オンラインゲームの説明文やレビューでよく見かける「クロスプレイ対応」。なんとなく便利そうだとは思うものの、「クロスプレイって結局どういう意味?」「クロスプラットフォームやクロスセーブとは何が違うのか」とモヤモヤしたまま使っている方も多いのではないでしょうか。
とくに、友人同士で持っているハードがバラバラな場合、クロスプレイの有無は「一緒に遊べるかどうか」を左右する重要なポイントです。一方で、PC勢との有利・不利やチーターへの不安、子どもに遊ばせる際の安全性など、オンにしてよいのか迷ってしまう要素も少なくありません。
本記事では、ゲームにおける「クロスプレイ」の意味を、初心者の方にも分かりやすく一言で整理したうえで、クロスプラットフォーム・クロスセーブなど似た用語との違い、メリット・デメリット、オン/オフを切り替える判断基準まで体系的に解説いたします。あわせて、コスプレやスポーツなどゲーム以外の場面で使われる「クロスプレイ」の意味にも触れ、言葉のモヤモヤをまとめて解消できる構成としています。
クロスプレイとは?基本の意味を一言で
「クロスプレイ(cross-play)」とは、異なるゲーム機やプラットフォーム同士で、オンライン対戦や協力プレイができる機能のことです。
PC・PS5・Switch・Xbox・スマホなど、ハードが違っても同じゲーム内で一緒に遊べる状態を指します。
ゲームにおけるクロスプレイの定義
通常、オンライン対戦や協力プレイは「同じハード同士」で行うことが前提です。
しかしクロスプレイ対応タイトルでは、次のような組み合わせでも同じ試合に参加できます。
PC(Steam など) × PS5
PS4 × PS5 × Xbox
Switch × PC × スマホ版
このように、
機種が違っても
同じサーバー・同じ部屋に入って
マルチプレイできる
という点がクロスプレイの本質です。
具体例でイメージするクロスプレイ(PS5×PC×Switchなど)
たとえば、次のような状況をイメージしてください。
自分:PS5版
友人A:PC版
友人B:Switch版
この3人が同じタイトルを持っていて、そのゲームがクロスプレイに対応していれば、ハードをそろえなくても一緒にオンラインマッチに参加できます。
「ハードがバラバラだから一緒に遊べない」という問題を解決するのがクロスプレイです。
似た用語との違いを整理(クロスプラットフォーム・クロスセーブなど)
クロスプレイ周辺には、似たカタカナ用語がいくつかあります。意味の違いを整理しておくと誤解を防ぎやすくなります。
クロスプラットフォームとの違い
クロスプラットフォームとは、同じゲームが複数のハード向けに提供されている状態を指します。
例:PC版・PS5版・Switch版がすべて存在するタイトル
ここで重要なのは、
クロスプラットフォーム対応 = クロスプレイ対応
ではない
という点です。
クロスプラットフォーム:
→ いろいろなハードで「そのゲームを遊べる」クロスプレイ:
→ いろいろなハードのプレイヤーが「同じ試合に参加して一緒に遊べる」
と覚えていただくと混乱しにくいです。
クロスセーブ/クロスプログレッションとの違い
クロスセーブは、ハードをまたいでセーブデータを共有できる機能です。
自宅ではPS5で遊び、外出先ではPC版で続きから進める、といった使い方が可能になります。
クロスプログレッションは、プレイ進行度をアカウントにひもづけて、複数ハード間で同じ進行度を共有する仕組みです。
クロスセーブ:セーブデータ共有
クロスプログレッション:アカウント進行度共有
いずれも「自分のデータ」をどう扱うかに関する機能であり、他人と一緒にプレイできるかどうか(クロスプレイ)とは別の概念です。
よくある勘違いとチェックポイント
よくある勘違いは、次のようなものです。
「クロスプラットフォームだから、当然クロスプレイもできるはず」
「クロスセーブできるなら、異なるハード同士でも一緒に遊べるはず」
実際には、
同じタイトルでも、ハードごとにオンライン環境が分かれている場合がある
クロスプレイは一部モードだけ対応している場合がある
