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【Discord】各言語を日本語にする設定手順と翻訳bot導入ガイド

Discordを使って海外サーバーに参加すると、「画面が英語で操作が分かりにくい」「英語の投稿が読めず会話についていけない」「日本語で書いた内容を相手が理解できない」といった悩みが起こりやすいです。特に、サーバー内のやり取りが活発な場合は、翻訳の手間が負担になり、コミュニケーション自体を諦めてしまうケースもあります。

本記事では、次の2つを混同しないよう整理したうえで、PC・スマホそれぞれの現実的な対処方法を、導入手順・比較表・運用ルール・トラブル対応まで含めて詳しく解説いたします。

  • Discordの表示言語を日本語にする(メニューや設定画面などのUIを日本語化)

  • 投稿(メッセージ)を日本語に翻訳して読む/相手に伝える(英語→日本語、日本語→英語など)

「まず何を設定すればよいか」「botを入れるなら安全に運用できるか」という観点も含め、段階的に整理します。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

Discordを日本語にする前に整理したいこと

表示言語の日本語化と投稿翻訳は別物

最初に押さえるべきポイントは、Discordで「日本語にしたい」と考えたときの対象が、実は2種類あるという点です。

  1. 表示言語の日本語化(UIの日本語化)
    Discordアプリのメニュー、設定項目、ボタン表記などを日本語で表示する設定です。これはDiscordの設定で変更できます。

  2. 投稿内容の翻訳(メッセージ翻訳)
    チャットに流れてくる英語などの文章を日本語で理解できるようにする行為です。これはDiscordの表示言語設定とは別問題であり、翻訳機能(ブラウザ翻訳・翻訳サービス・翻訳bot等)を使い分ける必要があります。

この2つを混同すると、以下のような状態になりやすいです。

  • 表示は日本語になったが、投稿は英語のままで「結局読めない」

  • 翻訳botを入れたが、そもそもDiscordのメニューが英語で設定が難しい

  • 「日本語化できない」と思い込むが、実際は「投稿翻訳の手段が必要」だった

したがって、本記事では「UIの日本語化」→「翻訳手段の選択」→「bot導入(必要なら)」という順で、迷いにくい流れにしております。

どの方法が最短かを決める判断軸

翻訳の手段は複数ありますが、最短で満足度を上げるには、最初に「目的」を明確にすることが重要です。特に次の3パターンで、選ぶべき方法が変わります。

  • 読むだけ:英語投稿を日本語で理解できれば十分
    → ブラウザ翻訳、コピペ翻訳が候補です。

  • 自分の発言も翻訳したい:自分の日本語を英語にして伝えたい
    → コピペ翻訳(日本語→英語)や、翻訳bot(コマンド翻訳)が候補です。

  • サーバー全体で翻訳を回したい:多言語コミュニティとして成立させたい
    → 翻訳bot導入が現実的です。ただし権限と運用ルールが必須になります。

また、環境要因も判断を左右します。

  • PC中心か、スマホ中心か

  • bot導入権限があるか(管理者・モデレーターか)

  • 翻訳対象が少量か、多量か(雑談が多いか)

  • 機密性があるか(個人情報や社内情報が流れるか)

この軸で判断すると、過剰な導入(botを入れたが運用できない等)を避けられます。


Discordの表示言語を日本語に変更する方法

Discordの表示言語(UI)を日本語にすると、設定項目が読みやすくなり、以降の翻訳手段(bot設定など)も進めやすくなります。まずはここを整えるのが推奨です。

PCアプリとブラウザ版の手順

PCでDiscordを使う場合は、「デスクトップアプリ」と「ブラウザ版」で見た目が似ていますが、設定導線はほぼ同じです。基本手順は次のとおりです。

  1. Discordを開きます(デスクトップアプリまたはブラウザ)

  2. 左下にある歯車アイコン(ユーザー設定)を開きます

  3. 設定一覧の中から言語(Language)に該当する項目を探します
    ※表示が英語の場合は「Language」と表記されます。

  4. 言語一覧から日本語を選択します

  5. 画面の表示が日本語に切り替わったことを確認します

補足(うまくいかない場合)

  • 変更後すぐに反映されない場合は、Discordを再起動してください。

  • ブラウザ版の場合は、タブの更新や再ログインで反映することがあります。

  • 会社PCなどで制限がある場合、キャッシュや拡張機能が影響するケースがあります。

スマホアプリの手順

スマホアプリは、OS(iOS/Android)やDiscordアプリのバージョンで表示が若干異なりますが、基本は次の流れです。

  1. Discordアプリを開きます

  2. 画面下部またはメニューからユーザー設定へ移動します(歯車アイコンが目印です)

