「インスタにログインできない」「認証コードが届かない」「バックアップコードって何?」
そんな不安な状況でこの記事にたどり着かれた方も多いと思います。
本記事では、Instagramのバックアップコードの基本から、確認・取得・再発行の方法、ログインできないときの対処法、ビジネスアカウント向けの管理ルールまでを、落ち着いて順番に実行できるよう整理して解説します。
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バックアップコードは、スマホやメールが使えなくなったときにアカウントを守る最後の手段です。
まだログインできる今のうちに、
- 二段階認証を有効にする
- バックアップコードを発行・保管する
- 連絡先情報を最新化する
といった準備を整えておくことで、将来のトラブルを大きく減らせます。
ビジネスアカウントでは、個人ではなく「組織としての運用ルール」を作ることが重要です。
インスタのバックアップコードとは?二段階認証との関係を整理
バックアップコードの役割と仕組み
Instagramでは、不正ログインを防ぐために「二段階認証」を利用できます。
二段階認証をオンにすると、パスワードに加えて、SMSや認証アプリで発行される6桁程度のコードが必要になります。
しかし、次のようなトラブルが起きることがあります。
- スマホを紛失した・故障した
- 機種変更で認証アプリの設定が消えてしまった
- SMSの認証コードがどうしても届かない
このような「いつもの認証コードが受け取れない」状況でログインするために用意されているのが、バックアップコードです。
ポイントは次の3点です。
- 二段階認証を設定した人だけが使える「予備のログイン用コード」
- 事前にまとめて複数個(例:8個など)が発行される
- 一度使ったコードは無効になる(使い切り)ため、定期的な再発行が必要
いつバックアップコードが必要になるのか
バックアップコードが必要になる主なケースは、次のようなときです。
- 登録している電話番号が使えなくなった
- SMSや認証アプリのコードが届かない
- スマホを紛失・故障し、二段階認証コードの受け取り手段がない
- 海外での利用など、通信環境の影響でSMSが届きにくい
普段は出番の少ない存在ですが、いざというときにアカウントを守る「最後の砦」と考えてください。
【状況別チェック】今のあなたはどのケース?
まずは、現在の状況をざっくり整理しましょう。
当てはまるものを選んでください。
ケースA:まだログインできるが、不安なのでバックアップコードを確認したい
- 今もアプリを普通に使えている
- でもスマホ紛失や乗っ取りが怖いので、バックアップコードを用意しておきたい
→ この場合は、「バックアップコードの確認・取得」から進めれば間に合います。
ケースB:ログアウト済みだが、SMSなどの認証コードは届く
- ログアウトしてしまったが、認証コード自体は届いている
- バックアップコードをどこに控えたか覚えていない
→ 基本的にはSMSや認証アプリのコードでログインできます。
バックアップコードは今後のために再度発行・記録しておきましょう。
ケースC:ログアウト済みで、認証コードもバックアップコードも使えない
- ログアウトしており、アプリに入れない
- SMSの認証コードも届かない
- バックアップコードも控えていない、または使い切ってしまった
→ このケースは、もっとも復旧の難易度が高い状態です。
この記事の「バックアップコードを忘れた・分からない時の対処法」の章で、できることを順番に確認していきます。
インスタでバックアップコードを確認・取得する方法
ここでは、まだログインできる状態の方を想定して、バックアップコードの確認・取得方法を説明します。
スマホアプリでのバックアップコード確認・取得手順
- Instagramアプリを開く
- 右下の「プロフィールアイコン」をタップ
- 右上のメニュー(≡)をタップし、「設定とプライバシー」を開く
- 画面を下にスクロールして、「アカウントセンター」をタップ
- 「パスワードとセキュリティ」→「二段階認証」の順に進む
- 対象のInstagramアカウントを選ぶ
- 「ログインコードの取得方法」付近の「バックアップコード」をタップ
- 表示されたバックアップコード(複数個)を、
- メモ帳に書き写す
- スクリーンショットを撮影する
など、自分が確実に見返せる方法で保管
注意:スクリーンショットをクラウド同期している場合、第三者がアクセスできる環境になっていないか確認してください。
