東京ディズニーシーの人気アトラクション「センター・オブ・ジ・アース」。
名前は聞いたことがあっても、「実際どれくらい怖いのか」「自分でも乗れるのか」と不安に感じているのではないでしょうか。
暗闇の中を猛スピードで走り抜け、最後には大きく落ちる――そんな噂を聞くと、絶叫があまり得意でない方にとっては、ワクワクよりも緊張の方が大きくなりやすいです。
本記事では、センター・オブ・ジ・アースの怖さの正体を、「落ちる回数・高さ・最高速度」といった客観的なデータと、他アトラクションとの比較を交えながら分かりやすく整理いたします。
そのうえで、「どのタイプの怖さが苦手か」を自己診断できるようにし、タイプ別に怖さを和らげる乗り方や席の選び方、当日の心構えまで具体的にご紹介します。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
センター・オブ・ジ・アースはどれくらい怖い?
一言でいうと「落下+暗闇+演出の総合系の怖さ」
センター・オブ・ジ・アースは、東京ディズニーシーの中でも「総合的なスリルが強い」アトラクションです。
終盤に約20mの高さから最高時速約75kmで一気に駆け下りる落下に加え、暗闇・爆音・火山噴火の演出、地底生物のビジュアルが組み合わさり、絶叫が苦手な方にはかなり刺激的に感じられます。
一方で、「大きく落ちるのは最後の1回だけ」「前半はゆったりとした探検パート」という特徴もあり、工夫次第で怖さをかなり軽減することも可能です。
怖さレベルの目安と他アトラクションとのざっくり比較
他の代表的な絶叫系アトラクションと比べると、体感のイメージは次のような位置づけです。
タワー・オブ・テラーよりは短時間だが、1回の落下のインパクトは強い
レイジングスピリッツよりも「暗闇・演出の怖さ」が加わるぶん、怖く感じる人が多い
スプラッシュマウンテンよりも速度・浮遊感ともに強め
特に、「何度も上下を繰り返すフリーフォールが苦手」という方にとっては、タワー・オブ・ジ・テラー(落下複数回・拘束時間長め)よりもまだ挑戦しやすいと感じるケースが多いです。
絶叫が苦手な人でも「条件付きで乗れる」パターンとは
次のような条件に当てはまる場合、対策をとれば「怖かったけれど意外と大丈夫だった」という感想に落ち着きやすいです。
フリーフォール型よりもジェットコースター型の方がまだマシだと感じる
暗闇や爆音はそこまで極端に苦手ではない
1回だけ強い落下があっても、事前にタイミングが分かっていれば構えられる
逆に、強い浮遊感や暗闇・爆音が極端に苦手な方、健康面で不安がある方は、無理をしない判断が重要です。詳しくは後半の「安全面と公式利用制限」で整理します。
センター・オブ・ジ・アースの基本データと怖さの正体
基本スペック(所要時間・最高速度・落下回数・身長制限)
公式情報を基に、センター・オブ・ジ・アースの基本データを整理すると、次のとおりです。
所要時間:約3分
最高速度:約75km/h(ディズニーリゾート内でも最速クラス)
落下回数:大きな落下は1回
落下の高さ:約20m前後
1台の定員:6名
利用制限:
身長117cm未満の方は利用不可
高血圧、心臓・脊椎・首の疾患のある方、妊娠中の方、乗り物酔いしやすい方などは利用を控えるよう案内
**ポイントは、「怖さのピークは終盤の数秒間に集中している」**という点です。
前半〜中盤は、地底の景色を見ながら進む探検パートが多く、絶叫が苦手な方でも比較的落ち着いて過ごせます。
