海外サービスの登録フォームや英語名刺の作成時に、「080の携帯番号を+81でどう書けばよいのか」と手が止まってしまうことはありませんか。
「先頭の0は消す?」「+81 080と書くのは正しい?」「固定電話や090・070はどうなる?」――こうした疑問は、調べるたびにルールがあいまいなままになりがちです。
本記事では、「080-XXXX-XXXX」をはじめとする日本の電話番号を、+81付きで正しく・分かりやすく表記するための実務ルールを整理しています。
最初に「結局どう書けばよいのか」という結論を提示し、そのうえで080/090/070/固定電話の変換方法、海外サイトの入力例、名刺・メール署名・履歴書でのおすすめ書き方、よくあるNG例まで、ビジネス現場ですぐ使える形で解説いたします。
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080番号は「+81-80-XXXX-XXXX」と書けばOK
日本の携帯番号「080-1234-5678」を国際形式(+81付き)で書く場合は、
+81-80-1234-5678
と表記すれば問題ありません。
ポイントは次の2つです。
先頭の「0」を削除する
削除した部分の前に、日本の国番号「+81」を付ける
080→+81形式への変換ルール(最初の0を削除して+81を付ける)
080番号の一般的な変換ルールは、以下のとおりです。
元の番号:
080-1234-5678先頭の「0」を取り除く:
80-1234-5678先頭に「+81」を付ける:
+81-80-1234-5678
数字の区切りは、ハイフンではなくスペースでもかまいません。
+81 80 1234 5678+81-80-1234-5678
名刺やメール署名では、読みやすさの観点から「ハイフン」か「スペース」で区切るのが一般的です。
090・070・固定電話の場合の変換ルールも同じ考え方
080以外の番号帯も、基本的には同じ考え方で変換できます。
090-1111-2222 →
+81-90-1111-2222070-3333-4444 →
+81-70-3333-444403-1234-5678 →
+81-3-1234-5678
いずれも「先頭の0を取り除き、代わりに+81を付ける」というルールです。
そもそも「+81」とは何か:国番号と+の意味
日本の国番号「81」と携帯番号080の関係
電話番号の「81」は、日本に割り当てられている国番号です。
海外から日本に電話をかける場合、
+81= 「日本へ電話をかける」という意味その後ろに、日本国内の電話番号(先頭の0を除いたもの)を続ける
というルールになっています。
したがって、海外から見ると、
+81 80 〜→ 「日本の携帯電話(元は080)」+81 3 〜→ 「東京の固定電話(元は03)」
というように読み取れる仕組みになっています。
「+」と「010/00」の違い(スマホでの入力方法)
「+」は、国際電話識別番号を表す記号です。
日本から海外へかけるときの国際電話識別番号:
010多くの国で使われる識別番号:
00など
スマホでは、
「0を長押しすると+になる」機種が多く、
「+」を入力すると、各国に応じた識別番号(010や00など)を自動的に補って発信してくれます。
そのため、海外から日本の080番号にかけるときは、次のように入力すれば十分です。
+81 80 1234 5678
080電話番号の+81での書き方【パターン別】
パターン1:海外から日本の080番号へ電話をかけるとき
海外から日本の「080-XXXX-XXXX」に電話をかける場合の一般的な入力例です。
スマホで「+」を入力する(0の長押しなど)
「81」(日本の国番号)を入力
「80」以下の番号を続けて入力(先頭の0は付けない)
例:
日本の番号:
080-1234-5678海外からの発信:
+81-80-1234-5678
一部の固定電話や国・キャリアでは、+の代わりに
011 81 80 1234 5678(アメリカ)00 81 80 1234 5678(イギリス・多くの国)
のように、国際プレフィックス+81+番号と入力する場合もあります。
パターン2:海外サイト・アプリの会員登録フォームに入力するとき
海外のWebサービスやアプリで電話番号を入力するフォームでは、
「Country / Region」で「Japan (+81)」を選択
「Phone number」欄には、先頭の0を除いた番号のみ入力
という形式が多いです。
入力例
国選択:Japan (+81)
Phone number:
80 1234 5678または8012345678
画面上の表示は、
+81 80 1234 5678+81 8012345678
のようになります。