PCブラウザでのバックアップコード確認・取得手順
- PCのブラウザでInstagramにログイン
- 右上のプロフィールアイコンをクリック → 「設定」
- 「アカウントセンター」→「パスワードとセキュリティ」へ進む
- 「二段階認証」から対象のアカウントを選択
- 「バックアップコード」をクリック
- 表示されたコードを、印刷または安全なメモに保管
スマホ/PCどちらから取得しても、発行されるコード内容は同じです。
扱いやすい方から作業してください。
新しいバックアップコードを再発行するタイミングと注意点
バックアップコードは一度使用すると無効になります。
次のようなタイミングでは、必ず新しいコードを発行しておきましょう。
- どれか1つでもバックアップコードを使用したとき
- メモやスクリーンショットを紛失した・第三者に見られた可能性があるとき
- 機種変更・電話番号変更など、大きな環境変更があったとき
再発行は「バックアップコード」の画面で「新しいコードを取得」(名称は時期により変わる場合があります)を選ぶことで行えます。
古いコードは使えなくなるので、必ず新しいコードに置き換えて保管してください。
バックアップコードを使ってログインする手順
ここからは、すでにバックアップコードを控えている前提で、実際にログインする手順を説明します。
スマホアプリでのログイン手順
- Instagramアプリを開き、通常どおりユーザーネームとパスワードを入力
- 二段階認証コードの入力画面で、コードが届かない場合は
画面下部の「別の方法を試す」(または類似の文言)をタップ - 表示される選択肢から「バックアップコードを使用」を選ぶ
- 事前に控えておいたバックアップコードのうち、まだ使用していないものを1つ入力
- ログインが完了したら、新しいバックアップコードを再発行し、保管情報を更新しておく
PCブラウザでのログイン手順
- PCのブラウザでInstagramのログインページを開く
- ユーザーネームとパスワードを入力
- 二段階認証コード入力画面で、「別の方法を試す」「バックアップコードを使用」などのリンクを選択
- まだ使用していないバックアップコードを入力
- ログイン後、念のため「二段階認証」の設定画面で新しいコードを発行・保管しておく
よくあるエラーとチェックすべきポイント
- エラー:「コードが間違っています」
- コピー&ペースト時に余分なスペースが入っていないか確認
- 似た数字(0とO、1とIなど)の読み間違いがないか確認
- すでに一度使用したコードを入力していないか確認
- エラー:「有効期限切れ」などのメッセージ
- バックアップコード自体に明確な使用期限はない仕様が一般的ですが、
仕様変更の可能性もあるため、エラーが続く場合は新しいコードの発行を試してください。
バックアップコードを忘れた・分からない時の対処法
ここから先は、次のような「困った状況」を想定しています。
- ログアウトしてしまい、アプリに入れない
- 認証コード(SMSや認証アプリ)が届かない
- バックアップコードも控えていない、またはどこに保管したか分からない
まだログイン中の端末がある場合にできること
もしどこか1つでも、すでにログインした状態の端末(スマホ・タブレット・PC)が残っている場合は、復旧のチャンスがあります。
その端末から:
- 「設定とプライバシー」 → 「アカウントセンター」
- 「パスワードとセキュリティ」 → 「二段階認証」
- 「バックアップコード」画面を開き、
- 新しいバックアップコードを発行して安全な場所に保管
さらに、今後のトラブルを避けるために、
- メールアドレスと電話番号が最新かどうか確認
- 認証アプリ・SMSの両方を設定しておく(可能な範囲で冗長化)
といった見直しも行ってください。
すべての端末からログアウトしている場合の復旧手順
すべての端末からログアウトしており、
ログインコードもバックアップコードも使えない場合は、次のような流れで復旧を試みます。
- アプリまたはブラウザでログイン画面を開く
- 「ログインに関するヘルプ」や「ログインできない場合」などのリンクを選択
- 登録メールアドレスまたは電話番号を入力し、画面の案内に従う
- 表示される選択肢から「別の方法でログイン」「サポートを依頼」などを選ぶ
- 指示に従い、本人確認のための手続き(例:身分証の提出、セルフィー動画の撮影)を行う
- Instagram側からの連絡(メール等)を待ち、案内に従ってログイン復旧を進める
