カルティエの指輪が「少しきつい」「ゆるくなってきた」と感じながらも、「初回サイズ直しは無料と聞いたけれど、いつまで有効なのか分からない」とお悩みではないでしょうか。
ネットで調べると「3ヶ月」「2年以内」などさまざまな情報が出てきて、結局自分の場合はどうなのか判断できず、不安なまま時間だけが過ぎてしまいがちです。
本記事では、「カルティエ サイズ直し 初回 いつまで」という疑問に対して、公式情報と専門店の知見を整理しつつ、購入時期・保証書の有無・モデル・イベント日といった条件から、ご自身のケースで何を確認し、いつまでにどのように動けばよいかを分かりやすくご案内いたします。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
カルティエのサイズ直し「初回無料」とは?基本を整理
公式サービスの概要と対象ジュエリー
カルティエでは、リング・ネックレス・チェーンブレスレットなどのジュエリーについて、サイズ調整サービスを提供しています。公式サイトでは、リング・ネックレス・ブレスレットいずれも「初回のサイズ調整は無料」、2回目以降は有料と明記されています。
有料となる2回目以降のサイズ調整は、ジュエリーの種類やデザインによって料金が異なりますが、公式ページではおおよその目安として「サイズ調整サービス:18,920円〜」「チェーンの調整などは2回目以降37,180円〜」といった価格帯が示されています。
対象となるのは、サイズ調整が構造上可能なジュエリーです。リングであれば、アーム部分にある程度の地金余裕があり、デザインを損なわずにカット・継ぎ足しができるモデルが中心です。
初回無料と2回目以降有料の違い
初回無料サービスは、その名のとおり「同一のジュエリーについて最初に行うサイズ調整」を指します。
初回:一定条件を満たせば「無料」(ただし、デザインや調整幅によっては初回から有料になる例もあります)
2回目以降:基本的にすべて有料(保証期間内であっても有償とする解説が多数)
また、サイズ調整可能な範囲を超えるような大幅なサイズ変更を希望する場合、「サイズ直し」ではなく「新規制作扱い」や別製品の案内になる可能性もあります。
サイズ直しで行われる作業内容(調整・ポリッシュ・洗浄など)
カルティエのサイズ調整サービスでは、単に号数を変えるだけでなく、以下のような工程がセットになっているとされています。
リングの状態確認・診断
サイズを大きく/小さくするための加工
ポリッシング(小傷を目立たなくする研磨)
洗浄
必要に応じてロジウム仕上げ(ホワイトゴールドなど)
そのため、仕上がりは「ほぼ新品に近い状態になる」と説明されることも多く、単なるサイズ変更以上のトータルメンテナンスとして捉えるとイメージしやすいです。
初回サイズ直し無料は「いつまで」有効か
公式情報でわかること・わからないこと
2025年11月時点でのカルティエ公式サイトには、「初回のサイズ調整は無料」との記載はあるものの、「購入日から◯ヶ月以内」といった明確な期限は記されていません。
そのため、「購入から何年経っていても必ず無料」という意味ではなく、
製品の状態
デザイン(現行モデルかどうか 等)
調整したい号数の幅
保証期間との関係
といった要素を踏まえたうえで、ブティックで個別に判断されていると考えるのが妥当です。
ブログや専門店が示す「3ヶ月」「24ヶ月」などの目安
一方で、複数の専門ブログや修理店の解説を見ると、「初回無料はいつまでか」についていくつかの“目安”が紹介されています。
購入から3ヶ月以内が原則とする解説
ジュエリー専門ブログでは、「カルティエのリングにおける初回サイズ直しは、原則として購入日から3ヶ月以内であれば無料」と明記されているものがあります。
保証期間内(例:24ヶ月)であれば初回無料になることが多いとする修理専門店の解説
一部の修理専門店は、「購入後一定期間(例:24ヶ月)であれば保証内として初回無料になる場合が多い」と説明しています。
