Discordで告知・ルール・募集文を作成する際、本文が長くなるほど「どこが重要か伝わらない」「引用とコードが混ざって読みにくい」「ネタバレ配慮が漏れる」「装飾が崩れて意図と違う表示になる」といった問題が起きやすくなります。
本記事では、Discordのテキスト装飾を早見表・テンプレ・注意点・トラブル対応まで含めて詳しく整理いたします。
DiscordはMarkdown(記号で書式を付ける方式)を採用しており、基本は「前後に記号を付ける」「行頭に記号を置く」「必要な箇所だけ最小限に装飾する」が安定運用の要点です。
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Discordテキスト装飾でできること
Discordの装飾はMarkdownが基本
Discordのメッセージ装飾は、基本的にMarkdown記法(特定の記号を付けて装飾する方式)で行います。太字・斜体・下線・打ち消し線といった強調に加え、引用、コード(インラインコード/コードブロック)、スポイラー、さらに環境によっては見出し・サブテキスト・リスト・マスクリンクなど「文章を整理して読ませる」ための機能も利用できます。
運用で最も重要な原則は、次の3点です。
記号は必ず左右対称にする(例:
**重要**のように、開きと閉じを同数にする)行頭で効く記法は行頭に置く(見出し・引用・サブテキスト・リストなど)
装飾は最小限にする(強調が多いほど重要点が埋もれます)
文章の理解速度を上げたい場合は、強調を増やすよりも「見出し→要点の箇条書き→補足」という型を固定化する方が効果的です。
Discord無料プランとNitroで装飾は変わるか
太字・下線・打ち消し線・引用・コードブロックなど、いわゆる基本的なテキスト装飾は通常のチャット機能として扱われ、一般的には無料でも問題なく使えます。
一方で、見出しやサブテキストなど「文章構造化の機能」は提供状況が変動することがあり、サーバーやクライアントの状態によって利用できない場合があります。したがって、運用設計としては次が安全です。
見出しが使える環境:見出し+箇条書きで標準化
見出しが使えない環境:太字+下線+箇条書きで代替できるテンプレを用意
「どの環境でも読める」ことを優先すると、告知の事故が減ります。
Discordでよく使う記号と入力のコツ
よく使う記号は、まずここだけ覚えると安定いたします。
| 目的 | 記号 | 例 |
|---|---|---|
| 太字 | ** | **重要** |
| 斜体 | * または _ | *強調* / _強調_ |
| 下線 | __ | __締切__ |
| 打ち消し線 | ~~ | ~~旧情報~~ |
| スポイラー | ` | |
| 引用 | > | > 引用文 |
| インラインコード | ` | `/help` |
| コードブロック | | 複数行ログの貼り付け |
入力が難しい場合は、運用上は「テンプレを固定メッセージ化」「よく使う記号をメモにコピペ」「PCでは範囲選択→装飾のショートカット」などの方法で、手入力の頻度を下げるのが確実です。
Discordの基本装飾 太字 斜体 下線 打ち消し線 ネタバレ
Discordで太字にする
太字は ** で挟みます。告知では「時間」「締切」「必須条件」「禁止事項」など、読み飛ばされると困る要素にだけ使うのが基本です。
入力例:
**重要**:集合は21:00です使い分けの目安:1投稿あたり太字は最大3箇所程度まで(多いほど効果が薄れます)
太字が崩れる典型は「閉じ忘れ」「記号数違い」です。迷ったら強調したい単語だけ短く囲ってください。
Discordで斜体にする
斜体は * または _ で挟みます。
入力例:
*強調*/_強調_
ただし、日本語はフォントや表示環境によって斜体が分かりづらい場合があります。運用上は、斜体は「補助」程度に留め、強調の主役は太字・下線に寄せると安定します。
Discordで下線にする
下線は __(アンダースコア2つ)で挟みます。
入力例:
__締切__は金曜です
斜体と混同しやすいので、アンダースコアは「必ず2つ」と覚えてください。告知では「期限」「チャンネル名」「参加条件」など、識別させたい要素に有効です。
Discordで打ち消し線にする
打ち消し線は ~~ で挟みます。
入力例:
集合は~~20:00~~21:00に変更
変更履歴を残したいときに便利ですが、打ち消しが多いと読みにくくなります。変更が多い場合は、打ち消しを増やすよりも「更新点まとめ(箇条書き)」に切り替える方が親切です。
Discordでネタバレを隠すスポイラー
スポイラーは || で挟むと、クリック(タップ)するまで内容を隠せます。
入力例:
||ボスの弱点は雷です||
