Steamでゲームを遊んでいると、「このゲーム、結局どれくらい遊んでいるんだろう?」「プレイ時間が実感と違うけれど大丈夫かな?」と気になることが多いはずです。
さらに最近では、子どものゲーム時間を管理したい保護者の方や、配信でプレイ時間を見せたいクリエイターの方など、「プレイ時間」を起点にしたニーズも増えています。
一方で、Steamのプレイ時間は表示場所が複数あり、オンライン/オフラインの状態や同時起動などの条件によって数値が変わることもあり、「何が正しいのか分かりにくい」という声も少なくありません。
本記事では、
プレイ時間の基本仕様
具体的な確認方法(PC・ブラウザ・モバイル)
「プレイ時間がおかしい」時の原因と対処
日別・月別に把握したい場合の方法
返金条件・ファミリー機能との関係
健全な時間管理のコツ
までを、羅的に解説いたします。
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Steamのプレイ時間は、「ゲームを起動している時間」を基準に記録されますが、オンライン/オフライン状態や複数PC・同時起動、非Steamゲームの扱いなどの条件によって表示がずれたり、「おかしい」と感じられたりすることがあります。
そのため、累計時間はライブラリ、全体の傾向はプロフィールのゲーム一覧や「最近のアクティビティ」、年間の振り返りにはSteamリプレイ、といったように、目的に応じて表示場所を使い分けることが重要です。
Steamのプレイ時間の基本仕様を理解する
Steamはプレイ時間をどのように記録しているか
まずは「Steamが何をもってプレイ時間としてカウントしているか」を知ることが重要です。
基本的には、Steamクライアント経由でゲームを「起動している時間」がプレイ時間としてカウントされます。
通常はオンライン状態で、Steam側のサーバーに起動中情報が送信されることでプレイ時間が記録されます。
オフラインモードでも一定の条件でローカルに記録され、オンライン復帰後に同期されますが、ネットワークの状態などによってはずれが発生する場合があります。
また、以下のようなケースでは挙動が変わりやすくなります。
同時起動
複数のゲームを同時に起動した場合、原則としてそれぞれのゲームに対して起動時間がカウントされます。そのため、過去2週間の合計時間が「理論上の最大値(24時間×14日)」に近い数値になるケースもあります。非Steamゲーム・ショートカット
ライブラリに追加した非Steamゲームは、オーバーレイ上でそのセッション時間こそ表示されるものの、Steamの累計プレイ時間としては正確に記録されません。MODや別ランチャー経由のプレイ
一部のMODや外部ランチャー経由で起動した場合、Steam側での時間カウントが行われない、または不正確になることがあります。
プレイ時間が「おかしく」見えやすい典型パターン
ユーザーが違和感を覚えやすい、代表的なパターンを整理します。
プロフィールとライブラリで時間が違う
ライブラリ:主にそのゲームの累計プレイ時間
プロフィールの「最近のアクティビティ」:過去2週間のプレイ時間など、別の集計単位
オフラインプレイや複数PCの利用状況によって、両者が一致しないことがあります。
過去2週間のプレイ時間が異常に多い/少ない
PCをつけっぱなしでゲームを放置していた
別アカウントや家族が同じPC・ゲームを利用している
非Steamゲームや一部MODの時間が反映されない
ショートカット経由や非Steamタイトルの場合、累計にはカウントされないことがあります。
このような仕様を前提に、次の章から具体的な確認方法を見ていきます。
Steamでプレイ時間を確認する6つの方法
ライブラリから各ゲームのプレイ時間を確認する
もっとも基本的で分かりやすい方法です。
Steamクライアントを起動します。
上部メニューから「ライブラリ」をクリックします。
左側のゲーム一覧から、プレイ時間を確認したいゲームを選択します。
右側のゲーム詳細画面に「プレイ時間」が表示されています。
この方法は「累計プレイ時間」を見るのに適しており、各ゲームを個別にチェックしたい場合に便利です。
プロフィールから全ゲームのプレイ時間を一覧する
自分が所有しているゲーム全体のプレイ時間をまとめて確認したい場合は、プロフィール画面からの確認が便利です。
「プレイ時間」「名前」などで並び替えが可能です。
一部の画面では「過去2週間のプレイ時間」列が表示され、直近のプレイ傾向を把握できます。
