Steamで「2人以上でワイワイ遊べるゲーム」を探しているものの、いざ買ってみたら「ローカルだと思ったらオンライン専用だった」「2人プレイのやり方が分からず準備で疲れた」「盛り上がるはずが難しすぎて続かなかった」――このような失敗を経験された方は少なくありません。二人プレイは、ゲームの面白さだけでなく“遊び方の相性”で満足度が大きく変わるため、最初の選び方が何より重要です。
本記事では、Steamで二人プレイできるおすすめゲーム24本を「協力」「対戦」「パーティー」の3系統に分けて厳選し、初めてでも迷わないように整理いたしました。さらに、同じPCで遊ぶローカルマルチ、別PCで遊ぶオンライン、そしてローカル向け作品を遠隔でも楽しめるRemote Play Togetherまで、遊び方の違いと選び方の基準もあわせて解説します。
「今日このあと、すぐに盛り上がれる1本」を見つけたい方も、「カップルや友人と長く遊べる定番」を探している方も、「大人数で集まる日に備えてパーティーゲームを押さえたい」方も、本記事を読み終える頃には、自分たちの環境に合うタイトルがはっきり選べるはずです。購入ミスを防ぐチェックポイントや、二人プレイがうまくいかないときの対処法もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
Steamで二人プレイを始める前に押さえること
Steamの二人プレイは3パターンに分かれる
Steamで「二人プレイ」を探す際、最初に整理すべきは「どの環境で二人以上が同時に遊ぶか」です。二人プレイ対応と書かれていても、実際の遊び方は大きく3パターンに分かれ、ここを取り違えると購入ミスや準備不足につながります。
1)ローカル(同じPC・同じ部屋で遊ぶ)
同一PCでゲームを起動し、コントローラーを2つ接続して同時プレイする方法です。画面が分割されるタイプ(画面分割)と、同じ画面を共有するタイプ(同一画面)があります。
メリット:準備が簡単で、通信品質に左右されにくい
デメリット:コントローラーが必要な場合が多い、画面分割は視認性が下がる場合がある
2)オンライン(別PCで遊ぶ)
プレイヤーそれぞれが自分のPCでゲームを起動し、オンライン上で協力・対戦する方法です。
メリット:遠隔の友人とも遊べる、各自が画面を独占できる
デメリット:全員がゲームを所持する必要がある場合が多い、回線品質に影響される
3)Remote Play Together(ローカルをオンライン化する)
ローカルマルチ対応ゲームを、ホスト側PCからストリーミングし、フレンドがリモート参加できる仕組みです。遠隔でも「ローカルマルチっぽく」遊べるのが強みです。
メリット:ローカル向けゲームでも遠隔で遊べる、購入本数を抑えられる可能性がある
デメリット:操作遅延が出る場合がある、ホストPCの負荷が増える
この3分類を先に決めると、ゲームの選定が一気に楽になります。たとえば「同じ部屋で遊ぶ」ならローカル対応が必須ですし、「遠隔」ならオンライン対応かRemote Play Togetherが候補になります。「二人プレイ対応」という言葉だけで判断せず、必ず対応モードまで確認することが重要です。
Remote Play Togetherでできることと注意点
Remote Play Togetherは、ローカル協力・ローカル対戦に対応したゲームを、遠隔のフレンドと遊ぶための選択肢として非常に便利です。ただし、万能ではありません。便利な反面、事前に理解しておくべきポイントがいくつかあります。
Remote Play Togetherが向いているケース
本来は同じ部屋で遊ぶタイプのゲームを、遠隔の友人と遊びたい
まずは「試しに」二人で遊んでみて、ハマったら各自購入したい
操作精度より、会話しながら進む楽しさが重要なゲームを選びたい
特に、協力パズルやパーティーゲームのように「多少の遅延があっても盛り上がれる」ジャンルは相性が良い傾向があります。逆に、格闘や高速アクションなど一瞬の入力精度が勝敗を分けるジャンルは、遅延の影響が出やすいため注意が必要です。
