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お酒を飲まない女性のγ-GTPが高いのはなぜ?原因の見分け方と受診目安、改善の手順

健康診断の結果を見て、「γ-GTPが高い」と書かれているのに、お酒はほとんど飲まない——。それでも肝臓が悪いのではないか、放置すると危険なのではないかと、不安になってしまう方は少なくありません。

実はγ-GTPは、飲酒だけで上がる数値ではありません。脂肪肝や代謝の乱れ、薬やサプリの影響、胆道のトラブル、肝炎など、お酒以外の理由でも上昇する可能性があります。そして大切なのは、γ-GTPだけを見て結論を出すのではなく、AST・ALT・ALP・ビリルビンといった他の検査項目との組み合わせで「原因の方向性」を整理し、必要な検査や受診につなげることです。

この記事では、お酒を飲まない女性でγ-GTPが高くなる主な原因をわかりやすく整理し、健診の判定に沿った受診目安、病院での検査の流れ、今日から無理なく始められる改善策まで、迷わず行動できる形で解説します。読んだあとに「次に何をすればいいか」がはっきりする内容です。

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目次

γ-GTPは何を示す検査か

γ-GTPが上がる仕組みは肝臓だけではない

γ-GTPは、肝臓や胆道(胆汁の通り道)に関係する酵素で、肝胆道系に負担がかかったときに血液検査で上昇しやすい項目です。
特に、胆汁の流れが滞る状態(胆汁うっ滞)や、肝臓が薬や代謝の処理で負担を受ける状況で上がることがあります。

一方で、γ-GTPは「これが高い=この病気」と単独で決められる検査ではありません。だからこそ、次に説明する他の肝胆道系検査(AST/ALT/ALP/ビリルビン)とのセットで考えることが重要になります。

女性で基準値が低めに設定されやすい背景

健診で用いられる基準範囲や判定区分は、実施主体や測定法で多少異なります。ただ、一般に女性は男性に比べて「飲酒量が少ない」「筋肉量が少ない」などの背景もあり、肝機能検査の基準範囲が低めに運用されることが多いです。
そのため、女性では軽い上昇でも「異常」と表示され、不安になりやすい面があります。大切なのは、数値の高さそのものより、上がり方と他項目の組み合わせです。


お酒を飲まない女性でγ-GTPが高い主な原因

ここからは、非飲酒の女性でよく問題になる原因を、頻度・見分け方の観点で整理します。原因は1つとは限らず、複数が重なることもあります。

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が関係するケース

お酒を飲まない人のγ-GTP上昇で、まず疑われやすいのが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)です。生活習慣(体重増加、運動不足、糖質・脂質の過多)と関係し、健診でも重要なテーマとして扱われます。

脂肪肝は「太っている人だけ」のものではありません。体重が標準でも、内臓脂肪が多い、甘い飲み物や間食が多い、睡眠不足が続くなどで起こることがあります。特に女性はライフステージ(妊娠・出産・更年期)で体脂肪のつき方や代謝が変わりやすく、体感として「食べていないのに増える」時期があります。

手がかり

  • ALTがASTより高め(いわゆるALT優位)になりやすい

  • 中性脂肪、血糖、腹囲、BMIなど“代謝系”の項目も悪化しやすい

  • 自覚症状がほぼないことも多い

薬・サプリ・市販薬による薬物性肝障害

「飲酒していないのに上がる」原因として見落とされやすいのが、薬やサプリメントの影響です。処方薬だけでなく、市販の解熱鎮痛薬、総合感冒薬、漢方薬、健康食品でも起こり得ます。

重要なのは、ここで自己判断で薬を中止しないことです。中止が危険な薬もありますし、原因が薬ではない可能性もあります。受診時に「何を、いつから、どのくらい」飲んでいるかを整理して持参し、医師・薬剤師と相談しながら調整するのが安全です。

手がかり

  • ある薬やサプリを始めてから数値が上がった

  • 倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸、かゆみ、発疹などが出た(出ないこともある)

ウイルス性肝炎や自己免疫性肝炎など炎症性の肝疾患

飲酒と関係なく、肝臓の炎症で肝機能検査が異常になることがあります。健診で「肝機能異常」と言われたとき、生活習慣だけで片づけずに、肝炎ウイルス検査や自己免疫の検査が必要になることがあります。

特に自己免疫性肝炎は、健診で偶然見つかることもあり、症状が乏しいケースもあります。早めに消化器内科・肝臓内科で評価を受けることが安心につながります。

胆道トラブル(胆汁うっ滞)のサインとして上がることがある

γ-GTPは胆道系とも関係が深く、胆汁の流れが滞ると上がりやすい項目です。この場合のポイントは、γ-GTP単独ではなく、ALP(アルカリホスファターゼ)やビリルビンと一緒に見て、胆汁うっ滞パターンを疑うことです。

