Discordで通話やビデオ通話、画面共有をしている最中に「接続が不安定です」と表示されると、音声が途切れたり、相手の声がロボットのように聞こえたり、映像が停止したりして、会話そのものが成立しにくくなります。特に、会議・授業・オンラインイベント・ゲーム連携など「リアルタイム性」が重要な場面では、数十秒の不安定さでも大きな支障になります。
一方で、この表示は原因が1つに限定されません。Discord側の一時的な不調、回線品質の揺れ、Wi-Fi環境の干渉、端末負荷、VPNやセキュリティの影響など、複数の要因が重なることで発生します。そのため、最短で解決するには「当てずっぽうで設定をいじる」のではなく、優先順位に沿って切り分けることが重要です。
本記事では、以下を目的として「接続が不安定です」表示の解決手順を体系立てて解説いたします。
まずDiscord側の障害かどうかを素早く判定する
次に回線と端末のどちらが主因か切り分ける
通話・ビデオ・画面共有それぞれで効果が出やすい対処を整理する
PCとスマホで確認すべきポイントの違いを明確にする
再発防止のチェックリストと、改善しない場合の相談手順を用意する
「今すぐ安定させたい方」「原因をはっきりさせたい方」「同じ症状を繰り返したくない方」に向けた内容です。
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Discordで接続が不安定ですと表示される主な原因
この表示の正体は、ざっくり言えば「音声や映像をリアルタイムに送受信するための通信が安定していない」状態です。ここで重要なのは、通信の安定性は単なる“速度”だけで決まらない点です。動画サイトが普通に見られるのにDiscordは不安定、というケースが起こるのは、Discordがリアルタイム通信(遅延や欠損に弱い)を扱うためです。
以下では、原因を4つの軸で整理いたします。
Discord側の障害と混雑
最初に確認すべきは、Discord側の障害または一時的な混雑です。ここを見落とすと、ユーザー側の設定や回線をいくら触っても改善しないため、時間を無駄にしがちです。
Discord側要因が疑われる代表例は、次のような状況です。
自分だけでなく、複数の友人・サーバーメンバーも同時に不安定になっている
スマホでもPCでも同じ時間帯に不安定になった
他のインターネット利用は問題ないのに、Discordだけ不安定
いつも問題ない時間帯に急に発生し、しばらくすると自然に戻った
この場合、ユーザー側でできることは「障害・混雑の確認」と「復旧までの暫定回避」です。復旧前提で動くほうが合理的なケースも少なくありません。
暫定回避の考え方
音声のみで会話を続ける(ビデオ・画面共有を止める)
重要な連絡はテキストに切り替える
サーバーや通話を一度抜けて入り直す(改善する場合もありますが根本解決ではありません)
重要なのは「Discord側の問題である可能性を最初に切る」ことです。ここが最短ルートになります。
回線品質の低下とWi-Fi環境
次に多いのが、回線品質の揺れです。ここでいう品質とは、一般に以下の要素を指します。
遅延(レイテンシー):通信の往復時間
ばらつき(ジッター):遅延が一定でなく上下する度合い
パケットロス:通信データが欠ける現象
上り(アップロード)の実効速度:映像や音声を送る側で重要
Discordの通話や画面共有は「一定間隔で小さなデータを連続的に送受信」するため、速度が十分でも遅延のばらつきやパケットロスがあると不安定になりやすいです。動画視聴はバッファ(先読み)で吸収できますが、通話は先読みができないため影響が表面化します。
特にWi-Fiは、次の要因で品質が揺れやすいです。
ルーターからの距離が遠い、壁が多い
2.4GHz帯で家電や近隣電波と干渉している
同居人の動画視聴・ダウンロードと時間帯が重なっている
中継器やメッシュ環境で端末が接続先を頻繁に切り替える
ルーターが高負荷で処理落ちしている(古い機種で起こりやすい)
このため、対処としては「速度テスト」だけでなく、有線化・電波の改善・時間帯分離などの“揺れを減らす施策”が効果的です。
端末負荷と設定の影響
通話が不安定に見える原因は、回線だけではありません。Discordの音声・ビデオ・画面共有は、端末側で次の処理を行います。
音声の圧縮・復元
映像の撮影・圧縮・送信(ビデオ)
画面のキャプチャ・圧縮・送信(画面共有)
受信映像の復号・表示
