「インスタの位置情報、なんとなく怖い」「お店の位置情報が出てこない」とお悩みではないでしょうか。
2025年には、Instagramマップ(地図)や位置情報共有機能が追加・拡張され、便利になった一方で設定が複雑化しています。
本記事では、Instagram運用支援を行う立場から、位置情報を安全に設定しつつ、店舗集客にも活かすための実務的なポイントを整理します。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
即実行チェックリストをまとめます。
スマホ・アプリ設定
スマホの位置情報設定が「アプリの使用中のみ許可」になっている
Instagramマップ/地図の位置情報共有がオフになっている
不要なアプリに位置情報を与えていない
Instagram投稿まわり
自宅近くの投稿から位置情報を削除した
店舗アカウントでは正しい店舗位置情報を付けて投稿している
ストーリーズの位置情報スタンプは、生活圏では使いすぎていない
店舗運用・集客
自店舗の位置情報がInstagramで検索したときに表示される
Facebook側でスポット情報を正しく登録している
位置情報+オリジナルハッシュタグを店頭やプロフィールで案内している
位置情報ページからUGCを定期的にチェックしている
このチェックリストを一つずつ実行していただければ、インスタ位置情報を「怖いもの」から「味方」に変えられるはずです。
インスタの「位置情報設定」でできることを整理する
インスタで扱う3種類の位置情報
現在のInstagramでは、大きく次の3タイプの位置情報を扱います。
投稿・リールの「場所」
フィード投稿やリールのシェア直前画面にある「場所を追加」で設定する地点
投稿下部にスポット名として表示され、タップすると同じ場所の投稿一覧やマップが開きます
ストーリーズの位置情報スタンプ
ストーリーズ作成画面でスタンプから「場所」を選び、スポット名を表示する形式
デザインの変更や大きさ調整が可能で、短時間の露出強化に向いています
Instagramマップ/地図の位置情報共有(2025年〜)
DM画面上部の「地図」アイコンなどから、自分の現在地や直近の行動範囲を友達と共有できる新機能
共有相手や共有時間を細かくコントロールでき、初期設定ではオフになっています
これらを混同すると「勝手に現在地がバレるのでは?」という誤解につながります。
投稿に場所を付けることと、リアルタイムの位置情報共有は別機能であることを、まず押さえておいてください。
位置情報を設定するメリット・デメリット
メリット
店舗・施設の場所が一目で分かり、来店までのハードルが下がる
同じスポットの投稿一覧に表示され、新規ユーザーの目に触れる機会が増える
旅行・イベントなどの記録として、後から振り返りやすい
ストーリーズの位置情報スタンプで、特定エリアのユーザーにリーチしやすくなる
デメリット/注意点
自宅や職場など、日常的にいる場所に位置情報を付けると、生活圏が推測される可能性がある
新しいInstagramマップ機能で、設定次第ではリアルタイムの現在地が友達に共有される
お店側は、誤った位置情報や名前のまま放置するとブランドイメージを損なうリスクがある
まずはスマホ側の位置情報設定を確認しよう(iPhone/Android)
アプリ側の設定だけでなく、スマホ本体(OS)の位置情報設定も合わせて確認することが重要です。
iPhoneでの位置情報許可・制限の基本設定
「設定」アプリを開く
「プライバシーとセキュリティ」 → 「位置情報サービス」をタップ
アプリ一覧から「Instagram」を選択
次のいずれかを選びます。
「なし」
「次回確認」
「Appの使用中のみ許可」
「常に許可」
おすすめは「Appの使用中のみ許可」です。
常にバックグラウンドで位置情報を使う必要はほとんどなく、バッテリーとプライバシー保護の観点からも無難です。
Androidでの位置情報許可・制限の基本設定
※メーカーやOSバージョンにより表記は多少異なります。
「設定」アプリから「位置情報」または「セキュリティとプライバシー」を開く
「アプリの位置情報アクセス」をタップ
「Instagram」を選択
「許可しない」
