ゲームの攻略記事や配信者の会話で、「このキャラは上位ティア」「Tier1デッキだから強い」といった表現を見かけることが多いと思います。
しかし、なんとなく雰囲気で理解しているだけで、「結局ティアって何?」と感じている方も少なくありません。
ここではまず、英単語としての意味と、ゲーム用語としての意味を整理します。
ティア(tier)とは?ゲームでよく見る言葉の基本的な意味
英語としての「tier」の意味
「tier(ティア)」は英語で、もともと「段」「階層」「層」といった意味を持つ名詞です。ケーキの段やスタジアムの観客席の階層を表すときに使われるほか、ITの「3-tierアーキテクチャ(3層構造)」やビジネスの「tier pricing(階層別料金)」といった用語にも使われています。
この「階層」「段」のイメージが、そのままゲームの「ランク分け」に転用されていると考えると理解しやすいです。
ゲーム用語としての「ティア」の意味
ゲームの文脈で「ティア」と言った場合、一般的には次のような意味で使われます。
キャラクター・武器・デッキ・戦術などを
「強さ」や「評価」「使用率」に応じて
いくつかの層(ランク)に分けたもの
多くの場合、「Tier1(ティアワン)」が最上位グループ、その下にTier2・Tier3…と続いていきます。また、数字ではなく「S・A・B・C…」といったアルファベットでランク分けされる場合もあり、これも広い意味ではティア分けの一種です。
ティアは何を表しているのか:強さ・使用率・階層の3つの視点
「ティア=強さランク」と説明されることが多い一方で、カードゲームの世界では「Tier=使用率・流行度」を指す場合もあります。
混乱しやすいポイントなので、ここでは次の3つの視点に分けて整理します。
「強さのランク」としてのティア(キャラ・武器・デッキ)
最も一般的なのが、「強さ」を基準にしたティアです。
対戦格闘ゲーム:キャラクターごとの総合的な強さ・扱いやすさ
MOBA・FPS:ヒーローや武器の性能・チームへの貢献度
スマホゲーム:キャラクターのスキル性能や汎用性
こうした要素を総合的に評価し、
「誰が使っても強い・安定して勝ちやすい」グループをTier1、
それに次ぐグループをTier2…といった形で並べます。
「使用率・流行度」としてのティア(メタゲームの話)
一部のカードゲームや競技シーンでは、「Tier=使用率・流行度」を表す場合があります。
大会でよく見かけるデッキ・戦術:Tier1
それより少し使用率が下がるが、一定数見かける:Tier2
さらに少数派:Tier3 以降
この場合、Tierは「強さ」そのものではなく、「どれくらいのプレイヤーが採用しているか(メタゲーム上の流行度)」を指します。
結果として「Tier1=強いから使われている」ケースが多いため、強さと使用率がセットで語られることが多く、そこから「ティア=強さランク」というイメージが広まっています。
ゲーム内表記としてのティア(装備レベル・段階表示)
別のパターンとして、ゲーム内の装備やスキル強化の段階に「Tier1〜Tier10」といった表記が使われることもあります。
この場合は、
Tier1:最初の段階(最も弱い)
Tier2:そこから1段階強化された状態
…
数字が大きいほど性能が高い
というルールになっていることが多く、数字が大きいほど強いという点で、一般的な「Tier1=最上位」とは逆になります。
ティア表(tier list)の基本構造と見方
ティアという言葉は、「ティア表(tier list)」という形でまとめて使われることがよくあります。
数字表記(Tier1・Tier2…)とアルファベット表記(S・A・B…)
代表的な表記は次の2種類です。
数字表記
Tier1(最上位)
Tier2
Tier3 …
アルファベット表記
S(最上位)
A
B
C …
どちらも「上のランクほど評価が高い」という考え方は共通で、Tier1 ≒ Sランクと考えるとイメージしやすいです。
「高ティア」「低ティア」はどちらが強いのか
一般的には、
高ティア(上位ティア)=強い・評価が高い
低ティア(下位ティア)=弱い・評価が低め
という意味で使われます。
「高ティア武器」「上位ティアのキャラ」と言われたら、「そのゲーム内で強い側に分類されている」と理解して差し支えありません。
ティア表は誰がどうやって作っているのか
ティア表は、主に次のような人・組織が作成しています。
攻略サイト・ゲームメディア
上位プレイヤー・有名配信者
コミュニティ有志(掲示板・SNSなど)
基準はサイトや人によって異なりますが、よく使われる指標としては、
勝率や採用率といったデータ
上位帯での使用感・相性の評価
今の環境(メタ)で活躍しやすいかどうか
などがあります。
ゲームジャンル別:ティアの使われ方の具体例
ここでは、ジャンルごとの使われ方のイメージを簡単に整理します。