Remote Play Togetherの注意点(失敗しやすい順)
遅延と画質の問題:回線品質が不安定だと、入力遅延・映像のカクつきが起きやすくなります。
ホスト負荷:ホスト側はゲーム実行に加え、配信処理も同時に行うため、PCスペックが低いと重くなります。
音声トラブル:ゲーム音と通話音が混ざって聞こえにくくなる、出力先が変わるなどの問題が起きることがあります。
対応可否の確認不足:そもそもRemote Play Togetherを前提に書かれた紹介記事は少なく、購入後に気づくケースがあります。
快適にするための実務的な対策(事前にやるほど効く)
可能ならホストは有線LAN、難しければWi-Fiの電波強度を確保する
通話は外部(Discord等)に分け、ゲーム側の音声設定を整理する
格闘や高速FPSより、協力・パーティーを選ぶ
画質設定を欲張らず、安定性を優先する(映像が止まるほうが盛り下がります)
Remote Play Togetherは「ローカルマルチの名作を遠隔で遊べる」という意味で、二人プレイの幅を大きく広げます。一方で、回線やPC性能に影響されやすい機能でもあるため、「ゲーム選び」で補うのが最も確実です。最初の1本は、操作精度より会話と協力が面白い作品を選ぶのが無難です。
2人以上で遊ぶための基本準備
二人以上でワイワイ楽しむためには、ゲームを選ぶ前に「環境」と「想定」を整えることが重要です。ここが整っていないと、ゲーム自体は面白いのに準備で疲れてしまい、体験が台無しになります。
基本準備の全体像
どの遊び方かを決める(ローカル/オンライン/Remote Play Together)
入力デバイスを揃える(コントローラー、キーボード共有の可否)
音声コミュニケーション手段を決める(通話、同室なら不要)
購入前に「対応モード・人数」を確認する
初回は短時間で終わるタイトルを混ぜる(疲れを避ける)
購入前チェックリスト(必ず一度は目を通すべき項目)
ローカル協力なのか、オンライン協力なのかが明確
2人専用か、2人以上対応かが明確
最大人数(2、4、8など)を把握している
コントローラーが必要か、キーボード共有で良いかが分かっている
Remote Play Together前提なら、ホスト側の回線とPC負荷を想定できている
初心者がいる場合、操作が複雑すぎないかを考慮した
初回プレイで盛り下がりを防ぐコツ
“長時間の大作”を最初から選ばず、30分〜1時間で区切りが付く作品を選ぶ
連携が必要なゲームでも、初回は「遊び方が分かる」までをゴールにする
いきなり高難度に挑まず、慣れるまでは難易度を落とす
二人プレイは、ゲームの面白さだけでは成立しません。二人で「同じ目的を共有し、同じ時間を楽しく過ごす」ことが本質です。そのため、初回の準備は丁寧に、しかし手間をかけすぎず、まずは成功体験を作ることが重要です。
Steamの二人プレイおすすめゲーム24選
協力でワイワイ盛り上がる8選
協力ゲームがワイワイ盛り上がる理由は明確です。「相談」「役割分担」「成功と失敗の共有」が生まれやすく、自然に会話が増えるからです。ここでは、二人以上で盛り上がりやすい協力タイトルを8本に絞り、特徴と向いている人をあわせて整理します。
1)It Takes Two
二人専用の協力アクションとして非常に有名です。ステージごとにゲーム性が変わり、飽きにくい構成が強みです。片方が得意で片方が苦手でも、役割が入れ替わるため、どちらかだけがずっと優位になりにくい設計です。
向く人:二人で「物語」も「ギミック」も楽しみたい
注意点:操作が場面により変わるため、初心者は最初だけ慣れが必要です
2)A Way Out
こちらも二人専用で、協力が前提です。会話して分担する場面が多く、二人で進めている実感が強い作品です。
向く人:協力の一体感を重視したい
注意点:好みが分かれるテーマの場合があるため、雰囲気を事前に確認すると安心です
3)Overcooked! 2
