ページが開かない、読み込みが終わらない――Chromeやスマホで「応答時間が長すぎます」と出ると、不安になりますよね。
原因はひとつとは限らず、ブラウザ・端末・回線・サイト側のどこで詰まっているかを見極めるのが近道です。
本記事では、最短30秒でできる切り分けから、PC版/スマホ版Chromeの基本対処、回線やDNS、ルーターの見直しまでを順番通りにガイドします。
環境によって結果は異なりますが、上から試すだけでムダな手戻りを減らせるはず。焦らず落ち着いて、チェックを進めていきましょう。
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まず切り分け:別ページ・別ブラウザ・別回線・別端末で再現性を確認
Chromeの基本手順:キャッシュ削除 → 拡張機能一時OFF → シークレット確認 → 更新/設定見直し
スマホはシンプルに:再起動 → 回線切替 → キャッシュ中心に削除 → ブロッカー/VPN停止 → OS/アプリ更新
回線側も点検:ルーター再起動、DNS切替、Wi-Fi 5GHz活用、有線比較
サイト側の可能性も考慮:複数環境で同じなら、時間を置く or 公式の告知/問い合わせを確認
『応答時間が長すぎます』とは?—原因の全体像
一定時間内にページ読込みが完了しなかったタイムアウト状態を示すメッセージです。
原因はおおまかに4層:
サイト側(サーバー/混雑/メンテナンス)
回線やDNS(自宅Wi-Fi、モバイル、プロバイダ、DNS設定)
端末(メモリ不足、日時のズレ、OS/アプリの不具合)
ブラウザ(キャッシュ・Cookie・拡張機能・設定)
同じURLでも、回線や端末を変えると表示できることがあります。よって切り分けが最重要です。
「応答時間が長すぎます」の原因チェック
別ページは開ける?
例:
https://www.google.com/やhttps://example.com/開けるなら、回線全体ではなく特定サイト側orブラウザ要因の可能性。
別ブラウザだと開ける?
Edge/Safari/Firefoxなど。
そこだけ開けるなら、Chromeのキャッシュ/拡張/プロファイルの可能性。
別回線で開ける?
Wi-Fi ⇄ 4G/5G テザリング。
回線を替えると開ける場合、DNS/ルーター/プロバイダの可能性。
別端末で再現する?
どの端末でも開けないなら、サイト側の可能性が上がります。
メモ:ここまでで「層」を当てると、以降の作業が半分になります。
【PC版Chrome】「応答時間が長すぎます」の対処法
タブ/Chrome/PCを再起動
タブを閉じる → 新規タブで再アクセス
それでもダメならChromeを終了→再起動
PC自体の再起動も有効なことがあります(メモリ/一時ファイルの整理)
時刻の自動同期を確認
Windows:設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻 → 時刻を自動的に設定
macOS:システム設定 → 一般 → 日付と時刻 → 自動で設定
端末の時刻ズレは通信の失敗要因になることがあります。
キャッシュのみ削除
Chrome:設定 → プライバシーとセキュリティ → 閲覧履歴データの削除
期間:過去1時間(まずは短め)
項目:キャッシュされた画像とファイルにチェック
Cookieはまず外し、状況を見て最小限に。
ログイン状態への影響を抑えつつ、読み込みの壊れを改善できる場合があります。
拡張機能を一時停止
アドレスバーに
chrome://extensions→ 気になる拡張をOFFとくに広告ブロッカー、セキュリティ/フィルタ、VPN/プロキシ系
解消したら原因候補を特定。不要なら削除を検討。
シークレットウィンドウで再現確認
Ctrl+Shift+N(MacはCmd+Shift+N)シークレットで問題が出ない=Cookie/拡張/プロファイルが疑わしい。
Chromeの更新
chrome://settings/help で最新版か確認し更新。
安全なDNS(DNS over HTTPS)設定の切替
設定 → プライバシーとセキュリティ → セキュリティ → 安全なDNS
「使用する」をON/OFF試す
プロバイダ既定 ↔ カスタム(例:ISP/パブリックDNS)を切替
ルート経路の違いで改善する場合があります。
OS側のプロキシ/VPNを一時無効
Windows:設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ/VPN
macOS:システム設定 → ネットワーク → VPN/プロキシ
経路が変わると遅延やブロックが発生する場合があります。
