「毎日投稿しているのに、インスタのフォロワーが増えない……」
「店舗のアカウントを作ったものの、何をしたらいいか分からない……」
本記事では、そうしたお悩みを持つ店舗オーナー様・小規模事業のSNS担当者様向けに、インスタのフォロワーを増やす考え方と具体的な施策を、優先順位付きで整理します。
ポイントは次の3つです。
- フォロワーが増える仕組みを「3つの数値」で理解すること
- 影響が大きい施策から順番に実行すること
- 週1〜2時間で続けられる運用ルーティンに落とし込むこと
「全部やる」よりも「やることを絞って続ける」方が、結果として早く伸びます。
順番に見ていきましょう。
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インスタのフォロワーを増やすには、テクニックよりも考え方と優先順位が重要です。
- 目的・ペルソナ・アカウントの役割を決める
- 「非フォロワーリーチ → プロフィール訪問 → フォロー率」という3つの数値で仕組みを理解する
- プロフィール・世界観・情報投稿・リールなど、影響の大きい施策から順番に実行する
- 週1〜2時間のルーティンと月1回の振り返りで、少しずつ改善を重ねる
本記事の内容をもとに、まずはプロフィールの見直しと、情報系の投稿1本+リール1本から始めてみてください。
- 1 なぜフォロワーが増えないのか?まず押さえるべき3つの前提
- 2 フォロワー増加の仕組みを「3つの数値」で理解する
- 3 インスタのフォロワーを増やす実践施策12選(優先度付き)
- 3.1 【優先度S】アカウント設計とプロフィールを整える
- 3.2 【優先度S】世界観と投稿テーマを1〜2ジャンルに絞る
- 3.3 【優先度S】保存されやすい情報投稿・ノウハウ投稿を作る
- 3.4 【優先度A】リールで非フォロワーリーチを一気に増やす
- 3.5 【優先度A】適切なハッシュタグ戦略を決める(数・選び方)
- 3.6 【優先度A】週2〜3回の投稿頻度と見られやすい時間帯を決める
- 3.7 【優先度B】ストーリーズ・ハイライトで「信頼」と「導線」を作る
- 3.8 【優先度B】インサイトを使った簡単な改善サイクル
- 3.9 【優先度B】他SNSや店舗からインスタへ誘導する導線を整える
- 3.10 【優先度C】UGC・お客様の声を活用して信頼度を高める
- 3.11 【優先度C】キャンペーン・コラボでフォロワーを一時的に増やす
- 3.12 【優先度C】インフルエンサー・アンバサダーとの連携を検討する
- 4 店舗・小規模事業向けのインスタ運用パターン
- 5 やってはいけないNG施策と、やらなくてよいこと
- 6 フォロワーが増え続ける「週1〜2時間運用ルーティン」
なぜフォロワーが増えないのか?まず押さえるべき3つの前提
目的とKPIを決める(「とにかく増やす」をやめる)
最初の前提は、目的をはっきりさせることです。
- 来店予約を増やしたいのか
- ECサイトへの流入を増やしたいのか
- まずは認知度を上げたいのか
目的によって、狙うべきフォロワー像も投稿内容も変わってきます。
フォロワー数そのものは大事ですが、「誰にフォローされるか」の方がビジネスにとっては重要です。
そこで、次のようにKPIを決めておくと運用がブレにくくなります。
- メインKPI例
- 来店予約数、問い合わせ件数、EC売上 など
- サブKPI例
- フォロワー数、プロフィールアクセス数、リーチ数 など
記事全体では「フォロワー数」を扱いますが、最終的にはビジネスKPIに繋げることを念頭に置いてください。
誰にフォローされたいのかペルソナを明確にする
次に、「誰にフォローされたいのか」を具体的に決めます。
- 年齢・性別
- 住んでいるエリア
- ライフスタイル・趣味
- どんな悩みを持っているか
たとえば美容室なら、
「30代前半・仕事と子育てで忙しいママ。美容室に行く時間が限られており、時短で垢抜けられるヘアスタイルを知りたい」
といったイメージです。
ペルソナが決まると、
- どんな投稿テーマにするか
- どんな言葉遣いにするか
- どの時間帯に投稿するか
が自然と見えてきます。
アカウントの役割を決める(認知用・信頼獲得用・売上直結用)
最後に、アカウントの役割を決めます。