「ワイワイ」の象徴のような協力ゲームです。短いラウンドで盛り上がりやすく、成功しても失敗しても笑いが起きやすいのが特徴です。
向く人:テンポ良く笑って盛り上がりたい
注意点:真剣になりすぎると指示が強くなりがちなので、最初に「失敗も楽しむ」合意があると良いです
4)Deep Rock Galactic
協力FPSですが、単なる撃ち合いではなく、採掘・探索・回収など作業が混ざるため、会話が生まれやすいタイプです。
向く人:協力で作業しつつ戦いたい
注意点:FPSが苦手な人には難しく感じる場合があります
5)Risk of Rain 2
ローグライト要素があり、毎回展開が変わります。繰り返し遊びやすく、二人以上だと混戦が楽しくなります。
向く人:何度も遊べる協力ゲームが欲しい
注意点:慣れるまで難易度が高く感じる場合があります
6)Terraria
探索・建築・戦闘を全部楽しめる自由度の高さが魅力です。二人以上だと役割分担が自然に生まれ、「資源係」「拠点係」など会話が増えます。
向く人:長く遊べる協力ゲームが欲しい
注意点:自由度が高い分、最初に目標を決めないと迷いやすいです
7)Stardew Valley
穏やかな協力体験が欲しい場合に向きます。戦闘中心ではなく、生活の共有が主軸なので、ゲームが得意でない人でも参加しやすい傾向があります。
向く人:落ち着いて一緒に遊びたい
注意点:刺激より「継続」が楽しさになるため、短期で飽きるタイプには不向きです
8)Portal 2
協力パズルは「相談」がそのまま面白さになります。詰まったときも会話で進展するため、二人プレイに向いています。
向く人:会話しながら頭を使うゲームが好き
注意点:パズルが苦手だと詰まりやすいので、途中で休憩を入れると良いです
協力8選の選び分けの目安
とにかく笑いたい:Overcooked! 2
二人専用で濃い体験:It Takes Two、A Way Out
長く遊びたい:Terraria、Stardew Valley
相談しながら進めたい:Portal 2
戦いも欲しい:Deep Rock Galactic、Risk of Rain 2
対戦で盛り上がる8選
対戦は「盛り上がる」と同時に「気まずくなる」リスクもあります。対戦を楽しくするコツは、実力差があっても笑える設計のゲームを選ぶこと、そして対戦だけで固めず、協力も混ぜることです。ここでは「ワイワイ」を最優先にした対戦8選を紹介します。
1)Pummel Party
ミニゲーム対戦で盛り上がるタイプです。運要素が混ざり、実力差があっても荒れるので笑いが生まれやすいです。
向く人:大人数でも二人でも、軽く盛り上がりたい
2)Gang Beasts
操作に癖はありますが、わちゃわちゃした物理挙動がそのまま面白さになります。負けても笑える対戦の代表格です。
向く人:真剣勝負より、笑い優先
3)Ultimate Chicken Horse
「自分で罠を置き、相手が通れないコースを作る」タイプで、発想勝負が楽しい作品です。
向く人:遊びながら上達したい、創意工夫が好き
4)Wormsシリーズ
ターン制のため焦らず遊べます。運と戦略が混ざり、見ているだけでも盛り上がります。
向く人:アクションが苦手でも対戦したい
5)Nidhogg 2
短時間決着で、何度も回せる対戦です。読み合いと反応が必要ですが、試合が短いので疲れにくいです。
向く人:テンポ良い一騎打ちが好き
6)Rivals of Aether
対戦アクションとしてしっかり作られており、やり込みたい人向けです。
向く人:対戦ゲームが好き、練習して強くなりたい
注意点:実力差が出やすいので、初心者同士か、ハンデルールを決めると良いです
7)Stick Fight: The Game
操作が簡単で、短時間で盛り上がります。
向く人:説明なしで始めたい
8)SpeedRunners
妨害し合うレースで、追い抜きの瞬間が盛り上がります。
向く人:競争と妨害で盛り上がりたい
対戦を“楽しいまま”終えるための合意
