Discordの通話音声(VC)を録音したいのに、「iPhoneだと相手の声が入らない」「Androidの設定が見つからない」「Macは何をどう繋げば録れるのか分からない」と手が止まってしまう方は少なくありません。さらに、録れたと思っても再生したら自分の声だけだったり、途中で途切れていたりすると、時間も内容も取り返せなくなります。
本記事では、Mac・iPhone・Androidなど端末別に“まず成功させる”録音手順を整理し、OBSやCraig Botといった定番手段を目的別に選べるようにまとめました。スマホだけで録れるケースと、仕様上うまくいかないケースを最初に切り分け、相手の声が入らないときの具体的な回避策まで丁寧に解説します。
「今すぐ録りたい」「失敗したくない」「あとで編集して使いたい」――どの目的でも迷わないよう、テスト方法、保存・共有時の注意点、よくあるトラブルの直し方まで一気通貫でご案内します。読み終える頃には、ご自身の環境に合った最短ルートが分かり、次の通話から自信を持って録音を始められるはずです。
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Discordの通話録音の前に知るべきポイント
Discordに通話録音機能がない理由と現実的な選択肢
Discordは「ボイスチャンネルで会話する」ことに最適化されたコミュニケーションサービスですが、一般的にアプリ標準の「通話を録音して保存する」機能は用意されていません。そのため、VCを録音したい場合は、Discordの外側(端末や外部ツール)で録音を実現する必要があります。
ここで重要なのは、録音の仕組みを「どの音をどこで拾うか」で整理することです。通話音声は大きく分けて次の2種類に分かれます。
自分の声(マイク入力):マイクから端末に入ってくる音
相手の声(端末の出力音):Discordが再生しているスピーカー/イヤホンの音
録音がうまくいかない典型例は、「自分の声(マイク)は録れているが、相手の声(出力)が録れていない」「その逆」など、入力と出力のどちらか一方だけが録音対象になっているケースです。したがって、まずは録音方法を次の3系統に分けて考えると迷いにくくなります。
端末の画面収録・録画機能で録る(スマホ・PC)
画面と音声を同時に残しやすい
端末やOS、アプリ仕様の影響を受けやすい(特にスマホ)
PCソフトで録る(OBSなど)
入力(マイク)と出力(デスクトップ音声)を管理しやすい
テストや確認がしやすく、再現性が高い
Botで録る(Craigなど)
サーバー側の仕組みで録るため、端末依存の制限を回避しやすい
参加者別トラックなど、編集に強い運用が可能
「スマホで今すぐ録りたい」というニーズは非常に多い一方、安定して成功させたい場合は、最終的にPCまたはBotに寄せたほうが失敗が減ります。したがって本記事では、スマホ単体の手順を示しつつも、録れない場合の逃げ道(代替策)を必ず提示する方針で解説いたします。
無断録音を避けるための同意と注意点
通話音声の録音は便利ですが、扱いを誤ると信頼関係の破綻やトラブルに直結します。特に、録音データを他者に共有したり、配信・動画に使ったりする場合、録音時点の合意だけでなく「利用目的・共有範囲」の合意が必要になります。
最低限押さえるべきポイントは次の3点です。
録音する前に、参加者へ明確に伝える
共有や公開の可能性があるなら、その範囲も先に伝える
録音データの保存期間・削除方針を決めておく
すぐ使える同意テンプレは、短く、断定せず、拒否の選択肢を必ず残す形が安全です。
同意テンプレ(録音だけ)
「この通話、あとで振り返るために録音してもよいでしょうか。問題があれば録音しません。」
同意テンプレ(共有の可能性あり)
「通話内容をあとで編集して一部共有する可能性があります。共有がNGの方は教えてください。録音自体も不要なら止めます。」
また、録音データには音声以外の情報(ユーザー名、サーバー名、通知音、画面上の個人情報など)が含まれる可能性があります。画面収録の場合は特に、通知表示やDM、別アプリのポップアップが映り込むことがあるため、録音前に通知設定や画面表示の整理を行ってください。
目的別に選ぶ録音方法早見表
録音方法は「できる/できない」で判断すると失敗します。目的別に「最短で成功する方法」を選ぶのがポイントです。以下の早見表で、ご自身の目的に最も近いものを選んでください。
