ゲームをするときにパソコンのディスプレイを最大限に活かしていますか?
デフォルトの設定では、本来のパフォーマンスが発揮されていないかもしれません。
NVidiaコントロールパネルの設定を変更することで本来のパフォーマンスを発揮できるようにおすすめの設定を紹介しています。
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NVIDIAコントロールパネルは、依然としてディスプレイ設定・3D設定の要でありつつ、NVIDIAアプリへの統合が進んでいること
解像度・リフレッシュレート・優先GPUといった基本設定を整えるだけでも、体感が大きく改善すること
3D設定はグローバルでベースラインを作り、ゲームごとのプロファイルで細かく最適化する方針が扱いやすいこと
競技FPS・高画質RPG/MMO・クリエイティブ用途・ノートPC省電力など、用途ごとに最適な設定が異なること
DLSS Override や Smooth Motion など、NVIDIAアプリ側の新機能と組み合わせることで、より効率的なチューニングが可能なこと
NVIDIAコントロールパネルでできること
NVIDIAコントロールパネルは、NVIDIA製GPUを搭載したPCにおいて、グラフィックス関連の詳細な設定を行うための標準ツールです。
主に次のような設定を担当しています。
ディスプレイ解像度・リフレッシュレートの設定
マルチモニター構成や画面の位置関係の調整
3Dアプリケーション向けの詳細な描画設定(3D設定の管理)
ビデオの色合い・明るさ・コントラストなどの調整
とくに「3D設定の管理」画面では、すべてのアプリに共通して適用されるグローバル設定と、ゲームごとに個別の設定を行うプログラム設定を切り替えて利用できる点が重要です。
本記事では、とくに「3D設定」と「ディスプレイ設定」に焦点を当てて解説いたします。
NVIDIAアプリとの役割分担と今後の統合の流れ
2024年以降、NVIDIAは「NVIDIAアプリ」という新しい統合ツールを正式リリースし、従来のGeForce ExperienceとNVIDIAコントロールパネルの機能を順次統合する方針を示しています。
現時点(2025年)での役割のイメージは次のとおりです。
NVIDIAコントロールパネル
旧来からある詳細な3D設定(レガシー設定)
解像度・リフレッシュレート・マルチモニター設定
一部のビデオ設定やSurround関連の設定
NVIDIAアプリ
ドライバーの更新(Game Ready / Studio の切り替え)
ゲームごとの自動最適化(画質・パフォーマンスのプリセット)
DLSS・フレーム生成・DLSS Override・Smooth Motion など新機能の集中管理
2025年のアップデート以降、3D設定やマルチモニター設定の一部はNVIDIAアプリ側に移りつつあり、「Graphics > Global Settings > Show Legacy Settings」といったメニューから従来の設定を呼び出す構成が増えています。
そのため、今後は
「NVIDIAアプリでゲーム最適化+新機能を管理しつつ、NVIDIAコントロールパネルでベースラインを整える」
という使い方が主流になると想定されます。
コントロールパネルの開き方・見つからないときの確認ポイント
NVIDIAコントロールパネルを開く代表的な方法は次の2つです。
デスクトップ右クリックから開く方法
デスクトップ上の何もない場所を右クリック
メニューから「NVIDIA コントロールパネル」をクリック
スタートメニューから開く方法
Windowsのスタートボタンをクリック
検索欄に「NVIDIA Control Panel」と入力
表示されたアプリをクリック
もし見つからない場合は、次の点を確認してください。
NVIDIA製GPUが実際に搭載されているか(デバイスマネージャーで確認)
NVIDIAドライバーが正しくインストールされているか
Microsoft Store版「NVIDIA Control Panel」がインストールされているか
Windows Update やドライバー更新直後に不具合が発生していないか
これらを確認しても表示されない場合は、一度ドライバーをアンインストールしたうえで、NVIDIAアプリまたは公式サイトから最新ドライバーをインストールし直すと改善するケースが多いです。
まず確認したい基本設定:解像度・リフレッシュレート・優先GPU
ディスプレイ解像度とリフレッシュレートのおすすめ設定
