Steamでローカル2人プレイや協力プレイをしようとして、コントローラーを2台接続したのに「1Pと2Pの割り当てが意図どおりにならない」「起動のたびに順番が入れ替わる」「2台とも1P扱いになってしまう」といったトラブルは、一定の頻度で発生いたします。原因は単純な接続不良だけではなく、Steam側の入力変換(Steam Input)、ゲーム側のプレイヤー割り当て仕様、入力方式(XInput/DirectInput)、接続形態(USB/Bluetooth/ハブ)などが重なって起きることが多いです。
本記事では、まず「Steamの1Pと2Pは何を基準に決まるのか」を整理し、次に「Steam側で割り当てを変更できる導線(Big Picture、オーバーレイ、Remote Play Together)」を具体的に説明いたします。そのうえで、最も多い症状である「2台とも1Pになる」問題を、原因別に切り分けて直す流れを提示し、最後に「再発を防ぐための運用ルール」まで落とし込みます。
結論だけを急ぐと対処が場当たりになり再発しやすいため、「決まり方 → 変更方法 → 症状別の直し方 → 安定化」の順で理解するのが最短です。
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Steamのコントローラー1Pと2Pは何で決まる
ゲーム側で決まるパターンとSteam側で触れる範囲
Steamでコントローラーを複数接続したときの1P/2Pは、実際には次の2層で決まります。ここを混同すると「Steamで直したつもりなのに直らない」という状態になりやすいです。
1)ゲーム側の仕様で決まる領域
ゲームが「入力デバイスをどうプレイヤーに割り当てるか」をゲーム内で決めているケースです。典型例は以下です。
参加ボタンを押した順にP1/P2が決まる
例:タイトル画面やロビーで「Press Start」等を押した順に割り当てるタイプです。Steam側でコントローラーの順序を変えても、ゲームが「最初に参加したデバイス=P1」として扱うため、結果が変わらないことがあります。ホスト固定でP1が決まる
画面分割協力でも、ゲーム内で「ホスト=P1」を固定し、2P以降は参加者として扱う実装があります。入力方式が混在するとゲームが想定外になる
例:キーボード+コントローラーを想定していないゲームで混在させると、ゲームが「キーボードが常にP1」として扱ったり、入力を統合してしまうことがあります。
この領域は、Steam側で変更してもゲーム側が上書きする場合があるため、ゲーム内設定(ローカルマルチの設定、参加手順、入力デバイス設定)が存在するかを最初に確認すると切り分けが早いです。
2)Steam側(Steam Input・オーバーレイ等)で触れやすい領域
Steam Inputは、接続された多様なコントローラー入力を「ゲームが扱える入力」に変換する仕組みです。これにより、同じコントローラーでもゲームからの見え方が変わることがあります。たとえば、ゲームがネイティブで認識しないコントローラーでもSteam Input経由で操作できる一方、割り当てや認識が「仮想的なコントローラー」に寄ってしまい、ゲーム側のプレイヤー割り当てと噛み合わない場合がございます。
重要なのは、Steam側で触れる余地があるのは「Steamが入力をどう渡すか」「どのコントローラーをどのプレイヤーとして扱うか(UIが用意されている場合)」であり、ゲーム側が独自に割り当てている場合は最終決定権がゲーム側にある、という整理です。
この整理ができると、対処の順番が明確になります。
Steamが2台目を認識していない → Steam側の問題
Steamは2台見えているがゲーム内でおかしい → ゲーム側仕様や入力変換の相性
Remote Play Togetherでだけおかしい → リモートプレイの割り当てUI・参加者設定の問題
接続順とボタン入力順が影響する代表例
ユーザーが体感しやすい「よくある決まり方」は、主に次の2種類です。ただし、これは“原理”ではなく“現象”として理解するのが安全です。
接続順が影響するように見えるケース
USB接続で、先に挿した方がP1になりやすい
Bluetooth接続で、先に接続された方がP1になりやすい
USBハブやドングルを経由した際、OS側の認識順が変わってP1が入れ替わる
この場合、対処としては「P1にしたいコントローラーを先に接続する」が有効に見えますが、環境により再現性が落ちます。特にBluetoothは、接続タイミングや省電力復帰で順番が変わることがあるため、運用面の工夫(後述)が必要です。
ボタン入力順が影響するように見えるケース
ロビーで参加ボタン(Start/Options等)を押した順がP1/P2になる
タイトル画面で最初に入力したデバイスが「メニュー操作担当」になり、そのままP1として固定される
2P参加のために別のボタンが必要だが、押し方が揃っていない