パターン3:名刺・メール署名での国際表記の書き方
名刺やメール署名では、海外の相手にも分かるように、英語ラベルとセットで記載すると親切です。
記載例(名刺・署名)
Mobile:
+81-80-1234-5678Tel:
+81-3-1234-5678
ハイフンではなくスペースで区切る場合は、次のように表記します。
Mobile:
+81 80 1234 5678
どちらでも構いませんが、同じ会社内では表記を統一することをおすすめします。
パターン4:履歴書・職務経歴書に電話番号を書くとき
海外企業や外資系企業向けの履歴書では、日本の国番号を含めて記載するケースが増えています。
和文履歴書の例
携帯:
+81-80-1234-5678
英文レジュメの例
Mobile:
+81-80-1234-5678
国内企業のみを志望する場合は、従来どおり
080-1234-5678
と書いても問題ありませんが、「海外転勤あり」「英語使用環境」などの場合は、+81表記を加えておくと親切です。
080以外の番号帯:090・070・固定電話の+81表記
携帯番号(090・070)を+81形式に変える例
080以外の携帯番号も、変換ルールは同じです。
| 種類 | 日本国内の表記 | +81形式の表記 |
|---|---|---|
| 携帯電話 | 090-1111-2222 | +81-90-1111-2222 |
| 携帯電話 | 070-3333-4444 | +81-70-3333-4444 |
ルール
先頭の0を削除する
+81を先頭に付ける
固定電話(03・06など)を+81形式に変える例
固定電話も同様です。
| 種類 | 日本国内の表記 | +81形式の表記 |
|---|---|---|
| 東京 | 03-1234-5678 | +81-3-1234-5678 |
| 大阪 | 06-9876-5432 | +81-6-9876-5432 |
市外局番が「0」から始まる場合も、「0」を取り除いて+81を付けるというルールで統一できます。
よくある間違いとNG例
「+81 080」と0を残してしまうケース
よくある誤りが、
+81 080 1234 5678
のように、「+81」の後に**0を残したまま書いてしまうパターンです。
これは、
国番号:+81
国内プレフィックス:0
携帯番号:80〜
と重複してしまい、相手に正しく届かない原因になります。
+81を付けるときは、必ず先頭の0を削除すると覚えてください。
ハイフン・スペースの入れ方で読みづらくなる例
読みづらい例:
+818012345678(まったく区切りなし)+81-8012345678(区切り位置が中途半端)
推奨される書き方:
+81-80-1234-5678+81 80 1234 5678
「80」「1234」「5678」のように国内表記と同じ桁で区切ると、誤読されにくくなります。
+81から始まる080番号の着信・SMSは危険?
正常な国際発信の場合と迷惑電話の見分け方
+81 80 〜 のような番号からの着信・SMSは、次の2つの可能性があります。
正常なケース
海外にいる日本人が、日本の080番号から発信している
海外拠点のコールセンターやサービスが、日本の番号を中継している
注意が必要なケース
不審なURL付きSMS(フィッシング)
不自然な料金案内・未払い請求・緊急を装う内容
確認ポイント
心当たりのある相手(家族・企業・サービス)かどうか
SMS内に不自然な日本語や、見覚えのないURLが含まれていないか
メールやアプリの通知と内容が一致しているか
不審な+81番号への基本的な対処法
不審だと感じた場合は、次の対応を基本としてください。
見覚えのない番号からの着信には、無理に出ない
SMS内のURLはタップせず、公式サイトや公式アプリからログインして確認する
繰り返し着信がある場合は、スマホの「着信拒否」機能や、迷惑電話ブロックアプリの利用を検討する
すぐ使える:+81形式変換早見表とテンプレート集
080・090・070・固定電話の変換早見表
| 日本国内の番号 | +81形式の書き方 |
|---|---|
| 080-1234-5678 | +81-80-1234-5678 |
| 090-1111-2222 | +81-90-1111-2222 |
| 070-3333-4444 | +81-70-3333-4444 |
| 03-1234-5678 | +81-3-1234-5678 |
| 06-9876-5432 | +81-6-9876-5432 |
変換ルール(共通)
先頭の「0」を削除する
先頭に「+81」を付ける
ハイフンまたはスペースで適切に区切る
コピペで使える名刺・メール署名のテンプレート
名刺向けテンプレート
メール署名向けテンプレート(英日併記)