重要:
このプロセスは日数がかかる場合があり、必ず復旧できると保証されているわけではありません。
特に、登録メールアドレスや電話番号にアクセスできない場合は、本人確認が難しくなります。
復旧が難しいケースと、今後の予防策
残念ながら、次のような条件が重なるとアカウントの復旧が極めて難しくなる場合があります。
- 登録メールアドレスにも電話番号にもアクセスできない
- バックアップコードも控えていない
- 本人確認に必要な情報(身分証、過去の情報など)を提出できない
このようなケースでは、新しいアカウントを作成し、今後のアカウント運用で同じミスを繰り返さないことが現実的な選択肢になることもあります。
再発防止のために、少なくとも次の3点を必ず実施してください。
- 連絡先情報(メールアドレス・電話番号)を常に最新に保つ
- 二段階認証を設定し、バックアップコードを必ず発行・保管する
- バックアップコードの保管場所を1つに決め、変更があれば都度更新する
ビジネスアカウント向け|安全なバックアップコード管理ルール
店舗や会社の公式アカウントでは、バックアップコードの管理は「個人のメモ」レベルでは不十分です。
ここでは、小規模ビジネスを想定した運用ルールの例をご紹介します。
保管方法ごとのメリット・デメリット
| 保管方法 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 紙に印刷・手書き | オフラインで安全、ハッキングされにくい | 紛失・盗難のリスク、保管場所の物理的な安全確保が必要 |
| スクリーンショット(画像) | 手軽で素早く保存できる | クラウド同期や端末紛失時に第三者に見られるリスク |
| パスワード管理アプリ(メモ) | 暗号化して一元管理できる | アプリ自体のマスターパスワード管理が非常に重要 |
ビジネス用途では、
- 紙+パスワード管理アプリなど、複数手段を組み合わせる
- オフィスの鍵付き書庫などに紙を保管する
- 管理者だけがアクセスできるフォルダ・アプリで共有する
といった組織的なルール化がおすすめです。
複数担当者・外注先との共有で気をつけるポイント
- バックアップコードそのものを、チャットやメールで安易に送らない
- どうしても共有が必要な場合は、有効期限付きの安全な手段を利用し、利用後はコードを再発行して破棄
- 外注先には、
- 「何をして良くて、何をしてはいけないか」
- 「トラブル時は誰に連絡するのか」
を文書で明確に伝える
担当者交代・退職時のチェックリスト
担当者が交代する際には、少なくとも次の項目を確認してください。
- [ ] 新担当者がInstagramアカウントにログインできることを確認した
- [ ] 登録メールアドレス・電話番号が組織で管理できるものになっている
- [ ] 二段階認証の設定内容(SMS/認証アプリ)が共有されている
- [ ] 最新のバックアップコードが発行され、安全な場所に保管されている
- [ ] 旧担当者個人の端末から、不要なログイン状態が残っていないか確認した
よくある質問
Q1. バックアップコードに有効期限はありますか?
Instagramの仕様としては、明確な日時の有効期限ではなく、「一度使うと無効になる使い切り方式」と考えるのが基本です。
ただし、仕様変更の可能性もあるため、長期間放置している場合は、定期的に新しいコードを発行し直すことをおすすめします。
Q2. 同じバックアップコードを何回も使えますか?
いいえ、一度使用したバックアップコードは再利用できません。
使用後は必ず、
- 使用済みであることをメモしておく
- 早めに新しいコードを発行する
といった運用を行ってください。
Q3. バックアップコードだけで二段階認証をオフにできますか?
ログイン後の設定画面で二段階認証をオフにすることは可能ですが、
セキュリティ上の観点から、二段階認証自体をオフにすることは推奨されません。
どうしても設定を変更する場合は、
- 新しい端末で認証アプリを設定し直す
- バックアップコードも更新する
といった対策を並行して行ってください。
Q4. バックアップコードをなくした場合、すぐにやるべきことは?
まだログインできる場合は、すぐに次のステップを実行してください。
- 「二段階認証」設定画面から新しいバックアップコードを発行する
- 古いメモ・スクリーンショットが残っている場合は、削除・破棄する
- 保管場所を1つに決め、運用ルールを文書化しておく(ビジネスアカウントの場合)