- 認知用:多くの人に知ってもらうことを重視(リールなど)
- 信頼獲得用:専門性や実績を伝える(ビフォーアフター、お客様の声)
- 売上直結用:商品・メニューの案内、キャンペーン告知
もちろん、ひとつのアカウントで全てを担うこともできますが、今どれを強化しているフェーズなのかを意識するだけでも、投稿内容の迷いが減ります。
フォロワー増加の仕組みを「3つの数値」で理解する
フォロワーが増える流れは、シンプルに分解すると次のようになります。
投稿を見る
→ プロフィールを見る
→ フォローする
これをインサイト上の数値に置き換えると、次の3つになります。
- 非フォロワーリーチ
- プロフィール訪問率
- フォロー率
数値① 非フォロワーリーチ:まだフォローしていない人にどれだけ届いているか
非フォロワーリーチとは、あなたをフォローしていない人に投稿が届いた数です。
この数字が小さいと、どれだけ魅力的な投稿をしてもフォロワーはほとんど増えません。
非フォロワーリーチを増やす主な方法は、
- リールでの発信
- 保存したくなる情報系投稿
- 適切なハッシュタグ
- 位置情報の活用
などです。
数値② プロフィール訪問率:投稿からプロフィールを見に来てくれた割合
投稿を見た人のうち、どれくらいがプロフィールまで来てくれたかをざっくり見る指標です。
- キャプション内でプロフィール誘導しているか
- ユーザーが「誰の投稿か」を知りたくなる内容になっているか
などが影響します。
たとえば、「このお店どこにあるんだろう?」「もっと事例を見てみたい」と思われる投稿だと、プロフィール訪問率が上がりやすくなります。
数値③ フォロー率:プロフィール訪問からフォローに至った割合
最後は、プロフィールを見た人のうち、何人がフォローしたかです。
- プロフィール文で「どんな情報が得られるアカウントか」が一目で分かるか
- 投稿の世界観やテーマが統一されているか
- 固定投稿・ハイライトで魅力が伝わるか
などが大きく影響します。
どの数値がボトルネックかを簡単に見つける方法
ざっくりとした目安として、次のように考えると整理しやすくなります。
- 非フォロワーリーチが少ない
→ そもそも投稿が新しい人に届いていない - プロフィール訪問が少ない
→ 投稿内容に「もっと知りたい」と思わせる要素が不足 - プロフィール訪問数はあるがフォローが少ない
→ プロフィール文や投稿一覧で価値が伝わっていない
本記事の施策は、この3つの数値をそれぞれ改善することを目的に整理しています。
インスタのフォロワーを増やす実践施策12選(優先度付き)
ここからは、実際に何をすればよいかを優先度付きでご紹介します。
一度に全部やろうとせず、上から順番に取り組んでください。
【優先度S】アカウント設計とプロフィールを整える
まず最初に行うべきは、プロフィールの改善です。
チェックポイントの例:
- ユーザーネーム・名前欄に「業種・地域・特徴」が含まれているか
- 例:
@salon_○○/「◯◯駅徒歩3分の髪質改善サロン」 - 一行目で「どんな人に、何を提供しているアカウントか」が分かるか
- プロフィールリンクの先(HP・予約ページ・LINEなど)が明確か
- アイコン画像が分かりやすく、世界観に合っているか
今日からできるアクション
- 名前欄に「業種+エリア」を追加する
- プロフィール文の一行目を「◯◯な人のための△△専門アカウント」に書き換える
- 予約・問い合わせ導線がひと目で分かるようにリンクを整理する
【優先度S】世界観と投稿テーマを1〜2ジャンルに絞る
フォロワーが増えるアカウントは、「何のアカウントか」一瞬で分かることが多いです。
- 良くない例:
- 日記、ランチ、仕事のお知らせ、ペット写真が混ざっている
- 良い例:
- 「くせ毛カット専門美容室のビフォーアフターに特化」
- 「30代向け時短レシピに特化」
あなたのビジネスに繋がる1〜2ジャンルにテーマを絞ることで、フォローする理由が明確になります。
今日からできるアクション
- 投稿テーマを「メイン1〜2」「サブ1」程度に決めて紙やメモに書き出す
- 過去の投稿を見直し、テーマから外れるものは今後投稿しないと決める
【優先度S】保存されやすい情報投稿・ノウハウ投稿を作る
