毎日のように出される「自主学習ノート」、気づけば親子で「今日は何を書こう…」と頭を抱えていませんか。
とくに小5になると内容も難しくなり、「とりあえず計算を写しただけ」「教科書を丸写ししただけ」のノートになりがちです。
その一方で、先生から「よく考えられていて素晴らしいですね」と褒められるお子さんのノートには、実は共通する“ちょっとしたコツ”があります。
本記事では、「5年 先生に褒められる自主学習小5」というキーワードどおり、小学5年生のお子さんが短い時間でも、中身のある自主学習ができるようになるための具体的な方法をまとめました。
先生が実際に見ているポイント、教科別のおすすめ自学ネタ、5〜15分で書けるノートの型、そして親御さんの上手な関わり方まで、すべて一つの記事で確認していただけます。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
小5で先生に褒められる自主学習とは?まず知っておきたい評価の視点
小学校5年生になると、自主学習ノート(自学ノート)の宿題が本格的に始まり、「毎日ネタに困る」という声をよくお聞きします。
せっかく時間をかけて取り組むのであれば、先生に「よく考えていますね」「工夫があってすばらしいです」と褒められるノートにしたいところです。
先生は自学ノートのどこを見ているのか
学校や先生によって細かな方針は異なりますが、多くの場合、次のような点が見られています。
授業や教科書の内容とつながっているか
自分で考えたり、調べたりした痕跡があるか
読みやすく整理されているか(見やすさ・ていねいさ)
最後に自分の気づきや感想が書かれているか
単に「量が多い」「ページが埋まっている」だけではなく、その子なりの工夫や考え方が見えるかどうかが、一番のポイントです。
「量より質」「写すだけでは足りない」と言われる理由
教科書やドリルの問題をただ写すだけの自学は、確かに「頑張った形」は残ります。しかし、
問題を解く前に「ねらい」や「ポイント」が書かれていない
解いたあとに「分かったこと」「まちがえた理由」が振り返られていない
といった場合、先生から見ると「時間はかけているが、学びが深まりにくい」状態になってしまいます。
一方で、短い時間でも「テーマの選び方」「まとめ方」「ふり返り」を工夫したノートは、ページ数が少なくても高く評価されやすいです。
小5だからこそ求められる「自分の考え・ふり返り」
高学年に向かう5年生では、
調べたことを自分の言葉でまとめる力
問題を解いたあとに、なぜそう考えたかを説明する力
新しく知ったことから、自分なりの疑問をもつ力
といった「考える力」が特に重視されます。
そのため、自主学習ノートでも「今日の気づき」「次に調べてみたいこと」など、一言でもよいので自分の考えを書くことが、先生から褒められる大きなポイントになります。
先生に褒められる自主学習のコツ5つ(小5版)
ここからは、今日からすぐに取り入れられる具体的なコツを5つに絞ってご紹介いたします。
授業や教科書とつながるテーマを選ぶ
先生にとって評価しやすいのは、「授業で学んだ内容を、自分なりに深めているノート」です。
国語:今読んでいる物語の人物相関図を作る
算数:授業で習った公式を使ったオリジナル問題づくり
理科:教科書の実験の「もし〜だったら?」を考えてまとめる
社会:授業で出てきた地名・人物をさらに調べる
このように、「今日の授業+もう一歩」という発想でテーマを決めると、先生の目に留まりやすくなります。
タイトル・日付・ねらいを書く習慣をつける
ノートの一番上には、必ず次の3つを書くようにすると、それだけで「ていねいなノート」に見えます。
日付
教科
タイトル(できれば簡単なねらいも)
例:
「5月20日 算数 分数の足し算でよくまちがえるところを整理する」
ここまで書いてあると、先生も「今日はこういうことをねらいにしたのだな」と一目で分かり、コメントもしやすくなります。
