Nintendo Switchのソフトを購入するとき、「ダウンロード版は便利そうだけれど、あとで後悔しないだろうか?」と不安に感じていませんか。
とくに「スイッチ ダウンロード版 デメリット」が気になっている方は、売却できないことや、本体故障・サービス終了時のリスク、家族で遊ぶ際の制約など、見落としがちなポイントを事前に知っておきたいはずです。
本記事では、ダウンロード版の具体的なデメリットとその影響を整理しつつ、パッケージ版との違い、家族構成や遊び方に合わせた最適な選び方まで、実務的な視点で分かりやすく解説いたします。
この記事を読み終えるころには、「どのソフトをダウンロード版にして、どのソフトをパッケージ版にするか」が自信を持って判断できるようになります。
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ダウンロード版には、売却・譲渡ができない/複数台で同時プレイしづらい/配信終了リスク/容量圧迫/衝動買いしやすいといったデメリットがある
一方で、入れ替え不要・すぐ遊べる・売り切れがない・セールやチケットでお得になるといったメリットも大きい
リスクの多くは、アカウント管理・容量管理・購入ルールの設定・タイトルごとの使い分けで現実的なレベルまで抑えられる
とくに家族・兄弟で遊ぶ場合は、同時プレイが必要なタイトルはパッケージ版を軸に考えることが重要
スイッチのダウンロード版とは?
Nintendo Switchのソフトには、大きく分けて「パッケージ版」と「ダウンロード版」の2種類があります。任天堂公式も、どちらもゲーム内容は同じで、購入方法と保存方法が違うだけと案内しています。
ダウンロード版とパッケージ版の違い
ダウンロード版とパッケージ版の主な違いは、次の3点です。
ソフトの形態
パッケージ版:ゲームカード(カセット)として手元に残る
ダウンロード版:データとして本体またはmicroSDカードに保存される
購入方法
パッケージ版:店舗やネット通販で購入
ダウンロード版:ニンテンドーeショップやマイニンテンドーストアなどからオンラインで購入
所有・利用ルール
パッケージ版:ゲームカードを持っている人が遊べる。中古で売却・譲渡が可能
ダウンロード版:ニンテンドーアカウントと紐づき、本体・アカウントに依存する所有形態
どちらも一長一短ですが、本記事ではとくに「ダウンロード版のデメリット」に焦点を当て、後悔を防ぐための考え方を整理していきます。
どうやって購入・保存されるのか
ダウンロード版は次の流れで利用します
ニンテンドーアカウントを用意する
Switch本体の「ニンテンドーeショップ」や、スマホ・PCの「マイニンテンドーストア」でソフトを購入する
購入したソフトを本体ストレージまたはmicroSDカードにダウンロードする
ダウンロード完了後は、アイコンを選ぶだけでゲームを起動できる
一度購入すれば、基本的には再ダウンロードも可能ですが(※将来のサービス終了などで永続保証ではない点は後述)、物理的な「モノ」としては残りません。
スイッチ「ダウンロード版」の主なデメリット
ここからは、検索者がもっとも気にしている「デメリット」に絞って整理します。
売却・譲渡・貸し借りができない
ダウンロード版でもっとも分かりやすいデメリットは、「中古で売れない」「人にあげられない」「貸し借りができない」ことです。
クリアしたあとにリサイクルショップやフリマアプリで売る
子どもが遊ばなくなったソフトを友人や親戚の子に譲る
兄弟・友人同士でゲームを貸したり借りたりする
こうした「モノとしての柔軟さ」が、ダウンロード版にはありません。結果として、購入したソフト代はすべて“使い切り”になりやすく、トータルコストは上がります。
将来売る可能性があるタイトル(子ども向け作品、旬が過ぎると遊ばなくなりそうな作品)は、パッケージ版を検討した方が無難です。
本体やアカウントトラブルで遊べなくなるリスク
ダウンロード版のソフトは、ニンテンドーアカウントと本体に紐づきます。そのため、次のようなトラブルが重なると、遊べなくなる可能性があります。
Switch本体が故障して電源が入らない
アカウントのパスワードを忘れ、メールアドレスにもアクセスできない
何らかの理由でアカウントが利用停止になる
現実的に頻繁に起こるわけではありませんが、物理的なゲームカードが手元にあるパッケージ版に比べると、「アクセス手段」が増える分だけリスクも増えると考えるとイメージしやすいです。
配信終了・再ダウンロード停止のリスク