データ共有機能(クロスセーブ・クロスプログレッション)と、マルチプレイ機能(クロスプレイ)は仕組みが別
といったケースが多くあります。
ゲーム購入前やフレンドと遊ぶ約束をする前に、公式サイトやストアページで「クロスプレイ対応」と明記されているかどうかを確認することをおすすめいたします。
クロスプレイのメリット
クロスプレイには、プレイヤーにも運営にも、さまざまなメリットがあります。
異なるハードの友人とも一緒に遊べる
最大のメリットは、持っているハードが違っても友人と同じゲームで遊べる点です。
自分:PS5
友人:PC
もう一人の友人:Switch
このような状況でも、クロスプレイ対応タイトルであれば、誰かがハードを買い替える必要はありません。
「ハードをそろえないと一緒に遊べない」というハードルを下げてくれる機能です。
プレイヤー人口が増えてマッチングが安定
クロスプレイにより、本来ならハードごとに分かれていたプレイヤー人口がひとつにまとまるため、次のような効果が期待できます。
マッチングが早くなる
過疎時間帯でも対戦・協力相手が見つかりやすい
ランクやレート帯ごとのプレイヤー数を確保しやすい
特に対戦型ゲームでは、プレイヤー数が快適さに直結するため、クロスプレイの有無がゲーム寿命にも影響します。
ゲーム運営側・コミュニティにとってのメリット
運営側にとっても、クロスプレイには次のような利点があります。
コミュニティがハードごとに分断されず、イベントや大会を統一しやすい
新規プレイヤーの参入ハードルが下がり、ユーザー数を維持しやすい
長期的にサービスを継続しやすく、ゲーム寿命を伸ばしやすい
プレイヤーの「誰とでも遊びたい」というニーズと、運営の「コミュニティを維持したい」という目的の両方にメリットがあるため、近年クロスプレイ対応タイトルが増えている状況です。
クロスプレイのデメリット・注意点
一方で、クロスプレイには気を付けたいポイントも存在します。
操作デバイスや性能差による有利・不利
クロスプレイでは、以下のような差が発生しがちです。
PC:高フレームレート・高解像度・マウス+キーボード操作
コンソール:固定フレームレート・ゲームパッド操作
特にFPSやTPSでは、マウス操作の方が細かいエイム調整をしやすいと感じるプレイヤーが多く、
「PC勢とマッチングすると不利だ」と考えるコンソールユーザーも少なくありません。
そのため一部タイトルでは、
コンソール同士のみマッチングするオプション
ランクマッチではクロスプレイを制限する設定
などを設けて、バランスを取っているケースがあります。
チーター・不正行為への不安
PCを含むクロスプレイ環境では、チートなどの不正行為に遭遇するリスクを気にするプレイヤーも多くいます。
壁越しに敵が見える
自動で照準が敵に合う
といった不正ツールは、当然禁止されており、各ゲームで対策が取られていますが、「可能性自体を減らしたい」と考え、コンソール勢だけでマッチングしたい人もいます。
そのような場合は、
ランクマッチではクロスプレイをオフにする
怪しいプレイヤーは通報機能で運営に知らせる
といった運用を検討するとよいです。
ラグ・遅延などプレイ感への影響
異なるハード・異なる回線環境のプレイヤーが同じ試合に参加することで、ラグ(遅延)や動きの不自然さが出ることもあります。
回線品質の差
地域の違い
ハード性能の違い
などが重なると、「相手が瞬間移動して見える」「弾が当たった気がするのに判定されない」などの違和感につながる場合があります。
気になる場合は、
できるだけ有線LANで接続する
混雑しやすい時間帯を避ける
クロスプレイ設定や接続地域の設定を見直す
といった対策が有効です。
クロスプレイをオン/オフにする判断基準
多くのゲームでは、オプション画面からクロスプレイのオン/オフを切り替えられます。
どちらが正解ということではなく、プレイ目的に合わせて使い分けることが重要です。
オンにした方がよいケース
次のような場合は、クロスプレイをオンにするメリットが大きいと言えます。
ハードが違う友人と一緒に遊びたい
プレイ時間帯が限られており、マッチングを早くしたい
