Discordを利用していると、ユーザー名の横に赤いマークが付き、「取り込み中」と表示されている場面をよく見かけます。一方で、次のような疑問が残りやすいのも事実です。
取り込み中は「オンライン」なのか「オフライン」なのか
取り込み中にすると、通知は完全に止まるのか
退席中やオンライン状態を隠すと、何がどう違うのか
PCとスマホの両方で使っているとき、表示がズレるのはなぜか
戻し忘れや通知漏れを防ぐ運用方法はあるのか
本記事では、Discordの「取り込み中」が示す状態を、相手からの見え方・通知の挙動・設定手順・トラブル対処・運用上のコツまで、記事タイトルに沿って体系的に整理いたします。なお、DiscordはUIや仕様が段階的に更新されるため、名称や導線が多少変わっていても、考え方と確認ポイントはそのまま適用できるように記載いたします。
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Discordの取り込み中とは何か
取り込み中はオンライン扱いか
結論だけを先に整理すると、Discordの「取り込み中」は、一般的にオンライン状態の一種として扱われます。つまり、オフラインではなく「在席している可能性はあるが、今は対応しにくい」状態を示すための表示です。
ここで混乱が起きる理由は、Discordのステータスが「在席そのもの」を示すというより、コミュニケーションの受け付け方(話しかけてよいか/通知を出したいか)を示す側面が強いからです。たとえば、実際にPCの前にいても「取り込み中」にしていれば、周囲には「すぐの返信は期待しない方がよい」というメッセージになります。
さらに重要なのは、ステータスは“相手に見えるサイン”である一方で、通知の挙動を完全に統一する魔法のスイッチではないという点です。取り込み中は通知を抑える意図の設定ですが、通知が届く/届かないはDiscord内の個別設定やOS側設定にも影響されます。したがって、取り込み中は「オンライン表示の一種」かつ「通知抑制の合図」と捉えるのが整理しやすいです。
「オンライン状態を隠す(Invisible)」と比べると違いが明確です。オンライン状態を隠すは、見た目をオフラインに寄せることで、在席を相手に悟られにくくします。一方、取り込み中は在席を隠すのではなく、“話しかけないでほしい・集中したい”という意思表示の意味合いが強い状態です。
取り込み中にすると何が変わる
取り込み中にしたときに変わることを、誤解が生まれにくいように「見え方」「通知」「期待される行動」に分けて整理いたします。
1)見え方の変化
プロフィールアイコンやユーザー表示に赤いマークが付く
相手は「返信が遅れるかもしれない」と判断しやすくなる
サーバー内のメンバー一覧でも、赤い状態として把握されやすい
この見え方は、チームやコミュニティでの“暗黙の運用ルール”と結びつきます。たとえば「取り込み中の人には緊急以外はメンションしない」「DMは急ぎのみ」などのルールがあると、コミュニケーションの摩擦が減ります。
2)通知の変化(ただし条件で差が出ます)
取り込み中は、主に「通知を抑える」方向に働きますが、通知は複数レイヤーで制御されています。
Discord全体の通知設定(音、バナー、プッシュ通知など)
サーバーごとの通知設定(すべて/@メンションのみ/なし等)
チャンネルごとの通知設定
DM(個別メッセージ)の通知設定
OS(Windows/macOS/iOS/Android)の通知許可や集中モード
端末状態(スリープ、サイレント、通知センターなど)
このため、「取り込み中にしたのに通知が来る」「取り込み中にしたら重要な通知まで止まった」という現象が起きやすくなります。取り込み中は、あくまで“通知抑制の合図+一部通知挙動の変更”として捉え、必要なら通知設計を追加で整えることが大切です。
3)周囲が期待する行動の変化
取り込み中は、相手に次の期待を持たせます。
今は返信が遅い可能性がある
緊急でない限り、後回しにしてよい
重要事項は別経路(電話、タスク管理、メール等)に回すべき場合がある
逆に言えば、取り込み中を頻繁に使う場合は、相手が不安にならないように「いつ確認するか」を示す工夫が効果的です(後述のカスタム文言テンプレを参照してください)。
取り込み中が向く場面と向かない場面
取り込み中は便利ですが、万能ではありません。向く場面・向かない場面を具体的に整理すると、迷いが減ります。
向く場面(おすすめ)
会議・面談・打ち合わせ中
音やバナーが出ると集中が切れやすく、相手にも失礼になり得ます。取り込み中にしておくと、話しかけられにくくなり、作業の中断も減ります。集中作業・学習中
