Instagramをこっそり始めたのに、ある日突然「おすすめ」欄や「知り合いかも」に
親・同僚・元恋人など、リアルな知り合いが出てきてドキッとした経験はないでしょうか。
- 「これって、相手の画面にも私が出ているってこと?」
- 「裏垢なのに、そのうちバレるんじゃないか…」
と不安になるのは、ごく自然なことです。
本記事では、
- なぜインスタの「おすすめ」に知り合いが出てくるのか(仕組み)
- そのとき、自分も相手のおすすめに出ている可能性はどのくらいか
- 今すぐできる身バレ対策(設定手順の全体像)
- それでも「完全にゼロにはできない」理由と、現実的な割り切り方
までを、できるだけ分かりやすく整理して説明します。
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- 連絡先と連絡先同期を総点検する
- 裏垢に普段使いの電話番号・メールアドレスを登録していないか確認
- Instagramアプリの「連絡先同期」をオフにし、不要なアップロードデータを削除
- スマホ本体の「連絡先アクセス許可」もオフにする
- Facebook連携と「アカウントのおすすめ表示」を見直す
- アカウントセンターでFacebookとの連携を確認し、不要なら解除
- Web版Instagramで「プロフィールにアカウントのおすすめを表示する」のチェックを外す
- どうしても見られたくない相手には個別対策を取る
- 特定の相手はブロック・「おすすめしない」設定などで先回りしておく
- 必要に応じて非公開アカウント・親しい友達リストを活用する
インスタの「おすすめ」は、どうしても完全にコントロールしきれない部分があります。
しかし、仕組みを理解し、自分で調整できる範囲をきちんと整えることで、身バレリスクは大きく下げることができます。
インスタの「おすすめ」に知り合いが出る仕組みとは?
まず、Instagram上で「おすすめ」と呼ばれているものは、実はいくつかの種類があります。
- ホームフィードに表示される「おすすめの投稿」
- プロフィール画面に出る「あなたへのおすすめ」アカウント
- 検索・発見タブ(虫眼鏡)で表示されるおすすめ投稿・おすすめアカウント
- 「知り合いかも」「フォローをおすすめします」といったフォロー提案
どれも共通しているのは、
ユーザーの行動や持っている情報から、
「この人とつながりそう」「この投稿が好みそう」
とInstagram側が判断して、自動で出している
という点です。
ですので、「知り合いが出てくる=バグ」ではなく、
『つながりがありそうな人を出す仕様』が、たまたま知り合いを拾っている
と考えるのが自然です。
ここからは、なぜ知り合いが候補に上がってしまうのか、主な理由を整理します。
知り合いが「おすすめ」に出てくる主な理由5つ
1. 電話帳・メールの連絡先同期(最も大きい要因)
最も影響が大きいのが、スマホの連絡先(電話番号・メールアドレス)とInstagramの紐づけです。
Instagramは、端末の連絡先をアプリに同期すると、そのデータをもとに
「すでにInstagramを使っている知り合い」をフォロー候補として表示します。
ここで重要なのは、
- あなたが連絡先同期をしていなくても
- 相手が自分の連絡先をスマホに登録し、Instagramと同期していれば
その情報をもとに、「知り合いかも」として表示される可能性があるという点です。
つまり、「自分は一切連絡先を同期していないのに、なぜ知り合いが出てくるのか?」という疑問は、他人側(相手側)の連絡先同期が原因で出ている可能性がある、と理解しておく必要があります。
2. Facebookとの連携情報
InstagramはFacebookと同じMeta社のサービスです。
そのため、Facebook側での「友達」や過去のつながり情報が、
Instagramのおすすめに使われることがあります。
- 過去にFacebookで友達だった人
- 同じコミュニティやグループに所属していた人
などが、Instagramの「おすすめ」や「知り合いかも」に出てくる場合があります。
すでにFacebook連携を外していたとしても、
過去の関係性データが一部残って影響している可能性もゼロではありません。
3. 共通のフォロワー・フォロー関係
共通のフォロワーが多いアカウントも、「知り合い候補」として非常に上がりやすくなります。
たとえば、
- 職場の同僚Aさんをフォローすると、
- Aさんとつながっている他の同僚Bさん・Cさんが、
- 一気に「おすすめ」に出てくる
というのは、よくあるパターンです。
Instagram側としては、「同じ人をたくさんフォローしている=現実の世界でもつながりがある可能性が高い」と判断しているイメージです。
4. いいね・コメント・プロフィール閲覧などの行動履歴
あなた、あるいは相手が
- お互いの投稿にいいね・コメントをしている
- お互いのプロフィールを何度も見に行っている
- 同じ投稿に反応している
といった行動履歴も、「関係性が強そうだ」と判断される材料になります。
この場合、
- あなたの画面に相手が出る
- 相手の画面にあなたが出る
という双方向のおすすめが起こる可能性もあります。
5. 興味・ハッシュタグ・位置情報などの類似性
