ゲームのニュースや広告資料を読んでいると、当たり前のように登場する「プレイアブル」という言葉。
しかし、「なんとなく意味はわかるけれど、正確には説明できない…」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、英単語 playable の本来の意味から、ゲーム分野で使われる「プレイアブルキャラクター」、マーケティング分野で注目される「プレイアブル広告」までを一気通貫で整理します。
文脈ごとのニュアンスや言い換え表現も解説しますので、「プレイアブル」を自信を持って“読み・書き・説明”できるようになりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
「プレイアブル」とは?基本の意味
英単語playableの意味とニュアンス
「プレイアブル(playable)」は、英語の形容詞 playable に由来するカタカナ語です。
辞書的には、「演奏できる」「上演できる」「競技できる」「プレイ可能な」といった意味を持ちます。
共通するニュアンスは、「実際に遊ぶ/演じる/操作することが可能な状態である」という点です。
そこから転じて、日本語では次のような意味で使われます。
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プレイできる、プレイ可能な
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操作できる、使用できる
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(ゲームやアプリが)実際に遊べる状態になっている
特にゲーム分野では、「プレイヤーが自分で操作できるかどうか」という点が重視され、「プレイアブル=操作可能」という意味合いで使われることが多いです。
日本語でよく使われる場面
日本語で「プレイアブル」が登場する主な場面は次の3つです。
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ゲームの文脈
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例)「新作で〇〇がプレイアブルキャラクターとして参戦」
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例)「イベントでは最新ビルドをプレイアブル出展」
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広告・マーケティングの文脈
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例)「モバイルゲームの集客でプレイアブル広告を活用」
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例)「Playable Adsを使ったインタラクティブなプロモーション」
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一般的な英語表現として
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例)「The course is playable today.(今日はコースがプレーできる状態だ)」
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例)「This file is not playable.(このファイルは再生できない)」
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このように、「プレイアブル」という1つの単語が、文脈によって少しずつ異なるニュアンスを持ちながら使われています。
「プレイ可能」「再生可能」など似た表現との違い
似た表現としては、次のようなものがあります。
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プレイ可能
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意味としてはほぼ同じですが、「プレイ可能」は純粋な日本語(和製英語)であり、カタカナを避けたい文章で使いやすい表現です。
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再生可能(playable fileなど)
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動画・音声ファイルについて「再生できる」状態を示すときに使います。
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使用可能/操作可能
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「プレイ」という言葉を使いたくないときの置き換え表現として利用できます。
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ゲームや広告の領域では、「プレイアブル」のまま使うことが一般的ですが、ビジネス文書やマニュアルでは「プレイ可能」「操作可能」「再生可能」などに言い換えると、より読み手に伝わりやすくなる場合があります。
ゲームで使う「プレイアブル」の意味
プレイアブルキャラクターとは
プレイアブルキャラクター(playable character)とは、「プレイヤーが実際に操作できるキャラクター」のことです。
ゲームの中には、多くのキャラクターが登場しますが、その中で自分の入力(ボタン操作など)に反応して動いてくれるキャラを「プレイアブルキャラクター」と呼びます。
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例)ロールプレイングゲームにおける主人公や仲間キャラクター
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例)対戦格闘ゲームでプレイヤーが選択できるキャラクター
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例)アクションゲームで操作できるユニットやヒーロー
ニュース記事や公式リリースでは、次のような表現でよく見かけます。
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「シリーズ初となる〇〇がプレイアブルキャラクターとして登場」
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「アップデートにより、ボスキャラクターの△△がプレイアブル化」
ここでの「プレイアブル」は、「ユーザーが選んで遊べる・操作できる」という意味です。
プレイアブル出展・プレイアブルデモとは
ゲームイベントや展示会でよく使われるのが、「プレイアブル出展」「プレイアブルデモ」といった表現です。
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プレイアブル出展
→ 会場で実際にゲームを操作して遊べる状態で展示すること -
プレイアブルデモ
→ プレイヤーが触って遊べる試遊版・体験版のこと
「映像のみの出展」と対比して、「プレイアブル出展」と明示されている場合、
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単なるPV上映ではなく、
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試遊台が設置されている
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ステージやブースで、自分の手で操作できる
という意味合いになります。
ノンプレイアブルキャラクター(NPC)との違い
プレイアブルキャラクターと対になる概念が、ノンプレイアブルキャラクター(Non-Player Character/NPC)です。
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プレイアブルキャラクター(PC)
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プレイヤーが操作するキャラクター
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入力に応じて動き・攻撃・会話などを行う
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ノンプレイアブルキャラクター(NPC)
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プレイヤーが直接操作できないキャラクター
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敵キャラクター、街の住人、オートで動く味方など
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ゲームの仕様書や解説の中では、
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「今作では前作のボスがプレイアブルキャラクターとして登場」
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「一部のNPCがアップデートでプレイアブル化」
といった形で、「操作できるようになるかどうか」を基準に区別されます。
広告・マーケティングで使う「プレイアブル」
プレイアブル広告(Playable Ads)とは
プレイアブル広告(Playable Ads)とは、「広告の枠の中で、ユーザーがゲームやアプリの一部を実際に操作・体験できるインタラクティブ広告」のことです。
特徴を整理すると、次のようになります。
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ユーザーが広告の中で実際にタップ・スワイプなどの操作を行う
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ゲームやアプリ本編の“簡易版”を数十秒程度で体験できる
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体験後に、そのままアプリストアなどへの導線(インストールボタン)が表示される
主にモバイルゲーム・アプリの獲得広告として広く活用されていますが、近年は金融・EC・不動産など、アプリ以外の分野でも導入事例が増えています。
通常の動画広告との違い
通常の動画広告と比較したとき、プレイアブル広告には次のような違いがあります。
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情報の受け取り方
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動画広告:ユーザーは一方的に映像を“見る”
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プレイアブル広告:ユーザーが“触って試す”能動的な体験
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体験できる内容
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動画広告:ゲーム画面や機能を見せることはできるが、操作感は伝わりにくい
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プレイアブル広告:実際にタップや操作をさせることで、操作感・テンポなどを体験してもらえる
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期待される効果