もうひとつ、長期的な観点で無視できないのが、配信終了のリスクです。
ニンテンドー3DSとWii Uでは、2023年3月にニンテンドーeショップでのダウンロード版ソフト販売が終了しました。購入済みソフトの再ダウンロードも、将来的に終了予定であると案内されています。
このように、ダウンロード版は永久に再ダウンロードできるとは限らない点が重要です。本体が壊れてしまったり、ストレージ故障でデータを失ったあとに再ダウンロードできない場合、そのソフトは二度と遊べなくなる可能性があります。
一方、パッケージ版であれば、ゲームカード自体が残っている限り、本体側の対応が続くかぎりは遊べます。実際にファミコンなど1980年代のカセットが現在も動作する例もあり、物理メディアの寿命は意外と長いとされています。
本体容量・microSD容量を圧迫する
Switchの本体保存メモリーには上限があり、ダウンロード版ソフトを複数入れていくと、すぐにいっぱいになります。大容量のタイトルも増えており、microSDカードの併用はほぼ必須です。
新作ソフトを入れようとしたら、容量不足でほかのソフトを消さなければならない
たくさんダウンロードしすぎて、「何が入っているか分からない」状態になる
といったストレスにつながりやすい点は、デメリットと言えます。
ただし、この点は容量の大きいmicroSDカードを導入する/遊んでいないソフトはこまめに整理するといった運用である程度コントロールできます(対策は後半で解説します)。
複数台・家族利用時の制約(2台同時プレイ不可など)
同じニンテンドーアカウントで購入したダウンロード版ソフトは、公式な運用上、2台のSwitchで同時プレイすることができません。
たとえば次のようなケースです。
親のアカウントでポケモンをダウンロード購入
子ども用とリビング用でSwitch本体が2台ある
それぞれに同じダウンロード版ソフトをインストールした
この場合でも、同じアカウントのダウンロード版ソフトを2台同時に起動することはできないため、兄弟が同時に通信対戦したい、といったニーズには合いません。
家族で同じソフトを同時に遊ぶ可能性があるタイトル(人気対戦ゲームなど)は、パッケージ版を複数本購入する/アカウントを分けるといった検討が必要です。
衝動買いしやすく出費が増えがち
ダウンロード版は、クレジットカードや残高でその場ですぐに購入・ダウンロードできる利便性がありますが、それがそのまま「衝動買いしやすい」というデメリットにもなります。
「セールで安くなっていたから」と何本も購入
実際にはほとんど遊ばず、ライブラリの“積みゲー”になってしまう
パッケージ版と違い、「モノが増える感覚」や「財布からお金が減る実感」が薄いため、気づいたらかなりの金額を使っていた、というケースも珍しくありません。
初回ダウンロードにはネット環境が必須
ダウンロード版は、当然ながら最初のダウンロード時にインターネット接続が必須です。回線速度によっては、ダウンロード完了まで時間がかかる場合もあります。
自宅のWi-Fiが不安定
容量の大きいタイトルを買った
といった環境では、「すぐ遊びたいのにダウンロードが終わらない」とストレスになる可能性があります。頻繁にソフトを入れ替える人ほど、この点も考慮しておく必要があります。
それでもダウンロード版を選ぶメリット
ここまでデメリットを中心に見てきましたが、ダウンロード版には明確なメリットもあります。
入れ替え不要・すぐ遊べる・売り切れがない
ダウンロード版の大きな魅力は、ゲームカードの入れ替えが不要で、アイコンを選ぶだけですぐ遊べることです。
複数のタイトルを日替わりで少しずつ遊びたい
携帯モードで遊ぶことが多く、外出先でカードケースを持ち歩きたくない
といった人にとっては、快適さのメリットは非常に大きくなります。また、ダウンロード版は「売り切れ」がなく、店舗を探し回る必要もありません。
紛失や破損の心配が少ない
ゲームカードは小さいため、なくしてしまうリスクがあります。小さな子どもがいる家庭では、いつの間にか行方不明になってしまうことも少なくありません。
ダウンロード版であれば、ゲームカード自体が存在しないため、「カードをなくしたせいで遊べなくなる」という心配はありません。
カタログチケット・セールでお得に買えるケースもある
任天堂の「ニンテンドーカタログチケット」や各種セールを活用すれば、新作タイトルを比較的安く購入できる場合もあります。
定価7,000〜8,000円クラスのソフトを、実質5,000円前後で入手