| 目的 | まずおすすめ | 向いている端末 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 画面+通話音声をまとめて残す | OBS / 画面収録 | PC / iPhone / Android | 手順が分かりやすい、確認もしやすい | スマホは相手音声が入らない場合あり |
| 音声だけを綺麗に残す | OBS(音声のみ)/ Audacity | PC / Mac | 音声ファイル中心で扱いやすい | 取り込み設定が必要になることがある |
| 参加者別に編集したい | Craig Bot | Discordサーバー | 個別トラックで編集しやすい | Bot導入権限・運用が必要 |
| スマホだけで完結 | 端末の画面録画 | iPhone / Android | とにかく早く試せる | 仕様制限で成功しないケースがある |
| 失敗したくない(確実性重視) | PC(OBS)またはCraig | PC / サーバー | 再現性が高い | 最初に環境準備が必要 |
録音前チェックリスト(必須)
参加者に録音の同意を取った
共有や公開の可能性がある場合、範囲まで同意を取った
30秒のテスト録音(またはテスト録画)を実施する段取りにした
保存先(容量)を確認した
イヤホン/ヘッドセットを用意した(エコー対策)
通知や個人情報が画面に出ないようにした(画面収録の場合)
このチェックリストを最初に押さえるだけで、「録音はできたが使えない」「あとで揉めた」という事態を大幅に減らせます。
Discordの通話録音をPCで行う方法
OBSでDiscord通話を録音する手順
PCで安定して録音したい場合、最初に選ぶべき定番がOBSです。OBSは録画ソフトとして知られていますが、音声管理がしやすく、結果的に「VC録音の失敗が少ない」点が大きな利点です。ここでは「最短で成功する」ための手順を、確認ポイント込みで解説いたします。
手順(音声を確実に入れる)
Discordを起動し、通話(VC)に参加します。
まず「相手の声が聞こえる」「自分のマイクが入っている(反応している)」状態を作ります。OBSを起動し、音声設定を確認します。
重要なのは、OBSが次の2つを拾える状態にすることです。マイク(自分の声)
デスクトップ音声(相手の声が流れる出力)
OBSで音声メーターの動作を必ず確認します。
マイク側メーター:自分が話したときに動くか
デスクトップ音声側メーター:相手が話したときに動くか
(画面も録る場合)画面キャプチャを追加します。
画面全体:画面キャプチャ
Discordだけ:ウィンドウキャプチャ
目的が「通話音声」中心なら、画面は最小限でも問題ありません。
30秒テスト録画を実施し、再生して確認します。
ここが最重要です。テストをせず本番に入ると、失敗が確定しても気づけません。問題がなければ本番開始します。
成功率を上げるコツ
「自分の声」と「相手の声」を別々に確認する
「録れているっぽい」ではなく、テスト再生で双方が明確に聞こえることを確認してください。Discord側の出力デバイスを固定する
通話中にBluetoothイヤホンへ切り替えたり、USBヘッドセットの抜き差しをすると、録音対象がずれることがあります。音量バランスを整える
相手の声が小さすぎると、録音はできても聞き取りづらくなります。Discordのユーザー別音量、またはOBS側のミキサーで調整し、歪まない範囲で上げるのが基本です。
よくある落とし穴
デスクトップ音声が無効で、相手の声が入っていない
マイク入力が別デバイスになっており、自分の声が入っていない
録音できているが音が割れている(入力が大きすぎる)
このような場合でも、テストで気づければ修正可能です。必ず「テスト → 本番」を徹底してください。
Audacityで音声のみを録音する考え方
音声だけ残せれば十分、という場合はAudacityなどの音声録音ツールも選択肢になります。ただし、ここで多くの方がつまずくのが「相手の声(出力音)をどう取り込むか」という点です。
Audacityは「入力を録音する」ことが基本であり、相手の声は通常「出力」として再生されています。つまり、相手の声を録音するには、PC側で「出力を入力として扱える状態」を作る必要が出てきます。
Windows:ステレオミキサーが使える環境なら比較的簡単
Mac:仮想オーディオ(後述のBlackHoleなど)が必要になることが多い
初心者の方は、最初からAudacityにこだわるより、OBSで音声のみ録画(録画設定で画面キャプチャを入れない運用)にしてしまったほうが成功しやすいです。後から必要に応じて音声抽出する方法でも十分に運用できます。