これらはCPUやGPU、メモリに負荷をかけます。特に画面共有は負荷が増えやすく、ゲームや録画ソフト、ブラウザの大量タブなどと同時に動かすと、端末側の処理が追いつかず「止まる」「遅れる」「音ズレする」といった症状につながります。
また、設定面では以下が影響します。
画面共有の解像度が高い(例:1080p以上)
画面共有のFPSが高い(例:60fpsなど)
カメラの高解像度出力をそのまま送ろうとしている
端末の省電力設定や低電力モードが有効(特にノートPCやスマホ)
回線が原因に見えて、実は端末負荷が原因というケースもあります。そのため、切り分けは「回線を変える」だけでなく、「負荷を下げる」検証も必要です。
VPNとプロキシとセキュリティの干渉
VPN・プロキシ・セキュリティソフト・企業や学校のネットワーク制限も、Discordの通話品質に影響します。理由はシンプルで、通信経路が変化したり、UDP通信が制限されたり、検査(フィルタリング)で遅延や欠損が増えたりするためです。
よくある状況は次のとおりです。
自宅では安定するが、会社・学校のネットワークでは不安定
VPNをオンにすると不安定、オフだと改善する
セキュリティソフト導入後から不安定になった
特定のネットワーク(公衆Wi-Fiなど)でのみ発生する
この系統は、詳細な設定をいきなり詰めるよりも、まず「別ネットワークで改善するか」を見たほうが早いです。改善するならネットワーク制約が主因である可能性が高く、次にVPN・フィルタリング・ファイアウォール設定へ進む、という順序が合理的です。
Discord接続が不安定です表示を最短で直す手順
ここからは、効果が出やすい順に「最短手順」を提示いたします。ポイントは、手間が少ない検証で大きく原因を切ることです。時間がない方ほど、この順番通りに進めてください。
まず障害状況を確認する
最初にやるべきことは、Discord側の障害確認です。理由は明確で、サービス側要因ならユーザー側でできる対処が限られ、切り分けの労力が無駄になりやすいからです。
手順(30秒)
Discordのステータスページを確認する
音声・メッセージ・メディアなど関連項目で障害が出ていないか確認する
障害が出ている場合は、復旧を待つ(暫定回避として音声のみ・テキストへ切替)
判断ポイント
障害表示がある:ユーザー側の対処より復旧待ちが優先
障害表示がない:次の「回線切替」に進む
ここで「障害なし」を確認できるだけで、以降の対処に自信を持って進めます。
回線を切り替えて安定度を比較する
次は回線要因の切り分けです。Discordの不安定表示は、回線の揺れやパケットロスで発生しやすいので、回線を変えて症状が変わるかを見るのが近道です。
回線切替の優先順位
PC:Wi-Fi → 有線LAN(可能なら最優先)
スマホ:Wi-Fi ↔ モバイル回線(両方で比較)
可能なら別のWi-Fi(テザリングや別回線)でも比較
合わせて実施したいこと
ルーター・モデムの再起動(電源を切ってから入れ直す)
ルーター付近に移動してWi-Fi強度を改善する
5GHz帯に切替(可能な機器の場合)
この工程の価値
回線を変えて改善するなら、原因は回線品質側に寄ります
回線を変えても改善しないなら、端末負荷・アプリ設定・ネットワーク制約の可能性が残ります
特に画面共有が絡む場合は、上り回線が影響します。速度測定で「下りは速いが上りが遅い」場合、画面共有やビデオが不安定になりやすい傾向があります。
Discordを完全終了して再起動する
Discordの再起動は定番ですが、重要なのは「完全終了」です。PCではバックグラウンドに残っているケースがあり、再起動したつもりでも状態がリセットされていないことがあります。
PCでのポイント
ウィンドウを閉じるだけではなく、Discordプロセスが残っていないか確認する
タスクトレイに残っている場合は終了する
タスクマネージャー等でDiscordを終了してから再起動する
スマホでのポイント
アプリをいったん終了し、再度起動する
端末自体を再起動すると、ネットワーク周りの状態がリフレッシュされやすいです
この段階で改善する場合は、一時的なプロセス不調、セッションの不整合、ネットワーク状態の持ち越しが原因だった可能性があります。
キャッシュ削除と更新と再インストールの順番
ここは「手間と効果のバランス」が重要です。いきなり再インストールは時間がかかり、ログインや設定復元で手戻りが増えるため、段階的に進めるのが安全です。
推奨順
Discordを最新状態に更新する