  3. 設定項目の中から言語を探します

  4. 日本語を選択します

  5. 画面表示が日本語になったことを確認します

補足(スマホ特有の注意)

  • スマホはアプリ更新が遅れていると項目配置が変わる場合があります。ストアでアップデートを確認してください。

  • 端末の言語設定と連動しているように見える場合もありますが、まずはDiscordアプリ内設定を優先して確認します。

一部が英語のままになるときの確認

言語を日本語にしても、一部が英語のまま残ることがあります。これは故障ではなく、いくつかの要因で発生しやすい現象です。以下の順で切り分けるとスムーズです。

1)反映遅延・再起動不足

  • Discordを完全に終了して起動し直す

  • ブラウザ版なら再読み込み、可能なら再ログイン

2)外部要素による上書き

  • 表示変更系の拡張機能(テーマ、翻訳、UI変更系)が影響していないか

  • クライアント改変系(非公式テーマ等)を使っていないか
    ※非公式改変は動作不良の原因になりやすいです。

3)DiscordのUIではない部分

  • botのメッセージ、コマンド説明、固定メッセージなどは、作成者の言語のまま表示されます

  • サーバー内のルール文、案内文は運営者が作成した文章なので翻訳されません

「UIが日本語になったのか」「翻訳したいのは投稿内容なのか」を再確認し、必要なら次章の方法へ進んでください。


Discordの投稿を日本語に翻訳する方法

ここからは「英語の投稿を日本語で読みたい」「自分の日本語を英語にして伝えたい」といった、投稿内容の翻訳の話です。目的・端末・権限によって最適解が異なるため、代表的な3手段を整理します。

ブラウザのページ翻訳で読む

PCでDiscordをブラウザ版で利用できる場合、最も導入が軽いのはブラウザのページ翻訳です。ページ全体を翻訳するため、チャットをスクロールしながら大まかに理解したい場合に向きます。

向いているケース

  • 読むだけでよい(返信は少ない)

  • その場しのぎで理解できればよい

  • サーバーにbotを導入する権限がない

メリット

  • 追加のアプリ導入や権限付与が不要

  • 大量の投稿をざっと追いやすい

  • 翻訳にコピペの手間がない

デメリット

  • UIや固有名詞、専門用語が崩れやすい

  • 翻訳結果が不自然でも、その場で細かく補正しづらい

  • リアルタイム会話では追いつきにくい(翻訳のタイミングや表示の揺れが出る)

運用のコツ

  • 「雑談の流れを追う用途」に割り切るとストレスが減ります

  • 重要情報(募集要項、ルール変更、取引条件など)はコピペ翻訳で再確認すると安全です

テキストをコピーして翻訳する

スマホ中心の方、あるいは「特定の投稿だけ正確に読みたい」方にとっては、コピペ翻訳が最も確実です。翻訳サービス(例:DeepL、Google翻訳等)に文章を貼り付けて訳します。

向いているケース

  • 重要な投稿だけ確実に理解したい

  • 誤訳が許されない(取引、手続き、参加条件など)

  • スマホだけで完結させたい

メリット

  • 精度が安定しやすい(サービス側の品質が高い)

  • 長文でも翻訳を整えやすい

  • 双方向翻訳(日本語→英語)も同様にできる

デメリット

  • 手間がかかる(コピー→貼り付け→戻る)

  • 量が多いと負担が増える

  • 機密情報・個人情報を外部サービスに入力するリスクがある

安全面の注意(重要)

  • サーバー内に個人情報、社内情報、契約情報などが流れる場合、無断で外部翻訳に貼り付ける運用は避けてください。

  • サーバールールに「翻訳のための転載は禁止転載は禁止外部共有」をどう扱うか、必要に応じて運営側で方針を決めるべきです。

翻訳の精度を上げるコツ

翻訳結果が不自然になりやすい場面では、次の工夫が効果的です。

  • 文を短く分割する
    長文は主語が見失われやすく、誤訳が増えます。文を区切って翻訳してください。

  • 固有名詞は原文維持する
    サーバー名、ゲーム名、商品名、役職名などは、カタカナ化されると別物になる場合があります。必要に応じて原文表記で残すのが安全です。

  • 略語やスラングは意味確認する
    Discordではスラングが多く、直訳だと意味不明になることがあります。重要箇所だけでも略語を検索して意図を補正すると理解が安定します。