Craig Botで参加者別トラックを作る方法
「通話を録音したい」だけでなく、「編集して聞きやすくしたい」「参加者ごとに音量を整えたい」「一人の声だけ切り出したい」といった目的がある場合、Craig Botは非常に強力です。
Craigの価値は、単に録音できることではなく、参加者別トラックで扱える点にあります。これにより次のような編集が可能になります。
Aさんの声だけ小さい → Aさんのトラックだけ音量を上げる
ある部分の言い間違いを消したい → 該当者のトラックだけを調整する
ノイズが入った人だけノイズ処理する
導入・運用の基本イメージ
Botをサーバーへ招待する(権限が必要です)
録音するボイスチャンネルにBotを参加させる
コマンド等で録音開始
通話終了後に録音停止
出力された音声データ(またはダウンロードリンク)を取得
必要に応じて編集・保存
Craig運用で注意する点
サーバー内のルール(録音可否)を明確にする
Botでの録音は「気づかれにくい」と感じる方もいますが、それは運用上の大きなリスクです。必ず録音の事前周知を徹底してください。録音データの保管と共有のルールを決める
共有が不要なケースでも、保存期限を決めておくと安全です。
スマホ単体での録音が不安定な場合、Craigは「端末制限を回避して確実に録る」という意味でも優先度が高い手段です。
Discordの通話録音をMacで行う方法
MacでOBS録音を安定させる基本設定
MacでもOBSを用いた録音は有力な方法です。ただしMacは、音声の取り回しがWindowsより一筋縄ではいかない場面があり、「相手の声が入らない」問題が起きやすい傾向があります。ここでは、まずは基本として「OBSで録れる状態」を作る手順を整理いたします。
最短の確認手順
Discordで通話に参加し、相手の声が聞こえる状態にします。
OBSを起動し、音声メーターを確認します。
マイク(自分の声)が動くかを確認します。
相手の声に合わせてデスクトップ音声が動くかを確認します。
30秒テストで、双方が入っているか再生確認します。
うまくいかない場合の切り分け
自分の声は録れるが相手の声が録れない → 出力音の取り込みが課題
相手の声は録れるが自分の声が録れない → マイク入力設定が課題
両方録れない → そもそも音声ソースが適切に設定されていない可能性
Macでつまずいた場合は、次の「仮想オーディオ」を検討するのが王道です。
Macの仮想オーディオBlackHoleの使いどころ
Macで「相手の声(出力)」を確実に録りたい場合、仮想オーディオの導入が解決策になることがあります。仮想オーディオとは、端末内部に「仮想的な音声入力/出力デバイス」を作り、アプリの出力を別アプリの入力へ渡すための仕組みです。
ここで重要なのは、BlackHole自体の細かな手順というより、何を実現したいかです。目的は次のいずれかになります。
Discordの出力音(相手の声)をOBSへ渡したい
Discord以外の音(ブラウザや通知音)を混ぜたくない
録音対象をコントロールして、編集しやすくしたい
典型的な考え方(運用イメージ)
Discordの出力先をBlackHoleへ向ける
OBSでBlackHoleを音声ソースとして取り込む
自分の声(マイク)は別ソースとして取り込む
必要なら、モニタリング(自分が聞く先)も別に設計する
この設計により、Macでも「相手の声が入らない」問題を回避しやすくなります。ただし、仮想オーディオは設定ミスで「自分には聞こえない」「音が二重になる」「ハウリングする」などの副作用が出ることがあります。したがって、導入したら必ず30秒テストを行い、通話前に安定動作を確認してください。
Macで音声だけ残したい場合の代替策
Macで音声だけ残したい場合、目的に応じて次の順番で検討すると失敗が減ります。
OBSで音声のみ録画
まずは成功率を最優先します。
仮想オーディオで出力取り込みを安定化
相手の声が入らない場合の有力策です。
参加者別が必要ならCraig Bot
編集が必要な目的なら最初からCraigが近道です。
「音声だけ」という目的でも、録音の確実性を考えると、OBSは非常に相性がよい手段です。最初に録れる状態を作り、必要に応じて音声編集に進める流れをおすすめいたします。
Discordの通話録音をiPhoneとiPadで行う方法
iPhoneの画面収録で録る手順
iPhone/iPadで最も手早い方法は、標準機能の画面収録です。操作自体はシンプルで、今すぐ試せる点が最大の利点です。ただし、後述のとおり「相手の声が入るかどうか」は状況依存になり得るため、最初にテストする前提で進めてください。