最初に見直すと効果が大きいのが「解像度」と「リフレッシュレート」です。
NVIDIAコントロールパネルを開く
左メニューから「ディスプレイ」→「解像度の変更」をクリック
「解像度」と「リフレッシュレート」の項目を確認
基本的なおすすめ方針は次のとおりです。
解像度:モニターのネイティブ解像度(例:1920×1080、2560×1440、3840×2160)
リフレッシュレート:モニターが対応している最大の値(例:144Hz、165Hz、240Hz、360Hz)
よくあるケースとして、
「144Hzモニターを購入したのに、Windows側が60Hzのまま」
という状況があります。この状態では本来の性能を活かせませんので、必ず一度はNVIDIAコントロールパネルで確認することをおすすめいたします。
ノートPCで「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」を優先する方法
ノートPCでは、内蔵GPU(Intel/AMD)とNVIDIA GPUの切り替えにより、パフォーマンスが出ないことがあります。その場合は、次の設定を確認してください。
NVIDIAコントロールパネルを開く
左メニューから「3D設定」→「3D設定の管理」を選択
「グローバル設定」タブ内の「優先するグラフィックスプロセッサ」を確認
プルダウンから「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」を選択
これにより、ゲームやGPU負荷の高いアプリケーションで、NVIDIA GPUが優先的に使用されるようになります。
ただし、常時高パフォーマンス側にすると、ノートPCの発熱やファン騒音が増え、バッテリー駆動時間も短くなります。バッテリー使用時は、後述するNVIDIAアプリ側の BatteryBoost や WhisperMode も併用し、状況に応じて設定を切り替える運用が現実的です。
G-SYNC/FreeSync利用時に押さえておきたいポイント
G-SYNC / FreeSync 対応モニターを使っている場合、可変リフレッシュレート(VRR)を活かすために次の点を確認します。
モニター本体の設定メニューで G-SYNC / FreeSync を有効化
NVIDIAコントロールパネルの「G-SYNCの設定」から対象ディスプレイを有効化(対応機種のみ)
ゲーム内で垂直同期(V-Sync)のオン・オフを試し、ティアリングと入力遅延のバランスを確認
一般的には、
競技FPS:G-SYNCオン+垂直同期オフ(ティアリングが気になる場合はオン)
シングルプレイRPGやMMO:G-SYNCオン+垂直同期オン
といった組み合わせがよく利用されています。最適解は環境とプレイスタイルによって異なるため、2〜3パターンを実際に試して比較することを推奨いたします。
3D設定の基本方針:グローバル設定とプログラム設定の考え方
「3D設定の管理」の見方と重要項目の意味
NVIDIAコントロールパネル左メニューの「3D設定」→「3D設定の管理」を開くと、多数のオプションが表示されます。すべてを暗記する必要はありませんが、以下の代表的な項目を理解しておくと設定方針を立てやすくなります。
アンチエイリアシング(AA)関連
画面のギザギザを滑らかにする機能です。画質が向上する一方でGPU負荷が増加します。近年のゲームは独自実装のAA(TAA・SMAA・DLAAなど)を備えていることが多いため、コントロールパネル側では「アプリケーション設定を使用」とするのが無難です。テクスチャフィルタリング(クオリティ)
テクスチャの描画品質とパフォーマンスのバランスを調整する項目です。
「ハイパフォーマンス」〜「ハイクオリティ」の間で選択できます。
競技FPSでFPSを最優先する場合は「ハイパフォーマンス」、画質重視のRPGなどでは「クオリティ」あたりが目安になります。低遅延モード
フレームの先読みを減らし、入力遅延を小さくするための機能です。
競技FPSなどでは効果を体感しやすい一方、ゲームによってはフレームレートが不安定になったり、むしろカクつきを感じる場合もあります。垂直同期(V-Sync)
モニターのリフレッシュレートに合わせてフレーム出力を同期し、ティアリング(画面のズレ)を抑える機能です。
ただし、入力遅延が増える傾向があるため、競技系ゲームではオフにするケースが多くなります。電源管理モード
GPUの動作クロックや電力制御の基本方針を決める項目です。