カジュアルにワイワイ遊ぶことが主目的で、公平性より楽しさを重視する
このようなケースでは、クロスプレイをオンにすることで、遊べる相手の選択肢が大きく広がります。
オフを検討したいケース
一方で、次のような場合はクロスプレイをオフにする選択も有力です。
ランクマッチや大会など、成績が重視されるモードで遊ぶとき
操作デバイスやフレームレートの差による不公平感を避けたいとき
チーターや不正行為に遭遇するリスクを少しでも減らしたいと感じるとき
子どもにプレイさせる際、環境をできるだけ限定したいとき
ゲームによっては、「フレンドとパーティを組んだときだけクロスプレイを許可」「コンソール同士は常に一緒」など細かな設定が用意されている場合もありますので、自分のプレイスタイルに合わせて調整してください。
設定場所の一般的なイメージ
具体的なメニュー名や位置はゲームごとに異なりますが、設定の傾向としては次のような場所にあることが多いです。
「設定(Settings)」→「オンライン」「ゲームプレイ」「ネットワーク」
「アカウント」や「マッチメイキング」関連の項目の中
分からない場合は、「ゲームタイトル名+クロスプレイ 設定」などで検索すると、公式ヘルプや解説記事が見つかりやすくなります。
ゲーム以外での「クロスプレイ」の意味
「クロスプレイ」という言葉は、ゲーム以外でも使われることがあります。文脈によって意味が変わる点にご注意ください。
コスプレ文脈でのクロスプレイ
コスプレの世界では、異性キャラクターのコスプレをすることを「クロスプレイ」と呼ぶ場合があります。
男性が女性キャラクターの衣装を着る
女性が男性キャラクターの衣装を着る
といったケースを指すことが多く、こちらはコスプレ文化の用語です。
ゲームのオンライン機能とはまったく別の意味ですので、話題の流れから判断する必要があります。
スポーツ(野球など)でのクロスプレイ
スポーツ、特に野球では、「クロスプレイ」が走者と野手が交差するような、きわどいプレイを指す用語として使われることがあります。
ベース付近での接触を伴うプレイなど、「判定が微妙な場面」を表す言葉として用いられます。
こちらも、ゲームとは別の専門用語です。
文脈ごとに意味が変わる言葉としての注意点
このように、「クロスプレイ」は
ゲームのオンライン機能
コスプレのスタイル
スポーツにおけるプレイの種類
など、分野ごとに異なる意味を持つ言葉です。
会話や記事の中で「クロスプレイ」という単語が出てきたときは、
その前後でゲームの話をしているのか
コスプレやイベントの話をしているのか
スポーツの話題なのか
といった文脈を確認することで、誤解を防ぎやすくなります。
よくある質問(FAQ)
クロスプレイ対応かどうかを事前に確認する方法は?
次の方法で確認することが多いです。
公式サイト・公式FAQで「クロスプレイ」「cross-play」の記載を探す
各プラットフォームのストアページ(PS Store、Nintendo eShop、Steam など)の説明文を読む
「ゲーム名+クロスプレイ」で検索し、最新情報や解説記事を確認する
特にアップデートで対応状況が変わることもありますので、購入前には一度チェックしていただくことをおすすめいたします。
クロスプレイ対応でも一緒に遊べないことはありますか?
あります。例えば次のようなケースです。
サーバー地域(リージョン)が違う
クロスプレイ対応は一部モードのみで、遊びたいモードが非対応
ゲーム内アカウント連携やフレンド登録が必要だが、設定が終わっていない
「クロスプレイ対応」と書かれていても、どのハード同士・どのモードまで対応しているかを具体的に確認することが重要です。
子どもにクロスプレイを許可してよいか迷うときのポイントは?
保護者として確認したいポイントは次のとおりです。
誰と一緒に遊ぶのか(現実の友人中心か、不特定多数か)
ボイスチャット・テキストチャットの制限やミュート機能があるか
プレイ時間や課金に対するペアレンタルコントロールが設定されているか
不安がある場合は、
最初はクロスプレイをオフにして様子を見る
保護者自身も一度ゲームを触ってみて、どのような環境かを把握する