンク一体型トイレの便座交換費用相場
ここからは、費用の目安について整理していきます。金額はあくまで一般的な相場であり、実際には地域・メーカー・グレードによって変動します。
便座のみの交換費用相場(できる場合)
まず、便座だけ交換できるタイプの場合の費用感です。
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普通便座(暖房・洗浄機能なし):
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便座本体代 約5,000〜10,000円前後
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暖房便座:
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本体代 約15,000〜30,000円前後
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温水洗浄便座(ウォシュレット等):
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本体代 約30,000〜45,000円前後(高機能モデルはそれ以上)
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これに加えて、業者に依頼する場合は、
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交換作業費(工事費):3,000〜10,000円程度
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既存便座の処分費:3,000円前後
といった費用がかかり、トータルでは12,000円〜2万円台程度からが一つの目安になります。
便座不具合でトイレ本体を交換する場合の費用相場
一方、タンク一体型トイレで便座のみ交換ができず、本体ごとの交換が必要な場合は、費用が大きく変わります。
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タンク一体型トイレ本体価格の相場:
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約17〜23万円前後(グレードにより増減)
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工事費込みのパック価格例:
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工事費込みで約15〜20万円台からのプランが多い
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実際の見積もりでは、次のような項目が含まれます。
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既存トイレ撤去・処分費
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新規トイレ本体代
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取り付け工事費
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必要に応じて床の補修や排水位置調整費 等
業者に依頼したときの費用内訳(本体代・工事費・処分費)
一般的な水回り業者の料金例では、次のような内訳が示されています。
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便座のみ交換(組み合わせ型など)
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便座代:5,000円〜(グレードにより増減)
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工事費(作業費):3,000円〜
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処分費:3,000円〜
→ 合計目安:12,000円〜
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タンク交換・本体交換
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タンク代・トイレ本体代:数万円〜十数万円
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工事費:10,000〜20,000円前後
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処分費:3,000〜5,000円前後
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タンク一体型で便座故障が起きた場合、「便座交換のつもりが、実際は本体交換となり十数万円〜」というケースが少なくありません。そのため、事前のタイプ確認が重要になります。
シナリオ別:どれくらいかかる?費用シミュレーション
ここでは、典型的な3つのシナリオで概算費用イメージを整理します。実際の金額はメーカー・型番・地域により変動しますので、あくまで判断の目安としてご覧ください。
シナリオ1:便座だけ交換できるケース
前提:
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組み合わせ型または便座のみ交換可能なタイプ
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中価格帯の温水洗浄便座に交換
費用イメージ
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温水洗浄便座本体:30,000〜45,000円前後
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交換工事費:5,000〜10,000円前後
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既存便座処分費:3,000円前後
→ 合計目安:4〜6万円程度
DIYで交換できるタイプの場合は、本体代のみで済むため、3〜4万円前後で収まることもあります。
シナリオ2:同じタンク一体型に本体ごと交換するケース
前提:
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既存タンク一体型の便座故障
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同等グレードのタンク一体型トイレに交換
費用イメージ
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一体型トイレ本体:17〜23万円前後
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工事費:20,000円前後
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撤去・処分費:5,000円前後
→ 合計目安:18〜25万円前後
同じ「便座のトラブル」でも、タイプによってここまで費用差が出る可能性があることが分かります。
シナリオ3:これを機に組み合わせ型・タンクレストイレに変えるケース
前提:
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一体型から、将来の交換コストも考えてタイプ変更
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排水位置などの条件により、追加工事が必要な場合あり
例1:組み合わせ型に変更する場合
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組み合わせ型トイレ本体:15〜20万円前後
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工事費:20,000円前後
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撤去・処分費:5,000円前後
→ 合計目安:16〜23万円前後
→ 将来、便座だけを交換しやすくなるため、長期的な交換コストは抑えやすくなります。