公式に明確な期限は公開されていないとする記事
別のジュエリーサイトでは、「公式には『いつまで無料か』の明確な期限は示されておらず、ケースバイケースで判断されている可能性が高い」と整理しています。
このように、公開情報ベースでは「3ヶ月説」「24ヶ月説」「明確な期限なし」という複数の説が併存しており、読者がインターネット上の情報だけで断定するのは危険です。
実際にどう判断すべきか(必ず確認したい3つのポイント)
上記を踏まえると、読者としては次のような考え方を取るのが現実的です。
購入から3ヶ月以内なら、無料の可能性が高いと考えて早めに相談する
一部ブログが「3ヶ月以内」を原則としていること、体型変化が起きやすい購入直後をカバーする趣旨と整合的であることから、3ヶ月は一つの“安全圏”とみなせます。
3ヶ月〜2年程度なら、保証書を持参したうえで無料可否を確認する
修理専門店等の解説にある「24ヶ月」の例も踏まえ、2年程度までは「無料になる可能性はあるが、ケースバイケース」と理解し、必ずブティックで確認してください。
いずれの場合も、最終判断はカルティエ正規ブティックに委ねる
公式サイトに期限が明記されていない以上、最終的な可否や無料/有料の判断は、実物を見た技術者・ブティックスタッフの評価に基づいて決まります。
したがって、「ネットで◯ヶ月と書いてあったから絶対無料」と考えるのではなく、「自分の購入時期と状態なら、無料になる可能性はどのくらいか」を把握したうえで、ブティックに相談するというスタンスが重要です。
初回無料を受けるための条件とチェックリスト
必要なもの:保証書・購入証明・身分証など
初回無料サービスを受けるうえで、一般的に重要とされるのは以下の点です。
カルティエの保証書(国際保証書、ギャランティカード)
正規品であること、購入日・購入店を証明するために必要
購入証明(レシートやオンライン購入履歴など)
保証書を紛失している場合の補完資料として有効なことがあります
本人確認書類(身分証)
高額ジュエリーの取り扱いの観点から、店舗によっては提示を求められることがあります
保証書を紛失していても、購入店舗に購入履歴が残っていれば対応してもらえるケースもありますが、その可否や取り扱いは店舗判断となります。まずは「購入店舗」または「最寄りのブティック」に事情を説明して相談してください。
サイズ直し可能な号数の範囲(±2号を目安に)
複数の解説によると、カルティエのリングで一般的に推奨されるサイズ変更幅は±2号程度が目安とされています。
±2号以内:
デザインや構造に問題がなければ、通常の「サイズ直し」として対応されやすい範囲
それ以上の大幅な変更:
デザインの崩れや強度低下のリスクが高まり、「新規制作扱い」等になる可能性も
リングを大きくする場合は地金を継ぎ足す、小さくする場合は一部を切り取り再溶接するなど、いずれもリングへの負荷が大きい作業です。そのため、±2号を超えるような変更は、リングそのものの寿命や強度を考えて慎重に判断されます。
サイズ直しできない/注意が必要なデザイン(エタニティ・LOVE・トリニティ等)
カルティエのコレクションの中には、サイズ直しが物理的に難しい、あるいは極めて制限されるデザインもあります。
フルエタニティリング
リング全周に宝石が途切れなく留められているため、カット・継ぎ足しのスペースがなく、サイズ変更は基本的に困難とされます。
LOVEリングの一部モデル
ビスモチーフがリング全周に規則的に配置されているため、大幅なサイズ変更をするとモチーフ間隔が崩れ、デザインが破綻するリスクがあります。
トリニティリングなど複雑な構造のモデル
3連リング構造など、サイズ変更時に各リングのバランスや可動性へ影響が出やすく、大幅な変更は難しいとされます。
このようなモデルは「購入時点でのサイズ選び」が特に重要であり、将来的な体型変化も想定しつつスタッフと相談することが推奨されます。
無料期間を過ぎた場合・2回目以降のサイズ直し
