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Instagram

インスタのリールとストーリーの違いとは?小規模事業者向け使い分け完全ガイド

「リールとストーリー、なんとなく両方使っているけれど、正直違いがよく分からない」
「時間もスキルも限られているので、どちらに力を入れるべきか知りたい」

そのようなお悩みをお持ちの小規模事業者・個人事業主の方向けに、この記事ではInstagramの「リール」と「ストーリーズ」の違いと、ビジネスでの実践的な使い分け方を整理して解説いたします。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

この記事のまとめ
  • リールは、新規ユーザーに見つけてもらうための「看板」や「広告」の役割
  • ストーリーは、既存フォロワーと距離を縮める「常連さんとの会話」のような役割
  • 小規模事業者であれば、
  • 週3本程度のリールで入口を増やし
  • 毎日のストーリーで信頼と親近感を育てる
    という組み合わせが現実的で効果的な選択肢になります。

目次

そもそもリールとストーリーとは?基本仕様と役割の違い

リールの特徴:新規ユーザーに届きやすい短尺動画

リールは、縦型の短尺動画を作成・編集してシェアできる機能です。通常のフォロワーのフィードだけでなく、リール専用タブや発見タブ(Explore)を通じて、あなたをフォローしていないユーザーにも届きやすい設計になっています。

主なポイントは次のとおりです。

  • 表示される場所:リールタブ、発見タブ、フォロワーのフィード など
  • 公開期間:削除しない限りプロフィールに残る(半永久的)
  • 動画尺:最大約90秒までの短尺動画に対応
  • 用途のイメージ:新規ユーザーに見つけてもらう、商品・サービスの魅力を短時間で伝える

ストーリーの特徴:24時間限定で「今」を届ける投稿

ストーリーズは、写真や動画を24時間限定でシェアするための機能です。フォロワーのフィード上部に丸いアイコンとして表示され、タップすると縦型の全画面で再生されます。

  • 表示される場所:フォロワーのフィード上部のストーリー枠、プロフィール、DM
  • 公開期間:通常は24時間で自動非表示(ハイライトに追加すればプロフィール上に残せる)
  • 動画尺:1本あたり最大約60秒。複数枚を連続して投稿することで長尺化が可能
  • 用途のイメージ:「今日の空き枠」「作業の裏側」「お客様の声」など、気軽な「今この瞬間」の共有

リールとストーリーの違いを一覧比較

代表的な違いを表にまとめると、次のようになります。

項目リールストーリー
主な目的新規ユーザーへのリーチ・認知拡大既存フォロワーとの関係構築・信頼醸成
公開期間削除しない限りプロフィールに残る通常24時間で自動非表示(ハイライトで延長可能)
動画尺の目安最大約90秒1本最大約60秒(複数枚で長尺化)
表示される場所リールタブ、発見タブ、フィードフィード上部、プロフィール、DM
テキスト・ハッシュタグ通常投稿と同様のキャプション+最大30個のハッシュタグキャプション欄なし、ハッシュタグは最大10個程度まで
向いている内容商品紹介、ノウハウ解説、ビフォーアフター、ストーリー性のある動画裏側・日常、限定情報、アンケート、質問募集、予約案内など

ここまでのポイント

  • リール:「看板」や「広告」のイメージ(新しい人に見つけてもらう役割)
  • ストーリー:「常連さんとの雑談」のイメージ(既存フォロワーと仲良くなる役割)

今すぐできる1アクション
→ 直近の投稿を見返し、「新しい人向け(リール)」「既存フォロワー向け(ストーリー)」が偏っていないか簡単にチェックしてみてください。


リールとストーリー、ビジネスではどう使い分けるべきか

目的別に考える:認知・ファン化・行動

Instagramをビジネスで活用する際、目的は大きく次の3つに分けて考えられます。

  1. 認知:あなたやお店の存在を知ってもらう
  2. ファン化:共感・信頼を高め、「この人から買いたい」と思ってもらう
  3. 行動:予約・問い合わせ・購入といった具体的なアクションにつなげる