図・表・色ペンを使って「見やすさ」を意識する
同じ内容でも、見やすく整理されているノートほど褒められやすいです。
見出しや大事な語句は色ペンで囲む
表や図で整理できるところは、文章だけにしない
行間を少し空けて、ぎっしり書きすぎない
「先生が一回読んだだけで内容が入ってくるか」を意識すると、自然とレイアウトが良くなります。
最後に一行「気づき・感想」を必ず書く
ノートの一番下に、次のような一行を付け加えるだけで、学びの深さがぐっと変わります。
「分数の約分を先にすると計算が楽になることに気づいた。」
「ニュースを調べて、地震のときの備えが大事だと思った。」
「次は〇〇についても調べてみたい。」
たとえ一文でも、「自分の考え」が書かれていると、先生はとても嬉しく感じます。
友だちと被りにくい「+α」を一つ足す
自主学習ネタは、どうしてもクラスで似たものが多くなります。そんな中で先生の印象に残るのは、少しだけ視点を変えたノートです。
調べたことに、自分の生活との関わりを一行書く
新聞やニュースの内容も絡めてみる
イラストや図を自分なりに工夫して描く
ネタそのものは同じでも、「+α」の一工夫で、先生から「よく考えていますね」と言われる確率が高まります。
教科別・小5向け 先生に褒められる自主学習ネタ30選
ここでは、実際に小5の内容を意識したネタ例をご紹介いたします。お子さんと一緒に、「今の単元に合うものはどれかな?」と選んでいただくとよいです。
国語のおすすめ自学ネタ
物語の登場人物の気持ちを、場面ごとに表にまとめる
説明文で出てきた重要語句と、その意味を自分の言葉で書き直す
新聞記事を一つ選んで、要約+自分の意見を書く
慣用句・ことわざを3つ調べて、例文を作る
好きな作家や本について紹介文を書く
算数のおすすめ自学ネタ
分数の足し算・引き算でまちがえやすいポイントをまとめる
1日の生活を時間にして、時間の計算問題を自作する
四角形や三角形の性質を、図とセットで整理する
割合を使った「買い物の値引き問題」を作って解く
単位換算(m・cm・mm、L・mLなど)の早見表を作る
理科のおすすめ自学ネタ
天気予報と実際の天気を比べて、気づいたことを書く
月の形を3日分観察して、変化をスケッチする
植物の成長の様子を、写真や絵で記録する
地球温暖化の原因と、自分にできる対策を書き出す
身の回りの物で「磁石にくっつくもの・くっつかないもの」を調べる
社会のおすすめ自学ネタ
都道府県クイズ(ヒントを3つ書いて、答えを下に小さく書く)
日本の主な産業(農業・工業・漁業)の例と特徴をまとめる
住んでいる都道府県の特産物マップを作る
歴史上の人物を一人選び、年表とエピソードを整理する
ニュースで聞いた出来事を、「いつ・どこで・なにが」の形でまとめる
英語・その他(音楽・家庭科など)の自学ネタ
自分の一日の生活を、簡単な英語で日記風に書いてみる
好きな食べ物・スポーツなどの英単語を10個調べて、カードにする
音階やリコーダーの運指表を、自分で見やすくまとめる
家でできる簡単な料理の手順を、図や絵で説明する
家事の手伝い(洗濯・料理など)の工程を観察して、気づいたことを書く
5〜15分でできる!小5にちょうどいい自学ノートの「4つの型」
ネタさえ決まっても、「どう書き始めればいいか分からない」というお悩みも多いです。
ここでは、時間別に使いやすいノートの「型」を4つご紹介いたします。
調べ学習型:キーワード+まとめ+自分の考え
【流れの例】
テーマ・キーワードを書く
本やインターネットで調べたことを3〜5行にまとめる
最後に「分かったこと」「思ったこと」を1〜2行書く
例:「地球温暖化について」
地球温暖化とは何か
原因になっていること(CO₂など)
自分の生活でできそうな対策
感想・気づき
この型は、理科・社会・国語どの教科でも使える万能パターンです。
問題づくり型:教科書の内容を使ってオリジナル問題を作る
【流れの例】
単元名・テーマを書く(例:分数の足し算)