「最適電力」「適応」「パフォーマンス最大化」などの選択肢があり、パフォーマンス最大化を選ぶほど消費電力と発熱が増えます。シェーダキャッシュ
シェーダ(描画に必要な小さなプログラム)のキャッシュを保存し、再読み込み時のカクつきを軽減する機能です。一般的には「オン」を推奨いたします。
これらのうち、アンチエイリアシング・テクスチャフィルタリング・低遅延モード・垂直同期・電源管理モードが、実際のゲーム体験に与える影響が大きい項目になります。
グローバル設定をどう決めるか:ベースラインの作り方
本記事では、まず以下のような「グローバル設定のベースライン」を推奨いたします。
アンチエイリアシング:アプリケーション設定を使用
テクスチャフィルタリング(クオリティ):クオリティ
低遅延モード:オフ
垂直同期:アプリケーション設定を使用
電源管理モード:最適電力または標準
シェーダキャッシュ:オン
このベースラインは、「画質と安定性を優先しつつ、極端な無駄を省く」ことを狙った設定です。
そのうえで、特定ゲーム(競技FPSなど)については後述のようにプログラム設定で個別に調整することにより、
普段使い・一般ゲーム:安定した画質と動作
競技タイトル:FPSと入力遅延を最優先
という住み分けがしやすくなります。
ゲームごとのプロファイル設定の作り方と注意点
ゲームごとに専用の設定を行うには、次の手順でプロファイルを作成します。
NVIDIAコントロールパネルを開く
「3D設定」→「3D設定の管理」を選択
「プログラム設定」タブに切り替える
「カスタマイズするプログラムを選択する」で対象ゲームを選ぶ
一覧にない場合は「追加」から実行ファイル(.exe)を指定
下部の設定一覧で、必要な項目をゲーム専用の値に変更
注意点として、同じゲームでも「ランチャー」と「本体実行ファイル」が別になっている場合があります。その場合、ランチャーにだけ設定を適用しても、実際のゲーム画面には反映されません。
うまく適用されていないと感じた場合は、ゲームのフォルダから本体の .exe を直接指定してプロファイルを作成することをおすすめいたします。
用途別:NVIDIAコントロールパネルおすすめ設定(3D設定)
競技FPS向け:最大FPSと低遅延を狙うおすすめ設定
競技志向のFPS(VALORANT、Apex Legends、CS2など)では、画質よりも「視認性」と「入力遅延の少なさ」が重要になります。代表的な設定例は以下のとおりです。
| 項目 | 競技FPS向け推奨値 | ポイント |
|---|---|---|
| アンチエイリアシング(モード) | アプリケーション設定を使用 | ゲーム内で最適なAAを選択 |
| テクスチャフィルタリング(クオリティ) | ハイパフォーマンス | FPS最優先 |
| テクスチャフィルタリング 異方性サンプル最適化 | オン | 軽量化寄り |
| 垂直同期 | オフ(G-SYNC環境では要検証) | 遅延を最小限に |
| 低遅延モード | オン(環境によってはウルトラ) | マウス・キー入力の応答性重視 |
| 電源管理モード | パフォーマンス最大化を優先 or 標準 | 温度と騒音とのバランスを見て選択 |
| シェーダキャッシュ | オン | ロード時のカクつき軽減 |
この構成は「とにかく対戦で勝ちたい」プレイヤー向けです。GPU温度やファン騒音が増えやすいため、ケース内エアフローや冷却環境にも注意してください。
高画質シングルプレイ・MMO向け:画質と滑らかさのバランス設定
オープンワールドRPGやMMORPGでは、入力遅延よりも「世界の美しさ」や「滑らかな映像体験」が重視されます。代表的な設定例は以下です。
| 項目 | 高画質RPG・MMO向け推奨値 | ポイント |
|---|---|---|
| アンチエイリアシング | アプリケーション設定を使用 | ゲーム内のTAA・DLAAなどを活用 |
| テクスチャフィルタリング | クオリティ | 画質重視 |
| 垂直同期 | オン or アダプティブ | ティアリング抑制 |
| 低遅延モード | オフ | 体感差が少ない場面が多い |
| 電源管理モード | 最適電力 | 静音性と電力効率も確保 |
| アンビエントオクルージョン | アプリケーション設定を使用 | ゲーム側で細かく調整 |
この用途では、NVIDIAアプリ側で DLSS(Super Resolution)やフレーム生成を活用し、4Kや高解像度環境でも画質とフレームレートのバランスを取りやすくなります。
クリエイティブ用途向け:安定性と再現性重視の設定