最後に、興味・関心や行動範囲が似ている人同士も、
タイムライン上では「知り合い候補」に見えます。
具体的には、
- よく見る・投稿するハッシュタグが似ている
- 同じ地域のスポットで投稿している
- 共通のジャンル(推し・趣味・業界など)の投稿が多い
といった場合です。
実際には現実の知り合いでないことも多いですが、
リアルの知り合いがこうした条件に当てはまると、おすすめにも出やすくなる点は押さえておきたいところです。
「こちらに出てくる=相手にも出ている?」表示関係の整理
多くの方が一番不安に感じているのは、おそらくここです。
「私の『おすすめ』にあの人が出ているということは、
あの人の『おすすめ』にも、私が出ているのでは?」
結論から言うと、
- そうなっている可能性はあるが、「必ずそう」とは言えない
- ただし、特に連絡先同期が絡む場合は、相手側に出ているリスクも高い
と考えるのが現実的です。
パターンA:連絡先同期が原因の場合
代表的なケースを簡略化すると、次のようになります。
- 相手がスマホの電話帳に、あなたの電話番号やメールアドレスを登録している
- 相手がInstagramで「連絡先を同期」をオンにしている
- Instagramが「この連絡先=このInstagramアカウント」と紐づけて認識
- 「知り合いかも」「あなたへのおすすめ」として、どちらかの画面(あるいは両方)に表示
この場合、
- あなたの画面に相手が出ているとき
- 相手の画面にも、あなたが候補として出ている可能性は比較的高い
と考えられます。
ただし、「どちら側がどの程度同期しているか」「他にどんなシグナルがあるか」で変わるため、
「出ている/出ていない」を外部から断定することはできません。
パターンB:共通フォロワー・行動履歴が原因の場合
一方、
- 共通フォロワーが多い
- お互いの投稿をよく見ている
- 同じ投稿にいいねを押している
といった行動ベースのシグナルが中心の場合は、
- 双方に表示されるケースもあれば、片方だけのケースもある
という、よりグラデーションのある世界になります。
アルゴリズムは多数の要素を組み合わせて「おすすめ」を決めているため、
- 「一度あなたの画面に出た=必ず相手にも出ている」
とは限らない、という点は冷静に押さえておく必要があります。
「必ずこうなる」とは言えない理由
Meta自身も、透明性レポートの中で、
おすすめシステムが多様なシグナルを組み合わせたAIモデルである旨を明らかにしています。
外部からは、
- 正確な重みづけ
- どの組み合わせで「おすすめ」されるかのルール
を完全に知ることはできません。
そのためこの記事では、
- 「この場合は、相手側にも出ている可能性が高い」
- 「この場合は、相手の画面に出ているかどうかは分からないが、ゼロではない」
といった“確率”と“傾向”の話として説明いたします。
5分でできる:インスタ身バレ対策の基本チェックリスト
ここからは、実際にリスクを下げるための設定を整理します。
「細かいことはいいから、とりあえず今できる対策を知りたい」
という方は、この章から順番に確認していただくのがおすすめです。
ステップ1:裏垢に「普段使いの連絡先」を登録しない
まず最初に見直したいのは、アカウントに登録している電話番号・メールアドレスです。
- 本名&実生活で使っている電話番号
- 仕事やプライベートで使っているメールアドレス
を裏垢に登録していると、
- その連絡先をスマホに登録している人
- そのスマホでInstagramの連絡先同期をオンにしている人
の「おすすめ」に、あなたが出てしまうリスクが高まります。
推奨される対策
- 裏垢には、専用のメールアドレスを用意して登録する
- 電話番号は、可能であれば登録しない(ただし2要素認証の方法は別途確保)
- すでに普段使いの連絡先を登録している場合は、
アカウント設定から削除または変更を検討する
ステップ2:Instagramアプリの「連絡先同期」をオフにする
次に、Instagramアプリ内の「連絡先同期」を確認します。
Instagram公式ヘルプでも、
連絡先同期機能が「知り合いを見つける」ために使われていることが説明されています。
設定の全体像(スマホアプリ)
※実際のメニュー名はバージョンにより多少異なる場合があります。
- Instagramアプリを開く
- 右下のプロフィールアイコンをタップ
- 右上のメニュー(三本線など)→「設定とプライバシー」
- 「アカウントセンター」または「アカウント」→「連絡先の同期」
- 対象アカウントで「連絡先の同期」をオフにする
- すでにアップロード済みの連絡先情報があれば、削除の操作も行う
「同期をオフにする」だけでなく、これまでアップロードされた連絡先を削除することで、
今後のおすすめへの影響を減らせます。
ステップ3:スマホ本体の「連絡先アクセス許可」をオフにする
アプリ側の設定に加えて、スマホOS側の権限も確認しておくと安心です。
イメージ(iOSの場合)
- 設定アプリ →「プライバシーとセキュリティ」→「連絡先」
- アプリ一覧から「Instagram」を探す
- スイッチをオフにする(Instagramに連絡先アクセスを許可しない)
Androidでも同様に、