「どのゲームにどれだけ時間を使っているか」を俯瞰するのに最適な方法です。
ブラウザ版・スマホアプリからプレイ時間を確認する
ブラウザ版
WebブラウザでSteamコミュニティ(自分のプロフィール→ゲーム)にアクセスすれば、クライアント同様にプレイ時間を一覧表示できます。PCを持っていない場面でも、ブラウザからの確認が可能です。スマホアプリ
Steam公式モバイルアプリでは、フレンドのオンライン状況やストア閲覧などが中心で、プレイ時間の表示はPC版ほど詳細ではありません。プレイ時間を正確に確認したい場合は、PCまたはブラウザ版からの確認を基本と考えた方がよいです。
Steamクライアントの「最近のアクティビティ」で過去2週間をざっくり把握する
プロフィールやゲームページには、「過去2週間」のプレイ時間が表示される場合があります。
ここに表示されるのは「直近14日間の合計プレイ時間」であり、「今日だけ」「昨日だけ」の時間をピンポイントで知ることはできません。
ただし、「ここ2週間でどのゲームにどれだけ時間を使ったか」をざっくり把握するには十分役立ちます。
Steamリプレイで1年分のプレイ時間を振り返る
年末などのタイミングで提供される「Steamリプレイ」機能では、その年に遊んだゲームの統計をまとめて確認できます。
1年を通してよく遊んだゲームやジャンル
プレイ時間の多い月や時間帯
実績の獲得傾向
などが視覚的に表示されるため、「自分のゲーマーとしての傾向」を振り返るのに適しています。
配信や記録向けにプレイ時間を画面表示する方法(外部ツール活用)
配信者や実況者の中には、プレイ時間を画面に常時表示したいというニーズがあります。
OBSと連携し、特定ゲームのプレイ時間をテキストとして出力するツールが有志により公開されています。
配信画面上で「PlayTime: ○○.○h」のように表示できるため、長期シリーズ配信などで視聴者にも分かりやすくなります。
ただし、
非公式ツールであること
アカウント情報やCookieを扱うツールも存在すること
から、利用時は信頼性・セキュリティ・規約順守に十分ご注意ください。
プレイ時間確認方法の比較表
| 方法 | 確認できる期間 | 対応デバイス | 難易度 | 向いているユーザー |
|---|---|---|---|---|
| ライブラリ表示 | 各ゲームの累計 | PCクライアント | 低 | 個別ゲームのプレイ時間を知りたい人 |
| プロフィール→すべてのゲーム | 累計+過去2週間(一部) | PCクライアント/ブラウザ | 低 | 全ゲームのプレイ時間を一覧で見たい人 |
| 最近のアクティビティ | 過去2週間の合計 | PCクライアント/ブラウザ | 低 | 直近の遊びすぎ具合をざっくり把握したい人 |
| Steamリプレイ | 1年分 | ブラウザ | 中 | 年間のプレイ傾向を振り返りたい人 |
| モバイルアプリ | 限定的(詳細表示は弱い) | スマホ | 中 | PCが手元にないときに概要を確認したい人 |
| 外部ツール+OBS等 | ツール依存(任意の範囲) | PCクライアント | 高 | 配信・動画用にプレイ時間を見せたいクリエイター |
「プレイ時間がおかしい」「表示されない」時の原因と対処
まず確認したいチェックリスト
プレイ時間に違和感を覚えたときは、以下の項目を順に確認すると原因を切り分けやすくなります。
Steamクライアントがオンラインモードになっているか
PCの日時・タイムゾーンが正しく設定されているか
同じPCで別のSteamアカウントを利用していないか
家族やフレンドが同じゲーム・PCを利用していないか
最近、PCをつけっぱなしでゲームを起動したまま放置していないか
ケース別よくある原因と対処法
以下の表に、典型的な症状・原因・対処法をまとめます。
| 症状 | 主な原因候補 | 推奨される対処 |
|---|---|---|
| ライブラリでは100時間、プロフィールでは80時間等 | オフライン時のプレイが同期されていない/複数PC利用 | オンライン状態でしばらくプレイ・再起動して同期を待つ。時間差は仕様上ある程度生じうる。 |
| 過去2週間のプレイ時間が300時間以上など極端 | 同時起動・放置プレイ・PCつけっぱなし | セッション終了後はゲームを終了する・PCをスリープにするなどの運用を徹底する。 |