「アプリの使用中のみ許可」
「常に許可」
こちらも、まずは「アプリの使用中のみ許可」を基本にしましょう。
「常に許可」は本当に必要か?おすすめ設定
位置情報共有機能を一時的に使う場合でも、必要なタイミングだけオンにする運用を推奨します。
特に未成年や配信者(インフルエンサー)は、「常に許可」を避け、地図機能の設定も定期的に見直すことが重要です。
投稿別|位置情報の付け方・消し方
フィード投稿に位置情報を付ける・消す手順
付け方
Instagramアプリで「+」から新規投稿を作成
写真・動画を選択し、キャプション入力画面へ進む
キャプション欄の下にある「場所を追加」をタップ
店舗名・スポット名を検索し、該当の位置情報を選択
「シェア」をタップして投稿すれば、投稿下部に位置情報が表示されます
削除・変更の方法
該当の投稿を開き、右上の「…」をタップ
「編集」を選択
表示されている位置情報名をタップし、「位置情報を削除」または別の場所を選択
右上の「完了」をタップして保存
リール動画で位置情報を設定する方法
リールを作成してシェア直前の画面まで進む
「場所を追加」をタップ
追加したいスポット名を検索して選択
シェアすると、リール下部に位置情報が表示されます
※リールでも後から編集画面から位置情報を変更・削除できます。
ストーリーズで位置情報スタンプを使う方法
ストーリーズ作成画面で写真・動画を撮影または選択
画面上部のスタンプアイコンをタップ
「場所」スタンプを選び、スポット名を検索
表示された位置情報をタップしてスタンプとして配置
スタンプはドラッグで位置を移動し、ピンチ操作で大きさを変更できます
過去投稿の位置情報を後から変更・削除する
手順は前述の通り、投稿の「…」→「編集」から位置情報をタップして変更・削除します。
自宅近くで撮影した写真など、心配な投稿から順に位置情報を外しておくことをおすすめします。
店舗・施設の位置情報を登録する方法
自分の店舗が位置情報候補に出てくるか確認する手順
Instagramアプリで虫眼鏡アイコン(検索)をタップ
上部の検索窓に店舗名を入力
上部タブから「場所」を選択
一覧の中に自店舗があるか確認します
表示されない場合は、新規スポット登録が必要です。
Facebookのチェックインから新しいスポットを作成する
Instagramの位置情報は、Facebookのスポット情報と連動しているケースが多くあります。
Facebookアプリを開き、「投稿を作成」画面へ
「チェックイン」をタップ
検索しても店舗が出てこない場合は、画面下部の「新しいスポットを追加」や「カスタムスポットを作成」を選択
以下の情報を入力
スポット名(店舗名)
住所・市区町村
地図上の正確な位置
保存すると、しばらくしてInstagramの位置情報候補にも反映されることがあります
位置情報の名称・住所・地図を正しく登録するコツ
店舗名は実際の看板表記に近い名称にする
住所・市区町村は抜け漏れがないよう入力
地図上のピンは、建物の入り口付近に置くとユーザーに親切
複数店舗がある場合、「○○店」「本店」など区別できる名称にする
よくあるトラブルと対処法
いつまで待ってもInstagram側に反映されない
Facebook側の住所・カテゴリ情報を見直し、時間をおいて再確認
誤った名称のスポットがすでに存在する
一般ユーザーから修正することは難しいため、公式アカウントの投稿では正しい位置情報を継続利用し、誤ったスポットは使わない運用がおすすめです。
2025年新機能|Instagramマップ/地図の位置情報共有設定
Instagramマップ/地図機能の概要とできること
2025年8月、InstagramはInstagramマップ(地図)を正式リリースし、友達同士で位置情報を共有できるようになりました。
主な特徴は次の通りです。
自分が最近アクティブだった場所を、選んだ友達と地図上で共有できる
共有範囲を「友達」「親しい友達」「選択した友達」などから選べる
位置情報の共有は初期設定でオフ
いつでもオン/オフを切り替え可能
ペアレンタルコントロールに対応し、保護者が子どもの設定を管理できる
DM画面から位置情報共有をオン/オフにする手順