この3つの目的に対して、リールとストーリーの得意分野は次のように整理できます。

  • 認知 → リールが得意
  • 発見タブやリールタブに表示されることで、フォローしていないユーザーにもリーチしやすいため。
  • ファン化 → ストーリーが得意
  • 日常や舞台裏、想い・考えを頻度高く発信し、「人柄」が伝わりやすいため。
  • 行動 → リール+ストーリーの組み合わせ
  • リールで「気になる!」と思ってもらい、ストーリーで具体的なメニュー・空き枠・申込方法を案内する流れが効果的です。

海外の分析データでは、ブランド認知の文脈においてリールの平均動画再生率がストーリーズの約2倍程度になるケースも報告されています。

「新規に見つけてもらう」なら、まずはリールを軸に

小規模事業者の場合、まずは認知と信頼を同時に積み上げたいケースが多くなります。そのため、新規ユーザーへの接点となる「リール」を最低限の本数しっかり出すことが重要です。

ポイントは次のとおりです。

  • 「誰に・何を届けたいのか」を明確にして1本1本のテーマを決める
  • 伝えたいことを1本のリールで1メッセージに絞る(盛り込みすぎない)
  • 音楽・テキスト・テンポを意識し、「最初の3秒」で興味を引く構成にする

「信頼・関係性を深める」ならストーリーが強い

一方で、予約や購入につながるのは通常、「何度も見て、安心した後」です。その点でストーリーは、以下のような理由から関係構築に非常に向いています。

  • 気軽に投稿できるので、「日常の小さな発信」がしやすい
  • アンケートや質問スタンプを使い、双方向のコミュニケーションが取りやすい
  • 24時間で消えるため、「ちょっとしたつぶやき」も出しやすい

ここまでのポイント

  • 認知を広げたいなら、まずリールの本数や質を確保することが重要です。
  • 信頼・ファン化には、日常的なストーリーの積み重ねが効果的です。

今すぐできる1アクション
→ 現在のアカウントの目的を「認知」「ファン化」「行動」のどこに置きたいか1つ決め、その目的に強いフォーマット(リール or ストーリー)を1〜2週間意識的に強化してみてください。


小規模事業者向け・具体的な活用シナリオ例

ここからは、業種別にイメージしやすいよう、代表的な3パターンで「リールとストーリーの組み合わせ例」をご紹介します。

1. サロン・飲食店などの店舗ビジネス

リールの使い方(例)

  • 施術や料理のビフォーアフター動画
  • お店やスタッフの雰囲気が伝わるショートツアー
  • 人気メニューの「盛り付け〜完成」までのタイムラプス

ストーリーの使い方(例)

  • 当日の空き枠情報やキャンセル枠の案内
  • お客様の感想(許可を得た上で、メッセージのスクリーンショットなど)
  • 新メニュー導入・期間限定メニューの「試作の裏側」

2. 教室・スクール・レッスン系

リールの使い方(例)

  • レッスン内容のダイジェスト(30〜60秒で要点だけ)
  • 生徒さんのbefore/after(できなかったことができるようになる過程)
  • よくある質問を1つずつ解説するシリーズ

ストーリーの使い方(例)

  • レッスン当日の様子のチラ見せ(顔出しが難しければ手元や雰囲気だけ)
  • 次回募集の案内、申込締切のリマインド
  • アンケートで「どんなレッスンに興味がありますか?」とニーズを聞く

3. コーチ・コンサル・士業など無形サービス

リールの使い方(例)

  • よくある悩みと簡単な解決策を1テーマずつ紹介
  • 実績・事例のポイントをかいつまんでストーリー形式で紹介
  • 「◯秒で分かる○○チェック」など、視聴者が自分ごと化しやすい内容

ストーリーの使い方(例)

  • 仕事の合間や移動中の「気づき」を音声つきで共有
  • コンサル現場でよく出る話題を、テキストメモ的に紹介
  • 限定で無料相談会やセミナーの先行告知

ここまでのポイント

  • 業種に関わらず、「リール=入口」「ストーリー=滞在・関係構築」として考えると整理しやすくなります。
  • いきなり完璧なクリエイティブを目指すより、「同じパターンを繰り返せるか」を重視すると継続しやすくなります。