自分で3〜5問の問題を作る
自分で解いて、答えと解き方を書く
最後に「まちがえそうなポイント」を一言メモする
問題づくりは、「内容を本当に理解しているか」を先生がよく分かる方法です。算数だけでなく、国語の語句問題や社会の地理クイズなどにも応用できます。
まとめ・図解型:単元の要点を一枚に整理する
【流れの例】
ノートの真ん中に単元名を書く(例:日本の農業)
周りにキーワードやイラストを放射状に書く(マインドマップ形式)
矢印や線で関係をつなぐ
最後に「この単元のポイントは〇〇だと思う」とまとめる
図解にすることで、先生も一目で要点が分かり、「よく整理できていますね」とコメントしやすくなります。
観察・実験型:身の回りの事象を記録して考える
【流れの例】
日付・場所・観察したものを書く
見たこと・変化したことを、絵や表で記録する
なぜそうなったのか、自分なりに考えを書く
次に確かめてみたいことを書く
理科の観察日記や、天気・植物・月の形などを扱うときに使える型です。
「考えたこと」「次にやってみたいこと」まで書くと、先生から高評価になりやすいです。
自主学習を習慣化するための家庭サポート
良いノートの書き方が分かっても、続かなければ力にはなりません。ここでは、保護者の方ができるサポートの工夫をご紹介いたします。
平日15分×週5の「マイルール」を決める
無理のない目安として、
平日:1日15分程度
週末:できる日だけ少し長めに(30分以内)
といったペースがおすすめです。
「夕食前の15分は自学タイム」
「テレビを見る前に1ページだけやる」
といった、時間や行動とセットにしたルールを決めると、習慣化しやすくなります。
タイプ別・子どもが動きやすくなる声かけ例
コツコツ型のお子さんに
「今日の自学、どのネタにする?一緒に選ぼうか。」
「昨日の続き、どこまで進んだか見せてくれる?」
ギリギリまで動かないお子さんに
「あと15分で自学タイム終わりにしようか。どれなら間に合いそう?」
「今日は短めコースでOKにしよう。その代わり集中してやってみよう。」
完璧主義で時間がかかるお子さんに
「今日は全部完璧じゃなくて大丈夫。まずは『ここまで』って決めてみよう。」
「先生は“全部”より“ここが工夫されている”ところを見てくれるよ。」
「早くやりなさい!」と急かすよりも、選択肢を一緒に決める声かけの方が、スムーズに動きやすくなります。
やる気が落ちたときのリセット方法
どんなお子さんでも、やる気が下がる期間はあります。そのときは、次のようなリセットがおすすめです。
1〜2日だけ「思い切ってお休みデー」を作る
再開するときは「短時間コース(5分ネタ)」から始める
ネタ選びを親が手伝い、「今日はこれだけでOK」と明確にする
大事なのは、「完全にやめてしまわない」ことです。
短くても続けていると、少しずつ「やるのが当たり前」に戻っていきます。
よくある質問Q&A
毎日どれくらいの時間・量を目安にすればよいですか?
学校から特に指定がない場合は、10〜15分で1ページ前後を目安にすると無理がありません。
時間をかけすぎて夜遅くなるよりも、「短時間でも集中して終わらせる」方が、学習習慣としては望ましいです。
親はどこまで手伝っていいのでしょうか?
おすすめは、次のような役割分担です。
親がすること:ネタ候補を一緒に考える/時間の見通しを立てる/終わったら簡単にほめる
子どもがすること:テーマを決める/調べる・解く/まとめる・ふり返る
答えを書いてあげたり、レイアウトを全部指示したりすると、子どもが「自分の自主学習ではない」と感じてしまうことがあります。
「ヒントを出す」「選択肢を絞る」くらいのサポートにとどめるのがおすすめです。
ネタが尽きたときのおすすめ対処法は?
今学んでいる単元から、「さらに気になること」を一つ選んで掘り下げる
ニュースや天気、身の回りの疑問(なぜ?どうして?)をメモしておき、ネタ帳にする
この記事のようなネタリストを印刷しておき、そこから選ぶ方式にする