オンラインゲームや動画配信を見ていると、当たり前のように飛び交う「FFA」という略語。
しかし、「なんとなく対戦モードの一種だとは分かるけれど、正確な意味は説明できない」という方は少なくありません。
さらに調べてみると、同じ「FFA」が科学や金融、海運、資格名など、まったく別の分野でも使われていることが分かり、「結局どれが自分に関係あるのか分からない」と感じるケースも多いはずです。
本記事では、ゲーム用語としてのFFA(Free For All)を中心に、分野別に整理した「FFA」の意味と使われ方を分かりやすく解説いたします。
この記事を読み終えるころには、チャットや記事で「FFA」という文字を見ても迷うことなく、「この文脈ならこの意味だ」と自信を持って理解できるようになることを目指します。
FFAとは?最もよく使われる意味を一言でいうと
「FFA」とは、一般的には Free For All(フリーフォーオール) の略で、ゲームなどで「自分以外は全員が敵になる対戦形式」を指す略語として最もよく使われています。
ただし、専門分野ではまったく別の意味でも使われるため、どの文脈で見かけたか によって意味が変わる点に注意が必要です。
「FFA」は何の略か
英語表記は Free For All です。直訳すると「誰にでも開かれている」「誰でも参加できる」といった意味合いになり、ゲームでは「全員がそれぞれ個人で戦うルール」を表すと考えると分かりやすいです。
そのため、ロビー名やモード名として「FFA」とだけ書かれている場合、多くは「チームを組まず、全員バラバラで戦うモード」と理解して差し支えありません。
どんな場面でこの略語が出てくるのか
「FFA」は、主に次のような場面で目にすることが多い略語です。
FPS(ファーストパーソン・シューター)のゲームモード名
バトルロイヤル系ゲームの説明文
オンラインゲームのチャットや攻略記事
配信者や実況者の動画タイトル・概要欄
このように、ゲーム関連の文脈で登場する場合は、ほぼ Free For All の意味と考えてよいケースが大半です。
ゲーム用語としてのFFA(Free For All)
ゲームの世界では、「FFA=Free For All」という意味が定着しています。ここでは、ゲーム初心者の方でもイメージしやすいように、基本的なルールや使われ方を整理いたします。
基本ルールとデスマッチとの違い
多くのゲームにおいて、FFAは次のような特徴を持つモードです。
参加者は全員「個人戦」
チームは組まず、各プレイヤーがそれぞれ単独で戦います。
自分以外は全員敵
出会う相手はすべて敵として扱われ、誰とでも戦闘が発生しうるモードです。
一定時間内のスコアを競う
制限時間内の「キル数」「ダメージ量」「ポイント」などの合計で順位を競う形式が多く採用されています。
「デスマッチ(Deathmatch)」という名称のモードとほぼ同義で使われることも多く、
チーム戦のデスマッチ
個人戦のデスマッチ(=FFA)
という区別をしているタイトルもあります。
そのため、簡単にまとめると、
FFA = チームを組まない “総当たり戦” のデスマッチ
と覚えておくとイメージしやすくなります。
FPS・バトロワ・MMOなどゲーム別の使われ方
FPSでのFFA
FPSでは、マルチプレイモードの一つとして「Free For All」がメニューに並んでいるケースがよくあります。
各プレイヤーが単独で参加
制限時間内にキル数を競う
一定スコアに到達したプレイヤーが勝利
といったルールで運用されることが一般的です。
バトロワ系ゲームでのFFA
バトルロイヤル系ゲームでは、「最後の一人になるまで戦うソロモード」を説明する文脈で「Free For All」という言葉が使われることがあります。
実際のゲーム内表示では「ソロ」「シングル」と表現されていることが多いですが、海外公式サイトや英語圏の記事などで
A free-for-all battle
A free-for-all mode
といった形で説明される場合があります。
MMO・オンラインRPGでのFFA
一部のMMOやオンラインRPGでは、戦闘モードだけでなく、「アイテムの取得ルール」を表す言葉として使われることもあります。
例としては、
FFA Loot(FFAルート)
→ ドロップしたアイテムを、参加者の誰でも自由に拾えるルール
のように、「誰でも自由に取れる」「誰にでも開かれている」という本来の意味が、そのままゲームシステムの名称に使われています。
実際のチャット・ロビーでの表記例
ゲーム内チャットやSNSなどでは、次のような表現がよく見られます。
「今日はFFAでエイム練習しています」
「FFAロビー立てました。どなたでもどうぞ」
「チーム戦じゃなくてFFAの方が好きです」
このような書き方を見かけた場合は、
「チームを組まず、全員バラバラで戦うモード」
を指していると理解していただくとよいです。
分野別に見るFFAの主な意味一覧
「FFA」はゲームだけでなく、専門分野でもさまざまな略語として使われています。ここでは代表的な意味を分野別に整理いたします。
科学・医療分野のFFA(遊離脂肪酸など)
科学・医療分野では、FFAは主に Free Fatty Acid(フリー・ファッティ・アシッド) の略として使われます。日本語では 遊離脂肪酸 と訳されます。
食品・栄養・生化学などで使用される用語です。
牛乳や乳製品などでは、FFAの値が品質の指標の一つとされることがあります。
FFAの値が高くなると、風味の劣化や品質問題につながることがあるとされ、品質管理の項目として測定されます。
