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【2025年】Discordのピン留め権限はどこにある?設定手順と注意点

Discordを運用していて、「メッセージをピン留めしたいのに権限の場所が分からない」「管理者なのにピン留めできない」と感じたことはありませんか。
実は2025年に入り、Discordではピン留めに関する権限仕様が変更され、従来の知識だけでは設定につまずきやすい状況になっています。その結果、検索しても古い情報ばかりが表示され、余計に混乱してしまうケースも少なくありません。

本記事では、2025年時点の最新仕様を前提に、Discordのピン留め権限が「どこにあるのか」「どのように設定すれば安全に運用できるのか」を、ロール権限・チャンネル権限の両面から分かりやすく整理いたします。
さらに、「ピン留めできない原因の切り分け」や「削除権限を渡さずに委譲する設計例」まで踏み込み、サーバー管理者・運営担当者がそのまま実践できる形で解説いたします。

Discordの権限設定で無駄に悩む時間を減らし、安心して情報整理ができる環境を整えたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

Discordのピン留め権限が見つからない理由

2025年の仕様変更で権限が分離された

2025年時点で混乱が起きやすい最大の理由は、「メッセージをピン留め」権限が「メッセージの管理」から分離されたためです。Discord公式のDeveloper Portal Change Logでは、2025年8月20日にPIN_MESSAGESがMANAGE_MESSAGESから分離された旨が明記されています。

そのため、以前の感覚で「メッセージの管理を付ければピン留めできるはず」と設定しても、環境や移行状況によっては期待通りに動かない場合があります。

さらに公式のChange Logでは、2026年2月23日以降はPIN_MESSAGESを明示的に付与しないとピン留めできなくなる趣旨も示されています。
つまり、2025年中は「まだ動く場合がある」一方で、放置すると将来詰まる可能性がある、という状態です。

古い情報だとメッセージの管理に誘導される

Discord関連の記事や解説は蓄積が多く、古い情報も検索上位に残りがちです。実際、過去の公式コミュニティ記事では「Pin MessageにはManage Messagesが必要」と説明されています。
また、ロール設計の公式ブログでも「Manage Messagesがピン留め・解除・削除を可能にする」と説明されています。

このような情報は当時は正確でしたが、2025年8月以降の権限分離を前提に読むと、設定の入口を誤りやすくなります。


Discordのピン留め権限はどこにあるか

ロール設定でピン留め権限を付与する場所

ピン留め権限は、基本的にサーバー設定のロール権限にあります。探し方の目安は以下のとおりです。

  • サーバー名のメニューからサーバー設定

  • ロールを開く

  • 対象ロールを選択

  • 権限内のメッセージ系の項目にあるメッセージをピン留め(PIN_MESSAGES)を許可

「メッセージをピン留め」という表記が見当たらない場合は、後述の「移行期限までにやるべきこと」も併せて確認してください(UI反映や移行状態の差で見え方が異なることがあります)。

チャンネル権限でピン留めを上書きする場所

ロール側で許可していても、チャンネル側の権限で「拒否」になっているとピン留めできません。Discordは、サーバー全体のロール権限に加え、チャンネルごとに権限を上書きできます。

チャンネル側の場所は、概ね次の導線です。

  • 対象チャンネルのチャンネル編集を開く

  • 権限タブを開く

  • ロールまたはメンバーを追加し、メッセージをピン留めを許可または拒否

チャンネル権限は「必要なチャンネルだけピン留めを許可する」運用に非常に有効です(告知・イベントなど)。

スマホとPCでの開き方の違い

PCとスマホで「設定の入口」が異なるため、場所が分からなくなるケースが多いです。一般的には、PCはサーバー名付近のメニューから設定へ、スマホは三点メニュー等から設定へ入ります。
操作導線の名称が多少変わっても、「サーバー設定 → ロール → 権限」「チャンネル編集 → 権限」を押さえておくと迷いにくくなります。