ストーリーと演出からくる怖さ(火山噴火・地底生物など)
センター・オブ・ジ・アースは、天才科学者ネモ船長が発見した地底世界を地底走行車で探検する、という設定です。
最初は神秘的な地底景観や結晶、発光する生き物など、幻想的な風景が続きます。
途中から火山活動の異常が発生し、「火山活動発生!」というアナウンスとともに緊張感が高まります。
終盤では巨大なクリーチャーが現れ、そこから一気に火山の外側へと吹き上げられる演出につながっていきます。
この「静かな探検からの一転したトラブル発生」というストーリー構成自体が、怖さを強く感じさせる要因になっています。
怖さを構成する4つの要素(落下/浮遊感/暗闇・爆音/ビジュアル)
センター・オブ・ジ・アースの怖さは、大きく次の4要素に分解できます。
落下と浮遊感
最高速度約75km/hで急上昇後に急降下するため、胃がふわっと浮くような感覚が強めです。
暗闇・爆音・火山噴火の演出
暗いトンネル内で爆発音や振動が組み合わさり、視覚だけでなく聴覚・体感で驚かされます。
地底生物・モンスターなどのビジュアル
昆虫のような生き物や巨大な地底生物が登場するため、見た目が苦手な方にはホラー寄りに感じられます。
ライドの揺れ・スピード感
カーブでの横揺れや上下動があり、スピード感そのものがスリルとして働きます。
どの要素がどれくらい苦手かによって、体感する怖さが大きく変わります。
この後の「簡易診断」で、ご自身のタイプを整理してみてください。
他アトラクションとの怖さ比較(タワテラ・レイジング・スプラッシュなど)
タワー・オブ・テラーとの違い(落下回数・拘束時間・怖さの質)
よく比較されるのが、同じくディズニーシーの代表的絶叫系「タワー・オブ・テラー」です。
タワー・オブ・テラー
落下回数:複数回(上昇・急降下を何度も繰り返す)
拘束時間:落下パートが比較的長い
怖さの質:フリーフォール型の急降下+ホラー系ストーリー
センター・オブ・ジ・アース
落下回数:大きな落下は1回
拘束時間:落下パート自体は数秒程度
怖さの質:暗闇・地底生物・火山噴火など、ストーリーと演出が加わったコースター型
フリーフォールが特に苦手な方には、タワテラの方が「耐え難い」と感じられるケースが多い一方、
暗闇や生き物のビジュアルが苦手な方は、センター・オブ・ジ・アースの方をより怖く感じる可能性もあります。
レイジングスピリッツ・スプラッシュマウンテンとの比較
レイジングスピリッツ
360度ループがあるものの、屋外で見通しがよく、暗闇・爆音などの心理的な怖さは控えめです。
しっかりしたセーフティーバーで上半身が固定されるため、浮遊感は相対的に抑えめです。
スプラッシュマウンテン
落下シーンは複数回ありますが、世界観は明るく、キャラクターもかわいらしいため、ホラー感はありません。
センター・オブ・ジ・アース
ループはないものの、速度が速く、暗闇+火山噴火+モンスターという要素が重なります。
セーフティーバーが腰を押さえるタイプで、上半身の自由度が高い分、浮遊感を強く感じる人もいます。
「高さそのものより、見えない中で急に落ちるのが怖い」という方にとっては、センター・オブ・ジ・アースが最も怖く感じられる場合もあるという点は押さえておくとよいでしょう。
簡易診断:あなたはどの怖さタイプ?
