インスタは何時に投稿すれば伸びますか?」
現場で最もよく聞かれる質問のひとつです。
結論から言うと、「万人共通の正解の時間」はありません。
ただし、多くのアカウントで成果が出やすい“鉄板の時間帯”と、そこから自分のアカウント専用のベスト時間を見つける手順は、かなり共通しています。
本記事では、2025年時点の国内データや調査を踏まえつつ、次の3点を整理します。
一般的に「伸びやすい」インスタ投稿時間の目安
平日・土日/目的・業種別のおすすめ時間帯
インサイトを使って自分のベスト投稿時間を1〜2か月で見つける方法
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全体の傾向
多くのユーザーがアクティブなのは「7〜9時」「12〜13時」「19〜22時」、特に21時前後がピークになりやすい
平日・土日の違い
平日:7〜8時/12時/18〜22時
土日:8〜10時/12〜18時/20〜22時
目的・業種で狙いどころが変わる
認知重視:ピーク帯中心に
来店・購買重視:利用シーンに近い時間帯を意識
BtoB:平日朝・昼・夕方を軸に
最終的な正解は、自分のアカウントのデータが決める
インサイトでアクティブ時間と成果を確認
3〜4つの時間帯で1〜2か月テスト
3か月〜半年ごとに見直し
「インスタ投稿時間」は、一度決めて終わりではなく、フォロワーの変化やコンテンツ戦略に合わせてアップデートしていく“運用ルール”です。
インスタで投稿時間が重要な理由
なぜ「初動」がアルゴリズムに効くのか
Instagramでは、投稿直後の*初動エンゲージメント(いいね・保存・コメント・視聴など)が、その後の拡散に影響するとされています。
多くのフォロワーがアクティブな時間に投稿できれば、
投稿直後から見てもらいやすい
その結果、短時間でエンゲージメントが集まりやすい
反応の良い投稿だと判断され、リーチの拡大につながりやすい
という流れが期待できます。
そのため、「投稿内容」だけでなく“見る側の行動パターンに合わせた時間設計”が重要になります。
投稿時間で変わる3つの指標(リーチ・エンゲージメント・CV)
投稿時間を調整すると、主に次の指標が変化します。
リーチ数
どれだけ多くのユーザーに届いたか
エンゲージメント数・率
いいね・保存・コメント・シェアなどの反応
コンバージョン(CV)
プロフィールクリック、サイト流入、予約・購入など
たとえば「ECサイトへの遷移」が目的であれば、購入の意思決定をしやすい夜の時間帯が向いている場合があります。
一方で、「保存数を増やして将来の見込み顧客を増やしたい」場合は、情報収集モードになりやすいランチタイムや夜の落ち着いた時間が適していることもあります。
つまり、目的に応じて“狙うべき時間帯”も変わるということです。
2025年のインスタで「伸びやすい時間帯」の全体像
まずは、各種調査や運用事例から分かっている「一般的な傾向」を整理します。
一般的にアクティブユーザーが多い時間帯(7〜9時/12〜13時/19〜22時)
複数の国内調査・運用データを総合すると、日本のInstagram利用者は次の時間帯にアクティブになりやすい傾向があります。
朝:7〜9時
通勤・通学前後のスキマ時間
昼:12〜13時
昼休み・ランチタイム
夜:19〜22時(特に21時前後)
夕食後〜就寝前のリラックスタイム
このうち19〜22時、とくに21時前後が最も利用率が高くなるピーク帯とされるデータが多く、
「迷ったら夜の20〜22時のどこか」を起点にするケースが多いです。
※あくまで“世の中全体の平均的な傾向”です。
実際には、フォロワーの属性(年齢・職業・居住地域)によって変わります。
平日と土日・祝日で違うおすすめ投稿時間
平日と休日では、1日の過ごし方が大きく変わるため、インスタを見る時間帯も変わります。
平日の傾向(会社員・学生が多い層を想定)
朝:7〜8時(通勤・通学前後)
昼:12〜13時(昼休み)
夜:18〜22時(退勤後〜就寝前)
土日・祝日の傾向
朝:8〜10時(起床がやや遅め)
日中:12〜18時(外出前後や家でのリラックスタイム)
夜:20〜22時(平日同様にピーク)
このため、たとえば以下のような投稿時間が「初期設定」としてよく用いられます。
平日:7時台/12時台/20〜22時台
土日祝:10時台/20〜22時台
あくまで「最初の仮説」として、このあたりからテストを始めるイメージです。
年齢・ライフスタイル別の傾向(例)
フォロワーの多くがどのような生活リズムかによって、狙う時間帯も変えた方がよい場合があります。
学生中心のアカウント
平日:7〜8時/16〜18時/21〜22時
土日:10〜12時/20〜22時