例2:タンクレストイレにグレードアップする場合
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タンクレストイレ本体:30〜35万円前後〜
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工事費:20,000円前後
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撤去・処分費:5,000円前後
→ 合計目安:30万円台半ば〜
初期費用は上がりますが、節水性能が高い機種も多く、水道代まで含めたトータルコストで検討する選択肢になります。
自分で便座交換しても大丈夫?DIYと業者依頼の比較
タンク一体型トイレの便座交換において、「自分で交換したい」と考える方も多いですが、作業難易度やリスクはタイプによって大きく異なります。
DIYでできる範囲と必要な道具・時間の目安
DIYが検討しやすいのは、主に組み合わせ型トイレの便座交換です。
必要な道具の例:
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モンキーレンチやスパナ
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プラスドライバー
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雑巾・バケツ(万一の水漏れ対策)
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ゴム手袋
一般的な作業の流れは、
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止水栓を閉める
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既存便座の固定ボルトを外す
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新しい便座を取り付け、固定する
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給水ホースを接続し、漏れがないか確認
といった手順で、慣れていれば1〜2時間程度で完了することもあります。
タンク一体型でDIYが難しい・危険になりやすいポイント
タンク一体型トイレの場合、次の理由からDIYはおすすめしにくいケースが多くなります。
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便座部分が専用設計で、市販の便座と互換性がない
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便座・洗浄機能・タンクが一体ユニットのため、分解・組み立てに専門知識が必要
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電源を伴う温水洗浄機能や自動開閉機能があり、誤った取り扱いによる漏電・故障リスクがある
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メーカー保証がDIY作業で失効する可能性がある
これらの理由から、タンク一体型の便座不具合は基本的に業者やメーカーサービスへの依頼が安全です。
業者に頼むメリット・デメリットと、依頼前に確認したいこと
メリット
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漏水・電気系統などのトラブルを避けやすい
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メーカーの保証条件を満たした工事が期待できる
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処分や追加工事の有無などもまとめて相談できる
デメリット
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DIYに比べて工事費用の分だけ総額は高くなる
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繁忙期には工事日程が希望通りに取れない場合もある
依頼前に準備しておきたい情報としては、
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トイレのメーカー・型番
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設置年(おおよそでも可)
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不具合の内容(温水が出ない・リモコンが効かない・ヒビが入った 等)
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コンセントの有無・位置
などを整理しておくと、電話やメールでの見積もりがスムーズになります。
タンク一体型トイレの便座交換で損しないための判断フロー
最後に、「どう判断すれば損しにくいか」という観点で整理します。
「今すぐ安く」「長期コスト重視」で選び方がどう変わるか
大まかに、次のような考え方ができます。
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便座だけ交換できるかを確認する
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組み合わせ型なら、まずは便座だけ交換できるかを検討
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タンク一体型なら、メーカー・業者に「便座のみ交換可能か」を確認
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「今だけ安く」か「長期コスト」かを決める
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「今だけ安く抑えたい」
→ 便座のみ交換が可能なら、そのまま交換が第一候補 -
「今後10年くらいのコストも含めて考えたい」
→ 一体型から組み合わせ型への変更など、将来の交換費用も抑えやすいタイプへの切り替えも検討
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築年数・他設備の状態も合わせて考える
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トイレ以外の水回り設備も同じくらいの築年数で老朽化している場合、将来的なリフォーム計画の中でトイレ交換を位置づけると、トータルコストを抑えやすくなります。
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見積もりを取る前に準備しておきたい情報リスト(型番・設置年・不具合内容)
複数社から見積もりを取る場合でも、次の情報を共通して伝えることで、比較しやすくなります。
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トイレのメーカー名・型番
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設置時期(およその年でも可)
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現在のトイレタイプ(分かる範囲で)
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不具合の具体的な症状
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希望すること
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「できれば便座だけで済ませたい」
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「この機会に節水型や掃除しやすいタイプに変えたい」
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「予算の上限」 など
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これらを整理して伝えることで、業者側も「便座交換」「本体交換」「タイプ変更」など、複数のプランを提案しやすくなり、ユーザー側も比較検討がしやすくなります。