最近のインスタでは、「保存したくなる情報投稿」が非フォロワーリーチの拡大に大きく貢献します。
例:
- 美容室:
- 「朝5分でできる、忙しいママ向けヘアアレンジ3選」
- 飲食店:
- 「リピート注文が多い人気メニューBEST5」
- 整体・サロン:
- 「在宅ワークの肩こりを楽にするストレッチ3つ」
「お店の宣伝」だけではなく、フォローしていなくても役立つ情報を増やすことで、リーチが広がりフォロワーが増えやすくなります。
今日からできるアクション
- お客様からよく聞かれる質問を3つ書き出し、それぞれを1投稿のネタにする
- 「〇選」「3つのポイント」など、一覧性のある投稿を1つ作ってみる
【優先度A】リールで非フォロワーリーチを一気に増やす
リールは、フォローしていないユーザーに表示されやすい形式です。
静止画よりも「非フォロワーリーチ」を伸ばしやすいため、フォロワー増加には非常に有効です。
リール作成のポイント:
- 最初の1〜2秒で「誰向けの動画か」「どんなメリットがあるか」をテキストで表示
- 1本あたり15〜30秒程度を目安に、テンポよく進める
- 日常の作業風景やビフォーアフターなど、「見て分かる」内容にする
今日からできるアクション
- まずは週1本、スマホで撮れる範囲でリールを投稿する
- よく見られたリールの切り口を変えて、似たテーマで2〜3本作る
【優先度A】適切なハッシュタグ戦略を決める(数・選び方)
ハッシュタグは「たくさん付ければよい」ものではなく、ターゲットが実際に検索しそうなタグを選ぶことが重要です。
- 大型タグ(投稿数が非常に多いタグ)のみだと埋もれやすい
- 中規模〜ニッチなタグを組み合わせる方が見てもらいやすい
例:#美容室 だけでなく、#◯◯駅美容室 #髪質改善 #くせ毛カット など、地域やニーズに合わせたタグを混ぜます。
今日からできるアクション
- 競合アカウント3〜5件のハッシュタグを調査し、よく使われているタグをリストにする
- 「大型タグ:中規模タグ:ニッチタグ」を3:5:5程度のバランスで組む
【優先度A】週2〜3回の投稿頻度と見られやすい時間帯を決める
毎日投稿がベストとは限りません。
店舗・小規模事業であれば、週2〜3回の投稿を継続する方が現実的です。
- ターゲットが見やすい時間帯をインサイトで確認する
- 平日夜・週末など、反応の良い時間帯に投稿する
今日からできるアクション
- 投稿曜日と時間帯を「仮」で決めてしまう(例:火・木・土の20時)
- 1ヶ月続けてみて、インサイトを見ながら微調整する
【優先度B】ストーリーズ・ハイライトで「信頼」と「導線」を作る
ストーリーズは、既存フォロワーとの接触回数を増やすのに有効です。
- 日々の様子や裏側(仕込み風景、スタッフの紹介)
- アンケート機能を使ったコミュニケーション
- クーポンやキャンペーン案内
これらをハイライトで整理しておくと、初めてプロフィールを見た人にも分かりやすい導線になります。
今日からできるアクション
- 「メニュー」「お客様の声」「よくある質問」など、3つのハイライトを作る
- 1日1回、簡単なストーリーズ(店内の様子など)を上げる習慣をつける
【優先度B】インサイトを使った簡単な改善サイクル
インサイトを見る目的は、「どの投稿が伸びたか」を振り返り、次の投稿に活かすことです。
最低限見るべきは次の3つです。
- リーチ(特に非フォロワーリーチ)
- 保存数
- プロフィールアクセス数
今日からできるアクション
- 月に1回「保存数が多かった投稿トップ3」をピックアップする
- その3投稿に共通する要素(テーマ、構成、デザインなど)をメモする
- 共通要素を意識して、似た切り口の投稿を作る
【優先度B】他SNSや店舗からインスタへ誘導する導線を整える
インスタの外からフォロワーを増やす導線も非常に重要です。
- 店舗のPOPやショップカードにアカウントIDとQRコードを記載
- ホームページや予約サイトにインスタのリンク・埋め込みを設置
- LINE公式アカウント・メールマガジンからインスタを紹介
今日からできるアクション
- 店内に「公式Instagramはこちら」というPOPを1枚追加する
- 予約完了メールやLINE配信に、インスタへのリンクを追記する
【優先度C】UGC・お客様の声を活用して信頼度を高める
UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、お客様が自発的に投稿してくれた写真やレビューのことです。
- お客様の投稿を許可を得てリポストする
- Before / After 写真にお客様のコメントを添える
これにより、初めて見る人にも安心感・信頼感が伝わり、フォローにつながりやすくなります。
【優先度C】キャンペーン・コラボでフォロワーを一時的に増やす
- フォロー&いいねで参加できるプレゼント企画
- 他店舗・インフルエンサーとのコラボキャンペーン
などを行うことで、一時的にフォロワーを増やすことも可能です。
ただし、キャンペーンだけで集めたフォロワーは離脱しやすいため、
あくまで「補助的な施策」として考え、本記事のS・Aランク施策を優先してください。
【優先度C】インフルエンサー・アンバサダーとの連携を検討する
予算に余裕があれば、インフルエンサーとのコラボも有効です。
ただし、フォロワー数だけで選ばず、
- 実際のフォロワー属性が自社のターゲットと近いか
- 過去の投稿内容が自社のブランドイメージと合うか
を重視しましょう。
店舗・小規模事業向けのインスタ運用パターン
ここでは、業種別に「最低限やっておきたい設計」を簡単に整理します。
実店舗(飲食・美容室・サロン)の基本設計
- プロフィール:
- エリア・最寄駅・営業時間・予約方法を明記
- 投稿テーマ:
- メニュー紹介、ビフォーアフター、スタッフ紹介、店内の雰囲気
- 導線:
- 予約ページ・ホットペッパー・LINE などに明確に誘導
EC・ネットショップの基本設計
- プロフィール:
- どんな世界観・価値観の商品なのかを一言で表現
- 投稿テーマ:
- 商品の使い方、ビフォーアフター、お客様の声、開発ストーリー
- 導線:
- ショップURL、クーポン情報、期間限定キャンペーンなど
サービス業・教室・講師業の基本設計
- プロフィール:
- 対象(誰向けか)と得られる成果(何が変わるか)を明記
- 投稿テーマ:
- ノウハウ・豆知識・実績紹介・参加者の声
- 導線:
- 体験会・無料相談・メルマガ登録などの入口を用意
やってはいけないNG施策と、やらなくてよいこと
フォロワー購入・過度な自動ツールが危険な理由
フォロワーをお金で買ったり、規約に反する自動ツールに頼ると、
- アカウント凍結のリスク
- フォロワーの質の低下(実在しないアカウント・興味のないユーザー)
- インサイトが正しく分析できなくなる
といった問題が起こります。
短期的に見栄えの数字は増えても、ビジネスにはほとんどプラスになりません。
本記事では、こうしたグレーな施策は推奨しません。
投稿だけ増やしても意味がないケース
「毎日投稿すれば伸びる」というわけではありません。
- テーマがバラバラ
- プロフィールが整っていない
- 導線がない
といった状態で投稿数だけ増やしても、フォロワーも売上も増えないケースが多く見られます。
まずは本記事で紹介したS・Aランクの施策を整えてから、投稿頻度を上げるようにしてください。
小さなチームなら切り捨ててもよい施策
時間が限られている小規模事業にとっては、「やらないこと」を決めるのも大切です。
たとえば、
- 全ての機能(ライブ、ガイド、長尺動画など)を無理に使う
- 毎日凝ったデザインの投稿を作る
- すべてのコメント・DMに即レスポンスする
といったことを最初から目指す必要はありません。
フォロワーが増え続ける「週1〜2時間運用ルーティン」
最後に、週1〜2時間で回せる運用ルーティンの例をお伝えします。
週の前半にやること(企画・設計)
- 30〜45分:
- 今週投稿するネタを3つ決める(情報投稿・実績紹介・お知らせなど)
- キャプションの骨子(伝えたいポイント)をメモ
週の後半にやること(投稿・コミュニケーション)
- 30〜45分:
- 決めたネタに沿って投稿を作成(1〜2本はリールに挑戦)
- コメントやDMへの返信
月1回の振り返りチェックリスト
- 保存数が多かった投稿トップ3はどれか
- 非フォロワーリーチが多かった投稿はどれか
- プロフィールアクセスが多かった週・投稿はどれか
これらを確認し、「うまくいった型」を増やしていくことが、長期的にフォロワーを増やす一番の近道です。