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プレイアブル広告は、ゲームの世界観が好きなだけでなく、「操作が自分に合うか」を事前に確かめてもらえるため、インストール後の継続利用につながりやすいとされています。
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プレイアブル広告のメリット・注意点(概要)
メリット(代表例)
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ユーザーのエンゲージメントが高まりやすい
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「遊んでみてからインストール」できるため、ミスマッチが減り、継続率の改善が期待できる
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クリエイティブの工夫次第で、ブランド認知にもつながりやすい
注意点(代表例)
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制作コスト・工数が、静止画や単純な動画広告より高くなりがち
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実際のゲームやアプリの体験とかけ離れた内容にすると、インストール後の不満につながるおそれがある
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広告配信プラットフォームごとに仕様が異なるため、専門的な設計・検証が必要
そのため、マーケティング担当者は「何をどこまでプレイアブル広告で体験させるのか」を慎重に設計する必要があります。
例文で理解する「プレイアブル」の使い方
ゲームニュース・公式発表での例文
ゲーム関連の文脈でよく見られる例文を、日本語と英語で示します。
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日本語例
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「最新アップデートで、新キャラクター『アリス』がプレイアブルとして追加されました。」
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「会場では、未発売タイトルのプレイアブルデモを体験できます。」
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「本作には、30体以上のプレイアブルキャラクターが登場します。」
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英語例
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「Alice will be added as a new playable character in the latest update.」
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「You can try the playable demo of the upcoming title at our booth.」
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「The game features more than 30 playable characters.」
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ここでは、”「自分で操作できる/試遊できる」”ことが一貫した意味になっています。
ビジネス資料・マーケティング文書での例文
広告・マーケティングの資料では、次のような表現が使われます。
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日本語例
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「新作タイトルの認知拡大とインストール獲得のために、プレイアブル広告を活用しました。」
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「プレイアブル広告経由のユーザーは、他フォーマットと比べ継続率が高い傾向が見られました。」
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「動画広告に加え、ミニゲーム形式のプレイアブルクリエイティブもテストしています。」
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英語例
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「We utilized playable ads to promote our new mobile game.」
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「Users acquired via playable ads showed higher retention compared to other ad formats.」
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「In addition to video ads, we are testing mini-game style playable creatives.」
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ここでは、「プレイアブル」はほぼ固定で playable ads を指しており、「広告内で操作・体験できる」という意味になります。
英文を書くときの言い換え・関連表現
英語で文章を書く際、playable を別の言い方にしたい場合は次のような表現が便利です。
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can be played / can be controlled
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例)The character can be played in the new mode.
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interactive
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例)interactive ads(インタラクティブ広告)
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demo / trial version
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例)a playable demo → a trial version of the game などに言い換え可能
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文脈によっては、「playable」という単語にこだわらず、「何ができる状態なのか」をより具体的に書いた方が、読み手にとってわかりやすくなります。
「プレイアブル」を正しく使うためのチェックポイント
文脈ごとに意味を切り分けるコツ
「プレイアブル」は、文脈によって次のように読み分けると理解しやすくなります。
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ゲームの話をしているか?
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キャラクター・デモ版・イベント出展が話題なら
→ 「操作可能な」「プレイできる」という意味
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広告・マーケの話をしているか?
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広告フォーマットやキャンペーンが話題なら
→ 「広告内で操作体験ができる形式(=プレイアブル広告)」という意味
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一般的な英語表現・ファイル形式の話か?
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ゴルフコースやメディアファイルなどが話題なら
→ 「プレーできる」「再生できる」といった直訳に近い意味
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このように、「何についての話か」を先に押さえることで、自然な日本語訳や理解につなげることができます。
誤解・誤訳を避けるための注意点
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何でもかんでも「プレイアブル広告」と訳さない
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単に「プレイ可能」「操作可能」という意味で使われる playable も多く、必ずしも広告の話とは限りません。
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「プレイアブルキャラクター」と「実装」は別の概念
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「実装」は、ゲーム内で使用できる状態になったこと全般を指し、「プレイアブル」はそのうち「自分で操作できる」状態にフォーカスした表現です。
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ビジネス文書では日本語訳も併記する
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読み手の理解度に応じて、「プレイアブル広告(広告内で操作・体験できるインタラクティブ広告)」のように、意味を括弧書きで補足すると親切です。
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まとめ:この記事の要点整理
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「プレイアブル(playable)」は、もともと「プレイできる/演奏できる/競技できる」といった意味の英単語です。
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日本語では主に、
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ゲーム分野:プレイアブルキャラクター、プレイアブルデモ(=操作可能・試遊可能)
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広告分野:プレイアブル広告(=広告内で実際に操作・体験できる広告)
の2つの文脈で多用されています。
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文脈ごとに「何が」「どのように」プレイ可能なのかを意識すると、誤解なく読み書きできます。
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ビジネス文書や資料では、「プレイアブル」のカタカナだけで済ませず、「プレイ可能」「操作可能」「再生可能」などの日本語による補足を添えると、より伝わりやすくなります。