連敗した側が不満を溜めないように、数試合でゲームを切り替える
真剣勝負の対戦は、協力ゲームの後に短時間だけ挟む
実力差がある場合は、運要素の強い作品を優先する
パーティーで大人数でも遊べる8選
二人だけで遊ぶ日もあれば、三人以上で集まる日もあります。パーティー枠は「人が増えるほど面白い」設計のものが多く、二人で遊ぶ場合でも“観戦しながら笑える”“短時間で回せる”という利点があります。
1)Among Us
推理と会話が中心で、メンバーの相性がそのまま面白さになります。
向く人:会話が好き、駆け引きが好き
2)Jackbox Party Pack(各作品)
スマホ参加型が多く、ゲームに慣れていない人も巻き込みやすいのが最大の強みです。
向く人:普段ゲームをしない人も混ぜたい
3)PICO PARK
協力パズルですが、人数が増えるほどカオスになり、ワイワイ感が上がります。
向く人:協力でわちゃわちゃしたい
4)Human: Fall Flat
物理挙動が面白く、失敗が笑いになります。
向く人:説明が少なくても楽しめるゲームが欲しい
5)Lethal Company
協力ホラー寄りで、通話があると盛り上がります。怖さも笑いに変換できるメンバーだと特に相性が良いです。
向く人:VCで盛り上がりたい
6)Valheim
サバイバル建築で、目的を共有しやすいのが魅力です。
向く人:仲間内で長期的に遊びたい
7)Don’t Starve Together
生存を目指して協力するため、会話が増えます。
向く人:相談しながら生き延びるのが好き
8)Left 4 Dead 2
分かりやすい協力ゾンビで、複数人で遊ぶと一体感が出ます。
向く人:シンプルな協力アクションが欲しい
24本の比較表(カテゴリ別に一目で確認)
以下は、前提として「ワイワイ適性」と「初心者適性」を重視した比較です。環境(ローカル/オンライン等)はタイトルごとに差があるため、購入時はストア表記の確認も行ってください。
| カテゴリ | タイトル | ざっくり特徴 | ワイワイ度 | 初心者適性 |
|---|---|---|---|---|
| 協力 | It Takes Two | 2人専用・協力必須 | 高 | 中 |
| 協力 | A Way Out | 2人専用・役割分担 | 高 | 中 |
| 協力 | Overcooked! 2 | 連携が爆発する | 最高 | 高 |
| 協力 | Deep Rock Galactic | 協力FPS | 高 | 中 |
| 協力 | Risk of Rain 2 | 周回型協力 | 高 | 中 |
| 協力 | Terraria | 探索・建築・戦闘 | 高 | 中 |
| 協力 | Stardew Valley | 生活系・長く遊べる | 中 | 高 |
| 協力 | Portal 2 | 協力パズル | 中 | 高 |
| 対戦 | Pummel Party | ミニゲーム対戦 | 最高 | 高 |
| 対戦 | Gang Beasts | 物理わちゃわちゃ | 高 | 高 |
| 対戦 | Ultimate Chicken Horse | 罠設置レース | 高 | 中 |
| 対戦 | Worms | ターン制対戦 | 高 | 高 |
| 対戦 | Nidhogg 2 | 短時間決着 | 中 | 中 |
| 対戦 | Rivals of Aether | 対戦アクション | 中 | 低 |
| 対戦 | Stick Fight | シンプル対戦 | 高 | 高 |
| 対戦 | SpeedRunners | 妨害レース | 高 | 中 |
| パーティー | Among Us | 推理・会話 | 最高 | 高 |
| パーティー | Jackbox | スマホ参加で簡単 | 最高 | 最高 |
| パーティー | PICO PARK | 協力パズル | 高 | 高 |
| パーティー | Human: Fall Flat | 物理ギミック | 高 | 高 |