  • コード・ログ・URLは翻訳対象から外す
    技術系コミュニティではログやコマンドが頻繁に流れます。翻訳すると壊れますので、そのまま扱うのが基本です。


翻訳手段の比較表

手段向いている目的精度手間スマホ適性注意点
ブラウザ翻訳大量の投稿をざっと読む低〜中UIや固有名詞が崩れやすい
コピペ翻訳重要投稿を正確に読む/書く中〜高機密情報・個人情報の扱いに注意
翻訳botサーバー内で継続運用する中〜高権限と運用ルールが必須

この表のとおり、「読むだけ」ならブラウザ翻訳「確実に理解したい」ならコピペ翻訳「サーバー運営として継続運用」なら翻訳botが基本の考え方です。


Discord翻訳botを導入する方法

翻訳botは、サーバー内で翻訳を効率化できる一方、権限や運用を誤るとトラブルになりやすい領域です。特に「誰が翻訳されるのか」「どのチャンネルが対象か」「誤訳の責任をどう扱うか」などを事前に決めておくと、導入後の混乱を抑えられます。

翻訳botでできることとできないこと

翻訳botで実現できることは、一般的に次の3系統に分かれます(botにより対応範囲は異なります)。

1)手動翻訳(コマンド翻訳)

  • /translate のようなコマンドで、指定メッセージを翻訳させる

  • 必要なときだけ使えるため、誤翻訳の拡散を抑えやすい

2)リアクション翻訳

  • 国旗などのリアクションを付けると翻訳を返信する

  • 使い方が直感的で、初心者にも案内しやすい

3)自動翻訳(チャンネル/ユーザー単位)

  • 指定したチャンネル内の投稿を自動で翻訳する

  • 国際サーバー運営では便利ですが、誤訳・スパム化・ログ肥大化のリスクもあります

一方で、翻訳botには「できないこと」や「苦手なこと」もあります。

  • 画像内テキストの翻訳(別途OCR等が必要)

  • 専門用語、スラング、文脈依存の意図理解(誤訳が増えやすい)

  • 長文連投の自動翻訳(制限により止まる場合があります)

  • 機密情報の安全保障(第三者サービスである以上、リスクをゼロにできません)

よって、「雑談を成立させる」用途には向きますが、「契約や取引の最終確認」用途には過信しない運用が重要です。

botを招待する手順と必要な権限

招待(導入)の基本手順

翻訳botの導入は、一般的に次の流れです。

  1. 翻訳botの公式ページ(または公式配布ページ)で「Invite(招待)」を選択します

  2. Discordの認証画面が開くので、追加したいサーバーを選びます

  3. botが要求する権限一覧が表示されるので内容を確認します

  4. 問題なければ認証し、サーバーにbotが追加されたことを確認します

  5. botの案内に従い初期設定(言語、チャンネル、コマンド等)を行います

導入後は、テストチャンネルで動作確認を行い、問題がなければ本番チャンネルへ適用してください。

必要権限の考え方(過剰権限を避ける)

ここが最重要です。翻訳botは「翻訳する」ためにメッセージを読む必要があり、翻訳結果を投稿するために送信権限も必要になります。しかし、だからといって管理者権限まで付与する必要があるとは限りません。

翻訳botが最低限必要になりやすい権限は、運用形態によって次のように整理できます。

手動翻訳(コマンド翻訳)中心の場合

  • チャンネル閲覧(対象メッセージを参照するため)

  • メッセージ送信(翻訳結果の返信のため)

  • 埋め込みリンク(結果を見やすく表示するため)

リアクション翻訳の場合

  • 上記に加えて、リアクション追加(リアクションを検知・付与するため)

自動翻訳の場合

  • 上記に加えて、対象チャンネルでのメッセージ閲覧・送信が確実に許可されていること

  • ただし自動翻訳は負荷が高いため、対象範囲を絞るほど安全です

管理者権限を避ける理由

  • botが不要な操作まで可能になるため、事故時の影響が大きくなります

  • 「翻訳に必要な権限」と「サーバー運営権限」は別物です
    翻訳目的であれば、必要最小限を与える設計が基本方針になります

権限は「サーバー全体」だけでなく「チャンネルごと」でも制御できます。翻訳botは、翻訳対象のチャンネルだけ見える状態にする設計が推奨です。

自動翻訳の設定手順

自動翻訳は便利ですが、いきなり全体へ適用すると、誤訳やスパム化で運営が破綻することがあります。次の手順で段階導入すると失敗しにくいです。

  1. テストチャンネルを用意します(例:#bot-test)
    本番チャンネルでいきなり試さないことが重要です。

  2. botの初期設定で、翻訳方向を決めます
    例:英語→日本語、日本語→英語、双方向など。
    サーバーの主要参加者がどちらの言語を使うかで設計します。