リールとストーリーを組み合わせた導線設計

基本の流れ:「リールで発見 → プロフィール → ストーリーで関係構築」

ビジネス活用では、単発の投稿ではなく、一連の流れ(導線)を設計すると成果につながりやすくなります。

  1. リールで新規ユーザーにアカウントを知ってもらう
  2. 気になった人がプロフィールをチェック
  3. プロフィール上部のハイライトや、最新のストーリーで雰囲気・実績・人柄を確認
  4. ストーリーやプロフィールからリンク・DM・公式LINEなどに誘導

リールをストーリーでシェアするときのポイント

リールは、投稿後にストーリーでシェアすることができます。これにより、

  • リールを見逃しているフォロワーに再度届けられる
  • ストーリーならではの「24時間限定」の心理的な後押しができる

といったメリットがあります。

シェア時の工夫

  • ストーリーのテキストで「こんな方はぜひ本編を見てください」と一言添える
  • カウントダウンスタンプなどを使い、「今見ておくべき理由」を演出する
  • 重要なリールは何度か日を空けて繰り返しストーリーで紹介する

ハイライトで「名刺代わりの棚」をつくる

ストーリーは24時間で消えますが、ハイライト機能を使うとプロフィール上にまとめて残すことができます。

小規模事業者の場合、次のようなハイライトを用意しておくと、プロフィールを訪れた人が安心しやすくなります。

  • 「はじめまして」(自己紹介・コンセプト)
  • 「メニュー・料金」
  • 「お客様の声」
  • 「よくある質問」
  • 「店舗・アクセス」

明日から使える「週◯本」の投稿テンプレート

ここでは、「週3本リール+毎日1〜3本ストーリー」を標準モデルとしてご提案します。

週3本リールの例(テンプレ)

  • 月曜:実績・ビフォーアフター系リール
  • 水曜:ノウハウ・学び系リール
  • 金曜:人柄・ストーリー系リール(なぜこの仕事をしているのか 等)

毎日1〜3本ストーリーの例

1日の中で、次のようなものを組み合わせます。

  • 作業風景・店舗の様子(写真1〜2枚)
  • 今日の空き枠・予約状況(テキストのみでも可)
  • フォロワーへの簡単な質問・アンケート

ネタ切れしないための「3ジャンル」設計

事前に、次の3ジャンルを決めておきます。

  1. 商品・サービスの価値が伝わる内容(実績・ビフォーアフター・お客様の声)
  2. 専門性・ノウハウが伝わる内容(ミニ講座・よくある質問への回答)
  3. 人柄・世界観が伝わる内容(日常、仕事への思い、失敗談 など)

この3つのジャンルでネタをストックしておくと、リールもストーリーも組み立てやすくなります。

チェックリスト(最低限ここだけ押さえる)

  • [ ] 週に1本以上は、「初めて見る人」に向けたリールを出している
  • [ ] ハイライトに「自己紹介」「メニュー」「お客様の声」が用意されている
  • [ ] 1日1回以上、ストーリーで「今の様子」や「フォロワーへの呼びかけ」を発信している

よくある質問(FAQ)

Q1. 時間がなくて両方は難しいです。どちらから始めるべきですか?

A. 新規集客を優先したいならリール、既存フォロワーとの関係を深めたいならストーリーから始めるのがおすすめです。

まだフォロワーが少ない段階なら、「まずはリールで知ってもらう」ことが重要ですので、週2〜3本のリールを目標にしてみてください。

Q2. リールがなかなか伸びません。それでもストーリーを続ける意味はありますか?

はい、あります。リールが伸びない時期でも、ストーリーで関係性を保っておくことには大きな意味があります。

  • 既存フォロワーの離脱を防げる
  • DMやアンケートから、ニーズや言葉遣いのヒントが得られる
  • 「どんな投稿が刺さるか」をテストする場として使える

ストーリーで反応が良かったネタを、後からリールに昇格させる、という流れも有効です。

Q3. アルゴリズムの変更が多くてついていけません。どう考えればよいですか?

アルゴリズムの詳細は公表されておらず、完全に把握することは誰にもできません。そのため、

  • 仕様(動画尺やサイズなど)は公式ヘルプで確認する
  • 「リールで新規」「ストーリーで関係構築」という大きな方向性は変えずに運用する
  • 数ヶ月単位で「どのテーマ・形式が反応が良いか」を見直す

といった、変化に振り回されすぎないスタンスを取ることが重要です。