Premiere Pro、DaVinci Resolve、Blender などのクリエイティブアプリでは、フレームレートよりも「処理の安定性」と「色の再現性」が重要です。
おすすめの方針は次のとおりです。
低遅延モード:オフ
電源管理モード:最適電力または標準
アンチエイリアシング・テクスチャフィルタリング:アプリケーション設定を使用
ビデオカラー設定:アプリケーション/OS側のカラー管理を優先
加えて、可能であれば NVIDIA Studio ドライバーを利用し、NVIDIAアプリ経由で安定版ドライバーを管理することを推奨いたします。これにより、クリエイティブアプリとの互換性や安定性が向上しやすくなります。
ゲーミングノートPC向け:AC接続時とバッテリー駆動時の切り替え方
ノートPCでは、「AC接続時」と「バッテリー駆動時」で必要なパフォーマンスが大きく異なります。おすすめの運用イメージは以下のとおりです。
AC接続時プロファイル
電源管理モード:パフォーマンス最大化を優先
低遅延モード:オン(競技FPSの場合)
テクスチャフィルタリング:パフォーマンス寄り
バッテリー駆動時プロファイル
電源管理モード:最適電力
低遅延モード:オフ
テクスチャフィルタリング:クオリティ〜バランス
NVIDIAアプリ側で BatteryBoost(バッテリー駆動時の消費電力制御)や WhisperMode(静音・省電力モード)を組み合わせることで、バッテリー持続時間と静音性を両立しやすくなります。
「外ではライトなプレイ+省電力」「自宅ではAC接続でフルパフォーマンス」という2段構えを意識すると運用しやすくなります。
NVIDIAアプリとの組み合わせ:DLSS OverrideやSmooth Motionの活用
NVIDIAアプリで行うべきゲーム最適化とドライバー設定
2025年以降の構成では、次のように役割分担すると効率的です。
NVIDIAアプリで行うこと
ドライバーのアップデート管理(Game Ready / Studio)
ゲームごとの自動最適化(解像度・品質・画質プリセット)
DLSS・フレーム生成・DLSS Override・Smooth Motion などのオン/オフ
NVIDIAコントロールパネルで行うこと
グローバルな3D設定のベースライン作成
特定ゲーム・アプリのプロファイル調整
解像度・リフレッシュレート・マルチモニター・色調整などの環境設定
実務的には、
まずNVIDIAアプリで対象ゲームの推奨設定を適用
そのうえで、コントロールパネル側で「どうしても追加でこだわりたい項目」だけを微調整
という手順が、失敗しづらく再現性も高い流れになります。
DLSS Overrideとコントロールパネル設定の相乗効果
DLSS Override は、対応ゲームに対して DLSS の品質モードやアルゴリズムをグローバルに上書きできる機能です。
活用のポイントは次のようになります。
コントロールパネル側では、アンチエイリアシング関連を「アプリケーション設定を使用」にして干渉させない
DLSS Override で、「全ゲーム共通の品質ポリシー」を決める
例:画質重視のユーザーは「Quality」基準
例:フレームレート重視のユーザーは「Balanced」や「Performance」基準
4Kや高解像度環境では、DLSS を積極的に利用して負荷軽減
こうすることで、ゲームごとに細かくDLSSモードを調整しなくても、「高画質寄り」「性能寄り」といった方向性を簡潔に統一できます。
Smooth MotionやBatteryBoostなどノートPC向け機能の使い分け
Smooth Motion は、ドライバー側のフレーム補間機能を活用し、対応ゲーム以外でも滑らかさを向上させる機能です(実際の挙動や対応範囲はGPU世代やドライバーによって異なります)。
ノートPCでは、次のような機能の組み合わせが有効です。
BatteryBoost
バッテリー駆動時の消費電力やフレームレート上限を制御し、持ち時間を延ばす機能WhisperMode
ファン回転数を抑える方向で、消費電力とパフォーマンスを自動調整する静音モードSmooth Motion
フレーム生成非対応のタイトルなどで、見た目の滑らかさを補うための機能
これらはNVIDIAアプリ側で設定し、コントロールパネル側では「必要最低限のパフォーマンス設定」に留めると、全体の管理がシンプルになります。
トラブルシューティング:ありがちな症状と見直すべき項目
カクつき・フレームドロップが出るとき