| 非Steamゲームだけプレイ時間が0のまま | ショートカット・非Steamタイトルの累計未対応 | Steamのプレイ時間には期待しすぎず、別ツールでの管理を検討する。 |
| ある日を境にプレイ時間が増えなくなった | ネットワーク不調・クライアントの不具合 | クライアント再起動、ログアウト→ログイン、PCの再起動を試す。 |
それでも解決しない場合の最終手段
それでも問題が解決しない場合は、以下を検討します。
クライアント側のリフレッシュ
Steamから一度ログアウトし、再度ログインする
クライアントのキャッシュクリア(再インストールを含む)を検討する
Steamサポートへの問い合わせ
発生している症状(どのゲームか/いつからか)
スクリーンショット(ライブラリ・プロフィール・購入履歴など)
直前の操作(PC変更、ネットワーク変更など)
を整理し、Steamサポートページから問い合わせを行います。
日別・月別にプレイ時間を把握したいときの方法
公式機能でできること・できないこと
公式機能では、
各ゲームの累計プレイ時間
過去2週間の合計プレイ時間(ゲームごと)
までは確認できますが、「今日だけ」「昨日だけ」などの日別に正確な数値を取得する機能はありません。
そのため、「今日3時間までにしたい」といった厳密な運用には、工夫が必要です。
外部ツールや自己管理でプレイログを残す方法
日別・月別でプレイ時間を記録したい場合は、以下のようなアプローチが考えられます。
PCの使用時間記録ソフトを利用する
特定アプリケーション(ゲームの実行ファイル)の起動時間を記録するツールを利用すれば、おおよそのプレイ時間を日別で集計できます。
ランチャー統合ツールを使う
複数のゲームランチャーを一元管理し、プレイ時間ログを取得できるツールもあります。
Webスクレイピングを利用した自作ログ
一部の技術記事では、Steamのプロフィールページを定期的に取得し、プレイ時間の変化を記録して日別ログを生成する方法が紹介されています。
いずれの方法でも、
利用規約に反しない範囲であること
アカウント情報やCookieを外部に渡さないこと
不審なツールはインストールしないこと
に十分ご注意ください。
非Steamゲームや他ランチャーもまとめて管理するには
非Steamゲームや、他のプラットフォーム(例:Epic Games、Xboxアプリ等)のゲームを含めて時間管理したい場合は、
マルチランチャー管理ツール
汎用的なアプリケーション利用時間トラッカー
を利用するのが現実的です。
「すべてをSteamのプレイ時間に集約する」ことは難しいため、「プレイ時間を管理する専用ツール」を別に用意する発想が重要です。
プレイ時間とSteamの返金・ファミリー機能の関係
Steamの返金条件とプレイ時間の関係
Steamの公式返金ポリシーでは、原則として
購入から14日以内
プレイ時間2時間以内
であれば、ほとんどのゲームについて返金リクエストが可能であると明記されています。
この「2時間以内」の判断に使われるのが、Steamが記録しているプレイ時間です。
ギリギリまで(例:1時間59分)プレイすることは技術的には可能ですが、同期のタイムラグやプレイ時間のカウントのずれにより、サーバー上では2時間を超えている場合もありえます。
返金を視野に入れている場合は、十分な余裕を持ってプレイを終了することを推奨いたします。
家族やフレンドと共有した場合のプレイ時間カウント
従来のファミリー共有機能や、新しいSteam Familiesにおいては、
共有されたゲームを誰がプレイしたかにかかわらず、プレイ時間が合算されるケースがあるとコミュニティで報告されています。
そのため、
自分は30分しか遊んでいなくても、家族が同じゲームを長時間プレイしていれば、返金条件の2時間を超えてしまう
過去2週間のプレイ時間が、自分の体感よりかなり多く表示される
といった状況が起こり得ます。
保護者向け:Steam Familiesでプレイ時間を制限・管理する
2024年以降、Steam Familiesとしてファミリー関連機能が統合・強化され、保護者は子どものプレイ時間をより細かく管理できるようになりました。
代表的な機能は以下のとおりです。
子どもアカウントごとに、
プレイ可能なゲームの制限
ストアやコミュニティ機能へのアクセス制限
曜日ごとのプレイ時間上限(1日何時間まで)を設定
プレイ時間レポートの閲覧や、「もっと遊びたい」というリクエストの承認/拒否
などが可能です。
保護者向けチェックリスト