少しの通知でも注意がそがれる方には特に有効です。配信・録画・画面共有中
通知ポップアップが画面に映り込むリスクがあるため、取り込み中+OS側の集中モードを併用すると安全です。休憩・夜間・移動中
生活リズムの保護や、移動中の安全確保のために通知を抑える目的で使えます。
向かない場面(注意)
重要連絡を見落とせない時間帯
例:障害対応当番、運営の緊急連絡待ち、家族の連絡待ちなど。
取り込み中にすると通知が抑制される可能性があるため、代替の連絡経路や例外設定が必要です。すぐ返信できる状態を示したいとき
相手が「今は返ってこない」と判断し、連絡が遅れる場合があります。取り込み中が“拒否”として受け取られやすいコミュニティ
コミュニティ文化によっては、取り込み中の使い方が誤解を生むことがあります。カスタムステータスで補足すると円滑です。
Discordの取り込み中と他ステータスの違い
ステータスの違いは、文章で説明するよりも「相手の見え方」と「意図」を並べると理解が早いです。ここでは、運用で必要なポイントに絞って比較いたします。
| ステータス | 相手からの見え方 | 主な意図 | よくある誤解 | 使いどころ |
|---|---|---|---|---|
| オンライン | 緑 | 対応できる | 常に即レスできるわけではない | 通常運用、連絡受付 |
| 退席中 | 黄 | 離席・非アクティブ | 通知が止まると思われがち | 一時離席、席を外す |
| 取り込み中 | 赤 | 邪魔されたくない、集中 | 完全に通知ゼロになると思われがち | 会議、集中、配信 |
| オンライン状態を隠す | オフライン表示 | 在席を見せない | 通知も止まると思われがち | 目立たず使いたい |
比較のポイントは、取り込み中は「在席を隠す」よりも「対応しにくい意思表示」に寄っている点です。また、退席中は「離席」を示す色で、取り込み中は「話しかけないでほしい」色として受け取られやすい傾向があります。
Discordの退席中との違い
退席中(Away)は、ユーザーが操作していない/一時的に席を外している状態を示すことが多いステータスです。取り込み中との違いを運用面でまとめると、以下のようになります。
退席中:今は席を外している(可能性が高い)。ただし、必ずしも通知を止める目的ではない。
取り込み中:席にいる可能性はあるが、対応しにくい/集中したい。通知を抑えたい意図がある。
この違いは、相手の行動を変えます。退席中は「戻ってきたら返してくれるだろう」と考えられやすい一方、取り込み中は「そもそも今は話しかけない方がよい」と判断されやすいです。
また、退席中は状況によって自動的に表示されることがあるため、「意図していないのに退席中になっていた」というケースも起きます。対して取り込み中は多くの場合、手動で切り替える意思表示として運用されるため、より強いメッセージになりやすい点が特徴です。
Discordのオンライン状態を隠すとの違い
オンライン状態を隠す(Invisible)は、見え方をオフラインに寄せる設定です。取り込み中との違いは、相手に伝えるメッセージがまったく異なることです。
取り込み中:在席は見えるが、対応を控えてほしい
隠す:在席そのものを見せない(話しかけられる契機を減らす)
仕事利用の例で言うと、次のような使い分けが現実的です。
会議中で在席は見せても問題ない → 取り込み中
作業に集中したいが、在席を見せると話しかけられる文化がある → 隠す
休暇中・勤務外でそもそも見せたくない → 隠す(+通知設計も調整)
ただし、隠すは「いるのに隠している」と誤解される可能性もあります。チームやコミュニティの空気に合わせ、必要ならカスタムステータスで補足するのが安全です。
Discordのカスタムステータスとの関係
カスタムステータスは、オンライン状態の色(オンライン/退席中/取り込み中/隠す)とは別に、短い文章や絵文字で状況を伝えられます。取り込み中を使う場合、カスタムステータスは非常に相性が良いです。
なぜ相性が良いのか
取り込み中は「話しかけないでほしい」という強い印象だけが先に立ち、相手が次にどうすべきか分からないことがあります。そこで、カスタムステータスで次の情報を補うと、摩擦が減ります。
いつまで取り込み中なのか(終了時刻)
何なら連絡してよいか(緊急はDMなど)
いつ確認するか(◯時に確認)
たとえば「会議中 15:00まで」「集中作業中 13:00確認」といった補足は、相手にとって判断材料になります。取り込み中は“拒否”ではなく“時間の確保”として伝わりやすくなります。
Discordで取り込み中に設定する手順