正規店で依頼する場合の料金目安と流れ
初回無料の条件を満たさない場合、あるいは2回目以降のサイズ直しでは、原則として有料対応となります。料金の目安は以下のとおりです。
シンプルなリング(石なし)のサイズ調整:
目安:18,000〜30,000円台程度から
石付き・複雑なデザインのリング:
目安:2万円台後半〜3万円台、内容によってはそれ以上
一般的な流れ
ブティックにリングと保証書等を持参
スタッフ・技術者による診断とサイズ直し可否の判断
見積もり提示(おおよそ1週間〜10日程度かかるケースが多い)
見積もりに同意のうえで正式依頼
サイズ調整・ポリッシュなどの作業(約3週間前後)
仕上がり確認・受け取り
合計すると、依頼から受け取りまで約3〜4週間程度を見込んでおくのが安全です。繁忙期や本国工房での作業となる場合は、1.5〜2ヶ月以上かかることもあります。
民間修理店に依頼するメリット・デメリット
カルティエ正規店ではなく、ジュエリー修理専門店にサイズ直しを依頼するという選択肢もあります。
メリット
正規店よりも料金が安くなることが多い
デザインによっては、正規店で断られたケースでも対応してくれる場合がある
シンプルなリングであれば、数日〜2週間程度と納期が短い店舗もある
デメリット
店舗・職人によって技術力にばらつきがある
ピンクゴールドや複雑なブランドデザインに不慣れな場合、仕上がりや耐久性に不安が残る
正規のアフターサービス履歴に残らないため、将来のブランド下取りや売却時の評価に影響する可能性がある
特にカルティエのようなハイブランドジュエリーは、ブランド価値も含めて所有している側面が強いため、「少し高くても正規店での履歴を残したい」という考え方も重要なポイントです。
ブランド価値と仕上がりを守るための判断基準
無料期間を過ぎてしまった場合、「費用を抑えたい」「ブランド価値を守りたい」の間で迷う方が多いです。判断の目安は以下のとおりです。
結婚指輪・婚約指輪など、感情的価値や将来の継承を意識するリング:
→ 多少高くても正規店でのサイズ直しを優先比較的カジュアルに使うリングで、予算を抑えたい:
→ 実績のある修理専門店を慎重に選定したうえで検討デザインが非常に特殊・繊細なモデル:
→ 正規店またはカルティエの判断を最優先し、無理な加工を避ける
サイズ直しにかかる期間と、イベントからの逆算スケジュール
見積もり〜仕上がりまでの標準的な日数
先述のとおり、カルティエ正規店でサイズ直しを依頼した場合、
見積もり:1週間〜10日程度
実作業:3週間前後
合計で約1ヶ月前後が一つの目安です。
一方、民間修理店では、シンプルなデザインであれば3営業日〜2週間程度で仕上がる例もありますが、カルティエクラスのブランドリングを慎重に扱う店舗ほど、やはり数週間程度を要するケースが多いです。
本国送り・繁忙期で時間が延びるケース
以下の場合、標準的な1ヶ月よりも大きく時間が延びる可能性があります。
日本国内の工房では対応できず、フランス本国のアトリエで作業する場合
1.5〜2ヶ月以上を要する例もあります。
クリスマス・ブライダルシーズン・年末年始などの繁忙期
受付件数が増えるため、通常より納期が延長される傾向があります。
余裕を持って依頼するためには、「使いたい日の2〜3ヶ月前には相談を始める」くらいの感覚で考えておくと安心です。
結婚式・記念日までに間に合わせるためのスケジュール例
例として、「結婚式の2ヶ月前」にサイズ直しを思い立ったケースを考えてみます。
結婚式:6月1日
相談開始の理想時期:3月下旬〜4月上旬
3月末〜4月初旬:ブティックで診断・見積もり依頼
4月中旬〜下旬:見積もり確定・正式依頼
5月中旬:仕上がり予定、余裕をもって受け取り
直前になってからの依頼は、万が一の遅れや再調整に対応できません。特に「本国送り」の可能性があるモデルや、刻印再入れなど追加作業を希望する場合は、2〜3ヶ月の余裕をみておくことをおすすめいたします。
ケース別Q&A:こんなとき初回無料は使える?