胆道トラブルは、痛みや黄疸など症状が出ることもあれば、軽い異常として見つかることもあります。胆石、炎症、胆汁の流れの異常など、原因は幅広いため、血液検査だけでなく腹部超音波(エコー)など画像検査が有用になります。

代謝の乱れ(糖尿病・脂質異常・高血圧)と一緒に起こる

健診の運用資料でも、γ-GT上昇は飲酒の有無にかかわらず生活習慣病リスクと関連し得る点が示されています。つまり、γ-GTP高値は「肝臓だけ」の問題ではなく、代謝全体の黄色信号として扱うと、対策が立てやすくなります。


γ-GTPだけで判断しないための検査値の見方

ここが、非飲酒女性の不安を大きく減らす重要パートです。γ-GTPは“単独での意味”が限定的なため、次のセットで見ます。

AST・ALTで肝細胞のダメージ方向をみる

ASTとALTは、肝細胞の障害(炎症など)で上がりやすい指標です。

  • AST/ALTがしっかり高い:肝炎など炎症性疾患も含めて評価が必要

  • 軽度上昇:脂肪肝や薬剤影響も含め、経過と背景で判断

ALP・ビリルビンで胆汁うっ滞方向をみる

胆汁の流れが滞ると、ALPやビリルビンが上がりやすくなります。γ-GTPはALPと同じく胆汁うっ滞のマーカーとして扱われることがあり、組み合わせが大切です。

検査値パターン早見表

パターン ありがちな組み合わせ 考え方の方向性 次の一手
肝細胞障害型 AST/ALTが上がる(γ-GTPは同時に上がることも) 肝炎、脂肪肝、薬剤影響など 肝炎ウイルス検査、服薬歴確認、腹部エコー
胆汁うっ滞型 ALP/ビリルビンが上がり、γ-GTPも上がりやすい 胆道トラブル、胆汁うっ滞 腹部エコー、必要により追加画像検査
γ-GTP目立つ型 γ-GTPが相対的に目立つ 生活習慣、薬剤、体質、早期変化など幅広い 背景評価+再検、必要なら受診

※この表は一般的な見方の整理で、最終判断は医療機関で行います。


数値別にみる受診の目安と緊急度

「どのくらいなら受診したほうがいいのか」は、もっとも知りたいポイントです。健診運用の参考資料では、肝機能検査(AST/ALT/γ-GT)の判定区分として、概ね以下の目安が示されています。

健診で示される判定区分の目安(AST/ALT/γ-GT)

区分 AST(U/L) ALT(U/L) γ-GT(U/L) 推奨される対応
基準範囲内の目安 〜30 〜30 〜50 継続して健診受診
保健指導判定の目安 31〜50 31〜50 51〜100 生活習慣の改善+経過確認
受診勧奨判定の目安 51以上 51以上 101以上 健診結果を持参して医療機関へ相談

※実際の基準範囲は施設・測定法で異なるため、あなたの健診結果票の基準値も必ず確認してください。

すぐ受診を考えたい危険サイン

数値の高さに加えて、次の症状がある場合は、早めの受診(状況によっては救急相談)を検討してください。

  • 皮膚や白目が黄色い(黄疸)

  • 尿の色が濃い、便が白っぽい

  • 強い右上腹部痛、吐き気が強い

  • 発熱が続く、強いだるさが急に出た

  • かゆみが強い、発疹が出た(薬剤性の可能性)


病院では何を調べるか:受診先と検査の流れ

受診先は消化器内科・肝臓内科が基本

健診で肝機能異常を指摘された場合、まずは内科でも相談できますが、原因精査が必要なら消化器内科(肝臓内科)がスムーズです。

初診で役立つ持ち物と整理

受診の質を上げるのは「情報」です。次をメモして持参すると、原因の絞り込みが早くなります。

  • 健診結果票(過去分もあれば)

  • 服用中の薬(処方薬・市販薬・サプリ・漢方を含む)

  • 飲酒状況(ほぼゼロでも「週0、月1」など具体的に)

  • 体重の変化、食生活(甘い飲料・間食・夜食)

  • 症状(だるさ、かゆみ、腹痛、黄疸など)

よく行われる検査(血液・画像)

一般に、原因を分けるために次のような検査が組み合わされます。

  • 血液検査:AST、ALT、γ-GT、ALP、ビリルビンなどの肝胆道系

  • 必要に応じて:肝炎ウイルス検査(HBs抗原、HCV抗体など)、自己抗体、免疫関連検査

  • 画像検査:腹部超音波(脂肪肝、胆嚢・胆管、肝臓の形の確認)