ここでは、操作の迷いを最小化するため、PC(デスクトップアプリ/ブラウザ)とスマホアプリで分けて説明し、最後に解除手順までまとめます。UIは更新で若干変わることがありますが、基本の導線は「自分のプロフィール→ステータス選択」です。
DiscordのPCアプリ・ブラウザでの手順
手順(最短ルート)
Discordを開きます(デスクトップアプリまたはブラウザ版)。
画面左下付近にある自分のアイコン(プロフィール)をクリックします。
ステータス選択のメニューが出たら、「取り込み中」を選択します。
自分の表示が赤いマークになっていることを確認します。
ここでつまずきやすいポイント
サーバーのプロフィール設定とアカウント全体のステータスを混同する
サーバーごとにニックネームやプロフィール装飾がある場合、設定箇所が複数に見えますが、取り込み中は基本的に「オンライン状態」の切り替えに紐づきます。表示がすぐに反映されない
ネットワーク状況やクライアント状態によって、反映まで時間差が出ることがあります。少し待ってから、別の画面(DM一覧やメンバー一覧)で確認すると確実です。
取り込み中にした後の「確認」チェック
赤い表示になっているか
会議や配信の場合、通知ポップアップが出ないか
重要サーバーの通知が止まりすぎていないか(後述の切り分けへ)
Discordのスマホアプリでの手順
手順(iOS/Android共通の考え方)
Discordアプリを開きます。
画面下部のナビゲーションなどから、自分のプロフィール(アカウント)に移動します。
ステータス(オンライン状態)の設定を開き、「取り込み中」を選択します。
表示が赤になったことを確認します。
スマホで起きやすい注意点
スマホはOS側の通知制御(集中モード、サイレント、通知許可)が強く影響します。
Discord側の取り込み中だけでは期待どおりにならない場合があるため、会議・配信など確実性が必要な場面では、OSの集中モード/おやすみモードを併用すると安全です。
スマホとPCを同時利用しているときは、ステータスが「どちらの端末操作で最後に変えたか」に左右されることがあります。運用ルールとして「会議はPCで切り替える」など決めると安定します。
Discordの取り込み中を解除する手順
解除は、取り込み中から別のステータスへ戻すだけです。迷った場合は、通常運用に戻すために「オンライン」に戻すのが無難です。
解除手順(共通)
自分のプロフィール(アイコン)からステータス選択を開きます。
「オンライン」または状況に応じて「退席中」「オンライン状態を隠す」を選びます。
表示が赤から変更されたことを確認します。
解除でよくある落とし穴
片方の端末だけ解除して、もう片方が取り込み中のままになっている
表示は変えたが、通知設定が別原因で止まっていて「解除できていない」と感じる
この場合は、次のトラブル対処で切り分けると解決が早いです。
Discordの取り込み中でよくあるトラブルと対処
取り込み中は便利な反面、「通知」「表示」「複数端末」の3点でトラブルが起きやすいです。ここでは、ありがちな症状ごとに、原因を順番に切り分ける方法を整理いたします。
Discordで通知が来ない・来るの切り分け
通知トラブルは「どの種類の通知が」「どの端末で」「どの条件で」起きているかを分けると解決が早いです。まずは、次の3点を紙に書くか、頭の中で明確化してください。
どの通知か(DM、@メンション、サーバーの投稿、通話、フレンド申請など)
どの端末か(PC、スマホ、両方)
どうなってほしいか(完全に止めたい/重要だけ残したい/音だけ消したい等)
切り分け表(実務で使える順番)
| 確認順 | 何を確認するか | 症状の例 | 典型原因 | 対処の方向性 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Discord全体の通知設定 | 全通知が来ない/音がしない | 全体通知がOFF、通知音設定 | Discordのユーザー設定を見直す |
| 2 | サーバーの通知設定 | あるサーバーだけ来ない | サーバーがミュート、@のみ | サーバー通知を調整 |
| 3 | チャンネルの通知設定 | 特定チャンネルだけ来ない | チャンネルミュート | チャンネル通知を調整 |
| 4 | DMの通知設定 | DMが来ない/一部だけ来ない | DM通知設定、相手の状態 | DM通知の設定を確認 |
| 5 | OS側の通知許可 | スマホだけ来ない | 通知許可OFF、集中モード | OS設定を確認 |
| 6 | 端末固有の状態 | 画面オフで来ない | 省電力、バックグラウンド制限 | 省電力・制限を解除 |