この場合は、Steam側で順番を変えるよりも、ゲーム側の参加手順を揃える方が早いです。特に、メニュー操作をキーボードで行ってしまうと「キーボードがP1として確定」するタイトルもあるため、ゲーム起動後はP1のコントローラーでメニュー操作を開始するという運用が効果的です。
キーボードとコントローラー混在で起きやすいこと
キーボードとコントローラーを混在させる場合、次の3つの落とし穴がございます。
1)ゲームが混在を想定していない
ローカル2人プレイで「P1=キーボード、P2=コントローラー」をできるゲームもありますが、すべてではありません。混在を想定していない場合、入力が統合されてしまい「両方1P」のように見えることがあります。
2)Steam Inputのキーボードエミュレーションが混ざる
Steam Inputの設定で、コントローラーにキーボードキー(WASD、Enter等)を割り当てていると、ゲーム側は「コントローラー入力」ではなく「キーボード入力」として受け取る場合があります。その結果、ゲーム側のプレイヤー割り当てが崩れやすくなります。
3)メニュー操作デバイスの固定
ゲームによっては「最初にメニュー操作をしたデバイス=P1」として固定するものがあります。最初にキーボードで操作すると、2台目のコントローラーを接続してもP1がキーボードに固定され、コントローラー2台での割り当てがうまくいかない場合がございます。
混在を行う場合は、ゲームが対応しているかを確認し、対応していない場合は「コントローラーのみで操作する」「Steam Inputのキーボード割り当てを外す」など、入力系統を揃えるのが安定策です。
Steamで1Pと2Pの割り当てを変更する方法
ここでは、Steam側で割り当てを調整する際に使う導線を、利用シーン別に整理いたします。ポイントは、ローカル(同じPCで遊ぶ)とRemote Play Together(リモートプレイ)で、割り当ての扱いとUIが異なることです。
また、SteamのUIは更新で表示位置が変わることがあるため、本記事では「画面のどこにあるか」だけではなく、「何を探すべきか(目的)」も併記して迷いにくくいたします。
Big Pictureでコントローラーを確認する手順
Big Pictureは、コントローラー関連の設定・検出状態をまとめて確認しやすい導線です。まずはここで「Steamが2台を正しく認識しているか」を確認してください。Steamが2台目を認識できていない状態で、ゲーム側でいくら操作しても改善しないためです。
手順(確認の基本)
Steamクライアントを起動します
Big Pictureモードを開きます(コントローラー操作前提のUIになります)
設定(歯車)からコントローラー関連の項目へ進みます
接続中コントローラー一覧を確認し、2台とも表示されているかを見ます
表示が1台のみの場合、次の切り分けを行います
USBなら:別ポートへ挿し替え、ケーブル交換、ハブを介さず直結
Bluetoothなら:ペアリング解除→再ペアリング、接続順の固定
ワイヤレスドングルなら:別USBポート、干渉の少ない位置へ移動
ここでの判断
2台とも表示される:Steamは認識できているため、次にゲーム側・割り当て順へ進めます
1台しか表示されない:OSまたはSteamが認識できていないため、ゲーム以前の問題です。認識が安定するまで接続方式やポートを見直してください
補足(よくある見落とし)
片方のコントローラーが「同じ受信機(ドングル)に紐づいていない」
充電不足や省電力で接続が切れている
Bluetoothが別デバイス(スマホ等)に接続されている
USBハブの給電不足で一時的に切断される
Big Pictureでの確認は、「割り当て」以前に「認識」を保証するための第一ステップです。
ゲーム起動後にSteamオーバーレイから入れ替える手順
ゲームによっては、Steam側の「順序変更」「コントローラー並べ替え」関連のUIが、ゲーム起動後(オーバーレイ)でしか出ないことがあります。また、ゲーム自体が参加順を採用している場合でも、オーバーレイ経由で「どのコントローラーがどのプレイヤーとして紐づいているか」を確認できるケースがございます。
基本的な流れ
ゲームを起動します
Steamオーバーレイを開きます(キーボードならShift+Tabが一般的です)
オーバーレイ内でコントローラー関連の項目を探します
コントローラー設定、入力、デバイス、プレイヤー割り当て、などの表現で表示される場合があります
「並べ替え」「割り当て」「プレイヤー1/2」等の操作が可能か確認します
可能であれば、P1とP2を意図どおりに入れ替えます
ゲームに戻り、ゲーム内で入力が期待どおりに反映されるか確認します
この手順が効きやすい状況
Steam Inputが有効で、Steam側が入力の取りまとめをしている
ゲーム側が“どのコントローラーが誰か”をSteamの割り当てにある程度追従する