ここでは、代表的な4つの「怖さタイプ」を簡単に整理します。
あてはまる項目が多いタイプほど、その要素に対する対策を重視してください。
落下・浮遊感が特に苦手なタイプ
エレベーターの急降下やフリーフォールが大の苦手
体がふわっと浮く感覚が嫌い
過去に別のジェットコースターで気分が悪くなった経験がある
このタイプは、センター・オブ・ジ・アースの「最後の1回の落下」が最大の壁になります。
後述の座り方・姿勢・呼吸のコツが特に重要です。
暗闇・爆音・びっくり系が苦手なタイプ
ホラー映画やお化け屋敷がとても苦手
暗い場所で突然大きい音が鳴ると強いストレスを感じる
驚かされる系の演出で心臓がバクバクする
このタイプにとっては、火山噴火の演出や爆音、暗闇のトンネルが負担になりやすいです。
事前に「どのタイミングで何が起きるか」を知っておくことで、怖さをかなり和らげられます。
生き物・モンスターなどビジュアルが苦手なタイプ
虫や爬虫類の見た目が苦手
大きなモンスターのビジュアルを見ると怖くなる
ダークな世界観自体があまり得意ではない
この場合、地底生物や巨大モンスターのシーンは目をそらすなど、視線の置き方を工夫することで対処が可能です。
乗り物酔いしやすいタイプ
車・バス・船などで酔いやすい
3D映像や暗い室内ライドでも気分が悪くなりやすい
首の動きが多いと疲れやすい
センター・オブ・ジ・アースは激しい回転はありませんが、暗闇でのカーブや揺れがあります。
酔いやすい方は、事前の体調管理と、目を開けて遠くを見る意識が重要です。
タイプ別:怖くない乗り方・克服のコツ
座り方と姿勢:浮遊感を減らす体の固定方法
落下時の浮遊感を軽減するための基本は、「体をしっかり固定する」ことです。
座席には浅く腰かけず、背もたれにしっかりもたれて深く座る
セーフティーバー(レバー)は、体に密着するようにしっかり下ろす
落下前は、足を踏ん張り、腹筋に軽く力を入れておく
この姿勢を取ることで、「ふわっと持ち上げられる」感覚を軽減できます。
怖くない席の選び方(前列・後列の違いとキャストさんへのお願いの仕方)
一般的に、センター・オブ・ジ・アースでは最前列の方が景色がよく見える分、落下タイミングが分かりやすいが、風圧やスピード感を強く感じるとされます。
「少しでもマイルドにしたい」という場合は、2列目・3列目を希望する方が多いです。
乗車前にキャストさんへ、
「できれば後ろの方の席にしていただけますか」
と丁寧に相談すると、可能な範囲で対応してもらえることがあります(混雑状況等により対応不可の場合もあります)。
乗車中の視線・呼吸・声の出し方で怖さを半減させる
視線:
暗闇で怖い場合は、前方の一点ではなく、やや遠く・景色全体を見るように意識すると、体の揺れを感じにくくなります。
呼吸:
落下前から息を止めると、余計に緊張が高まります。
「吸う:吐く=1:2」くらいのゆっくりした呼吸を続けましょう。
声:
我慢せず、落下の瞬間は思い切り声を出してしまった方が、恐怖心が外に逃げやすいと言われます。
「静かに耐える」よりも、「叫びながら体を前のめり気味に保つ」方が、終わった後の爽快感も得やすくなります。
子ども・絶叫初心者向けの事前準備と声かけ
子どもや初めて挑戦する方には、次のような準備がおすすめです。
事前に、「大きく落ちるのは最後の1回だけだよ」と、構造を簡単に説明する
スタンバイ列で、出口から落下部分を見せて「ここを一気に降りるんだよ」とイメージを共有する
「怖くなったら目をつぶっていてもいい」「手を握っていてもいい」など、安心材料を伝える
それでも不安が強そうな場合は、無理に乗せない判断を最優先にしてください。
安全面と公式利用制限:無理をしないためのチェック
公式の身長制限・健康状態の制限事項
公式サイトでは、次のような利用制限が明記されています。
身長117cm未満の方は利用不可
次のような方は利用を控えるよう案内
高血圧
心臓・脊椎・首に疾患がある
妊娠中
乗り物酔いをしやすい
その他、アトラクション利用により症状が悪化するおそれがある方
これらに該当する可能性がある場合は、必ず公式情報を確認し、必要に応じて医師に相談した上で判断することをおすすめします。