ゲーム中にカクつきやフレームドロップが目立つ場合は、次のチェックリストを上から順に確認してください。
Windowsの電源プランが「高パフォーマンス」または「バランス」になっているか
NVIDIAコントロールパネルの電源管理モードが「最適電力」では極端に制限されていないか
シェーダキャッシュがオンになっているか
ゲーム内設定で影・距離描画・ポストプロセスなどが過度に高くなっていないか
DLSSやアップスケーリング機能を適切に活用しているか
それでも改善しない場合は、
一度「3D設定の管理」画面右下の「デフォルトに戻す」ボタンで初期状態に戻し、その後 NVIDIAアプリの推奨設定を基準に少しずつ変更していく方法が安全です。
ティアリング・スタッターが気になるとき
画面が上下にズレて表示される「ティアリング」や、一定間隔でガクッと止まる「スタッター」が目立つ場合は、以下の点を確認してください。
モニターの G-SYNC / FreeSync 機能が有効になっているか
ゲーム内・コントロールパネル・NVIDIAアプリで垂直同期設定が二重になっていないか
フレームレート上限が極端に高すぎないか(リフレッシュレートの1.5〜2倍程度で頭打ちにするなど)
競技FPSでは完全なティアリングゼロよりも「遅延の少なさ」を優先するケースもありますが、シングルRPGやMMOでは垂直同期オン+安定したFPS上限のほうが快適に感じられることが多くなります。
コントロールパネルが開かない・項目が表示されないとき
NVIDIAコントロールパネル自体が開かない、あるいは設定項目が極端に少ないといった場合は、下記の手順で切り分けます。
デバイスマネージャーで、NVIDIA GPUが正常に認識されているか確認
NVIDIAアプリまたは公式インストーラから、ドライバーの「クリーンインストール」を実行
Windows Update との競合がないか確認(最新状態への更新、もしくは問題のある更新のロールバック)
最終手段として、一度ドライバーを完全にアンインストールしてから最新版を入れ直すと、コントロールパネルが復活するケースが多く見られます。
応用編:マルチモニター・Surround・色調整など
マルチモニター・NVIDIA Surroundの設定ポイント
複数モニターを利用する場合は、NVIDIAコントロールパネルの「ディスプレイ」→「マルチディスプレイの設定」から配置や有効・無効を調整できます。
さらに、NVIDIA Surround 機能を使うと複数のモニターを1つの大きな画面として扱い、レーシングゲームやフライトシミュレーター等で高い没入感を得られます。
ただし、以下の点に注意が必要です。
有効にするとGPU負荷が大きく増加する
視線移動が増えるため、競技系ゲームには必ずしも向かない
モニターの解像度やリフレッシュレートを揃えておかないと不具合が出やすい
用途に応じて、通常のマルチモニターとSurroundのオン・オフを切り替えることをおすすめいたします。
色温度・ガンマなどの調整とクリエイティブ用途の注意点
「ビデオカラー設定の調整」や「デスクトップカラー設定の調整」では、明るさ・コントラスト・ガンマ・色相・彩度などを調整できます。
ゲーム用途では、暗所を見やすくするためにガンマを上げるなどの調整が有効な場合があります。
一方、写真・映像編集などのプロ用途では、OSやキャリブレーションツールで作成したカラープロファイルが基準となります。
クリエイティブ用途では、コントロールパネル側で過度な色補正を行うと、制作物が他の環境で違う色に見える原因になります。
そのため、
制作時は「正しいカラープロファイル+フラットな設定」
ゲーム時のみ、視認性向上目的で軽く調整
といった使い分けを行うと安全です。
設定のエクスポート・バックアップと環境移行
NVIDIAコントロールパネルには、設定を完全自動でエクスポート・インポートする機能は限定的です。そのため、以下のような運用をおすすめいたします。
重要な設定画面はスクリーンショットを撮っておく
設定を大きく変更する前に、現在の値をメモしておく
新しいPCに移行するときは、メモを見ながら手動で再設定する
将来的にはNVIDIAアプリ側に、より統合的なバックアップ機能が追加される可能性がありますが、現時点では「記録しておく」というアナログな対策がもっとも確実です。
注意点・リスクと安全に試すためのチェックリスト
消費電力・発熱・ファン騒音への影響
電源管理モードを常に「パフォーマンス最大化」寄りに設定すると、以下のような影響があります。
GPUが高クロック動作し続けるため、温度が上昇しやすい