Discordでピン留め権限を付与する手順

ロールにピン留め権限を付ける手順

ここでは、最も基本となる「ロールで付与」手順を、手戻りが少ない順番で整理します。

  1. サーバー名のメニューからサーバー設定を開きます

  2. ロールを開き、対象ロールを選択します(なければ新規作成します)

  3. 権限から、メッセージをピン留めを許可します(見つからない場合は後述の移行項目を確認します)

  4. 必要に応じて、同ロールに付与するメンバーを整理します

  5. 実際のチャンネルでピン留め操作ができるかをテストします

ポイントは、**「付与したい権限は最小限」**です。過去は「メッセージの管理」を付けるとピン留めも可能でしたが、この権限は削除なども含むため、委譲範囲が広くなりがちです(2025年以降はピン留め権限を分けられるため、分けて設計する意義が大きいです)。

特定チャンネルだけ許可する手順

「サーバー全体では不要だが、告知チャンネルだけ必要」という場合は、チャンネル権限の上書きが適しています。

  1. 対象チャンネルのチャンネル編集を開きます

  2. 権限タブで、ピン留めを許可したいロール(またはメンバー)を追加します

  3. メッセージをピン留めを「許可」にします

  4. 逆に、不要なロールについては「拒否」にして整理します

  5. 当該チャンネルでのみピン留めできることを確認します

チャンネル権限は「許可」「拒否」「未設定」の3状態が混乱しやすいため、次の表で整理しておくと安全です。

状態意味ありがちな結果
許可そのチャンネルでピン留め可能ロール側が未設定でもチャンネルで可能になる場合があります
拒否そのチャンネルでは不可ロール側が許可でも、ここで拒否するとできません
未設定ロール側の設定に従うロール側が許可なら可能、未許可なら不可

安全に委譲するロール設計テンプレ

ピン留めは「情報を整理する役割」に向いています。削除権限まで広げずに委譲するため、次のテンプレが使いやすいです。

  • 情報整理ロール(例:Pin Curator)

    • 許可:メッセージをピン留め

    • 追加で検討:スレッドの作成、リアクション、リンク投稿など(運用次第)

    • 原則避ける:メッセージの削除やモデレーション全般に直結する強い権限

目的別の配置例も、先に決めておくと運用が安定します。

チャンネル用途ピン留めを許可する対象理由
告知管理者・運営のみ誤固定・乱立を防ぎ、重要情報の信頼性を保つ
イベントイベント担当ロール集合時間や参加方法を担当者が更新できる
ヘルプモデレーターテンプレや注意事項を固定して回答品質を揃える
雑談原則禁止固定が増えるほど探しにくくなる

Discordでピン留めできないときの切り分け

権限の計算で負けているパターン

Discordの権限は、ロールが複数付いている場合に合算され、さらにチャンネル権限で上書きされます。ここで負ける代表例は次のとおりです。

  • ロール側で許可したが、チャンネル側で拒否されている

  • 付与したロールの優先順位や、対象者にロールが付いていない

  • 自分が操作しているチャンネルが、そもそも閲覧や投稿の制限対象になっている

まずは「そのチャンネルの権限」画面で、対象ユーザーやロールがどう評価されているかを確認するのが近道です。

ピン留め上限と表示の問題

ピン留めができない原因は権限だけではありません。チャンネルにピン留めが大量にある場合、上限到達や表示の挙動で詰まることがあります。ピン留め関連はアップデートで挙動修正が入ることもあります。

権限が正しいのにできない場合は、次を確認してください。

  • そのチャンネルのピン留め件数が多すぎないか

  • 端末やアプリが最新版か(ブラウザ版で再現するか)

