SNSを眺めていると、不意に目に飛び込んでくる「スピってる」の四文字。褒め言葉? それとも軽いツッコミ?
なんとなく雰囲気は分かるのに、いざ説明しようとすると言葉に詰まってしまう——そんな経験はありませんか。
この記事では、「スピってる」の意味と由来、ニュアンスの幅、実際の使い方を、ビジネスと日常の両方で迷わず使い分けられるように整理します。
占い・引き寄せ・波動といった“スピリチュアル由来”の話題がどこから「スピ」に見えるのか、相手に失礼にならない言い換えや炎上回避のコツまで、具体的な例文とともに解説。
読み終えるころには、タイムラインで見かける「それ、スピってる?」に対して、自信を持って意味を捉え、ふさわしい言い回しを選べるようになります。
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スピってるとはどういう意味
意味:主に「スピリチュアル(占い・波動・引き寄せなど)寄りの考えや行動」を示す俗語。
ニュアンス:中立〜軽い皮肉まで幅広い。相手や場面でトーンが変わる。
成り立ち:「スピリチュアル」→省略「スピ」→動詞化「スピる」→状態・進行「スピってる」。
注意点:ビジネス文ではカジュアルすぎ。価値観に触れるため、冗談でも配慮が必要。
語源と変遷:どうして「スピってる」になったのか
省略と動詞化の流れ
スピリチュアル(英 spiritual)
↓(省略・コミュニティ内の略称化)スピ(名詞的)
↓(ネットスラング化)スピる(動詞化=スピ要素を発信・実践する)
↓(状態・進行の口語表現)スピってる(いまそうしている/そういう傾向が出ている)
文脈で意味が揺れる理由
コミュニティ内:ポジティブな自称・仲間内の軽口。
外側からの観察:客観・ツッコミ・やや皮肉。
メディア・SNS:ネタ化しやすく、意味の幅が広がった。
コアイメージ:どんな発言や行動が「スピってる」に見える?
世界観の前提:波動・縁・宇宙の法則・引き寄せ・前世・浄化などを日常判断に持ち込む。
行動パターン:パワースポット巡り/浄化(塩・ホワイトセージ)/月の満ち欠けで予定調整/リトリート/チャネリング。
言語サイン:「直感が来た」「宇宙にオーダー」「波長が合う・合わない」「見えないものの影響」など。
重要:スピリチュアル=即非科学ではありません。宗教観・文化・ウェルビーイングの一部として尊重される側面もあります。評価は文脈依存です。
使い方の型
フラット
「最近の投稿、スピってる話題が増えたね。」
「サービス紹介がややスピってる方向に寄ってきた。」
軽いツッコミ・半分冗談
「それはちょっとスピってる解釈かも?」
「満月のせいで売上が上がるは、さすがにスピってる!」
ポジティブ/自称
「瞑想とヨガを続けてて、私この頃ちょいスピってる。」
「直感重視はスピってるって言われるけど、調子はいい。」
距離をとる・緩やかに否定
「公式資料にはスピってる表現は入れないでおこう。」
「議論の根拠がスピってる方向に寄りすぎてる気がする。」
類語・関連語・対比語
スピ系/スピ界隈:スピリチュアル関連の人やコンテンツ。
スピ強め:要素が濃い。
ガチスピ:かなり本格志向。
対比語として出やすい立場:
エビデンス重視(データドリブン/合理主義)
懐疑的(クリティカルシンキング)
TPOとトーン設計:失礼にならないための3原則
ラベル貼りを避ける:「あなたスピってるよ」→相手の価値観を断定。代わりに「この点はスピ寄りかもね」。
具体化して評価する:「この主張は占星術を根拠にしてる」など、対象を明確化。
文体を切り替える:
カジュアル会話:OK
ビジネス文書:言い換え「スピリチュアル志向が強い」「非経験的仮説に依拠」など。
誤解されやすい点
Q1. 覚醒剤の俗称“speed”と関係ある?
A. 一部スラングで「スピる」が別意味で使われる例もありますが、一般的な日常会話・SNSでの「スピってる」はスピリチュアル由来です。紛れそうなら文脈を補足しましょう。
Q2. スピってる=悪口?
A. 固定ではありません。トーンと関係性次第。冗談として通じる関係か、中立説明かで印象が変わります。
Q3. どこからが“スピ”で、どこまでが“自己啓発”?
A. 境界は曖昧。超自然的・形而上学的な前提(波動・宇宙の法則など)が持ち込まれると「スピ寄り」と受け取られやすいです。