「インスタを開いたら、知らないアカウントを勝手にフォローしていた」「フォロワーが急に増えたり減ったりして不安」というご相談が近年増えています。
背景には、アカウント乗っ取りや外部アプリとの連携、アプリの不具合など、複数の要因が絡んでいることが多いです。
本記事では、「インスタで勝手にフォローされる/してしまう」現象の主な原因と、今すぐ行うべき対処法・再発防止策を、できるだけわかりやすく整理して説明します。
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- 「インスタで勝手にフォローされる/してしまう」主な原因は、
①乗っ取り・不正アクセス ②外部アプリ・外部ツール ③アプリ不具合・仕様 の3つです。 - 違和感を覚えたら、まず
ログイン履歴の確認 → 連携アプリの確認 → 最近の操作を振り返る
という順で原因を切り分けましょう。 - 対処の優先順位は、
- パスワード変更
- 二段階認証の有効化
- 不審な外部連携の解除
- 不審なフォローの整理・ブロック
- 必要に応じて公式サポート・公的機関への相談
これらを実践していただくことで、多くのケースでは被害の拡大を防ぎ、再発リスクを大きく下げることができます。
「インスタが勝手にフォローする・フォローされる」とは?
まずは、ユーザーの方からよく寄せられる状況を整理します。
- 覚えのないアカウントを自分がフォローしている
- フォロー数・フォロワー数が短時間で急に増えた/減った
- 外国人アカウントや明らかにスパム風のアカウントが大量にフォローしてくる
- 自分が勝手にいいね・コメントしているように見える
このような状態を放置すると、次のようなリスクにつながるおそれがあります。
- 乗っ取りにより、詐欺やスパム投稿の拡散に利用される
- DMやプロフィール情報など、個人情報を見られてしまう
- ビジネスアカウントの場合、ブランドイメージの低下や取引先からの信頼失墜
したがって、違和感を覚えた段階で早めに原因を切り分け、必要な対処を行うことが重要です。
勝手にフォローが増える主な原因3つ
アカウント乗っ取り・不正アクセス
最も注意すべきなのが、第三者によるアカウント乗っ取りです。
乗っ取られたアカウントで起こりやすい挙動の例
- 見覚えのないアカウントを大量にフォローしている
- 怪しいURL付きのストーリーズやDMが勝手に送信されている
- ログインした覚えのない端末・地域からのログイン履歴がある
国内外の事例でも、乗っ取ったアカウントを使ってスパム投稿や詐欺への誘導に利用するケースが多数報告されています。
外部アプリ・外部ツール連携による自動操作
Instagramと連携する外部アプリやWebサービスの中には、次のような機能をうたうものがあります。
- 自動フォロー・自動いいねツール
- フォロワーを増やすための「成長ツール」
- 投稿の自動予約投稿サービス など
こうしたサービスの中には、利用規約に反する挙動を行ったり、アカウント情報を不正に取得したりする危険なものも含まれています。
一度連携してしまうと、ユーザー自身が操作していないのに自動でフォロー・フォロー解除が行われることがあり、「勝手にフォローしている」ように見える原因となります。
アプリやシステムの不具合・仕様
原因が必ずしも悪意のあるものとは限りません。Instagramは頻繁にアップデートされており、その過程で一時的な不具合や表示バグが発生することもあります。
例:
- フォローしたはずが、表示上はフォローされていない/その逆
- 時間差でフォロー数が増減して見える
- 「勝手にフォローが外れる」と感じるが、実際は相手側のブロックや仕様によるもの
こうした現象について解説している記事も複数あり、「バグの可能性」と「設定・仕様によるもの」を切り分けて考えることが推奨されています。
まず原因を切り分けるセルフチェックリスト
次のチェックリストに沿って、どの原因が濃厚かを整理してみてください。
ログイン履歴・ログイン通知を確認する
- Instagramアプリで
「プロフィール」→右上メニュー→「設定とプライバシー」→「アカウントセンター」→「パスワードとセキュリティ」→「ログインアクティビティ」
のような項目を開きます。 - 覚えのない端末・地域・時間からのログインがないかを確認します。
ここで不審なログインがあれば、乗っ取り・不正アクセスの可能性が高いと判断できます。
連携アプリ・外部サービスを洗い出す
- 「設定」→「セキュリティ」→「アプリとウェブサイト」から、現在アクティブな連携サービスを確認します。
- 覚えのないサービスや、使っていない外部ツールがあれば、いったんすべて解除します。
自動フォロー・自動いいね系ツールを過去に利用していた場合は、そのサービスが原因となっている可能性が高いです。
自分の最近の操作・インストール履歴を振り返る
- ここ数日で新しいアプリ・ツールをインストールしていないか
- キャンペーンや診断系サイトなどで、安易に「Instagramでログイン」を押していないか
- 家族や友人にアカウントを共有していないか
これらを踏まえて、
- 「不審なログインあり」→乗っ取り疑いが強い
- 「外部連携が多い/自動ツール利用経験あり」→外部アプリ要因が強い
- どちらも見当たらず、特定のタイミングだけ増減する → 不具合・仕様の可能性も考慮
と絞り込んでいきます。
勝手にフォローが増えたときの「今すぐやる」5ステップ
ここからは、原因にかかわらず「まず全員がやっておくべき」対処を順番にご紹介します。
パスワードをすぐに変更する
最優先はパスワード変更です。
- 他のサービスと同じパスワードを使い回さない
- 英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせ、12文字以上を目安にする