| パーティー | Lethal Company | 協力ホラー・VC前提 | 高 | 中 |
| パーティー | Valheim | サバイバル建築 | 高 | 中 |
| パーティー | Don’t Starve Together | 協力サバイバル | 高 | 中 |
| パーティー | Left 4 Dead 2 | 協力ゾンビ | 高 | 高 |
Steamの二人プレイゲームの選び方
盛り上がりやすいジャンルと避けたい落とし穴
ワイワイ楽しむことを目的にする場合、盛り上がりやすいジャンルには共通点があります。
盛り上がりやすいジャンルの共通点
役割分担が自然に生まれる(料理、運搬、修理、探索など)
失敗が笑いになる(物理挙動、ドタバタ、ハプニング)
1プレイが短い、または途中で区切れる(疲れにくい)
片方の上手さだけで完結しない(会話が必要になる)
一方で、避けたい落とし穴も明確です。
避けたい落とし穴
「二人プレイ対応」と書かれているが、実はオンライン専用で同じPCでは遊べない
最大人数が多いゲームを、二人でも同じ楽しさだと誤解する(実際は人数前提の設計もあります)
難易度が高い協力ゲームを、初回から選んで疲れる
対戦だけを続けて、片方が不満を溜める
ゲーム選びで迷った場合は、最初に「失敗が笑いになるか」を基準にしてください。二人プレイは、二人の雰囲気がそのまま満足度に直結するため、ゲーム側が“空気を明るく保つ設計”だと成功率が上がります。
初心者ペアに向く条件
初心者ペアがつまずくポイントは、ゲームの腕前よりも「理解の負荷」と「操作の負荷」です。つまり、複雑なルールや多ボタン操作が要求されると、それだけで会話が減り、ワイワイ感が薄れます。
初心者に向く条件
操作が直感的で、覚えるボタンが少ない
失敗原因が分かりやすく、すぐに再挑戦できる
目標が明確で、次に何をすれば良いか迷いにくい
片方がフォローしやすい(助ける余地がある)
初心者でも盛り上がりやすい進め方
まずは「遊び方を理解する」ことだけを目標にする
いきなり高難度にせず、最初は難易度を落とす
うまくいかないときは、責めずに役割を変える(指示役と実行役を入れ替える)
協力ゲームは特に、勝ち負けより「成功体験の共有」が重要です。成功体験が一度でも作れれば、その後は多少難しいゲームでも挑戦しやすくなります。
価格とセールで失敗しない考え方
Steamはセールが多いため、価格で迷う方も多いはずです。ただし、二人プレイは「体験の質」が重要ですので、単純に安いものを探すと失敗する場合があります。
おすすめの買い方(満足度が上がりやすい順)
1本目:定番の鉄板を優先(失敗しにくい)
2本目:好みが分かった後、ジャンルを広げる
3本目以降:セールで「試す枠」を増やす
価格で失敗しないための観点
遊ぶ頻度:週1以上遊ぶなら、多少高くても満足度が上回りやすい
一回あたりのプレイ時間:短時間で回せるゲームは、結果的に登場回数が増えます
メンバーの固定度:大人数用は、メンバーが揃う日が読める場合に買うほうが無駄が出ません
セールを活用する場合は、まず「定番の1本」で成功体験を作り、その後にセール枠を増やすのが合理的です。二人プレイは“最初の一回”で印象が決まりやすいため、初回を軽視しないことが重要です。
Steamで二人プレイができない時の対処
ローカルで認識しない場合の確認
ローカルで二人プレイができないトラブルは、ほとんどが「入力デバイス周り」で起きます。焦って再インストールする前に、次の順番で切り分けると解決が早くなります。
切り分け手順(上から順に確認)
OS側で認識しているか:Windowsのデバイスやゲームコントローラーの画面で反応があるか
Steam側の入力設定:Steam入力が有効か、コントローラーが認識されているか
ゲーム内の参加方法:2P参加に特定ボタン(例:Startで参加)が必要なゲームがある
入力の取り合い:キーボードとコントローラーの割当が被っていないか
画面分割の設定:設定で画面分割をオンにする必要がある場合がある
よくある原因