対戦格闘・MOBA・FPSにおけるティア
対戦格闘:
コンボ火力、立ち回りの強さ、有利不利の少なさなどを総合評価
「誰が使っても強い」キャラほど上位ティアになりやすい
MOBA:
レーン性能、集団戦の強さ、柔軟性などを評価
チーム構成を含めた総合的な強さでティアが決まる
FPS:
武器のDPSやリコイル、汎用性
キャラクター(オペレーター・エージェント)のアビリティの強さ・役割
いずれも、「その環境で安定して勝ちやすい選択肢」が上位ティアに置かれます。
カードゲーム・TCGにおけるティアとメタゲーム
カードゲーム(TCG・デジタルTCG)では、
デッキの強さ
大会やランクマッチでの使用率(流行度)
の両方を考慮してティアが付けられることがよくあります。
このため、「Tier1デッキ=勝率・使用率ともに環境トップ」といった意味合いで使われることが多くなっています。
例外パターン:数字が大きいほど強いティア表記
先ほど触れた通り、一部のゲームでは、
Tier1:最初のレベル
Tier2:その次のレベル
…
Tier10:最も強い
というように、数字が大きいほど強くなる表記を採用しています。
この場合は、「ゲーム内UIの表示」か「攻略サイトのティア表」かを見分けることが重要です。
ゲーム内の装備画面 → 数字が大きいほど強いことが多い
攻略記事の「ティア表」 → Tier1が最上位であることが多い
ティア表との上手な付き合い方
ティア表は便利な指標ですが、過信すると逆にプレイがうまくいかなくなることもあります。
なぜ「Tier1」を使っても必ず勝てるわけではないのか
上位ティアのキャラやデッキはあくまで「理論上・統計上強い」ものであって、
プレイヤー自身の得意・不得意
練習量
相手との相性
チームメンバーとの連携
などによって実際の勝敗は大きく変わります。
そのため、「Tier1だから自動的に勝てる」と考えるのではなく、自分が扱いやすいか・楽しいかも含めて選ぶことが大切です。
ティア表を見るときの注意点(環境変化・ナーフなど)
ティア表を見る際は、次のポイントに注意してください。
更新日が古くないか
パッチやバランス調整(ナーフ・バフ)で環境はすぐ変わります。作成者が誰か
上位プレイヤー監修か、一般プレイヤーの感覚ベースかで信頼度が変わります。自分のランク帯と合っているか
最上位帯では強いが、初心者帯では扱いにくいキャラも存在します。
ティア表は「現在の環境をざっくり把握するための地図」と捉え、最終的な判断は自分の体験も踏まえて行うことが重要です。
自分でティア表を活用・作成してみるときの考え方
自分なりのティア表を作成すると、ゲーム理解が深まりやすくなります。
まずは「自分がよく使うキャラ・デッキ」だけを対象にする
基準を1〜2個に絞る(例:勝率・扱いやすさ)
定期的に見直して、環境変化や自分の上達を反映する
このように、ティア表を“答え”として見るのではなく、“考えるためのフレームワーク”として使うと、ゲームをより深く楽しむことができます。
よくある質問(FAQ)
Q. Tier1とTier2、どちらが強いのが一般的ですか?
一般的な「ティア表」の文脈では、Tier1が最も強い(上位)グループで、その下にTier2・Tier3…と続きます。
ただし、ゲーム内の装備レベル表記などでは逆の意味(数字が大きいほど強い)になることもあるため、どの文脈の話かを確認することが重要です。
Q. 低ティアキャラやデッキを使うメリットはありますか?
あります。例えば、
採用率が低く、対策されにくい
自分のプレイスタイルに合っていて扱いやすい
相手の意表を突きやすい
などのメリットがあります。ティア表はあくまで「平均的な評価」であり、プレイヤー次第で低ティアからでも結果を出すことは十分可能です。
Q. 自分のゲームでのティアがわからないときはどうすればいいですか?
次のような手順で調べるとよいです。
「ゲームタイトル名+ティア表」「tier list」で検索する
日本語・英語両方で情報を確認し、複数のサイトの評価を比較する
直近のアップデートや大会結果も合わせてチェックする
これにより、「現在の環境でどのキャラ・デッキが評価されているか」の大まかなイメージがつかめます。
まとめ:ティアの意味を理解して、攻略情報を賢く活用しよう
本記事では、「ティア 意味 ゲーム」というキーワードに対して、
英語としての「tier」=段・階層・ランクという意味
ゲームでの「ティア」=強さ・使用率・階層のランク分け
数字・アルファベットによるティア表の見方
ジャンル別の使われ方と例外パターン
ティア表との上手な付き合い方・注意点
を整理して解説しました。
「ティア」という言葉の背景と文脈を理解しておくことで、
攻略サイトや配信での情報を正しく読み取れる
ティア表を自分のプレイに合う形で活用できる
自分なりの視点で環境やキャラクターを評価できる
といったメリットが得られます。