| 7 | 取り込み中の期待値 | 取り込み中なのに来る | 「完全停止」と誤解 | 何を止めたいか再設計 |
目的別のおすすめ設定パターン
取り込み中を「どう使いたいか」によって、最適解が変わります。ここでは代表的な3パターンを提示します。
A:会議中、通知をほぼ止めたい(安全重視)
取り込み中にする
OSの集中モードをONにする
重要連絡は「別経路」または「例外通知(許可リスト)」を用意する
B:集中作業中、重要な@メンションだけ残したい(バランス重視)
取り込み中にする
サーバー通知を「@メンションのみ」に寄せる
雑談チャンネルをミュートする
C:配信中、映り込みだけ避けたい(見た目重視)
取り込み中にする
画面共有の通知表示(OS側)を抑える
Discordの通知ポップアップ表示を見直す
このように「取り込み中=全部止まる」ではなく、自分の目的に合わせて通知を設計するとトラブルが減ります。
Discordで取り込み中のままに見える原因
「解除したはずなのに相手には取り込み中に見えている」「ずっと赤いままだと言われる」というケースは、次の原因が多いです。
原因1:単純な戻し忘れ
取り込み中は多くの場合、手動で戻す必要があります。会議後に「オンラインへ戻す」をルーティン化するのが最も効果的です。
原因2:複数端末の状態ズレ
PCとスマホで同時に使っていると、最後に操作した端末側の状態が反映され、もう片方の表示が遅れて追従することがあります。特に次の状況で起きやすいです。
PCで取り込み中 → 外出先でスマホでオンラインに戻す → PC側が古い表示のまま
スマホで取り込み中 → PCで解除 → スマホ側のアプリがバックグラウンドで古いまま
対処としては、次が有効です。
片方の端末で変えたら、もう片方でも一度ステータス画面を開き、同期を促す
アプリを再起動して反映を確認する
ネットワークが不安定な場所では、反映に時間差が出る前提で運用する
原因3:表示更新の遅延
サーバー側の情報更新に時間がかかる場合があります。すぐに断定せず、数分置いて確認し、別画面(DM一覧/メンバー一覧)でも確認すると確実です。
Discordでプレイ中表示が出る・出ない問題
「取り込み中にしているのに、プレイ中(アクティビティ)が見えてしまう」「逆に、見せたいのに表示されない」という悩みも多いです。ここで押さえるべき点は、取り込み中はオンライン状態の表示であり、アクティビティ表示とは別設定であることです。
なぜズレが起きるのか
アクティビティ表示は、Discordがアプリやゲームの起動状態を検出して表示します。
検出できないアプリは表示されません(権限や環境差もあります)。
表示したくない場合は、アクティビティ表示(プレイ中表示)の設定を見直す必要があります。
安全な運用の考え方
配信・仕事利用:アクティビティは非表示を基本にして、必要なときだけONにする
ゲームコミュニティ:アクティビティをONにして、誘われやすくする。ただし取り込み中のときは補足文言を入れる
取り込み中は「今は対応できない」の意思表示なので、アクティビティ表示があると「遊んでいるのに返さない」と誤解されることがあります。誤解を避けたい場合は、アクティビティ表示の扱いとセットで設計するのが有効です。
Discordの取り込み中を上手に運用するコツ
最後に、取り込み中を「便利な機能」で終わらせず、戻し忘れや誤解を減らしつつ、通知漏れも防ぐための運用ノウハウをまとめます。特に仕事・チーム利用の方は、ここを整えると安定します。
Discordの戻し忘れを防ぐチェックリスト
取り込み中の最大の事故は「戻し忘れ」です。戻し忘れは、相手に「ずっと話しかけられない人」という印象を与えたり、重要連絡の機会損失につながります。以下のチェックリストをそのまま運用に組み込むと効果的です。
取り込み中に切り替えたら、カスタムステータスに終了予定時刻を入れる
会議や作業が終わったら、最初にオンラインに戻す(終了動作の一部にする)
PCとスマホを併用する場合、両方の端末で表示を一度確認する
重要連絡がある日は、取り込み中の時間を長くしすぎない(30〜60分単位など)
通知が必要なサーバーは「@のみ」など、個別最適化しておく
配信・画面共有の前は、取り込み中に加えてOS集中モードもONにする
重要案件の窓口(上長、運営、家族など)は、例外として別経路を決める
「チェックリストは面倒」と感じる場合でも、最低限「終了予定時刻」と「戻す」を習慣化するだけで、戻し忘れは大きく減ります。
Discordのカスタム文言テンプレ
取り込み中は、色だけだと相手が次にどう行動すべきか迷います。そこで、短く具体的な文言テンプレを用意しておくと運用が安定します。以下は、すぐ使える例です(必要に応じて時刻だけ差し替えてください)。
