FPSの配信やランクマッチで、「ここエコでいこう」「次ラウンドはエコね」といった言葉を耳にしたことはありませんか。
しかし、いざ自分が判断する段になると、「何をどこまで節約すればエコになるのか」「何も買わないのが正しいのか」と迷ってしまう方は少なくありません。
エコラウンドは、単に装備をケチる行動ではなく、チーム全体の勝率を大きく左右する“経済戦略”のひとつです。
正しく理解できれば、無駄な出費を避けながら重要なラウンドでしっかり勝ち切れるようになり、試合全体の流れも安定します。
本記事では、エコラウンドの正しい意味から、いつ実行すべきかの判断基準、似た用語との違い、初心者がつまずきがちなポイントまでを体系的に解説いたします。
読後には、「今のラウンドはエコすべきかどうか」を自信を持って判断できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
エコラウンドとは?基本の意味と前提知識
「エコ」の本来の意味とゲーム用語としての違い
一般的に「エコ」という言葉は、「エコロジー(環境)」の略で「環境にやさしい」「省エネ」といった意味で使われます。
一方、タクティカルFPSの世界で使われる「エコ」は「エコノミー(経済)」が由来で、「お金を節約する」「資金を温存する」といった意味合いで使われます。
つまり、ゲームでの「エコラウンド」とは、「環境に良いラウンド」ではなく、「チームのお金(クレジット)を節約するラウンド」という意味です。
タクティカルFPSにおけるエコラウンドの定義
VALORANTなどのタクティカルFPSでは、ラウンドごとにキルや勝敗によってクレジット(お金)が増減します。
このクレジットを使って武器・防具・スキルを購入し、次のラウンドに臨みます。
エコラウンドとは、次以降のラウンドで強い装備を揃えるために、あえてそのラウンドでは購入を最小限に抑える戦略・ラウンドのことです。
ここで重要なのは「まったく何も買わないこと」が目的ではない点です。
目的は、チーム全体が次のラウンドでフルバイ(主力武器+防具+必要なスキル)できるだけのクレジットを確保することにあります。
エコラウンドが重要視される理由(ゲーム内経済の仕組み)
タクティカルFPSでは、「強い武器を持っているチームが有利になる」傾向が非常に強く、試合全体の流れを左右します。
もし毎ラウンド、何も考えずにお金を使ってしまうと、次のラウンドで中途半端な装備になり、相手がフルバイのときに一方的に不利な戦いを強いられます。
そこで、あえてあるラウンドで節約し、
次または数ラウンド先で
チーム全員が
強い装備を揃えられるようにする
ために行うのがエコラウンドです。
「短期的な1ラウンド」ではなく、「数ラウンド単位の家計管理」で勝ちを取りにいく考え方だとイメージしてください。
エコラウンドの具体的なやり方
いつエコラウンドにすべきか判断する3つの目安
具体的に、どのような状況でエコラウンドにするべきか、代表的な目安を3つ挙げます。
次のラウンドでフルバイできるクレジットが足りないとき
今ラウンドで普通に買うと、次ラウンドのクレジットが不足して全員フルバイできない場合です。
チームチャットで「eco」「save money」「来ラウンドフルバイしたい」などの相談がよく行われます。連敗が続いていて、チーム全体のクレジットが苦しいとき
負けが続くと獲得クレジットが減り、全員の所持金が徐々に下がっていきます。
このまま中途半端に買い続けると、いつまでもフルバイを打てず、試合の流れを取り返せません。試合の重要なラウンドに向けて、お金を貯めたいとき
スコアが接戦で、「次のラウンドでしっかりフルバイして流れを変えたい」「オーバータイムを見据えて貯めたい」といった場面です。
プロシーンでも、タイムアウト後にエコで立て直しを図るケースが多く見られます。
エコラウンドで買ってよいもの・我慢すべきもの
エコラウンドと言っても、「全員クラシック・アーマーなし」が正解とは限りません。
次ラウンド以降のクレジットを確保しつつ、最低限の勝ち筋を残す買い方が重要です。
買ってよいことが多いもの(例)
安価でワンチャンスを作れる武器
ハンドガン強武器(例:シェリフなど)
ショットガン
安めのライフル/SMG(状況次第)
軽防具(ライトシールド)
安価で耐久力を少し上げられるため、撃ち合いの勝率が上がります。重要度の高いスキル
サイトへの進行・止めに不可欠なスモークやフラッシュなど、試合の展開を変えられるスキル。
我慢したいもの(例)
高額ライフル(フルバイ用の主力武器)
次ラウンドのフルバイに必要なクレジットを削る場合は、基本的に我慢します。オペレーター級の超高額武器
狙い撃ちにされて失うリスクが大きく、エコラウンドで無理に購入するのは非効率です。すべてのスキルのフル購入
使用頻度の低いスキルまで無理に買うと、節約の意味が薄れます。
「次ラウンドでフルバイできる最低ラインを確保した上で、残りで安価な武器・スキルを少しだけ買う」というイメージで調整してください。
ラウンド別のエコ判断例(攻め側・守り側)
攻め側(アタッカー)のエコ例
軽防具+ショットガン/シェリフで近距離戦を仕掛ける。
ラッシュ気味に1サイトへ集中的に攻め、人数差や奇襲で武器を奪うことを狙う。
スパイク設置を優先してクレジットボーナスを得る方針も有効です。