キャッシュを削除する(可能な範囲で)
それでも改善しない場合のみ再インストールする
各手順の意味
更新:不具合修正が含まれる可能性があるため、まず実施します
キャッシュ削除:破損や古いデータが挙動に影響している場合に効果があります
再インストール:アプリ環境をリセットする最終手段です
注意点
キャッシュ削除や再インストールは、環境によりログインや認証が必要になります
2段階認証を利用している場合は、復旧手段(認証アプリ等)を用意してから行ってください
Discordの通話とビデオと画面共有で起きる症状別対処
同じ「接続が不安定です」でも、発生する場面によって有効策が変わります。ここでは、症状を3つに分けて優先対処を示します。
ビデオが映らない止まるときの設定
ビデオ通話は、音声よりデータ量と処理負荷が増えます。そのため、以下の観点で対処すると改善しやすいです。
まず行うべき切り分け
ビデオをオフにして音声だけにする → 音声が安定するか確認
安定する:ビデオ処理・上り回線・端末負荷が関係している可能性が高い
変わらない:回線品質やネットワーク制約の可能性が残る
改善のための優先アクション
同時起動アプリを減らす(ゲーム、録画、ブラウザ大量タブなど)
カメラを使う他アプリを終了する(OS側で競合している場合があります)
回線を切替(Wi-Fi→有線、Wi-Fi↔モバイル)
端末を再起動する
チェックポイント
カメラが他アプリで占有されている
端末が発熱して性能が落ちている(スマホで起こりやすい)
省電力モードがオンで性能が制限されている
ビデオの「映らない」は通信以前に、デバイス権限や競合の問題で発生することもあります。映像が止まる・カクつくは通信品質と端末負荷が主因になりやすい、という整理で考えると判断が早くなります。
画面共有が重い途切れるときの設定
画面共有は、Discordの中でも特に不安定になりやすい機能です。理由は、送るデータ量が増えることに加え、端末側で「画面の取り込み→圧縮→送信」を継続的に行うためです。
最優先で見直すべき設定(負荷を下げる)
共有解像度を下げる(可能なら一段階ずつ下げて変化を確認)
FPSを下げる(60fpsより30fps、さらに必要なら下げる)
共有対象を絞る(画面全体より特定ウィンドウのほうが軽い場合があります)
回線側の改善(上り回線が鍵)
PCなら有線LANを使う
ルーターの近くでWi-Fi強度を上げる
混雑する時間帯を避ける
同居人の大容量通信がある場合、時間帯をずらす
端末側の改善(CPU/GPU負荷が鍵)
ゲームや配信ソフトを停止する
ブラウザタブを減らす
高負荷アプリを閉じる
ノートPCは電源接続し、省電力設定を解除して比較する
実用的な優先度表(症状別)
| 症状 | まず試すこと | 次に試すこと | 見直すポイント |
|---|---|---|---|
| 画面共有開始直後に不安定 | 解像度/FPSを下げる | 有線化・回線切替 | 上り回線、端末負荷 |
| しばらくすると不安定 | 端末発熱・負荷を確認 | ルーター再起動 | 熱、バックグラウンド負荷 |
| 相手側だけ止まる | 相手にも解像度/FPS低下を依頼 | 双方で回線切替 | どちら側の上りが弱いか |
画面共有は「送る側の上り回線」と「送る側の端末性能」が特に重要です。受け取る側の回線ももちろん影響しますが、まずは送信側の改善から着手すると解決が早い傾向があります。
RTC接続中が絡むときの見直し項目
「RTC接続中」が長い、または通話に入っても不安定になり続ける場合、ネットワーク制約や経路の問題が絡んでいることがあります。ここでは、以下を順に切り分けます。
切り分けの基本
別ネットワークで試す(最優先)
VPNやプロキシをオフにして試す
セキュリティソフト・ファイアウォールの影響を疑う
会社・学校ネットワークの制約(UDP制限など)を疑う
「別ネットワークで改善」する場合の見立て
会社や学校のネットワークでのみ発生:ネットワーク制約が濃厚
自宅Wi-Fiでのみ発生:ルーターや電波環境が濃厚
VPNオンでのみ発生:VPN経路・設定が濃厚
やりがちな失敗
同じネットワークのまま設定だけを延々と変える
端末側の対処(再インストール等)を先に行う
ネットワーク制約が原因のケースは、端末側の手当てで根本解決しません。まず経路を変えて「改善するか否か」を見ることが重要です。
PCとスマホで違う確認ポイント