手順(基本)
コントロールセンターを開きます。
画面収録ボタンを長押しします。
マイクをオンにします(自分の声を入れたい場合に必須です)。
収録開始後、Discordで通話(VC)を行います。
通話終了後に収録を停止し、写真アプリで再生確認します。
iPhoneでのポイント
「マイクをオン」にしないと、自分の声が入らないことがあります。
画面収録は動画として保存されるため、共有前提なら画面の映り込みに注意が必要です。
必ず短いテストを行い、「相手の声」「自分の声」が入っているか確認してから本番へ進んでください。
iPhoneで相手の声が入らない時の回避策
iPhoneで最も多い悩みがここです。画面収録をしても、再生してみたら「自分の声しか入っていない」「相手の声が極端に小さい」「無音に近い」というケースが起こり得ます。これは故障ではなく、OSやアプリ、音声経路、端末設定などの条件が絡む可能性があります。
この場合は「iPhoneで何とかする」方向に粘るより、次のように確実に録れる方法へ切り替えるほうが結果的に早いです。
回避策(おすすめ順)
Craig Botで録音する
スマホ側の制限を回避しやすく、相手の声を含めた録音が安定しやすいです。
参加者別トラックが必要な場合にも有利です。
PC(OBS)で録音する
通話をPCで行う、または同じアカウントでPC参加する等の運用に切り替えます。
音声メーター確認やテストができるため、失敗を事前に防げます。
スピーカー再生+別端末で録る(最終手段)
どうしても今すぐ必要で、他の環境が用意できない場合の逃げ道です。
ただし、音質低下・周囲音混入・プライバシーの問題が起きやすいので注意してください。
iPhone単体で成功率を上げる小技
イヤホンを使い、音声の回り込み(エコー)を抑える
通話中に音量を適切に上げる(小さすぎると録音が弱くなる場合があります)
通話開始前に、テスト収録で再生確認を必ず行う
「相手の声が入らない」問題は、試行錯誤で時間を消耗しがちです。大切な収録ほど、CraigまたはPCへ寄せる判断が有効です。
iPhoneの保存先と共有時の注意
画面収録のデータは基本的に写真アプリに保存されます。ここで注意したいのは「データの管理」と「共有」です。
保存・管理のポイント
長時間収録はファイルサイズが大きくなります。容量不足は録画停止や保存失敗の原因になり得ます。
ファイル名が自動では分かりにくいため、必要なら編集アプリ等で分かる名前に整理すると後で困りません。
共有時の注意
通知、ユーザー名、サーバー名、アイコンなどが映り込む場合があります。共有前に必ず確認してください。
一部だけ共有する場合は、編集で切り出し、不要部分を削除する運用が安全です。
公開・配信に使う可能性がある場合は、録音前にその旨を伝え、参加者の同意を得てください。
Discordの通話録音をAndroidで行う方法
Androidの画面録画で音声を選ぶ手順
Androidは端末メーカーやOSバージョンによって「画面録画のUI」や「音声の選択肢」が異なります。そのため、ここでは多くの端末で共通しやすい流れとして説明いたします。最初に確認すべきポイントは、「録音する音声」を選べるかどうかです。
一般的な手順
クイック設定(通知パネル)からスクリーンレコードを起動します。
録音する音声の種類を選びます。代表的には次のような選択肢が表示されます。
端末音声(内部音声)
マイク
端末音声+マイク
カウントダウン後に録画が開始されます。
Discordで通話(VC)を実施します。
録画を停止し、保存された動画を再生して確認します。
重要ポイント
相手の声を入れたい場合、端末音声(内部音声)を含む選択が必要になることがあります。
自分の声を入れたい場合、マイクを含む選択が必要です。
端末によっては「内部音声が通話アプリでは録れない」場合があります。これは設定ミスではなく仕様制限の可能性があります。
Androidで内部音声が入らない時の回避策
Androidで「内部音声を選んだのに相手の声が入らない」場合、次のいずれかが原因になりやすいです。
通話に関する音声が内部音声として取得できない仕様
Discordの音声経路が想定と異なる(Bluetooth経由など)
画面録画機能が端末音声を制限している(メーカー実装)
この場合も、iPhone同様「Android単体で粘る」より、確実性の高い方法へ切り替える判断が有効です。
回避策(おすすめ順)
Craig Botで録音
端末依存の問題を回避しやすいです。