Remote Play Togetherではないが、オーバーレイに入力関連UIが表示されるタイトル
効きにくい状況
ゲームが参加順・ホスト固定で強く決めている
ゲーム内で「プレイヤー割り当て」を独自管理している(Steamの割り当てを参照しない)
入力混在を想定しておらず、入力を統合してしまっている
この場合は、次項の「Remote Play Together」や、次章の「原因別の直し方」に進むと解決が早いです。
Remote Play Togetherでプレイヤー割り当てを変える手順
Remote Play Togetherは「ホストPCでゲームを動かし、参加者は映像と入力を共有する」仕組みのため、ローカルとは別の割り当て概念が入ります。よって、ローカルで安定しているゲームでも、Remote Play Togetherでだけ「ゲストが2Pにならない」「入力がホストに吸い込まれる」といった現象が起こり得ます。
手順(典型例)
ホスト側がゲームを起動します
Steamのフレンド機能からRemote Play Togetherでゲストを招待します
ゲストが参加し、入力デバイスが接続された状態になったら、ホスト側でSteamオーバーレイを開きます
Remote Play Togetherの参加者・入力デバイスが表示される画面を開きます
参加者ごとの入力割り当て(プレイヤー)を確認し、必要に応じて入れ替えます
ゲームに戻り、P1/P2の操作が期待どおりか確認します
注意点(Remote Play Together特有)
ゲスト側がコントローラーを認識していても、Steam上で「その入力が誰に割り当てられているか」が別管理になることがあります
ゲーム内で2P参加操作が必要なタイトルでは、ゲストのコントローラーで参加ボタンを押す必要がある場合があります
音声や映像の遅延がある場合、入力が入っているか判断しづらいため、まずはゲーム内の“入力確認画面”や“設定画面”で入力が取れているかを確認すると安全です
Remote Play Togetherは、ローカルの感覚で操作すると混乱しやすい領域です。割り当て画面で「誰の入力がP1/P2か」を可視化し、意図どおりに並べることが解決の近道です。
Steamで2台とも1Pになる原因と直し方
「2台とも1Pになる」は、見た目は同じでも原因が複数ございます。ここでは、最短で切り分けられるように、まず“優先順位付きの診断”を提示し、そのあとに原因別の詳説を行います。
Steam Inputの設定が影響しているケース
Steam Inputが関係している場合、以下のような現象が起こりやすいです。
2台目の入力が、1台目と同じプレイヤー(P1)に統合される
片方の入力が「キーボード入力」に変換され、ゲームがプレイヤー分離できない
ゲームが“コントローラーID”ではなく“入力ストリーム”として受け取り、P1に集約する
切り分けの手順(推奨)
まずBig Pictureで2台とも認識されているか確認します
ここで1台しか見えないなら、Steam Input以前の問題です
ゲームを起動し、ゲーム内の入力確認(オプションの操作設定等)で、2台とも反応があるか確認します
2台とも反応があるのにプレイヤーが分かれない場合、Steam Inputの影響を疑います
そのゲームに対して、Steam側のコントローラー設定(レイアウト、入力方式)を見直します
可能であれば、Steam Inputの有効/無効で挙動が変わるか確認します
ゲームがネイティブでコントローラーを認識できる場合、Steam Inputを介さない方が安定することがあります
逆に、ゲームが特定コントローラーを認識できない場合はSteam Inputが必要で、その場合は“プレイヤー割り当てUI”を優先して調整するのが現実的です
よくある落とし穴
片方のコントローラーだけ特殊なレイアウト(キーボード割り当て)になっている
ゲーム別設定と全体設定を混同している
コントローラーの種類が異なり、片方だけ変換方式が違う(例:片方がDirectInput系)
Steam Inputは便利ですが、“変換層”である以上、ゲーム側の想定とズレると症状が出ます。まずはゲーム別に切り分け、安定する設定に寄せてください。
DirectInputとXInputの違いで起きるズレ
PCのゲーム入力で頻出するのが、XInputとDirectInputの差です。ユーザー視点では「同じコントローラー」でも、内部的には扱いが異なり、以下のようなズレが起こることがあります。
同じ型番でもモード切替で別デバイス扱いになる
DirectInput系がゲーム側で2P扱いにならない、または順序が不安定
Steam InputがDirectInputをXInput相当に変換し、ゲームからは同一系列に見えるが、割り当てが集約される
対処の方向性
コントローラーにXInputモードがある場合は、XInputに統一する
すでにXInputコントローラーを使っているなら、2台とも同条件(同モード、同接続方式)に揃える