社会人(ホワイトカラー)中心
平日:7〜8時/12〜13時/19〜22時
土日:10〜12時/20〜22時
主婦層・子育て世代中心
平日:9〜11時/14〜16時/21〜22時
土日:家族構成によって大きく変動(インサイトで要確認)
ここまでが「一般論」としての整理です。
次に、目的や業種に応じた考え方を見ていきます。
目的・業種別:インスタおすすめ投稿時間の目安
フォロワー・認知を増やしたいアカウント
目的:とにかく多くの人の目に触れたい/リーチとフォロワーを増やしたい
おすすめの起点時間帯
平日:7〜8時/12時前後/20〜22時
土日:10時前後/20〜22時
理由としては、アクティブユーザーが多く、かつ投稿数も多すぎない時間帯を狙うことで、リーチの最大化が期待できるためです。
最初の1〜2か月は、例えば以下のように「時間を散らして」テストすると傾向がつかみやすくなります。
月:7:30/水:12:15/金:21:00
土:10:00/日:21:00
店舗・ECの売上や来店につなげたい場合
目的:来店予約・ECでの購入・問い合わせなどのCVを増やしたい
狙いたいタイミングの例
給与日前後の夜(20〜22時):購買意欲が高まりやすい
当日・前日の夕方〜夜:飲食店・美容室などの直前予約を促したい場合
ユーザーが「ゆっくり商品を選ぶ余裕がある時間」に合わせることが重要です。
たとえば、おやつ系商品なら15時台〜夕方前、ディナー系なら16〜18時に投稿→夜の来店を想定など、「利用シーンから逆算した時間設計」も有効です。
BtoB・法人向けアカウントの投稿時間の考え方
法人向けの情報発信では、ビジネスパーソンが情報収集モードになりやすい時間を意識します。
平日:7〜8時(出社前のニュースチェック)
平日:12〜13時(昼休み)
平日:17〜19時(仕事終わり前後)
土日はビジネスモードから離れる人も多いため、
BtoBアカウントでは平日昼と夕方〜夜を中心にスケジュール設計するケースが多くなります。
クリエイター・インフルエンサーのリール・ストーリーズ戦略
クリエイター系アカウントでは、
フィード投稿(静止画・カルーセル)
リール
ストーリーズ
を組み合わせるのが一般的です。
一例としては、
フィード/リール:20〜22時のゴールデンタイムを中心に
ストーリーズ:
朝の7〜9時(「今日の予定」など)
昼の12〜13時
夜の20〜22時(配信・ライブ告知など)
といったように、リールとストーリーズで配信頻度・時間帯を分けると、接触回数を増やしやすくなります。
自分のアカウントに最適な投稿時間を見つける5ステップ
ここからが本記事のコアです。
一般論の時間帯を「初期仮説」として使いつつ、自分のフォロワーに最適な時間を見つける手順を解説します。
ステップ1:Instagramインサイトでフォロワーのアクティブ時間を確認する
プロアカウントであれば、「インサイト(プロフェッショナルダッシュボード)」から、フォロワーのアクティブな時間帯・曜日を確認できます。
基本的な流れの例:
プロフィール画面を開く
「インサイト」をタップ
「合計フォロワー」または「オーディエンス」項目へ
「最もアクティブな時間帯」「曜日」を確認
まずはここで、
平日と土日でどの時間帯のバーが高いか
夜型か朝型か
国・地域が分散していないか(タイムゾーンの確認)
をざっくり把握します。
ステップ2:テストする投稿時間を3〜4パターンに絞る
インサイトの傾向と一般論を掛け合わせて、テスト候補となる時間帯を3〜4つに絞ります。
例:社会人メイン・日本国内フォロワーのアカウントの場合
パターンA:7:30
パターンB:12:15
パターンC:20:30
パターンD:22:00
あまり多くの時間をテストすると、1つあたりの投稿本数が少なくなり、傾向が見えにくくなります。
まずは3〜4パターン×各曜日1〜2本ずつを目安に設計するとよいでしょう。
ステップ3:1〜2か月のテスト設計(曜日×時間帯×投稿タイプ)
次に、「どの曜日の、どの時間に、どのタイプの投稿を出すか」を1〜2か月分ざっくり決めます。
例:週4投稿のアカウント(1か月テスト)
月:リール(教育系コンテンツ)/20:30
水:フィード(ノウハウ投稿)/7:30
金:フィード(事例・ビフォーアフター)/12:15
日:リール(ライトなエンタメ寄り)/21:00
ポイント:
各時間帯に少なくとも5〜8投稿程度は溜まるようにする
投稿タイプ(リール/フィード)もある程度散らす
可能なら、内容の“強さ”が偏らないように配分する
ステップ4:データの見方 — どの指標を優先するか
テスト期間が終わったら、インサイトで次の順に確認します。
リーチ数(またはインプレッション数)
時間帯ごとに平均リーチが高いか
