電車での着信音、会議室での通知音……「しまった!」を二度と起こさないために。
本記事では、Apple Watchを最短2アクションでマナーモードに切り替える方法を、watchOS 10/11の現行UIと旧UIの両方に対応して解説します。
さらに、iPhoneからの遠隔切替、一瞬で静かにできるCover to Mute、Siriの音声コマンドまで、実際の利用シーンに沿って手順を最小化。
よく混同される集中モードやシアターモードとの違い、トラブル時のチェックポイントも網羅しました。
この記事を読み終えるころには、「どの場面でも音を出さない」ための最短ルートが、指先と習慣に落とし込まれています。
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アップルウォッチでマナーモードを設定
Apple Watch のマナーモード(消音)は、本体から出る音声通知・効果音をオフにする機能です。
通知自体は届く:触覚(バイブ)は基本的に作動します。
画面の挙動はそのまま:手首を上げると点灯、タップで点灯などは通常通り。
再生中のメディア音は別扱い:音楽や動画などのメディア音量はマナーモードと別管理です。再生していれば音が出る場合があります。
watchOS 10/11 以降(コントロールセンター=サイドボタン)
サイドボタンを押す
コントロールセンターが開く
ベル(消音)アイコンをタップ → 赤く点灯でオン
もう一度タップでオフ(解除)
高速化のコツ
コントロールセンターで空白部分を長押し → “編集” → ベルを上段へ。以後、サイドボタン → すぐタップの2アクションで確実に消音できます。
watchOS 9 以前の操作感(旧UIを使っている人向け)
文字盤上で下端から上へスワイプ
ベル(消音)をタップ
再タップで解除
モデルや設定により表示位置や呼び出し方が異なることがあります。アイコンが見当たらない場合は「編集」で並べ替え・追加。
iPhone側からオン/オフ
iPhoneのWatchアプリを開く
マイウォッチ > サウンドと触覚
消音をオン/オフ
こんな時に便利
会議直前にApple Watchがカバンの中 → iPhoneから即消音
家族が Apple Watch を使っていて、子どもが昼寝中など音を出したくない時
さらに速く・スマートに使うテク
Siriで一声
「消音にして」 / “Turn on Silent Mode”
「消音をオフ」 / “Turn off Silent Mode”
音声が出しづらい環境では、キルスイッチ的に使えるのが強み。
“手のひらでミュート”(Cover to Mute)
通知が鳴った瞬間に画面全体を手のひらで約3秒覆うと、その通知音をすぐミュートできます。
継続的な“消音モードの切替”ではなく、その場の通知だけ素早く静かにする小技。
設定 > サウンドと触覚で有効にしておくと使いやすいです。
集中モード・シアターモードとの合わせ技
会議・講義:マナーモード+必要に応じてシアターモード(画面の不意点灯を防ぐ)
就寝時:集中モード(おやすみ)で通知自体を抑制し、必要ならマナーモードも併用
注意:マナーモード単体では通知は来ます。そもそも表示・触覚も止めたい時は集中モードの出番です。
“似て非なる”3機能の違い
| 機能 | 何が変わる? | こんな時に |
|---|---|---|
| マナーモード(消音) | 音だけ消える。触覚と画面は通常通り | 電車・会議・図書館など音NGな場所 |
| 集中モード(おやすみ/仕事など) | 許可した相手・アプリ以外の通知をそもそも出さない/弱める | 睡眠・作業に没入したい時 |
| シアターモード | 手首を上げても画面が勝手に点灯しない。音はマナーモードと併用を推奨 | 映画館・暗所、ステージ上など |
よくある誤解
「マナーモードにしたのに振動が来る」→ 正しい挙動です(音のみオフ)。
「通知も止めたい」→ 集中モードを使う。必要ならスケジュール・場所連動を設定。
解除方法
コントロールセンターのベルを再タップ
iPhone > Watchアプリ > サウンドと触覚 > 消音をオフ
Siri:「消音をオフ」
触覚が弱く感じる場合:サウンドと触覚 > 触覚の強さ/著名な触覚を見直す
ケース別の挙動・注意点
アラーム/タイマー
マナーモードでも、Apple Watchの触覚は基本作動します。
音の有無は条件や設定により変わることがあります(就寝モード中、充電中、アラームの発信元がiPhoneかWatchか など)。
メディア再生(音楽・ポッドキャスト・動画)
マナーモードはシステムの通知音を消すもの。メディア音量は別管理です。
再生中に音を出したくない場合は、音量を下げる/一時停止/再生先をヘッドホンに。
通知のミラーリング
iPhoneの通知がWatchへミラーされている場合、iPhone側の通知設定の影響を受けます。
アプリ別に「バナー・サウンド・バッジ」などの設定を見直すと、**“鳴らないのに気づけない”**問題を防げます。
水中・プール(耐水モード)
水滴の誤タップで意図しない動作が起きることがあります。プールなどでは水中ロック(耐水ロック)を併用。終了時はデジタルクラウンを回して排水。
トラブル解決チェックリスト
A. ベル(消音)アイコンが見当たらない
コントロールセンターで編集 → ベルを追加/上段へ
ベータ版・企業管理端末では一部UIが異なる場合あり
B. 消音にしたのに“音が出た”
メディア音量では? → 再生アプリ側の音量を下げる/停止
Siriの音声応答は? → 設定 > Siri > 音声応答を見直し
アラーム発信元は? → iPhone側アラームはiPhoneから鳴る設定の場合あり
C. 触覚が弱くて気づかない
設定 > サウンドと触覚 > 触覚の強さを強める
著名な触覚をオン(通知の最初に強めのフィードバック)
文字盤の情報量を見直し、通知インジケータが視認できる配置に
D. 会議中に画面が光ってしまう
シアターモードを併用(画面の不意点灯を防止)
もしくは手首を覆う癖をつけると、点灯を抑えられる場合あり
よくある質問
Q1. マナーモードで通知は止まりますか?
A. 止まりません。音だけ消え、触覚で知らせます。通知自体を制限したい場合は集中モードを使います。
Q2. iPhoneのサイレントスイッチ(またはアクションボタン)と完全に連動しますか?
A. 機種/OS/設定により異なる場合があります。確実性を優先するなら、Apple Watch単体で消音しておくのがおすすめです。
Q3. “Cover to Mute(手のひらでミュート)”は常に使えますか?
A. 基本使えますが、設定で無効化していると動きません。サウンドと触覚項目を確認してください。
Q4. 目覚ましは鳴りますか?
A. 条件により触覚のみで知らせることがあります。重要なアラームは二重化(iPhoneとWatchの両方、または予備のアラーム)がおすすめです。