  • 一時的な不具合の場合、再起動・再ログインで改善するか

ボットが失敗する場合の確認点

ボットでピン留めする場合、ユーザーの権限だけでなく、Botロールの権限チャンネル権限が両方必要です。また、API上の権限名としてPIN_MESSAGESやMANAGE_MESSAGESが登場するため、設定と実装の呼び名が混線しがちです。分離の事実は公式Change Logに記載されています。

確認ポイントは以下です。

  • Botのロールにメッセージをピン留めが許可されている

  • 対象チャンネルの権限で、Botロールが拒否されていない

  • 分離後の運用として、従来の「メッセージの管理」だけに依存していない

  • 監査ログで失敗理由の手がかりが取れるか(権限不足が多い)


Discordのピン留め運用ルールと注意点

削除権限を渡さない運用に切り替える

ピン留め権限が独立した意義は、削除などの強い権限を渡さずに、整理作業だけ委譲できる点です。これは、権限分離の狙いとして公式Change Logでも説明されています。

運用上は、次の方針が安全です。

  • ピン留め担当は「情報整理ロール」で最小権限

  • メッセージ削除やモデレーションは、モデレーターロールに限定

  • 告知など重要チャンネルは、そもそもピン留め可能者を絞る

監査ログと責任範囲の決め方

ピン留めは「良かれと思って固定が増えすぎる」問題も起きます。以下を決めておくと、サーバーが長期運用で崩れにくくなります。

  • ピン留めしてよい対象(ルール、テンプレ、重要リンク、直近イベント)

  • 解除の基準(期限切れ、重複、更新済み)

  • 担当者とレビュー方法(運営が月1で棚卸し等)

移行期限までにやるべきこと

最重要の注意点として、公式のChange Logでは2026年2月23日以降はPIN_MESSAGESを付与しないとピン留めできなくなる趣旨が示されています。
そのため、2025年内に次の確認を推奨します。

  • 既存の運営ロール・モデレーターロールに、メッセージをピン留めが付与されているか

  • 「メッセージの管理」だけで回っているロールがないか(将来詰まる可能性)

  • チャンネル側で拒否になっていないか(告知・イベント・ヘルプを優先確認)

  • ボットがピン留めする運用なら、Botロールも同様に見直す


Discordのピン留め権限に関するよくある質問

管理者なのにピン留めできません

管理者でも、チャンネル側の権限設計や一時的なクライアント不具合で「ピン留め」が出ないことがあります。まずは以下を順に確認してください。

  • 対象チャンネルの権限で「メッセージをピン留め」が拒否になっていない

  • 権限分離後の項目として「メッセージをピン留め」がロールに付与されている

  • 別端末(PC↔スマホ、アプリ↔ブラウザ)で再現するか

  • ピン留め件数が多すぎないか

仕様変更の根拠として、PIN_MESSAGESが分離されたこと自体は公式Change Logに明記されています。

1人だけにピン留めを許可できますか

可能です。方法は2通りです。

  • その人専用のロールを作り、ロールにピン留め権限を付与する

  • チャンネル権限で「メンバー単位」に許可を付ける(運用上はロールの方が管理しやすいです)

ただし、チャンネル権限で拒否が入っていると無効になるため、上書き状況の確認が前提です。

ピン留めは何件までできますか

上限は仕様変更や段階展開で変わることがあります。ピン留め関連はパッチノートで継続的に調整されているため、最新の挙動はご利用環境での表示を基準にしてください。
運用面では「上限まで使い切らない」設計が重要で、固定は厳選し、古い固定は棚卸しする運用が安定します。


Discordのピン留め権限の要点まとめ

2025年に押さえるべきポイント

  • 2025年は、**ピン留め権限が独立(PIN_MESSAGES)**した影響で「場所が分からない」「古い情報に誘導される」問題が起きやすいです。

  • 設定場所は基本的に、サーバー設定のロール権限と、チャンネル権限の上書きの2か所です。

  • 公式Change Log上、2026年2月23日以降は明示付与が必要になるため、2025年内にロール設計の見直しを推奨します。