コントローラーが1台しか認識されていない
ゲーム内で2P参加操作をしていない
Steam入力の設定が影響して、ゲーム側が正しく受け取れない
この手のトラブルは、原因が分かればすぐ解決することが多いです。逆に、原因が分からないまま設定を触り続けると、状態が複雑になります。必ず「OS→Steam→ゲーム」の順で確認してください。
Remote Play Togetherでラグがきつい場合の切り分け
Remote Play Togetherでラグがきつい場合は、ゲームの問題ではなく「回線」「ホスト負荷」「設定」のどれかであることがほとんどです。
症状別の切り分け
映像がカクつく:回線帯域不足、Wi-Fi不安定、同時通信が多い
入力が遅れる:回線遅延、ホスト負荷が高い、描画が重いゲーム設定
音が途切れる:出力デバイスの切替、通話との競合、回線の瞬断
対策の優先順位
有線LAN、または電波強度の高いWi-Fiに移動する
同時に大容量ダウンロードや動画視聴をしない
ゲーム側の画質・負荷設定を下げる
高速反応が必要なゲームを避ける(協力パズル・パーティーに寄せる)
通話を外部に分けて、音声周りを整理する
「ラグがあるから無理」と判断する前に、まずはゲーム選びを変えるだけで快適になるケースも多いです。Remote Play Togetherは、作品選定と環境整備で満足度が大きく変わります。
招待できない・音声が聞こえない時の確認
招待や音声の問題は、原因が複数にまたがりやすいのが特徴です。次のチェックを上から順に潰すと、解決に近づきます。
招待できない場合
Steamフレンドになっているか
オーバーレイが無効になっていないか
フレンド側が「招待を受けられる状態」か(多重起動、別ゲーム中など)
ルームが満員になっていないか(人数上限)
音声が聞こえない場合
OS側の出力デバイスが意図したものか(ヘッドセット、スピーカー)
ゲーム側の音量がミュートになっていないか
通話アプリ側がゲーム音を抑制していないか
共有音声の設定が影響していないか
おすすめの運用
ゲーム音はゲーム、通話は通話で分ける(Discord等)
初回はテストとして、簡単なゲームで招待・音声の流れだけ確認する
トラブルが続く場合、いったんローカル対応ゲームを同室で遊び「成功体験」を作る
Steamで二人プレイをもっと楽しむコツ
役割分担があるゲームを選ぶ
ワイワイ感を最大化する最も確実な方法は、役割分担が自然に生まれるゲームを選ぶことです。役割分担があると、会話が「雑談」ではなく「連携」に変わり、集中と笑いが同時に起きます。
役割分担が強いと盛り上がる理由
指示・相談が必要になり、会話が途切れにくい
片方だけが上手い状態でも、もう片方が貢献しやすい
成功したときの達成感が二人の共同作業になる
たとえば料理系なら「切る」「運ぶ」「盛り付け」、探索系なら「資源」「拠点」「戦闘」など、分担が自然に生まれます。二人の性格に合わせて役割を変えるだけでも、同じゲームが新鮮に感じられます。
1回30分で終わるゲームを混ぜる
二人プレイは、楽しさの密度が高い分、疲労も溜まりやすい傾向があります。特に、協力ゲームは集中が必要になりやすく、長時間続けると無言になりがちです。そこで有効なのが「短時間で終わるゲーム」を間に挟む運用です。
おすすめの組み合わせ例
協力(45〜60分)→ パーティー(20〜30分)→ 協力(45〜60分)
対戦(15分×数試合)→ 協力(60分)→ 対戦(15分×数試合)
短時間ゲームは、気分転換とリセットになります。連携で疲れた頭を一度ほぐし、再び協力に戻ると、会話の質が回復しやすくなります。
遊んだ後に次を選ぶための基準を作る
二人プレイを継続的に楽しむうえで重要なのは、「次に何を遊ぶか」を迷わない仕組みです。毎回ゼロから探すと、準備が面倒になって自然と遊ぶ回数が減ります。そこで、遊んだ後に最低限の基準を作っておくのが有効です。
プレイ後に決める3つの基準
楽しかった軸:協力/対戦/パーティーのどれが良かったか
ちょうど良かった軸:難易度(簡単/普通/難しい)