会議・打ち合わせ向け
「会議中 15:00まで」
「面談中 30分後に確認します」
「会議中 急ぎはDMでお願いします」
集中作業・学習向け
「集中作業中 13:00に確認します」
「締切対応中 16:00まで低速返信」
「学習中 休憩で確認します」
配信・録画・作業配信向け
「配信中 終了後に返信します」
「録画中 通知は後で確認します」
「配信中 急ぎは別連絡で」
移動・休憩向け
「移動中 18:00以降に確認」
「休憩中 30分後に確認」
「外出中 緊急はDMで」
ポイントは、“いつ確認するか”を入れることです。相手が待てるようになり、無用な催促や誤解が減ります。
Discordの相手に誤解されない使い方
取り込み中を上手に使うには、機能理解だけでなく、チーム・コミュニティでの“合意”が重要です。特に仕事利用では、取り込み中が「無視」「拒否」に見えないよう、次のような運用ルールが効果的です。
1)取り込み中の意味を共有する
例:
取り込み中=「緊急以外は後で確認」
緊急ならDM、または決めた別経路で連絡
取り込み中でも必ずしも不在ではないが、即応は期待しない
2)緊急連絡の経路を決める
取り込み中を使う場面は、「いまは反応したくない」というより「いま反応できない」が多いです。緊急連絡経路が曖昧だと、重要連絡が流れます。
障害対応:電話、オンコールツール、専用チャンネル
社内連絡:メール、タスク管理、メンションルール
家族連絡:電話、SMSなど
3)返信期待値を整える
コミュニティの文化として「即レスが当然」になっていると、取り込み中は摩擦を生みます。そこで、たとえば以下を合意すると安定します。
通常の返信目安(例:当日中、数時間以内)
緊急の定義(例:サービス停止、会議直前、期限当日など)
緊急時の連絡方法(例:DM+@メンション、電話など)
4)取り込み中を“乱用”しない
取り込み中は有効ですが、常時取り込み中だと「連絡できない人」扱いされ、情報が回らなくなるリスクがあります。
長時間の集中が必要な日は、時間帯を区切る
集中ブロックが終わったらオンラインに戻す
取り込み中が多い日は、カスタム文言で補足する
このように、取り込み中は「機能」ではなく「運用」として整えると、相手にも自分にもメリットが出ます。
よくある質問
取り込み中はオンラインですか?
一般的にはオンライン状態の一種として扱われ、オフラインとは別の表示です。相手に「今は対応しにくい」ことを示す意図が中心になります。
取り込み中にすると通知は完全に止まりますか?
完全に止まるとは限りません。Discord内の通知設定、サーバーやチャンネルの設定、OS側の通知許可や集中モードなど、複数の要因が重なります。確実に止めたい場合は、取り込み中に加えてOS側の通知制御も併用し、重要連絡の例外経路を用意するのが安全です。
退席中との違いは何ですか?
退席中は「離席・非アクティブ」を示す意味合いが強く、取り込み中は「集中しているので邪魔されたくない/通知を抑えたい」という意思表示として使われます。相手が取る行動(話しかけ方)が変わりやすい点が違いです。
取り込み中のままに見えるのはなぜですか?
戻し忘れ、複数端末の状態ズレ、表示更新の遅延が主な原因です。PCとスマホを併用している場合は、両方の端末で一度ステータス画面を開き、表示の同期を確認すると改善しやすいです。
ゲームのプレイ中表示を消すには?
取り込み中はオンライン状態の表示であり、プレイ中表示(アクティビティ)は別設定です。配信や仕事利用で誤解を避けたい場合は、アクティビティ表示の設定も見直してください。
まとめ
Discordの「取り込み中」は、オフラインではなく、在席の可能性はあるが対応しにくい状態を示すオンラインステータスとして理解すると整理しやすいです。相手からは赤い表示として認識され、「今は話しかけない方がよい」「返信が遅いかもしれない」という合図になります。
一方で、取り込み中は通知を抑える意図の設定ではありますが、通知の挙動はDiscord内設定とOS側設定が重なって決まります。そのため、取り込み中を使うなら次の3点を押さえるのが安全です。
取り込み中に切り替え、赤い表示になったことを確認する
通知が必要なもの/止めたいものを切り分け、通知設計を整える
戻し忘れ防止(終了時刻のカスタム文言+チェックリスト)を運用に組み込む
DiscordはUIや設定導線が更新されることがあります。表示や言葉が多少変わった場合でも、「プロフィールからステータスを切り替える」「通知設定はDiscordとOSの両方で管理される」という原則に沿って確認すれば、同様に整理して対応できます。