運用のコツは「隠す」だけではなく、何が隠れているかをラベルで示すことです。
良い例:
ネタバレ:||ラスボスの正体||悪い例:
||ここ見て||(内容が分からず不親切)
また、リンクや画像にも配慮としてスポイラーを使う運用は有効です(ただし、見え方は環境差が出るため、重要情報の伝達をスポイラー前提にしないのが安全です)。
Discordで装飾を組み合わせる
装飾は組み合わせ可能ですが、実務上おすすめは「太字+下線」までです。最重要の強調として使い勝手が良く、崩れにくいからです。
入力例:
__**最重要**__
組み合わせの基本は「外側→内側」「閉じるときは逆順」です。装飾が増えるほどミスも増えるため、サーバー運用では「強調は2種類まで」と決めてしまうと投稿品質が揃います。
Discordの文章を読みやすくする 見出し サブテキスト リスト リンク
Discordで見出しを作る
見出しは行頭に # を置きます。段階は # の数で変わります。
# 大見出し## 中見出し### 小見出し
見出しが使える環境では、告知の視認性が一気に上がります。使えない環境向けに、代替として「タイトル」を先頭行に置く運用もセットで用意すると安心です。
Discordで小さい見出し サブテキストを使う
サブテキストは、注釈のような小さめ表示として使えます。代表例として行頭に -# を置く形式が知られています。
入力例:
-# 注:遅刻する場合はリアクションで連絡してください
使い所は「免責」「補足」「更新日時」「例外条件」などです。本文の流れを壊さず情報を足せるため、運営文に向いています。環境差があるため、使えない場合は「※」「注:」のプレーン表記へ戻せるようにしておくと安全です。
Discordで箇条書きリストを作る
箇条書きは行頭に - または * を置きます。サブ項目は字下げで表現できます。
例:
告知が読まれない原因の多くは、文章が「塊」になっていることです。箇条書きにするだけで、読者は必要情報を拾いやすくなります。おすすめの型は「項目名:内容」を統一することです。
Discordでリンクを文字に埋め込むマスクリンク
マスクリンクは、URLを本文のノイズにせず、読みやすい形にできます。
形式:
[表示テキスト](URL)入力例:
[参加フォームはこちら](https://example.com)
安全面では、表示テキストに「リンク先の内容」を入れて誤クリックを減らすのが重要です(例:「規約」「参加フォーム」「日程表」など)。
Discordの引用とコード 表示崩れを防ぐ使い分け
Discordで引用を使う
引用は行頭に > を置きます。
例:
引用は「方針」「要点」「抜粋」を箱として見せる用途に向きます。告知では、冒頭に要点を引用で置くと、読み飛ばし対策として強力です。
Discordで複数行引用を作る
複数行引用は >>> を使うと、まとめて引用ブロックにできます。
例:
ただし、複数行引用が長いと本文より読みにくくなるため、運用では「更新点3つまで」など上限を決めると安定します。
Discordでインラインコードを使う
インラインコードはバッククォート1つで囲います。コマンドや設定名を「そのままの文字列」として示せるため、技術系・運営系の投稿に向きます。
例:
`/help` を実行してください
「コピペして使う部分」をインラインコードにするだけで、読み手のミスが減ります。
Discordでコードブロックを作る
複数行のログ、手順、設定値などはコードブロックが最も安定します。バッククォート3つで囲います。
例:
コードブロック内は装飾が効きにくくなるため、「記号をそのまま見せたい」「崩れたくない」場面では積極的に使うとよいです。
Discordで装飾を無効化して記号をそのまま表示する
記法そのものを説明したいとき(例:「** が太字です」)は、以下の方法が安定です。
最優先:インラインコード/コードブロックに入れる
例:
`**太字**`例:
>を見せたいなら`> `
環境差を考えると、装飾を無効化する目的では「コード化」が最も事故が少ないため、運営ルールとして「記法説明は必ずコードで囲う」と決めるのがおすすめです。
Discordで文字色を付ける ANSI色付きコードブロック
Discordで色付き表示ができる仕組み
Discordでは一般的なMarkdownの「文字色変更」が常に提供されているわけではありません。一方で、環境によっては ansi を指定したコードブロック内でANSIエスケープシーケンスを使い、色付き表示ができる場合があります。
ただし、これは環境依存の要素になりやすいため、運用上は次の方針が安全です。
色文字は「補助」に留める(色が出なくても意味が伝わる文章構造にする)