守り側(ディフェンダー)のエコ例
近距離勝負になりやすいポジションに複数人でスタック(固まる)する。
ショットガンやショーティーなど、待ちに強い武器で待ち構える。
味方同士でクロスを組んで、1〜2キルを取って武器を拾うことを優先する。
エコラウンドと似た用語の違いを整理しよう
エコラウンドとセーブラウンドの違い
エコラウンド
ラウンドの開始時点で、チーム全体が購入を抑え、次ラウンド以降に備えてお金を貯める判断をすること。セーブラウンド(save)
すでに武器を持っている状態で、そのラウンドを途中から諦め、死なずに武器を持ち帰ることを優先する行動を指します。
エコラウンドは「買い物の量」の話、セーブは「ラウンド終盤の生存行動」の話、という違いがあります。
混同されがちですが、
「このラウンドはエコしよう」=最初から節約する戦略
「もうセーブしよう」=ラウンド途中での撤退判断
と覚えておくと整理しやすくなります。
フォースバイ・フルバイとの違い
フルバイ(full buy)
主力ライフル+フルアーマー+必要なスキルをしっかり揃えた、最も戦いやすい状態です。フォースバイ(force buy)
クレジットが足りていなくても、「このラウンドはどうしても取りたい」などの理由で、無理をして高めの装備を揃える購入方針です。エコラウンド(eco round)
逆に、次のフルバイのために購入を抑えるラウンドです。
つまり、
フルバイ:一番強い装備で戦うラウンド
フォースバイ:無理をしてでも強い装備を揃えにいくラウンド
エコラウンド:将来のフルバイのために節約するラウンド
という位置付けです。
アンチエコとは何か(相手がエコのときの考え方)
「アンチエコ」とは、相手がエコラウンドであることを前提に、こちらが有利に戦うための戦略を指します。
具体的には、
無理なピークを減らし、人数有利を丁寧に保つ
近距離で奇襲されやすいポジションを警戒する
リスクの高い高額武器(オペレーター等)を雑に前に出さない
など、「相手が安い武器でもワンチャンスを作りやすい動き」を避けることがポイントです。
勝てるエコラウンドの立ち回りと、やりがちな失敗
初心者がやりがちなNG行動
エコラウンドでよく見られる失敗例を挙げます。
チームで「エコ」と言っているのに、1人だけ高額武器を購入してしまう
遠距離の撃ち合いばかり挑み、安価な武器の強みを活かせていない
何も考えずにバラバラに前に出て、1vs複数の状況を連発してしまう
「どうせ負けラウンド」と割り切りすぎて、情報収集やキルの価値を軽視してしまう
これらはすべて、「次のラウンド以降を有利にする」というエコラウンドの目的から外れてしまっています。
エコラウンドで意識したい立ち回りのポイント
勝てる、あるいは次ラウンド以降を有利にできるエコラウンドのために、以下の点を意識してください。
近距離戦を作る
ショットガンやシェリフなどが活きる距離で戦うことで、装備差を小さくできます。複数人で合わせる
1人で勝とうとせず、2〜3人で同じ場所をピークし、人数有利でキルを取りに行きます。キルを取ったら武器を回収する
キルした敵のライフルを拾えれば、そのラウンドだけでなく、次のラウンドにも価値が続きます。無理にスパイク・設置を取りに行きすぎない
ときには、スパイクよりも武器の生存・持ち帰りを優先した方が、総合的に得な場合もあります。
上級者が実践しているチェックリスト
上手いプレイヤーは、エコラウンドの前に次のような点を簡単に確認しています。
次ラウンドのクレジット残高は十分か(チーム全員でフルバイできるか)
どのエリアなら近距離戦を作れそうか
誰がイニシエーターとなってエントリーするか
「1〜2キル取れれば十分」と割り切るラインをチーム内で共有しているか
これらを意識するだけでも、エコラウンドで得られるリターンは大きく変わります。
よくある質問(FAQ)
「エコでも毎回ちょっとずつ買ってしまう」のはダメ?
「毎ラウンド、少しずつ武器やスキルを買ってしまう」場合、
一見すると節約しているようでいて、チーム全体ではいつまでもフルバイできない状態に陥りがちです。
あるラウンドは「しっかり買う」
別のラウンドは「きちんと節約する」
とメリハリを付けることが大事です。
完全に何も買わない必要はありませんが、「次ラウンドでフルバイできる最低ライン」を基準に購入量を決めてください。
野良マッチで味方とお金の方針が合わないときは?
野良マッチでは、全員が同じ認識を持っているとは限りません。
可能であれば、試合中に簡単なチャットやピンで意思表示を行いましょう。
「next full buy, eco now?」
「今ラウンド節約して、次フルバイしませんか?」
といったメッセージを送るだけでも意思統一しやすくなります。
それでも合わない場合は、自分だけで無理なフォースバイを繰り返さないことが最低限の自衛策です。
VALORANT以外のゲームでもエコラウンドの考え方は同じ?
CSシリーズや他のタクティカルFPSでも、基本的な考え方はほぼ同じです。
ラウンドごとにお金(経済)がある
強い武器は高額で、一度に全員が揃えるのが理想
一部のラウンドで節約して、重要なラウンドでフルバイする
という構造が共通しているため、「短期的な1ラウンドの勝ち負け」だけでなく、「数ラウンド単位での資金計画」を意識することが大切です。