PC(OBS)で録音
音声メーターとテストで録音可否を事前に確定できます。
別端末での外部録音(最終手段)
音質低下・周囲音混入のリスクがあります。
端末別の差を減らすための運用
Androidは端末差が大きいからこそ、運用で差を吸収することが重要です。
必ず30秒のテスト録画を行う
本番で失敗すると取り返しがつきません。音声選択肢を固定して覚える
「端末音声+マイク」など、目的に合う選択肢を毎回同じにします。重要回はスマホ単体にこだわらない
重要な対談や収録は、CraigまたはPC録音へ寄せると安定します。
Discordの通話録音のトラブルシューティング
相手の声が入らない
最も多い症状です。原因が複数あるため、次の順番で切り分けると早いです。
原因候補
OBSでデスクトップ音声が無効/別デバイスになっている
Discordの出力デバイスが想定外(スピーカーではなく別の出力先)
スマホの画面録画が通話音声を内部音声として取得できない仕様
対処(優先順)
PC(OBS)の場合:デスクトップ音声の入力先を確認し、相手が話したときにメーターが動くかを見る
Discord設定:出力デバイスを固定し、通話中に切り替えない
スマホの場合:テストで入らなければ、CraigまたはPCへ切り替える
特にスマホは「録れる前提」で進めると時間を失いがちです。テストで入らないことが分かった時点で、代替策へ移行してください。
自分の声が入らないまたは小さい
自分の声が入らない場合は、ほとんどが「マイクが録音対象になっていない」ことが原因です。
原因候補
OBSでマイク入力が無効、または別マイクになっている
Discordで入力デバイスが別になっている
iPhone/Androidの画面録画でマイクがオンになっていない
対処
OBSのマイク入力ソースを確認し、話したときにメーターが動くかチェックします。
Discordの入力デバイスを確認し、音声テストができる場合はテストします。
スマホは画面録画の設定で「マイクオン」を再確認します。
また「入ってはいるが小さい」場合は、入力音量の調整が必要です。上げすぎると音割れするため、テスト再生で「聞き取りやすいが歪まない」範囲を探してください。
エコーとハウリングが発生する
エコー・ハウリングは録音の品質を一気に落とします。原因の多くは物理的な音の回り込みです。
主な原因
スピーカー再生の音がマイクに入っている
同じ部屋で複数人がスピーカー参加している
2台同時参加で音が回っている(スマホ+PC等)
対処
イヤホン/ヘッドセットを使う(最優先)
同室参加なら全員イヤホンにする
2台参加を避け、必要なら片方はミュートにする
録音が目的の場合、音の回り込みは後編集で直しにくいため、収録前に環境を整えることが最重要です。
録音が途切れるときの確認項目
録音が途切れる・途中で止まる場合、原因は「負荷」「容量」「省電力」「熱」のいずれかであることが多いです。
確認項目チェックリスト
保存先の空き容量が十分にある
長時間録画で端末が発熱していない
省電力モードがオンになっていない(スマホ)
他の重いアプリを閉じた
録音・録画の解像度やフレームレートを上げすぎていない(OBS)
安定性を最優先するなら、最初は画質を欲張らず、音声が確実に残る設定に寄せることをおすすめいたします。
Discordの通話録音の活用例とリスク管理
ゲームVCの振り返りと編集
ゲームのVC録音は、単に思い出を残すだけでなく、プレイ改善にも役立ちます。
作戦会議の振り返り(意思決定の過程を見直す)
連携ミスの原因分析(言った/言っていないの確認)
面白かった場面の切り抜き(身内共有)
編集を前提にする場合、参加者別トラックがあると、聞き取りやすさが大きく改善します。たとえば、声が小さい人だけ増幅、マイクノイズが多い人だけノイズ処理などが可能です。
配信や動画に使う際の注意
配信や動画に通話音声を使う場合、注意点は「録音すること」よりも「公開すること」にあります。
公開によって個人が特定される可能性
意図しない発言が残るリスク
参加者の声・発言内容が二次利用される可能性
対策としては、次の運用が有効です。
収録前に「公開の有無」「公開範囲」「編集方針」を共有する
公開前に該当箇所を確認してもらう(必要に応じて)
画面収録の場合は、通知やユーザー名の映り込みを編集で除去する
「録ったものは必ず公開する」ではなく、「公開しない前提で録る」くらいの慎重さがあると、長期的に安全です。
保存期間とファイル管理
録音データは増え続けます。データ管理ができていないと、必要なデータが見つからないだけでなく、漏えいリスクも高まります。