片方がアケコン等でDirectInputのみの場合は、Steam Input経由での変換を前提にし、割り当てUI(オーバーレイやリモートプレイの割り当て)で整える
現実的な割り切り
ゲームによっては「XInput前提」で設計されているものが多く、DirectInput系は安定しにくい場合があります。最短で安定させたい場合、まずXInput相当の入力として揃え、その上で割り当てを調整するのが近道です。
USBハブやBluetoothで順番が不安定なケース
「前回は直ったのに、次回起動でまた入れ替わる」「抜き差しで直るが再発する」という場合、接続の安定性と認識順の問題が疑われます。特に以下の条件は、順番が変わりやすいです。
Bluetoothで2台接続している(復帰や接続タイミングで順序が変わる)
USBハブを介している(給電や認識のタイミングで順序が変わる)
無線ドングルを複数使っている(ポート・干渉・距離で一時切断が起きる)
対処(再現性を上げる方針)
可能なら有線(USB)に寄せる
いつも同じUSBポートに接続する(ポート固定)
ハブを使うなら給電が安定したものにし、同じポートに固定する
Bluetoothは「プレイ直前に接続し直す」「P1→P2の順で接続する」をルール化する
スリープ復帰を挟むと順序が崩れやすい場合があるため、プレイ前にSteamとゲームを起動し直す(特にパーティー前など失敗できない場面)
この領域は設定で完全固定できないこともあるため、最終的には「運用ルール化」が強いです。次章で具体的に提示いたします。
Steamのコントローラー割り当てを安定させるコツ
この章では「直し方」ではなく「再発防止」を目的にします。1回直して終わりではなく、次回も同じ手順で確実に遊べる状態を作ることが重要です。特に、友人や家族と遊ぶ場面では“その場の調整”が負担になりやすいため、事前にルール化しておくと安心です。
起動前の接続ルールを決める
再現性を上げるうえで最も効果が高いのが、起動前のルールです。以下のルールを推奨いたします。
推奨ルール(ローカル2人プレイ)
P1にしたいコントローラーを先に接続する
Steam起動後、ゲーム起動前に2台とも認識を確認する(Big Pictureが確認しやすいです)
ゲーム起動後、P1のコントローラーでメニュー操作を開始する
参加操作が必要なゲームは、P1→P2の順で参加ボタンを押す
キーボード操作を挟まない(挟むならP1確定後)
このルールだけでも、「起動のたびに入れ替わる」「両方1Pになる」の発生率が下がります。
推奨ルール(Remote Play Together)
ホストがゲームを起動する
ゲスト参加後、オーバーレイで割り当てを確認してからゲーム側の2P参加操作を行う
トラブルが出たら、ゲーム内に入る前に割り当て画面へ戻って“誰の入力がどこに入っているか”を再確認する
Remote Play Togetherは“参加者”の概念があるため、ローカルの手癖だけで操作しないことが重要です。
毎回の確認チェックリスト
プレイ直前の確認は、最小限に絞るほど継続しやすいです。以下は「これだけ見れば事故を防げる」チェックリストです。
Steam側でコントローラーが2台とも検出されている(片方が消えていない)
ゲーム開始時、P1のコントローラーでメニューを操作した
参加操作が必要なら、P1→P2の順で参加した
2Pが反応しない場合、抜き差しではなくまず“割り当て確認”に戻った(オーバーレイ、Big Picture、リモートプレイ割り当て)
混在入力をしている場合、Steam Inputのキーボード割り当てが混ざっていないか見直した
このチェックリストにより、原因が「認識」なのか「割り当て」なのか「ゲーム側仕様」なのかを、短時間で判定しやすくなります。
ゲーム別に設定を分けて管理する考え方
Steamのコントローラー周りは「全体設定」と「ゲーム別設定」が絡むため、全ゲームで一律にするほど例外が出やすくなります。安定性を上げる観点では、次の考え方が現実的です。
方針A:ゲームがネイティブで安定して認識するなら、ゲーム側に寄せる
Steam Inputを必要最小限にする(過剰な変換を避ける)
ゲーム内の2人プレイ設定・参加手順を正しく踏む
キーボード混在を避ける
方針B:ゲームがネイティブで認識しない/コントローラーが多種混在なら、Steam Inputに寄せる
Steam Inputで入力方式を統一し、割り当てUIで整える
ゲーム別にレイアウトを整備して、再発時の復旧を簡単にする
リモートプレイでは参加者ごとの割り当てを優先して管理する
要点は「どちらが正しい」ではなく、そのゲームで安定する経路を選び、再現性のある手順として固定することです。ここができると、起動のたびに試行錯誤する時間がほぼ不要になります。
Steamのコントローラー1P2Pに関するよくある質問
1Pをキーボード、2Pをパッドにできる?