  3. 自動翻訳の対象範囲を限定します

    • 特定チャンネルのみ(推奨)

    • 特定ロールの投稿のみ(可能な場合)

    • リアクション翻訳に留める(負荷と誤訳拡散を抑える)

  4. 翻訳結果の出力形式を決めます

    • 同じチャンネルに返信する

    • 翻訳専用チャンネルに転送する
      後者はログが整理されやすく、会話も崩れにくい傾向があります。

  5. 運用ルールを周知します(次項参照)
    翻訳botは「導入して終わり」ではなく、ユーザーが適切に使える状態にして初めて効果が出ます。

安全に運用するための権限設計とルール

翻訳botは、性質上「メッセージへのアクセス」が必要です。したがって、技術面(権限)と運用面(ルール)をセットにすることが不可欠です。

翻訳bot導入前チェックリスト

  • □ botに管理者権限を付けずに運用できるか検討しましたか

  • □ botが見えるチャンネル(閲覧可能範囲)を必要最小限にできていますか

  • □ 翻訳対象チャンネルを限定していますか(全チャンネルは原則避けます)

  • □ 誤訳が起こる前提で、重要連絡の運用(原文併記、運営が整形して投稿など)を決めましたか

  • □ 個人情報・機密情報を投稿しないルールを固定メッセージ等で周知しましたか

  • □ botの翻訳上限(回数、文字数、速度制限等)を把握していますか

  • □ トラブル時の停止手順(権限解除、チャンネル制限、kick)を運営側で共有していますか

運用ルール例(そのまま使える雛形)

  • 翻訳は参考情報であり、誤訳が含まれる可能性があります。重要事項は原文を優先してください。

  • 個人情報(氏名、住所、電話番号、メール、決済情報等)は投稿しないでください。

  • 翻訳対象は #global-chat のみとし、重要連絡は #announcements に運営が整形して投稿します。

  • 分かりにくい文章は短文に区切り、可能なら箇条書きで投稿してください。

  • 誤訳が疑われる場合は、原文と併せて確認し、必要なら運営へ連絡してください。

このように「botがあるから何でも翻訳できる」という前提を排し、事故を未然に防ぐ設計が大切です。


Discord翻訳がうまくいかないときの対処法

翻訳がうまくいかない場合は、闇雲に再設定するよりも、原因を段階的に切り分ける方が早く解決します。ここでは代表的な症状ごとに、確認ポイントと対処を整理します。

botが反応しない

よくある原因

  • botがサーバーに追加されていない(招待に失敗している)

  • botがオフラインになっている(障害、停止、メンテナンス等)

  • botに必要な権限が足りない(閲覧・送信が拒否されている)

  • コマンドの使い方が誤っている(形式、言語指定、対象指定など)

確認ポイント

  1. メンバー一覧にbotがいるか

  2. botがオンライン状態か(オンライン表示、ステータス)

  3. botの権限が対象チャンネルで許可されているか

  4. テストチャンネルで最小構成(閲覧+送信)で動くか

  5. botのコマンドヘルプ(/help 等)が反応するか

対処

  • まずは #bot-test のようなテストチャンネルで動作確認し、動くなら本番チャンネル側の権限設定が原因の可能性が高いです。

  • 逆に、テストでも動かない場合は、bot側障害・設定未完了・コマンド誤りの線で見直します。

自動翻訳されない

自動翻訳が動かないときは、設定項目が複数絡むため、次の順で切り分けると効率的です。

確認ポイント

  • 自動翻訳が「有効」になっているか(bot側の設定)

  • 自動翻訳の対象チャンネルが正しく指定されているか

  • 翻訳方向(英語→日本語など)が想定どおりか

  • botがそのチャンネルを閲覧でき、投稿できる権限を持つか

  • そのbotがそもそも自動翻訳に対応しているか(機能差があります)

対処

  • 「コマンド翻訳は動くが自動翻訳は動かない」場合、対象チャンネル指定や自動翻訳フラグが原因であることが多いです。

  • まずは自動翻訳の対象を1チャンネルに絞り、短文でテストし、段階的に広げてください。

誤訳や訳抜けが多い

誤訳は翻訳技術の限界だけでなく、Discord特有の文章形態(短縮、絵文字、スラング、引用)が影響します。

起こりやすい要因

  • スラング、皮肉、ミーム(直訳が成立しない)

  • 文脈依存の代名詞(it/that など)