ハードウェアアクセラレーションの切替
設定 → システム → 可能ならハードウェアアクセラレーションを使用する
一度OFFにして再起動 → 挙動変化を見る。
新しいユーザープロファイルでテスト
右上プロフィール → 追加 → 新規プロファイルで同URLにアクセス
既存プロファイル破損や設定の影響を切り分け。
設定のリセット
設定 → リセットとクリーンアップ → 設定を元の既定値に戻す
ブックマーク等は原則残りますが、拡張の再設定が必要になることがあります。
【スマホ版Chrome】「応答時間が長すぎます」の対処法
Android(順番に)
Chrome・端末を再起動(30秒)
モバイルデータ ↔ Wi-Fi 切替(30秒)
Chromeのキャッシュ削除(1分)
設定アプリ → アプリ → Chrome → ストレージ → キャッシュを削除
※「ストレージを削除(データ削除)」はログアウト等の影響が大きいので最後に検討。
Playストアで更新(1分)
Chrome / Android System WebView を最新に。
広告ブロック/VPN/フィルタ系アプリを一時停止(1分)
省データ・省電力・バックグラウンド制限を一時解除(1分)
日付と時刻を自動(30秒)
ネットワーク設定のリセット(最終手段/2分)
設定 → システム → リセットオプション → Wi-Fi、モバイル、Bluetooth をリセット
Wi-Fiパスワード再入力が必要。
iPhone(順番に)
Chrome・iPhoneを再起動(30秒)
モバイルデータ ↔ Wi-Fi 切替(30秒)
Chromeの閲覧データ(キャッシュ中心)削除(1分)
Chrome → … → 設定 → プライバシー → 閲覧データの削除 → 期間は短め
コンテンツブロッカー/VPN/構成プロファイルを一時停止(1分)
低データモード/低電力モードを一時解除(30秒)
iOS/Chromeを最新へ更新(1分)
ネットワーク設定をリセット(最終手段/2分)
設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット → リセット → ネットワーク設定をリセット
回線・DNS・ルーター側の見直し
ルーター再起動(電源OFF→30秒→ON)
混雑時間帯の回避(夜間ピークは遅くなることがあります)
DNSの切替
例:プロバイダ標準 ↔ パブリックDNS(ISP推奨値や主要パブリックDNSを利用)
PC(Windows/Mac)やルーターで設定。
Wi-Fiの電波干渉対策
2.4GHz → 5GHzへ変更、チャンネルの自動化
PCは有線で比較
無線特有の不安定さを切り分けられます。
通信環境の改善効果は住宅・機器により異なります。設定変更前にメモを取り、元に戻せるようにしましょう。
サイト(サーバー)側の可能性と、待つ/問い合わせる判断
特定サイトだけで発生し、別回線・別端末でも再現する場合、サイト側の混雑や障害の可能性があります。
できること:
公式SNS/ステータスページに障害情報がないか確認
時間をおいて再試行(混雑の緩和を待つ)
問い合わせ時は以下を添えると調査が進みやすい
発生日時(例:2025/11/09 20:15頃)
URL(ページ単位)
利用回線(自宅Wi-Fi/キャリア名など)
端末情報(OS/バージョン/ブラウザ)
再現手順(いつ、どの操作で発生したか)
よくある質問
Q1. 「504」と「408」は何が違うの?
A. どちらもタイムアウト関連ですが、504(Gateway Timeout)は中継サーバー側の応答遅延を示すことがあり、408(Request Timeout)はクライアントからのリクエスト完了が遅れた場合を示すことがあります。どちらでも、切り分け順で層を絞るのが近道です。
Q2. セキュリティソフトや拡張機能が原因になる?
A. 通信を検査・フィルタするタイプでは影響することがあります。一時停止 → 解消確認 → 原因候補特定の順で安全に見極めましょう。
Q3. キャッシュ削除で大事なデータは消える?
A. キャッシュだけの削除なら、画像などを再取得するだけで通常はログイン状態への影響は限定的です。Cookieやサイトデータの削除は影響が大きいので段階的に。
Q4. VPNはオンとオフ、どっちが良い?
A. 経路や遅延が変わるため環境次第です。オン/オフを比較し、安定する方を選びましょう。
Q5. 再発しないためのコツは?
A. Chrome/OSはこまめに更新、拡張機能は必要最小限、Wi-Fiは5GHz優先、ルーターは定期再起動やファーム更新を検討すると安定しやすいことがあります。