こんな人は無理をしない方がよいかもしれない
次のような場合は、安全と心理的な負担の両面から、乗車を慎重に検討してください。
強いパニック発作や不安障害の診断を受けている
暗闇や爆音に対して極端な恐怖反応が出る自覚がある
直前の体調が万全ではない(頭痛・めまい・睡眠不足など)
同行者に合わせるためだけに、強い不安を押し殺して乗ろうとしている
センター・オブ・ジ・アースは魅力的なアトラクションですが、健康や心の安定と引き換えにしてまで乗る必要はありません。
不安が強いときの「乗る/乗らない」の判断フロー
公式の利用制限に該当しないか確認する
自分の「怖さタイプ」と、どの要素がどれくらい苦手かを整理する
本記事で紹介した対策を試しても「イメージだけで動悸がする」レベルであれば、今回は見送る
「不安はあるが、対策すれば挑戦してみたい」と感じる場合のみ、無理のない範囲でトライする
このように、「乗れたらラッキー、無理なら次の楽しみに切り替える」くらいの余裕を持った判断がおすすめです。
当日の流れとイメトレ:スタンバイ列から降車まで
スタンバイ列とエレベーターで何が起きる?事前に知っておくと楽になるポイント
スタンバイ列では、ネモ船長の研究室や地底生物の標本などが展示されています。世界観に浸りつつ、深呼吸を意識しましょう。
途中でエレベーターに乗り、地底の施設へと移動します。揺れや音がありますが、この段階ではライドのような激しい動きはありません。
「どこで何が起きるか分からない」状態が一番怖いので、エレベーターまではあくまで移動と演出、と認識しておくと少し楽になります。
乗車〜火山噴火〜落下までの流れをシミュレーション
ライド乗車
セーフティーバーをしっかり下ろし、姿勢を整えます。
地底探検パート
ゆっくりと進み、地底の景色や生き物を眺めます。
異常発生のアナウンス
火山活動の異常がアナウンスされ、スピードが徐々に増していきます。
巨大生物の登場
大きなクリーチャーが視界に入り、一気に緊張感が高まります。
火山の外へ吹き上げられる
真っ暗なトンネルを駆け上がり、突然視界が開けます。
一気に落下
ここが最大の絶叫ポイントです。体をやや前のめりにして、思いきり叫んでしまいましょう。
事前にこの流れを頭の中でイメージしておくことで、「次は何が起きるのか分からない恐怖」をかなり軽減できます。
降車後に「怖かった」を「楽しかった」に変える振り返り方
落下中に見えた景色や、地底世界の印象的だったポイントを話題にして、体験を言語化する
「あそこが一番怖かったけれど、ここは意外と大丈夫だった」など、冷静に振り返ることで、次回以降の不安も軽くなります。
無理だと思ったら、「よく頑張った」と自分を労うことも大切です。
どうしても不安な人向け:雰囲気だけ楽しむ方法と代替アトラクション
センター・オブ・ジ・アース周辺で楽しめる景色・フォトスポット
プロメテウス火山を背景に写真を撮る
ミステリアスアイランドのレトロな施設群を眺めながら、周辺を散策する
夜にはライトアップされた火山が幻想的な雰囲気になり、写真映えするスポットが多数あります。
「乗らなくても、エリアの雰囲気だけで十分楽しめた」という声も多くあります。
絶叫が苦手な人におすすめの代替アトラクション
絶叫が苦手な方やお子さま連れには、次のようなアトラクションも検討できます。
シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ
ニモ&フレンズ・シーライダー(軽い揺れはありますが、ストーリー性が強め)
フランダーのフライングフィッシュコースター(短時間で比較的マイルドなコースター)
「センター・オブ・ジ・アースにこだわらなくても、TDS全体で十分に楽しめる」という前提を忘れずにいてください。
グループで自分だけ乗らない場合の過ごし方アイデア
ミステリアスアイランド周辺で写真撮影や景色を楽しむ
近くのショップや軽食を楽しみながら待つ
待ち時間を利用して、次に乗るアトラクションやショーの計画を立てる
事前に「ここで待っているね」と決めておけば、グループ全体の動きもスムーズになります。