- 生年月日や名前、電話番号など推測されやすい情報は避ける
Instagram公式や各種セキュリティガイドでも、強力なパスワードと定期的な変更が基本とされています。
二段階認証を有効化する
次に、二段階認証(2FA)の設定を行います。
- プロフィール → 右上メニュー →「設定とプライバシー」
- 「アカウントセンター」→「パスワードとセキュリティ」
- 「二段階認証」を選択し、対象アカウントを選ぶ
- SMS または 認証アプリ(Google Authenticatorなど)を選択して設定
SMSよりも、認証アプリ方式の方が安全性が高いとされており、セキュリティ専門家や公式情報でも推奨されています。
不審な外部アプリ・ウェブサイトの連携を解除する
- 「設定」→「セキュリティ」→「アプリとウェブサイト」を開く
- 「アクティブ」に表示されている連携サービスの中から、不要なものを削除する
- 不明なサービス名が多い場合は、基本的に一度すべて解除し、必要なものだけ再連携する方が安全です
自動フォロー・自動いいね系サービスは、Instagramの利用規約に抵触するリスクもあるため、継続利用はおすすめできません。
不審なフォローを整理し、スパムアカウントをブロックする
- 明らかにスパム・詐欺目的と思われるアカウントは、フォロー解除+ブロックを行います。
- DMに不審なURLが含まれていた場合、絶対にクリックしないでください。
必要に応じて、過去のDMや投稿も確認し、意図しない配信が行われていないかチェックしておくと安心です。
必要に応じてInstagramサポートや公的機関に相談する
すでにメールアドレス・電話番号・パスワードが書き換えられてログインできない場合は、Instagramのヘルプセンターから「アカウントが不正アクセスされた」旨を報告します。
金銭的な被害や、なりすましなど深刻な被害が疑われる場合は、各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口への相談も検討してください。
再発防止のためのセキュリティ設定と運用ルール
強力なパスワードの作り方と更新の目安
再発防止のため、次のような運用ルールをおすすめいたします。
- パスワードは12文字以上を基本とし、以下を混在させる
- 英大文字・小文字
- 数字
- 記号
- 同じパスワードを複数サービスで使い回さない
- 3〜6か月に一度は変更する(特にビジネス用アカウントの場合)
パスワード管理が難しい場合は、信頼できるパスワード管理アプリの利用も検討してください。
二段階認証(SMS・認証アプリ)の違いとおすすめ設定
二段階認証の主な方式
- SMS認証
- 手軽だが、SMSそのものが盗み見られる(SIMの不正利用など)リスクがあります。
- 認証アプリ(Google Authenticatorなど)
- オフラインでも利用でき、SMSより安全とされる方式です。
Instagram側も二段階認証の有効化を強く推奨しており、とくに認証アプリ方式は高いセキュリティ対策として紹介されています。
外部ツール・連携サービス利用時のチェックポイント
外部サービスを利用する場合は、最低限次の点を確認してください。
- 運営会社情報や問い合わせ先が明記されているか
- 利用規約・プライバシーポリシーが公開されているか
- あまりにも短期間でフォロワー増加をうたうサービスではないか
- Instagramの利用規約に反する自動操作を前提としていないか
少しでも怪しいと感じた場合は、アカウント連携を行わないことが安全です。
ビジネスアカウント・複数人運用時の注意点
店舗・企業・副業アカウントなど、ビジネス目的で運用している場合は、次のようなルールを決めておくと安心です。
- アカウント管理者を限定し、ログイン情報の共有範囲を最小限にする
- 退職・チーム変更時には必ずパスワードを変更する
- 外部ツールや連携サービスの利用は事前承認制にする
- 定期的にログイン履歴・外部連携をチェックする担当者を決める
よくある質問(FAQ)
Q1. フォローが勝手に「外れる」場合も同じ原因ですか?
A. 一部は共通、一部は別の要因です。
- 共通の可能性
- 乗っ取り・不正アクセスによるフォロー操作
- 外部ツールによる自動フォロー/フォロー解除
- 別要因の例
- 相手側からブロックされ、結果としてフォローが外れて見える
- アプリやシステムの不具合による一時的な表示のズレ
「自分は何もしていないのに特定の相手だけ外れている」場合は、相手側の操作や仕様も考えられます。
Q2. 外国人やスパムっぽいアカウントばかり増えるのは危険ですか?
A. 直ちに危険とは限りませんが、放置するとリスクがあります。
- スパムアカウントからのDMで、フィッシングサイトや不正アプリに誘導されるケースが報告されています。
- 自身の投稿やストーリーズに怪しいコメントが増えると、フォロワーからの信頼を損なう可能性もあります。
基本的には、フォローを返さず、怪しいアカウントはブロックまたは削除する対応をおすすめいたします。
Q3. すでに乗っ取られてログインできない場合はどうすればいいですか?
A. できるだけ早く公式の復旧手順に沿って行動してください。
- Instagramアプリやヘルプセンターから、「アカウントが不正アクセスされた」ページにアクセスします。
- 表示される手順に従い、本人確認情報(メール・電話番号・身分証明書の写真など)を提出します。
- ログインできるようになったら、パスワード変更・二段階認証・外部連携の見直しをすぐに行います。
それでも解決しない場合は、時間はかかりますが、ヘルプセンターからの問い合わせを繰り返し行う必要があります。