発売から時間が経ったタイトルを、セールで割安に購入
といったことも可能なため、長く遊ぶつもりのタイトルであれば、ダウンロード版を選ぶ価値は十分にあります。
ダウンロード版デメリットを小さくする具体的な対策
ダウンロード版には確かにデメリットがありますが、事前に対策をしておけば、多くは「現実的なレベル」まで抑えることができます。
アカウント・本体トラブルへの備え方
ニンテンドーアカウントのメールアドレス・パスワードを安全に管理する
可能なら二段階認証を設定し、不正アクセスを防ぐ
本体故障に備え、購入履歴や重要情報は別途控えておく
こうした基本的な対策をしておくだけでも、「アカウントが分からなくなって再ダウンロードできない」といったリスクはかなり下げられます。
容量不足を防ぐmicroSDカードの考え方
容量不足が不安な場合は、あらかじめ大きめのmicroSDカードを1枚用意しておくのが現実的です。
あわせて次のような運用を行うと、管理しやすくなります。
「よく遊ぶタイトル」だけを本体またはmicroSDに残し、「しばらく遊んでいないタイトル」は削除しておく
大容量ソフトが多い人は、1〜2年に一度、不要ソフトの整理日を決める
再ダウンロードの長期的な保証はありませんが、当面の運用としてはこの程度の管理で十分です。
衝動買いを防ぐ購入ルール
ダウンロード版の「買いやすさ」が不安な場合は、家庭内ルールを明文化しておくことをおすすめします。
例としては、次のようなものが挙げられます。
1本あたり○○円以上のソフトは、購入前に1日置いてから決める
積みゲーが○本を超えている間は、新規購入をしない
子どものアカウントには上限金額や利用時間を設定する
ルールを決めておくことで、「気づいたらかなり課金していた」という事態を防ぎやすくなります。
ダウンロード版とパッケージ版の賢い使い分け方
おすすめは、タイトルの性質によって両方を使い分けることです。
長く遊ぶ・頻繁に起動する定番タイトル
例:マリオカート、スプラトゥーン、定期的に遊ぶパーティゲームなど
→ ダウンロード版にしておくと、入れ替え不要で非常に快適
一度クリアしたら満足しそうなストーリー作品
例:RPG、アドベンチャーなど
→ パッケージ版にしておけば、遊び終わったあと売却・譲渡が可能
家族で同時プレイする可能性が高いタイトル
→ パッケージ版(必要なら複数本)を前提に検討
このように、「すべてをダウンロード版にする/すべてをパッケージ版にする」のではなく、タイトルごとに選ぶのが、もっともバランスの良い考え方です。
タイプ別・おすすめの買い方(診断的セクション)
最後に、代表的なパターン別におすすめの組み合わせを整理します。
1台で一人プレイ中心の人におすすめの組み合わせ
日常的にSwitchを使うのは自分だけ
対戦よりも一人用ゲームが中心
この場合は、次のような方針が現実的です。
よく起動する定番タイトル:ダウンロード版
気になる新作・評判を見てから決めたいタイトル:まずはパッケージ版で購入し、合わなければ売却
入れ替えの手間とコストのバランスを取りやすい構成です。
兄弟・家族で同じソフトを遊ぶ場合のポイント
子ども同士で同じゲームをよく遊ぶ
将来的にSwitch本体を2台運用する可能性がある
こうした家庭では、同時プレイを前提にパッケージ版を軸に考えるのが無難です。
2人同時プレイが前提のタイトルは、パッケージ版を必要本数用意する
1人でじっくり遊ぶタイトル(パズル・学習系など)はダウンロード版も検討
といったように、ゲームごとに役割を分けるとよいでしょう。
将来コレクションとして残したい人向けの考え方
好きなシリーズを棚に並べておきたい
数十年後にも遊べる可能性を重視したい
この場合は、基本的にパッケージ版を優先するのが安心です。ダウンロード版は配信終了や再ダウンロード停止の可能性がある一方で、ゲームカードは物理的に残り続けるためです。
限定版・特典付きなど、コレクション性の高いパッケージは、なおさら物理メディアの価値が高くなります。
とにかく安く遊びたい人向けの戦略
予算はできるだけ抑えたい
最新作でなくても構わない
費用優先であれば、次のような順番で検討するのがおすすめです。
パッケージ版の中古価格をチェック
ダウンロード版のセール・カタログチケットの対象かを確認
「売却前提で短期間遊ぶか」「長期的に遊びそうか」で、パッケージ/ダウンロードを選ぶ
短期集中で遊んで売るならパッケージ版、じっくり長く遊ぶならダウンロード版、と使い分けることで、トータルの出費を抑えやすくなります。