※UIはアップデートで変わる可能性があります。最新の画面もあわせてご確認ください。
InstagramアプリでDM(メッセージ)タブを開く
画面上部の「地図」アイコンをタップ
地図画面右上の「歯車」アイコン(設定)をタップ
「位置情報の共有」をオン/オフ切り替え
共有する相手や共有時間を選択
ポイント
基本的にはオフで運用し、旅行やイベント時など必要なときだけオンにするのが安全です。
オンにした場合も、共有相手は最低限に絞りましょう。
共有相手・範囲の設定(友達/親しい友達/選択した友達)
地図機能では、共有相手を次のように細かく指定できます。
友達(フォローバックしているユーザーなど)
親しい友達リスト
選択した特定の友達のみ
推奨設定
日常利用:オフ
一時的な待ち合わせ:必要な相手にのみ「選択した友達」で共有
未成年・配信者:基本的にオフ、どうしても使う場合は家族など限られた相手のみ
自宅バレ・居場所バレを防ぐためのチェックポイント
以下のチェックリストで、危険な設定がないか確認してください。
スマホの位置情報は「常に許可」になっていないか
Instagramの地図機能の位置情報共有はオフになっているか
自宅周辺の投稿に、詳細な位置情報(マンション名など)を付けていないか
通学路・勤務先・子どもの学校など、生活圏に位置情報を付けた投稿が残っていないか
ストーリーズの位置情報スタンプで、自宅近くのスポットを頻繁に使っていないか
店舗オーナー向け:位置情報を使った集客・ブランディングの実践アイデア
位置情報×ハッシュタグで口コミ投稿を増やす
公式アカウントの投稿には、必ず正しい店舗の位置情報を付ける
店内POPやプロフィールに、「#店舗オリジナルハッシュタグ」を掲示
お客様に「位置情報+オリジナルハッシュタグ」で投稿してもらうよう促す
こうすることで、位置情報ページとハッシュタグページの両方から新規ユーザーに見つけてもらいやすくなります。
位置情報からUGCを見つけてリポストする
検索タブ → 店舗名で検索 → 「場所」タブを選択
自店舗の位置情報ページを開き、最近の投稿をチェック
店舗名や雰囲気がきれいに写っている投稿を発見したら、DMで許可を取り、リポストやストーリーズで紹介する
これにより、ファンの投稿を活かした信頼性の高いコンテンツを継続的に作ることができます。
キャンペーンやイベントでの位置情報活用パターン
「位置情報を付けて投稿した方限定」のキャンペーン
新店オープン時に、特定期間だけ位置情報投稿をした人へ特典
イベント開催時は、専用ハッシュタグ+店舗位置情報をセットで案内
NG例:避けるべき位置情報の使い方
自宅兼店舗の場合、詳細な住所を公開しすぎる設定
スタッフの個人アカウントから、裏動線やバックヤードなどを位置情報付きで投稿
来店者のプライバシーに配慮せず、特定できる位置情報と一緒に人物を撮影・投稿すること
よくある質問・トラブルシューティング
Q1. お店の位置情報が出てこない/別の場所が表示される
まずはFacebookのスポット登録が適切か確認してください。
正しい住所とカテゴリでカスタムスポットを作成し、時間を置いて再度Instagramで検索します。
それでも表示されない場合は、Googleビジネスプロフィールなど他チャネルからの導線も組み合わせ、Instagramに依存しすぎない設計が現実的です。
Q2. 変な位置情報名を修正したいときは?
一般ユーザーが既存スポットの名称そのものを編集することはできません。
公式アカウントからは正しい位置情報のみを使い続けることで、ユーザーの目に触れる情報をコントロールしましょう。
Q3. すでに投稿した写真から自宅が特定されないようにしたい
過去の投稿をさかのぼり、
自宅周辺
通学路・通勤路
子どもの学校や習い事
に関する位置情報を削除します。
必要に応じて、投稿自体をアーカイブ・削除することも検討してください。
Q4. 位置情報を一切使わない運用はアリか
個人アカウントで、安全性重視の場合は「位置情報を付けない」運用ももちろん可能です。
店舗アカウントの場合は、来店のしやすさや口コミの発見性を考えると、
自宅・プライベート投稿:位置情報なし
公式・店舗アカウント:店舗の位置情報を積極的に活用
といった切り分けがおすすめです。