また、医学系の略語辞書には、他にもいくつかの医学用語がFFAとして登録されている場合があります。文脈によっては別の専門用語を指すこともあるため、周辺の単語とあわせて確認することが重要です。
金融・海運分野のFFA(先物取引・金融資格など)
金融・海運の分野では、主に次のような意味でFFAが用いられます。
Forward Freight Agreement
Forward Freight Agreement は、船舶の傭船料(運賃)に関する先物取引契約を指す用語です。
海運・エネルギー・資源取引などの分野で用いられます。
将来の運賃水準の変動リスクに備えるために活用される金融商品です。
ニュースや専門記事の中で「FFA市場」「FFA契約」などといった形で登場することがあります。
金融商品フェアアドバイザー(FFA)
日本国内では、金融リテラシー向上を目的とした資格として、金融商品フェアアドバイザー(FFA) という名称が使われています。
個人の資産形成や金融教育を支援することを目的とした資格
家計管理や投資商品の基礎知識など、公正・中立の立場から助言する専門家を育成する枠組み
金融教育関連の文脈で「FFA資格」「FFAアドバイザー」などと書かれている場合は、この資格を指していることが多いです。
その他の略語としてのFFA
略語辞書や百科事典などでは、さらに多くの意味が「FFA」という綴りで登録されています。例として、次のようなものがあります。
特定ゲームタイトル名(例:Final Fantasy Adventure など)の略称
海外のスポーツ団体名(Football Federation Australia など)
国際機関・地域機関(漁業関連機関など)の略称
工学・IT・産業分野での技術用語の略称
これらは、特定の業界・地域・作品などに限定して使われることが多いため、一般的な日本語のWeb検索で日常的に遭遇するのは、主に
ゲーム・科学(遊離脂肪酸)・金融/海運
の3分野と考えてよいでしょう。
自分の文脈ではどのFFA?意味を見分けるチェックリスト
同じ「FFA」という文字列でも、文脈によって意味は大きく変わります。ここでは、簡単に見分けるためのチェックポイントをまとめます。
ゲーム関連の文脈で見かけた場合
次のような条件に当てはまる場合は、ほぼ確実に Free For All(ゲームモード) を指していると考えられます。
周囲にゲームタイトル名(例:FPSやバトロワ作品名)が書かれている
「マッチ」「ロビー」「モード」「ルーム」などの単語と一緒に使われている
「FFAで練習」「FFA部屋」「FFA参加者募集」などと書かれている
このような場合は、「チームを組まない個人戦の対戦モード」と理解すれば問題ありません。
仕事やニュース、論文で見かけた場合
ゲーム関連ではない場面で見かけた場合は、周囲のキーワードを手がかりに意味を特定します。
食品・栄養・生化学の話題なら
→ Free Fatty Acid(遊離脂肪酸)である可能性が高いです。海運・物流・資源取引・船舶運賃の話題なら
→ Forward Freight Agreement(運賃の先物取引契約)を指すことが多いです。日本の金融教育・資産形成・資格講座の話題なら
→ 金融商品フェアアドバイザー(FFA)資格を意味している可能性があります。
迷った場合は、「FFA」だけでなく、その前後の数語を含めて検索すると、より正確な情報にたどり着きやすくなります。
よくある勘違い・混同パターン
略語の世界では、似た綴りの用語を混同してしまうことがよくあります。FFAに関しても、次のような勘違いが起こりやすいです。
「FF(フレンドリーファイア)」と混同する
FFは、味方に攻撃が当たる設定(またはその行為)を指す用語で、FFAとは別の概念です。
「ゲームのFFA」と「FFA資格」を混同する
同じ綴りですが、まったく別の分野の用語です。検索結果に資格情報が出てきても、ゲームの話とは関係がありません。
仕事・学術文書のFFAをゲーム用語だと思い込んでしまう
ビジネスメールや論文で出てきたFFAは、多くの場合、ゲームとは無関係です。必ず文脈を確認してください。
FFAを正しく理解するためのポイントまとめ
最後に、FFAを理解・記憶する際のポイントを整理いたします。
覚え方と関連する略語
分野別に、次のように覚えておくと整理しやすくなります。
ゲーム文脈
FFA = Free For All
「全員敵の個人戦モード」「総当たり戦のデスマッチ」のイメージ
科学・医療文脈
FFA = Free Fatty Acid
食品・生化学などで扱う「遊離脂肪酸」のこと
あわせて覚えておくと便利な関連略語の例は、次のとおりです。
FF(Friendly Fire):味方への攻撃ダメージ
F2P(Free to Play):基本プレイ無料のゲーム
これらを一緒に整理しておくと、ゲーム関連の英語略語を読む際の理解がスムーズになります。
こういうときは原文ごと検索しよう
略語は、一つの綴りに複数の意味が紐づいているため、「これに違いない」と早合点すると誤解につながります。とくに次のような場合は、略語だけでなく前後の単語も含めて検索することをおすすめいたします。
契約書・規約・ビジネス文書でFFAが登場したとき
大学の講義資料や論文、専門書でFFAが使われているとき
重要な判断(契約・投資・研究結果の解釈など)に関わる文脈で略語が出てきたとき
原文全体や、出典となる資料・公式サイトを確認することで、より確実に意味を特定することができます。