購入から数年以上経っている場合
購入からすでに数年〜10年以上経過している場合でも、
リングの状態が良好
現行モデルである
保証書・購入履歴が確認できる
といった条件が揃えば、初回無料の対象となる可能性はゼロではありません。ただし、複数の専門店情報から推測すると、「購入直後〜数年程度まで」が現実的な範囲と考えられます。
この場合は、「無料になるかどうか」に固執しすぎず、
まずはブティックで無料可否と有料の場合の見積もりを確認
有料であってもブランド価値・仕上がりを優先するかどうかを検討
というステップで判断するのが現実的です。
保証書を紛失してしまった場合
保証書を紛失している場合、
購入店舗に購入履歴が残っていれば、照会によって対応してもらえる場合がある
ただし、保証書なしでの無料サービス適用は、店舗側の判断に委ねられる部分が大きい
とされています。
このケースでは、
できるだけ購入店舗に問い合わせる
いつ頃・どの店舗で購入したか、支払い方法等の手がかりを伝える
レシート・クレジットカード明細・オンライン購入履歴など、補足資料があれば提示する
といった形で、可能な限り情報を揃えて相談することが重要です。
中古・プレゼント・海外購入のリングの場合
中古品・プレゼント品の場合
保証書があれば、原則として所有者が誰であるかにかかわらず、正規ブティックでアフターサービスを受けられるケースが多いとされています。
ただし、「初回無料」扱いになるかどうかは、購入日や状態が不明瞭な場合、難しいケースもあり得ます。
海外購入品の場合
「カルティエ国際保証書」があれば、日本国内のブティックでも原則として対応可能とされています。
一部、免税店購入などで取り扱いが異なるケースもあるため、保証書記載の購入店・国と合わせて確認が必要です。
いずれのケースも、「まずは最寄りのブティックにリングと保証書(あれば)を持ち込み、状況を説明する」のが最短ルートです。
カルティエに問い合わせる前に確認したいこと
自分の状況を整理するチェックリスト
ブティックやカスタマーサービスに問い合わせる前に、以下の項目をメモしておくとスムーズです。
購入時期(だいたいの年月でも可)
購入店舗(国・都市・店舗名)
モデル名・コレクション名(LOVE、トリニティ、ダムールなど)
現在のサイズと希望サイズ(何号から何号へ)
使用頻度や目立つ傷・変形の有無
保証書・購入証明の有無
いつまでにサイズ直しを完了させたいか(イベント日)
これらを整理しておくことで、スタッフが状況を把握しやすくなり、無料可否や納期・費用の見通しも立てやすくなります。
ブティック・カスタマーサービスに聞くべき質問例
問い合わせの際は、次のような質問を用意しておくと安心です。
「購入は◯年◯月頃で、初回のサイズ直しはまだ行っていません。この場合、初回無料サービスの対象になり得ますか。」
「現在◯号で、◯号に変更したいのですが、サイズ直し可能な範囲に収まっていますか。」
「LOVE/トリニティなどのモデル名を伝え、このデザインでサイズ直しが可能か、どの程度の幅まで対応できるか。」
「無料対象外となった場合の、料金の目安と最短・最長の納期。」
「刻印や内側のメッセージへの影響があるか、再刻印は可能か、その費用。」
このように質問しておくと、後から「聞いておけばよかった」という後悔を減らすことができます。
後悔しないためのサイズ直しの進め方まとめ
最後に、カルティエのサイズ直しで後悔しないためのポイントを整理いたします。
ネット情報はあくまで“目安”と捉え、最終判断は必ずカルティエ正規ブティックに委ねること
購入から3ヶ月以内なら迷わず早めに相談し、3ヶ月〜2年程度でも可能性はあると考えて一度確認すること
保証書・購入証明・イベント日など、必要な情報を整理したうえで問い合わせること
デザインや構造上の制約(エタニティ・LOVE・トリニティなど)を理解し、無理なサイズ変更を求めないこと
無料期間を過ぎていても、「ブランド価値」と「仕上がり」を重視するなら、正規店でのサイズ直しを優先的に検討すること