エンゲージメント(いいね・保存・コメント)
特定の時間帯で「保存率」や「いいね率」が高いか
目的に直結する指標
プロフィールアクセス
ウェブサイトクリック
電話・予約ボタンのクリック など
たとえば、
20:30投稿はリーチは少し低めだが、保存率が高い
21:00投稿はリーチは高いが、保存率は平均的
7:30投稿は少数だが、プロフィールアクセスが多い
といった特徴が見えてくることがあります。
この場合、
「認知拡大重視」の期間:21:00中心
「見込み顧客育成重視」の期間:20:30中心
「指名検索や資料請求強化」の期間:7:30を補助的に増やす
というように、目的に応じて“メイン時間帯”を切り替えるという考え方ができます。
ステップ5:ベスト投稿時間を更新し続ける(3か月ごとの見直し)
アルゴリズムの変化や、フォロワー構成の変化(季節やキャンペーンで流入層が変わるなど)により、「ベストな投稿時間」は固定ではありません。
3か月〜半年に一度は、
フォロワーのアクティブ時間帯
時間帯別のリーチ・エンゲージメント
を見直す
特に、新規フォロワーが急増した期間の後は、早めに検証する
といったサイクルを回すことで、常に「今」のフォロワーに合った時間帯を維持できます。
予約投稿と運用フローの作り方
Instagram純正の予約投稿機能のイメージ
Meta公式の機能(Instagramアプリのプロアカウント機能やMeta Business Suiteなど)を使うと、事前に投稿時間を指定して予約配信できます。
メリット:
ベスト時間帯が夜でも、日中のデスクワーク時間に準備しておける
チームで下書きを共有しやすい
投稿の抜け漏れを防げる
まずは純正機能で1週間〜1か月分の投稿時間を事前にセットする運用をおすすめします。
分析・予約ツールを使った時間帯レコメンドの活用
より本格的に運用する場合、
インスタ分析ツール(例:SINIS、HINOMEなど)を使うと、
時間帯別・曜日別のパフォーマンス可視化
アカウントごとのおすすめ時間帯レコメンド
などを自動で行ってくれるサービスもあります。
一定以上の投稿本数・広告運用を行う企業アカウントであれば、こうしたツールを活用することで「勘ではなくデータで投稿時間を決める」ことが可能になります。
中小企業・個人向け「現実的な投稿スケジュール例」
最後に、よくある「週3〜5投稿」の現実的なスケジュール例を示します。
例:週4投稿・BtoC(国内・社会人中心)の場合
月:12:15(ランチタイム)
水:20:30(帰宅後〜テレビ前)
金:21:00(週末前・エンタメ系)
日:21:00(翌週に向けた情報・まとめ系)
例:週3投稿・店舗アカウント(飲食)の場合
火:16:30(当日ディナー訴求)
木:12:00(ランチメニュー紹介)
土:10:00(週末の予約訴求+20:30にストーリーズで再告知)
あとは、ここで示した例を出発点に、
インサイトのデータを見ながら少しずつ時間帯・曜日を微調整していくイメージです。
インスタ投稿時間に関するよくある質問
Q1. 深夜投稿はNGですか?いつまでなら大丈夫ですか?
A. 一概にNGではありませんが、0〜5時台はアクティブユーザーが少なくなる傾向があります。
夜型のフォロワーが多い/海外フォロワーが多い場合
→ インサイトで実際のアクティブ時間を確認のうえ検討国内一般ユーザー向けの場合
→ 23時頃までを目安に抑えておくと無難です
Q2. 毎回同じ時間に投稿した方がいいですか?
A. 初期フェーズではある程度時間を固定した方が、検証しやすいです。
まずは「平日21:00固定」などで1か月運用
その後、「20:30」「22:00」と比較し、最も結果の良い時間帯を採用
さらにターゲットや目的が変わったタイミングで再検証
というステップが現実的です。
Q3. リールとフィードで時間を変えるべきですか?
A. 変えた方がよいケースが多いです。
フィード(カルーセル)
情報をじっくり読む時間帯(夜、ランチタイム)
リール
スキマ時間にサクッと見られる時間帯(朝・通勤時間・夕方・夜)
同じ21時でも、「フィードを読んでもらう → リールで思い出してもらう」といった役割分担を考えると、時間の設計がしやすくなります。
Q4. フォロワーが少ない初期はどう考えればいいですか?
A. 初期はインサイトのサンプルが少ないため、「一般論+仮説テスト」の比重がやや大きくなります。
まずは
平日:12時/21時
土日:10時/21時
を中心に2〜3か月運用
その間にリーチ・エンゲージメントが良かった時間帯を優先していく
フォロワーが増えてきた段階で、改めてインサイトでアクティブ時間を確認し、時間帯を再設計
という流れをおすすめいたします。