可能かどうかはゲーム側の実装に依存いたします。ゲームが「キーボード+コントローラー混在」を正式にサポートしている場合は実現できますが、サポートしていない場合は次のような問題が起こり得ます。
キーボード入力が常にP1として固定され、コントローラー2台での分離ができない
コントローラー側がキーボード入力に変換され、プレイヤー分離が崩れる
入力が統合され、両方が同じキャラクターを動かしているように見える
混在を前提にしたい場合は、まずゲーム内オプションに「プレイヤーごとの入力デバイス」「ローカルマルチの入力設定」があるか確認し、なければ混在が難しい可能性が高いです。安定重視なら、ローカル2人プレイではコントローラーのみで統一するのが無難です。
コントローラーを抜き差ししたら直る?
直る場合はございますが、再現性に欠けることが多いです。抜き差しは、内部的には「認識のし直し」を引き起こし、結果として認識順や割り当てが変わるため、偶然期待どおりになることがあります。しかし、次回起動で戻ることも多く、根本対策にはなりにくいです。
推奨は、抜き差しの前に以下を行うことです。
Big Pictureで2台とも認識されているか確認する
ゲーム起動後ならオーバーレイで割り当て確認に戻る
Remote Play Togetherなら参加者割り当てを見直す
そのうえで「Steamが片方を見失っている」など、認識そのものが崩れている場合に限り、抜き差しや再接続を行う方が、無駄な試行錯誤が減ります。
Steam Deckでも同じ?
考え方(ゲーム側仕様とSteam側導線の切り分け)は同じです。ただし、Steam Deckはコントローラー中心のUIである一方、接続形態(内蔵コントローラー、Bluetooth、USB-Cハブ等)が増えるため、次の点が重要になります。
どの入力デバイスがP1として扱われているか(内蔵か外部か)
外部コントローラーを追加した際に、認識順が変わっていないか
ドックやUSB-Cハブ使用時に給電や認識が不安定になっていないか
Steam Deckでも「まず認識(検出)を確認し、次に割り当てを確認し、最後にゲーム側の参加手順を揃える」という順序で進めると、ローカルでもリモートでも混乱が減ります。
まとめ
Steamのコントローラー1P/2P割り当ては、「接続順だけで決まる」ほど単純ではなく、ゲーム側の割り当て仕様とSteam側の入力変換・割り当て導線が重なって決まります。したがって、最短で直すには以下の順番が有効です。
Steamが2台を認識しているか確認する(Big Pictureで検出確認)
ローカルならゲーム内の参加手順を揃える(P1→P2の順で参加、P1でメニュー操作開始)
ゲーム起動後はオーバーレイで割り当て関連UIを探す(並べ替え・割り当ての確認)
Remote Play Togetherなら参加者ごとの割り当てをオーバーレイで整える
再発するなら接続形態を見直し、起動前ルールを固定する(ポート固定、接続順の固定、混在入力を避ける)
また、Steamや各ゲームはアップデートで仕様やUIが変わる可能性がございます。そのため、画面の位置を丸暗記するよりも、「認識の確認」「割り当ての確認」「参加手順の統一」という軸で切り分けると、今後の変更にも対応しやすくなります。以上の流れに沿って対処すれば、1P/2Pの振り分けは安定し、ローカルでもリモートでもスムーズに2人プレイを開始できるはずです。