同じDiscordでも、PCとスマホでは「不安定の原因」と「効きやすい対処」が一部異なります。ここでは、端末別に迷いやすいポイントをまとめます。
WindowsとMacのネットワークとアプリ設定
PCは、回線を改善しやすい(有線化が可能)一方、ソフトの同時起動やドライバ、セキュリティソフトの影響が出やすい傾向があります。
PCで優先して見るべき観点
有線LANで改善するか(Wi-Fi要因の切り分け)
画面共有・ビデオ時のCPU/GPU負荷(タスクマネージャー等で確認)
セキュリティソフトがDiscord通信を妨げていないか
VPN・プロキシ利用の有無
OSの省電力設定(ノートPCで顕著)
PC版チェックリスト(上から順に実施)
Discord Statusで障害がないことを確認した
Wi-Fiから有線LANへ切り替えて比較した
ルーター・モデムを再起動した
Discordを完全終了して再起動した
Discordを最新バージョンに更新した
同時起動アプリを減らして負荷を下げた
VPN/プロキシをオフにして比較した
キャッシュ削除を実施した
再インストールを実施した(最終手段)
改善しない場合の追加の見立て
特定のネットワークだけで不安定:ネットワーク制約・ルーター相性
特定のPCだけで不安定:端末性能、ドライバ、セキュリティソフト要因
画面共有だけ不安定:上り回線または端末の圧縮処理負荷
PCは調整項目が多い分、順番を守らないと迷子になりやすいです。必ず「回線→アプリ→負荷→最終手段」の順で進めるのが確実です。
iPhoneとAndroidの省電力と権限とバックグラウンド
スマホは、Wi-Fi環境が揺れやすいことに加えて、OSの省電力やバックグラウンド制限が通話品質に影響するケースがあります。特にビデオや画面共有に近い機能(画面配信)を行うと負荷が上がり、発熱による性能低下も起こりやすくなります。
スマホで優先して見るべき観点
Wi-Fiとモバイル回線で改善差があるか
省電力モードがオンか(性能・通信が抑制される場合があります)
Discordの権限(マイク・カメラ・通信)
端末の発熱(熱で性能が落ちると映像や音声が崩れやすい)
バックグラウンド制限やデータセーバー設定
スマホ版チェックリスト(上から順に実施)
Discord Statusで障害がないことを確認した
Wi-Fi↔モバイル回線を切り替えて比較した
ルーター付近に移動してWi-Fi強度を改善した
省電力モードをオフにして比較した
Discordアプリを終了して再起動した
端末を再起動した
Discordアプリを最新に更新した
キャッシュ/アプリデータの整理が可能なら実施した
再インストールを実施した(最終手段)
スマホ特有の対策
ケースを外して放熱し、端末温度を下げる
充電しながら利用する場合は発熱しやすいので注意する
可能ならWi-Fi 5GHz帯を使う(電波到達は弱いですが干渉が少なめです)
スマホは「場所に依存」する割合が高いです。外出先でのみ不安定なら電波環境が主因、自宅でも常に不安定ならルーターや端末設定が主因、という切り分けが有効です。
Discord接続不安定を減らす再発防止と相談のコツ
最後に、再発防止と、どうしても改善しない場合に備える「相談の型」を整理いたします。ここまでの対処で一時的に直っても、環境が原因の場合は再発しやすいため、予防の観点が重要です。
安定化のための運用チェックリスト
再発防止は「特別な設定」よりも、「揺れを減らす習慣」のほうが効果が出やすいです。以下は、導入しやすく効果の高い項目です。
回線・Wi-Fi運用
重要な通話や会議は有線LANを優先する
ルーターを床置きせず、できるだけ見通しのよい位置に置く
可能なら5GHz帯を使用する
ルーターの再起動を定期的に行う(動作が重くなる機種もあります)
混雑時間帯(夜間など)は画面共有の解像度/FPSを下げる
端末運用
画面共有中は重いアプリを減らす
ノートPCは電源接続し、省電力設定を見直す
スマホは発熱を避け、ケース・充電状況に注意する
OSとDiscordを最新状態に保つ
Discordの使い方
画面共有は必要な場面だけ有効化し、不要なら止める
ビデオは音声より負荷が高いので、状況に応じて音声のみへ切替える
不安定を感じたら早めに回線切替で原因を切る
「難しい設定を頑張る」より、「揺れや負荷を減らす」ほうが、結果として安定しやすく、再発率も下がります。
サポートに送る情報テンプレート
改善しない場合、問い合わせや相談の効率は「情報の揃い方」で大きく変わります。以下のテンプレートに沿って整理すると、原因特定が進みやすくなります。