合っていた軸:プレイ時間(短い/中/長い)
この3つが分かると、次に探す際の条件が明確になります。たとえば「協力が楽しかった」「難易度は普通」「短時間が良い」と分かれば、次は協力パズルや短ラウンドの協力ゲームが候補になります。こうした基準は、実際に遊んだ経験に基づくため、ネットの評判より信頼できます。
よくある質問
Steamで1本買えば2人で遊べますか
ケースによります。基本的にオンライン協力の場合は各自が所持する必要があることが多い一方、ローカル協力対応ゲームを同じPCで遊ぶ場合は1本で成立します。また、Remote Play Togetherを利用できる場合は、ホストが起動してフレンドを招待する形で遊べることがあります。
ただし、すべてのゲームで同じ条件が成立するわけではありません。二人で遊ぶ前提なら、購入時点で「ローカル協力」「オンライン協力」「Remote Play Together」のいずれに該当するかを確認し、想定と一致しているかを必ずチェックしてください。
オンライン協力とローカル協力の違いは何ですか
違いは「プレイヤーのいる場所」と「画面・入力の持ち方」です。
ローカル協力:同じPCで同時プレイし、画面を共有することが多い
オンライン協力:別々のPCで参加し、各自が自分の画面を持つ
ローカル協力は準備が簡単な反面、画面分割による見づらさや、入力デバイスの確保が課題になります。オンライン協力は快適に遊べる反面、全員が環境とゲームを用意する必要がある場合が多いです。どちらが良いかは、遊ぶ相手と状況で変わります。
コントローラーは何個必要ですか
ローカル協力を想定するなら、原則として人数分あると安心です。ただし、ゲームによっては以下のように運用が変わります。
キーボード共有に対応している:コントローラーが不要な場合がある
1人がキーボード、1人がコントローラー:混在で成立する場合がある
画面分割前提:コントローラー2台が必要なことが多い
購入前に「必要入力デバイス」の表記や、ユーザーレビューでの報告を確認しておくと失敗しにくいです。
二人プレイでも日本語で遊べますか
タイトルにより異なります。特にストーリー要素が強いゲームは日本語対応の有無が体験の質に直結します。ストアページの対応言語に日本語があるかを確認し、二人でストーリーや指示を共有する必要があるゲームほど、日本語対応を優先するのがおすすめです。
2人専用ゲームと2人以上対応の違いは何ですか
2人専用は「二人で遊ぶこと自体」が設計の中心になっているため、役割分担や協力ギミックが濃く、二人プレイの満足度が高いことが多いです。
一方、2人以上対応は二人でも遊べますが、本来は3人以上で賑やかさが増す設計の作品もあります。
二人での濃い協力体験を求めるなら2人専用、状況に応じて人数を増やしたいなら2人以上対応、という整理をしておくと選びやすくなります。
まとめ
Steamの二人プレイで最も大切なのは、最初に「ローカル」「オンライン」「Remote Play Together」のどれで遊ぶかを決め、購入前に対応モードと人数条件を確認することです。ここさえ押さえれば、二人以上でワイワイ盛り上がれる確率が大きく上がります。
本記事で紹介した24本は、協力・対戦・パーティーの3系統で整理しています。まずは次のように選ぶと失敗しにくいです。
まず一度で盛り上げたい:Overcooked! 2 / Human: Fall Flat / Pummel Party
二人で濃い協力を楽しみたい:It Takes Two / A Way Out / Portal 2
人が集まる日に備えたい:Among Us / Jackbox / PICO PARK
二人プレイは、ゲームそのものだけでなく、二人の状況や相性で楽しさが大きく変わります。最初は「短時間で笑える」「失敗が面白い」タイトルから入り、成功体験を作ったうえで、長く遊べる協力や本格対戦へ広げていくのが最も安定します。以上を踏まえ、ぜひご自身の環境に合う一本から始めてください。