- 設定 →「アプリ」→「Instagram」→「権限」→「連絡先」
といったメニューから、連絡先へのアクセス権をオフにできます。
これにより、今後Instagramが端末の連絡先にアクセスすること自体を防ぐことができます。
ステップ4:Facebook連携を確認・必要に応じて解除する
Facebookとの連携は、
- アカウントセンター(Metaの共通設定)
- Instagramアプリ内の設定
から確認・変更できます。
すでにFacebookと連携している場合は、
- 過去のFacebookの友達が、Instagramのおすすめに出てくる
- Facebook側の情報が、Instagramのつながり推定に使われる
可能性があります。
「Facebook側の友達には裏垢を知られたくない」という場合は、
- アカウントセンターから連携状況を確認し、
- 不要であれば連携を解除する
ことを検討してください。
ステップ5:Web版で「アカウントのおすすめ表示」をオフにする
自分を他人のおすすめに出にくくするための設定として、
Web版Instagramにある
「プロフィールにアカウントのおすすめを表示する」
という項目をオフにする方法があります。
設定の全体像(Webブラウザ)
- ブラウザでInstagramにアクセスし、ログイン
- プロフィールページを開く
- 「プロフィールを編集」をクリック
- 下部にある「プロフィールにアカウントのおすすめを表示する」のチェックを外す
- 保存する
この設定をオフにすると、
- あなたのプロフィールを見ている人に対して
- 「この人をフォローしている人は、こんなアカウントもフォローしています」
といったおすすめ表示に自分が出にくくなるとされています。
特定の相手に見られたくないときの個別対策
ここまでで「全体のリスクを下げる」設定を確認しましたが、
どうしても見られたくない相手がいる場合は、個別の対策も有効です。
ブロック・制限・ミュートの違い
Instagramには、相手との関係を調整するための機能がいくつかあります。
- ブロック
- 相手はあなたのプロフィールや投稿を基本的に見られなくなります
- 相互のフォロー・DMなど、多くの接点が遮断されます
- 制限
- 相手からのコメントが他の人に見えにくくなるなど、「距離を置く」設定です
- あからさまなブロックより、柔らかく関係を絞るイメージです
- ミュート
- あなたのフィードから、相手の投稿・ストーリーズを非表示にできます
- 相手には通知されないため、「見たくないがフォローは外しにくい」場合に向きます
「おすすめ」への直接の影響は公表されていませんが、
ブロックした相手とは接点がほぼなくなるため、候補から外れる方向に働くと考えるのが自然です。
「おすすめしないアカウント」として設定する
一部の画面では、特定のアカウントに対して
「このアカウントをおすすめしない」といったオプションが表示される場合があります。
- 相手のプロフィールを開く
- 右上のメニュー(三点リーダー)をタップ
- 「おすすめしない」などの項目があれば選択
この設定がある場合、その相手へのおすすめ表示を減らす効果が期待できます(ただし、仕様変更の可能性あり)。
ストーリーズ・投稿の公開範囲を分ける
最後に、投稿そのものの公開範囲も見直しておきましょう。
- アカウントを非公開(鍵アカ)にする
- ストーリーズの「親しい友達」機能で、見せる相手を限定する
- タグ付けやメンションを制限する設定を活用する
これらを組み合わせることで、
- 万が一おすすめに出たとしても、
- 実際の投稿内容を見られる範囲をかなり絞る
ことができます。
それでも「完全には防げない」理由と、現実的な割り切り方
ここまで多くの対策をご紹介しましたが、正直なところ、
「インスタのおすすめに一切知り合いが出ない」
「自分が誰のおすすめにも出ない」
という状態を100%保証することはできません。
理由1:他人側の設定・行動はコントロールできない
どれだけ自分側の設定を見直しても、
- 相手が連絡先同期をオンにしているかどうか
- 相手がどんな行動をとっているか(閲覧・いいねなど)
は、自分ではコントロールできません。
そのため、
- 「自分の設定でコントロールできる範囲」には限界がある
という前提は、どうしても残ります。
理由2:アルゴリズムは常にアップデートされる
Instagramのおすすめシステムは、AIモデルを用いており、
常に改善・調整が行われているとされています。:
今日有効な対策が、明日以降もまったく同じように効くとは限りません。
ただし、
- 連絡先をむやみに共有しない
- 余計な連携(Facebookなど)を外す
- 公開範囲を絞る
といった「情報を出しすぎない」方向の対策は、
アルゴリズムが変わっても一定の効果が期待できる基本方針です。
安全に裏垢を運用するための習慣
最後に、設定以外で意識しておきたいポイントをまとめます。
- プロフィールに、本名・勤務先・学校名・誕生日などを詳しく書かない
- 自宅や職場が特定されそうな写真・位置情報の扱いには慎重になる
- リアルの知り合いは、裏垢では極力フォローしない
- 「おすすめ」や「知り合いかも」に不安な相手が出たら、早めにブロック・非表示を検討する