子ども用に個別のSteamアカウントを作成している
保護者アカウントのみが設定変更できるようにパスワード管理している
プレイ時間上限や遊べる時間帯について、子どもと事前に合意している
プレイ時間を健康的に管理するコツと注意点
プレイ時間を可視化して生活リズムを整える
プレイ時間を「見える化」すると、時間の使い方を客観的に把握できます。
週末に、プロフィールの「最近のアクティビティ」や一部外部ツールのログを確認する
1週間あたりの理想的なプレイ時間(例:10時間以内など)を決める
Steamリプレイなどの統計を使って、自分の傾向(夜更かししがち等)を把握する
などの方法が考えられます。
子ども・学生のプレイ時間ルール作り
子どもの場合は、「時間」だけでなく「タイミング」も重要です。
平日は「勉強・宿題・家事の手伝いが終わってから○時間まで」
休日は「家族の予定を優先しつつ、午前中○時間/午後○時間まで」
テスト前や重要なイベント前はプレイ時間を減らす期間を決めておく
といった形で、保護者と子どもが納得できるルールを一緒に作ることが望ましいです。
規約違反になりうるプレイ時間の「偽装」について
中には、
実績を早く解除したように見せる
返金条件をごまかす
などの目的で、プレイ時間を不正に操作しようとする行為も存在します。
しかし、このような行為はSteamの利用規約に反する可能性が高く、最悪の場合、
アカウントの一時停止・永久停止
サポート対応の拒否
などのリスクにつながりかねません。健全な範囲でプレイ時間を楽しみ、管理することを強く推奨いたします。
よくある質問(FAQ)
今日だけ・昨日だけのプレイ時間を見ることはできますか?
現時点の公式機能では、「今日○時間」「昨日○時間」といった日別の正確なプレイ時間は表示されません。
もっとも近い情報としては「過去2週間のプレイ時間」が利用できますが、日ごとの内訳は分かりません。
日別ログが必要な場合は、外部ツールや自前の記録が必要になります。
プレイ時間をリセットする方法はありますか?
Steamは、ユーザー側から任意にプレイ時間をリセットする機能を提供していません。
一部ゲームでは、セーブデータやゲーム内統計をリセットできる場合がありますが、Steamのプレイ時間そのものは履歴として残る前提で考える必要があります。
別PCで遊んだ時間も合算されますか?
同じSteamアカウントでログインし、オンライン状態で遊んでいれば、
自宅PC
ノートPC
仕事場のPC(利用規則に注意)
など、複数PCでプレイした時間も、基本的には累計プレイ時間として合算されます。
オフラインで長時間遊んだ場合などは、同期タイミングによって多少のズレが発生する可能性があります。
非Steamゲームのプレイ時間をSteam側にカウントさせられますか?
ライブラリに「非Steamゲームを追加」することで、起動時にオーバーレイでプレイ時間が見える場合はありますが、
Steamの累計プレイ時間として正確に管理すること
返金条件などに関わる公式なプレイ時間として扱うこと
はできません。非Steamゲームを含めてプレイ時間を管理したい場合は、別途時間管理ツールの利用を検討してください。
返金条件ギリギリまでプレイするのは問題がありますか?
技術的には可能ですが、
同期のタイムラグ
サーバー側でのプレイ時間計測の誤差
により、画面上では2時間未満に見えていても、内部的には2時間を超えている可能性があります。
返金を検討しているタイトルは、1時間半程度で判断するなど、余裕を持ったプレイ時間での判断をおすすめいたします。
まとめ|Steamのプレイ時間を正しく理解し、上手に付き合う
Steamのプレイ時間は「ゲーム起動中の時間」をベースに記録され、オンライン/オフラインや同時起動によって数値が変わる場合があります。
プレイ時間の確認には、ライブラリ、プロフィールのゲーム一覧、最近のアクティビティ、Steamリプレイなど複数の方法があり、目的に応じて使い分けることが重要です。
「プレイ時間がおかしい」と感じたら、オンライン状態/複数アカウント/同時起動/非Steamゲームなど、典型的な原因をチェックリスト形式で確認すると解決に近づきます。
日別・月別の詳細なログは公式には提供されていないため、必要に応じて外部ツールや自前の記録方法を組み合わせる必要があります。
返金条件(14日以内・2時間以内)やSteam Familiesによるプレイ時間制限など、「時間」がルールに直結する機能も増えているため、仕様の把握が重要です。