色だけで重要度を判定させない(アクセシビリティ配慮)
DiscordでANSI色文字を作る手順
概念的な手順は以下です。
コードブロックを開始し、言語指定を
ansiにするANSIの指定(色・装飾)を入れる
表示したい文字列を書く
必要ならリセットを入れる
概念例(環境により表示差があります):
実運用では、まずは「試験用チャンネル」で動作確認し、使える環境だけでテンプレ採用する形が確実です。
Discordで使えるANSI色と装飾の早見表
代表的な整理として、以下のような値が使われます(実際の見え方は環境差があるため、必ずテストしてください)。
| 種別 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| リセット | 0 | 通常に戻す |
| 強調 | 1 | 太字相当(表示差あり) |
| 下線 | 4 | 下線 |
| 文字色:赤 | 31 | 赤 |
| 文字色:緑 | 32 | 緑 |
| 文字色:黄 | 33 | 黄 |
| 文字色:青 | 34 | 青 |
重要情報を色に依存させず、「見出し・箇条書き・太字」で完結する構造を先に作り、その上で色を足す、という順序が事故防止になります。
Discordで色文字が使えないときの確認
色が出ない場合は、次を順に確認すると切り分けが早いです。
```ansiの言語指定になっているか(通常のコードブロックになっていないか)ANSIの指定を正しく入れているか(コピー前提の文字が含まれる場合があります)
別端末(PC/スマホ)や別クライアント(アプリ/ブラウザ)でも同様か
色文字がなくても意味が通る書き方になっているか(運用設計の問題ではないか)
Discordのトラブルシューティング 注意点 FAQ まとめ
Discordで装飾が反映されない原因
装飾が効かない原因は、ほとんどが以下に集約されます。
記号の数が合っていない(
**、__、~~、||の閉じ忘れ)行頭記法が行頭にない(見出し・引用・リストなど)
余計なスペースや改行で範囲が意図と変わっている
コードブロック内に書いていて装飾が効かない(仕様として正常)
解消の近道は「短い単語だけで試す」ことです。まず **test** のように最小例で確認し、次に本番文章へ戻すと原因が特定しやすくなります。
Discordで送信した文字が赤くなるとき
文字が赤く表示される場合、装飾ではなく「送信に失敗している」「再送待ち」「権限や通信の問題」など、メッセージ配信そのものの不具合であるケースがあります。まずは以下を試してください。
アプリ再起動、回線切り替え(Wi-Fi/モバイル)
同チャンネルで短文を送って確認
DMの場合は相手側の受信設定やブロック等の可能性も考慮
運営としては「再送の案内テンプレ」を用意しておくと対応が早くなります。
Discord運用で役立つテンプレ集
以下は、そのまま貼って使える運用テンプレです(見出しが使えない場合でも成立する形に寄せています)。
告知テンプレ(イベント):
募集テンプレ(参加者募集):
変更告知テンプレ(更新点まとめ):
Discordで安全にリンクを共有する注意点
リンク共有は便利ですが、次のルールを決めると事故が減ります。
表示テキストにリンク先の内容を明記する(例:「参加フォーム」「規約」「日程表」)
不審な短縮URLを避ける(真偽確認が難しい)
サーバー規模が大きい場合は、リンク投稿チャンネルを限定する
マスクリンクを使うほど“見た目が自然”になるため、逆にクリックされやすくなります。運営では、投稿者に説明文を添えるルールを推奨いたします。
Discordテキスト装飾のよくある質問
Q:斜体が日本語で分かりません
A:環境やフォントの影響で斜体の変化が目立ちにくい場合があります。強調の主役は太字・下線に寄せると安定します。
Q:スポイラーを付けたのに意図どおり隠れません
A:記号の数(|| が左右で揃っているか)を確認し、最小例 ||test|| で挙動を確認してください。リンクや埋め込みの見え方には環境差が出る場合があります。
Q:見出しやサブテキストが使えないことがありますか
A:環境差が出る場合があります。そのため「タイトル」で代替できるテンプレを用意しておくのが安全です。
Q:記号をそのまま表示したいです
A:インラインコード(`...`)またはコードブロック( )に入れる方法が最も安定します。
Discordで次にやることチェックリスト
告知文の型を「タイトル→要点(箇条書き)→補足」に統一する
強調は「太字」「下線」に絞り、乱用しない
コマンド・ログ・記法説明はコードに隔離して崩れを防ぐ
ネタバレはラベル付きスポイラーで運用し、配慮を仕組みにする
リンクはマスクリンク化し、リンク先の内容を表示テキストに含める