おすすめの命名ルール例
2025-12-20_ゲームVC_4人_作戦会議.wav
2025-12-20_対談A×B_編集前.mp4
2025-12-20_会議_議題名_共有禁止.mp3
保管の考え方
共有が終わったら削除する(保存し続けない)運用も有効です。
公開用途は「元データ」と「公開版」を分け、公開版だけを共有先に置くと管理しやすいです。
クラウド保存を使う場合は、共有リンクの権限設定を必ず確認してください。
Discordの通話録音に関するFAQ
Discordで録音すると相手に通知されますか
録音方法によります。OBSやスマホの画面収録はDiscordの機能ではないため、Discord側の通知として一律に表示されるとは限りません。通知が出るかどうかに依存して運用するとトラブルになりやすいため、通知の有無に関係なく事前同意を取ることを推奨いたします。
iPhoneで相手の声が入らないのは故障ですか
故障とは限りません。OSやアプリ、音声経路の条件により、画面収録が通話音声を期待通りに収録できないケースがあります。まずはテスト収録で状況を確認し、入らない場合はCraigまたはPC(OBS)など確実な方法へ切り替えるのが安全です。
Androidは機種によって録音できますか
はい、差があります。画面録画機能自体の実装が端末やメーカーで異なるため、音声選択肢の有無、通話音声が内部音声として扱えるかどうかが変わることがあります。重要な収録はスマホ単体にこだわらず、代替策を用意することがポイントです。
OBSとCraigはどちらが向いていますか
目的によって向き不向きが明確です。
OBSが向くケース
画面も含めて録りたい
自分で音声メーター確認やテストを行い、確実に成功させたい
ゲームやPC作業と一緒に通話を残したい
Craigが向くケース
参加者別に編集したい
スマホで相手音声が入らない問題を回避したい
通話の音声だけを整理して管理したい
録音は違法になりますか
法的な扱いは状況や地域、利用目的によって変わり得るため、一概に断定できません。一方で、現実的なリスク管理としては「当事者の同意を取る」「共有範囲を明確にする」「不要になったら削除する」を徹底することで、トラブル回避に直結します。迷う場合は録音せず、議事メモ等の代替手段も検討してください。
録音データのおすすめ形式は何ですか
編集や長期保存を考えるなら、一般的に次の考え方が分かりやすいです。
編集前(元データ):WAVなどの非圧縮(容量は増えますが劣化しにくい)
共有用(軽量化):MP3やAACなどの圧縮(扱いやすいが多少劣化)
画面収録の場合はMP4等の動画形式になることが多いため、必要に応じて音声抽出して管理すると整理しやすくなります。
音量差を後から整える方法はありますか
可能です。参加者別トラックがある場合は特に整えやすく、Craigのような運用が向きます。単一トラックの場合でも、音声編集ソフトでノーマライズやコンプレッサーを使って均一化できますが、やりすぎると音が不自然になるため、まずは録音時点で音量差を小さくするのが理想です。
長時間録音で失敗しないコツはありますか
次の3点を守るだけで、長時間録音の失敗率は大きく下がります。
30秒テストを必ず行い、双方の音声を再生確認してから本番へ入る
保存容量を十分に確保し、省電力や発熱リスクを下げる
スマホ単体にこだわらず、重要回はPC(OBS)またはCraigで録る
Discord通話録音のまとめ
Discord通話音声(VC)の録音は、やり方自体は多く存在しますが、成功の鍵は「端末別の制限を理解し、目的に合う方法を選び、必ずテストする」ことにあります。
まずは「自分の声(マイク)」と「相手の声(出力)」の両方が録れる状態を作ることが重要です。
PCではOBSが安定しやすく、テストと確認で失敗を予防できます。
iPhone/Androidは画面収録で試せますが、相手の声が入らない場合は仕様の可能性があるため、CraigまたはPCへ切り替える判断が近道です。
録音は必ず同意を取って実施し、共有・公開の範囲まで事前に明確にしておくと安心です。
最後に、次の行動としておすすめいたします。
まず30秒のテスト録音(録画)を行い、相手の声と自分の声が入っていることを確認してください。
もし入らない場合は、すぐに「Craig」または「PC(OBS)」へ切り替えることで、録音を成功に持ち込みやすくなります。また、OS更新やアプリ更新で挙動が変わる可能性があるため、重要な収録ほど本番前のテストを徹底してください。