  • 絵文字やスタンプで意味を補っている文章

  • 一文が長すぎる、主語が不明瞭

対処

  • 重要な内容は「短文+箇条書き」で投稿するよう促します

  • 重要連絡は運営が整形し、原文も併記する運用にします

  • 誤訳が多いチャンネルは自動翻訳を止め、リアクション翻訳やコマンド翻訳へ切り替えるのも有効です

セキュリティが不安なときの見直し

翻訳botは便利ですが、第三者サービスである以上、ゼロリスクにはできません。不安がある場合は、次の順で見直してください。

見直しの優先順位

  1. bot権限の最小化(管理者権限の撤廃、不要権限の解除)

  2. botが見えるチャンネル範囲の縮小(翻訳対象以外は閲覧不可にする)

  3. 翻訳対象チャンネルの限定(翻訳専用チャンネルへ集約)

  4. 投稿ルールの明文化(個人情報禁止、機密情報禁止、重要連絡の扱い)

  5. 不要ならbotを撤去(kick)し、ブラウザ翻訳・コピペ翻訳へ戻す

「安全性を高める=翻訳の範囲を狭める」方向になることが多いです。サーバーの性質に合わせて、過不足なく調整してください。


Discord翻訳と日本語化に関するよくある質問

Discordに公式の自動翻訳はあるか

Discordは表示言語(UI)の変更はできますが、一般的な運用として「投稿内容を公式機能で常時自動翻訳する」という形は想定しにくく、現実的には外部の翻訳手段(ブラウザ翻訳、コピペ翻訳、翻訳bot等)を活用することになります。

したがって、「UIは日本語化」「投稿は翻訳手段で対応」という切り分けが最も混乱が少ないです。

無料でどこまで使えるか

無料でできる範囲は、選ぶ手段により異なります。

  • ブラウザ翻訳:基本無料で始められます。読むだけ用途に向きます。

  • コピペ翻訳:多くは無料枠がありますが、利用回数や文字数に制限が出る場合があります。

  • 翻訳bot:無料枠があっても、翻訳回数・文字数・自動翻訳の範囲に制限があることが多いです。

運用前に「無料枠の上限」「制限に達したときの挙動(止まる/遅くなる/有料へ誘導)」を把握しておくと、サーバーが混乱しにくくなります。

管理者権限を付けないと動かないのか

多くの場合、翻訳botは管理者権限を必要としません。翻訳に必要なのは主に「閲覧」「送信」などの機能権限です。管理者権限は、万一の事故時の影響が大きくなるため、避ける方針が一般的に安全です。

どうしても導入時に管理者権限が要求される場合は、次のように対応すると安全性を高められます。

  • 一時的に付与し、設定完了後に解除できないか検討する

  • 別の翻訳bot(より権限が少ないもの)へ切り替える

  • 自動翻訳を諦め、コマンド翻訳やリアクション翻訳で代替する

スマホだけで完結できるか

スマホだけでも一定程度は可能です。ただし、快適さは手段により差が出ます。

  • コピペ翻訳はスマホでも完結しやすいですが、手間は増えます。

  • 翻訳botがサーバーに導入されていれば、スマホでも翻訳結果をそのまま読めるため、運用次第で非常に楽になります。

  • ブラウザ翻訳はスマホでも可能ですが、画面が狭く操作しづらい場合があるため、常用には向かないケースがあります。

スマホ中心で会話量が多い場合は、「翻訳bot(対象チャンネル限定)+重要投稿だけコピペ翻訳」という組み合わせが、負担と精度のバランスを取りやすいです。


まとめ

  • Discordの「日本語化」は、まず表示言語(UI)を日本語に変更することで操作が安定します。

  • 投稿内容の翻訳は、目的に応じてブラウザ翻訳/コピペ翻訳/翻訳botを使い分けるのが現実的です。

  • 翻訳botは便利ですが、権限を最小化し、翻訳対象チャンネルを限定し、誤訳前提の運用ルールを整備することで、安全性と継続運用の両立が可能になります。

  • トラブルが起きた際は、テストチャンネルでの切り分け(動作する範囲を最小化して確認)を行うと、原因に素早く到達できます。

次の行動としては、以下の順を推奨いたします。

  1. Discordの表示言語を日本語に変更する

  2. まずはコピペ翻訳/ブラウザ翻訳で「読む環境」を整える

  3. サーバー運用が必要なら、翻訳botをテスト導入し、権限とルールを固めてから段階拡大する

仕様やbotの提供形態は変更されることがありますので、導入後も「権限の棚卸し」と「対象範囲の見直し」を定期的に行うと、安定運用につながります。