ファン回転数が上がり、騒音レベルが高くなる
消費電力が増え、ノートPCではバッテリー消費も加速する
ケース内温度が上がり、他パーツへの熱負荷も増える
最新のGPUは、負荷の高い場面で自動的にクロックを上げ、軽い場面では落とすように設計されています。したがって、「いつでも最大」にするよりも、
普段は標準〜最適電力、必要なタイトルでのみ攻めた設定にする
という運用のほうがバランスがよい場合が多くなります。
ドライバー更新時の設定リセットと管理方法
ドライバー更新自体は基本的に設定を引き継ぎますが、「クリーンインストール」を選択した場合は初期化されます。
対策としては、
更新前に、3D設定・ディスプレイ設定の画面をスクリーンショットで保存
クリーンインストールが必要なとき以外は、上書きアップデートを基本とする
更新後に問題が出た場合は、設定を1つずつ見直し、必要最小限の変更に留める
といった方法が有効です。
元に戻す手順と「やりすぎない」ためのルール
設定を試す際は、次のルールを意識していただくと安全です。
一度に複数項目を大きく変えない
変更前の値を必ずメモしておく(スクリーンショットでも可)
わからなくなったら「3D設定の管理」の「デフォルトに戻す」で初期値に戻す
競技FPS用・RPG用・クリエイティブ用など、用途ごとにプロファイルを分ける
「どこをどう変えたか分からない」という状態になると、トラブルシューティングが非常に難しくなります。1項目ずつ変更し、ゲーム内で体感を確認しながら進めることを強くおすすめいたします。
よくある質問(FAQ)
Q1. NVIDIAコントロールパネルだけ設定すれば、ゲーム内設定は触らなくて良いですか?
A. いいえ。基本的にはゲーム内設定が主役です。
解像度・アンチエイリアシング・影品質など、多くの項目はゲーム側で最適化されているため、まずはゲーム内オプションを調整し、コントロールパネル側は「補助的なベースライン」として使うイメージが適切です。
Q2. とにかくFPSを最大化したいのですが、最低限どの設定だけ真似すれば良いですか?
A. 競技FPSを想定すると、次の3点から始めるのが現実的です。
解像度:モニターのネイティブ解像度+最大リフレッシュレートを選択
テクスチャフィルタリング(クオリティ):ハイパフォーマンス
低遅延モード:オン(ゲームごとのプロファイルで設定)
そのうえで、垂直同期のオン/オフ、電源管理モードを「標準」→「パフォーマンス最大化を優先」と段階的に試していくとよいです。
Q3. DLSSやフレーム生成と低遅延モードは同時に有効にしても問題ありませんか?
A. 技術的には同時利用が可能ですが、ゲームや環境によっては挙動が複雑になる場合があります。
特にフレーム生成系機能は内部処理に影響するため、低遅延モードを「ウルトラ」にすると不安定さを感じるケースもあります。
まずは、
DLSS・フレーム生成:オン
低遅延モード:オフまたはオン
から試し、問題がなければ範囲を広げる形が安全です。
Q4. ノートPCでバッテリー駆動時に急激に重くなるのは、どの設定を見直せば良いですか?
A. 次の順番で見直すことをおすすめいたします。
NVIDIAアプリ側で BatteryBoost や WhisperMode の設定値を確認
Windowsの電源モードが「省電力」になっていないか確認
コントロールパネルの「優先するグラフィックスプロセッサ」を自動または省電力寄りに戻す
電源管理モードを「最適電力」に設定
これでも改善しない場合は、バッテリー駆動時のゲームプレイは「フレームレートを少し妥協する」方針も検討する必要があります。
Q5. ドライバー更新のたびに設定をやり直す必要はありますか?
A. 通常のアップデートでは設定は引き継がれますので、毎回やり直す必要はありません。ただし、
クリーンインストールを実行した場合
不具合対処のためにドライバーを完全削除した場合
には、設定が初期化される可能性があります。そのため、大きな更新の前にはスクリーンショットなどで主要設定を控えておくことを推奨いたします。
Q6. G-SYNC対応モニター使用時、垂直同期はオン・オフどちらが良いですか?
A. 一般的な目安は次のとおりです。
競技FPS:
G-SYNCオン
垂直同期オフ(ティアリングが気になる場合はオンで比較)
シングルRPG・MMO:
G-SYNCオン
垂直同期オン
最終的には、ご自身の目とプレイ感覚で「遅延」「ティアリング」「カクつき」のバランスが最もよい組み合わせを選ぶことが重要です。