原因別に整理する「次の一手」早見表

ここからは「結局、私は何をすればいいの?」を一枚で把握できるように整理します。

主な原因 ありがちな背景 追加で確認したい検査・所見 自分でできること 医療機関での対応
NAFLD(脂肪肝) 体重増、運動不足、間食、糖質多め、睡眠不足 ALT優位、腹部エコーで脂肪肝、代謝系の悪化 食事と運動の立て直し、体重の緩やかな調整 生活指導、必要なら精密検査
薬剤・サプリ影響 新しく飲み始めた薬、複数服用 服薬歴、症状(発疹・かゆみ等) 自己判断で中止せず一覧化 原因薬評価、調整・変更
肝炎(ウイルス/自己免疫など) 自覚症状がないことも 肝炎ウイルス、自己抗体など 早めに受診、放置しない 原因診断と治療方針決定
胆汁うっ滞・胆道 腹痛、黄疸、かゆみ(ない場合も) ALP/ビリルビン上昇、腹部エコー 症状があれば早めに受診 胆道評価、必要により追加画像

今日からできる改善:2〜4週間の生活改善チェックリスト

原因が脂肪肝・代謝寄りの場合、生活改善が有効なケースがあります。ただし大切なのは、完璧を目指さず、続く形で“検査値が動く土台”を作ることです。健診の運用資料でも生活習慣の改善が示されており、無理なく実行できる形に落とし込みます。

まず1週間でやること(難易度が低い順)

  • 甘い飲料(ジュース、加糖ラテ、スポドリ)を「水・お茶」に置き換える

  • 間食を「毎日」から「週2〜3」に減らす(ゼロにしなくてよい)

  • 夕食後の追加の炭水化物(締めの麺・パン)を週の半分だけ控える

  • 1日合計20分の歩行を追加(通勤や買い物で分割可)

  • 睡眠時間を30分増やす工夫(就寝時刻を固定)

2〜4週間で積み上げること

  • 週150分程度の中強度運動を目標にする(早歩き、軽いジョギング等)

  • “主食をゼロ”にせず、量とタイミングを整える(夜遅い主食を減らす)

  • 脂質は「揚げ物頻度」を下げ、たんぱく質と野菜を先に食べる

  • 体重は急に落とさず、緩やかな減少を目標にする(数字より継続)

  • 再検査や次回採血の予定を決めて、行動が宙に浮かないようにする

薬・サプリは「安全な見直し」が基本

薬やサプリが関係していそうでも、自己判断で止めるのは避けましょう。代わりに、次のチェックをします。

  • 何を飲んでいるかを「全部」書き出す(健康食品も含む)

  • いつから、量は、飲み忘れはあるかをメモ

  • 健診前に一時的に増やしたもの(栄養ドリンク等)がないか確認

  • 受診時にそのメモを提示し、医師・薬剤師と相談する


よくある質問

γ-GTPは一時的に上がることもありますか

あります。体調変化、薬の影響、生活リズムの乱れなどで動くことがあります。ただし「一時的かどうか」は結果を見ただけでは分かりません。健診の判定区分や他の検査値、過去の推移を見ながら、必要なら医療機関で確認するのが安全です。

お酒を飲まないなら放置しても大丈夫ですか

飲酒が原因でない場合でも、脂肪肝、薬剤影響、肝炎、胆道の問題などで上昇する可能性があります。特に、健診で受診勧奨相当の高値が出ている場合は、放置せず相談することが推奨されています。

受診前にやってはいけないことはありますか

代表例は次の2つです。

  • 薬を自己判断で中止すること(安全に調整するため医師・薬剤師に相談)

  • 「お酒飲んでいないから平気」と決めつけて受診を遅らせること(原因は多岐)


まとめ:不安を小さくするための最短ルート

お酒を飲まない女性でも、γ-GTPが高いことは起こります。大切なのは、原因を決めつけずに、次の順で整理することです。

  • γ-GTPは単独で判断せず、AST/ALT、ALP、ビリルビンとセットで見る

  • 数値が高い、または症状(黄疸・強い腹痛・発熱等)があれば早めに受診する

  • NAFLD(脂肪肝)や代謝要因が疑わしい場合は、2〜4週間の改善プランで土台を作る

  • 薬・サプリは自己判断で止めず、一覧化して医療機関へ持参する

健診の紙を見て不安が強いときほど、「何をすればよいか」が決まるだけで気持ちは軽くなります。まずは、結果票の数値と基準値を確認し、必要なら消化器内科・肝臓内科で相談してください。


参考にした情報源