問い合わせテンプレート(コピペ用)
発生している表示:接続が不安定です
発生箇所:通話/ビデオ/画面共有(該当を記載)
発生頻度:毎回/1日数回/特定時間帯のみ
発生開始時期:例:12月上旬から、昨日から等
利用端末:例:Windows 11、Mac、iPhone、Android
利用ネットワーク:自宅Wi-Fi/有線LAN/モバイル回線/会社ネットワーク等
VPN/プロキシ:利用あり/なし
セキュリティソフト:名称(可能なら)
試した対処:回線切替、再起動、更新、キャッシュ削除、再インストール等
追加情報:画面共有の解像度/FPS、同時起動アプリ、発熱状況など
この情報が揃っていると、「どの段階で切り分けが止まっているか」が明確になり、やり取りが短くなります。
改善しないときの代替策と判断基準
最後に、改善しない場合の“判断基準”を提示いたします。これを持っておくと、次に何をすべきか迷いにくくなります。
判断基準1:別ネットワークで改善するか
改善する → 元のネットワーク環境(Wi-Fi・ルーター・制約)が主因
改善しない → 端末・アプリ・設定・広域障害の可能性が残る
判断基準2:機能を落とすと改善するか
ビデオ/画面共有をオフにすると改善 → 上り回線または端末負荷が主因
音声のみでも不安定 → 回線品質(遅延・ロス)またはネットワーク制約が主因
判断基準3:端末を変えると改善するか
PCは不安定だがスマホは安定(同一回線) → PC側の負荷・設定・セキュリティ要因
どの端末でも不安定(同一回線) → 回線品質やルーター要因
代替策(重要度が高い場面の暫定対応)
音声のみで実施し、画面共有は必要最小限にする
会議資料は事前共有して、リアルタイム画面共有を減らす
モバイル回線テザリングに切り替える(短時間の緊急回避として)
別の通話手段へ一時退避し、Discord復旧後に戻す
よくある質問
接続が不安定ですは自分側ですか相手側ですか
一方だけが原因とは限りません。切り分けの最短手順は次の2点です。
Discord側の障害がないことを確認する
送信側(画面共有やビデオを出している側)が回線切替で改善するかを見る
特に画面共有やビデオは、送信側の上り回線と端末負荷の影響が出やすいです。
Wi-Fiは問題ないのにDiscordだけ不安定になるのはなぜですか
動画視聴はバッファで多少の揺れを吸収できますが、通話は吸収できません。そのため、速度が十分でも遅延のばらつきやパケットロスがあるとDiscordだけ不安定になり得ます。まずは有線化や回線切替で揺れが原因かどうか切り分けるのが近道です。
VPNを切ると直るのはなぜですか
VPNは通信経路を変更するため、遅延が増えたり、通信が不安定になったりする場合があります。またネットワークによっては通話に相性の悪い制約が入ることもあります。切り分けとしてVPNをオフにして改善するなら、VPN経路・設定が影響している可能性が高いです。
画面共有だけ不安定になるのは設定で直せますか
改善する可能性は高いです。まず解像度とFPSを下げ、共有対象を必要最小限にしてください。次に、送信側の端末負荷(ゲームや録画の同時起動)を下げ、最後に有線化や回線切替で上り回線の安定性を確認すると、原因が明確になりやすいです。
何をしても直らないときはどこに相談すべきですか
まずDiscord側障害の有無を確認し、問題が長引く場合はサポートへの相談を検討してください。その際は、本文で提示したテンプレートに沿って「環境」「発生条件」「試した対処」を整理すると、切り分けが早まります。
まとめ
「接続が不安定です」と表示されたら、最初にDiscord側の障害の有無を確認してください
次に回線切替(PCは有線、スマホはWi-Fi↔モバイル)で、回線要因かどうかを短時間で切り分けてください
その後、Discordの完全終了と再起動、更新、キャッシュ削除、再インストールの順に進めると手戻りが減ります
画面共有は特に不安定になりやすいため、解像度とFPSを下げ、送信側の上り回線と端末負荷を優先して見直してください
再発防止は「揺れを減らす運用」と「負荷を下げる使い方」が効果的です
Discordはアップデートや環境(回線・端末・ネットワーク制約)によって症状が変化しやすいサービスです。もし手順を進めても改善しない場合は、本記事の判断基準に沿って切り分け結果を整理し、次のアクション(ネットワーク改善、設定見直し、相談)へ移行してください。