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凸待ちとは?意味・由来から配信者と参加者のマナー・やり方まで徹底解説

ライブ配信やVtuber界隈でよく耳にする「凸待ち(とつまち)」という言葉。
しかし、「何となく雰囲気では分かるけれど、正確な意味やルールまでは説明できない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「凸待ち とは?」という基本的な疑問にお答えしながら、配信者側・参加者側それぞれの立場から、具体的な流れ、必要な準備、マナー、そしてトラブルを避けるためのポイントまで体系的に整理いたします。
さらに、そのまま使える告知文や会話テンプレート、チェックリストもご用意しました。
これから凸待ち配信に挑戦したい配信者の方はもちろん、推しの凸待ちに参加してみたい視聴者の方にとっても、「安心して一歩踏み出せるガイド」としてご活用いただける内容です。

凸待ちとは?ライブ配信で使われる意味・由来・基本イメージ

凸待ちの意味

「凸待ち(とつまち)」とは、ライブ配信やVtuber配信などにおいて、配信者が視聴者や他の配信者からの通話・参加を待つ企画を指すネットスラングです。

配信者がDiscordや通話アプリを開いておき、「誰か話しに来ませんか?」という形でゲストを募集し、実際に通話がつながった様子をそのまま配信します。記念配信や雑談配信の一企画として行われることが多く、Vtuber界隈でも一般的な文化になっています。

凸・逆凸・コラボの違い

「凸待ち」と一緒によく使われる関連用語として、「凸」「逆凸」「コラボ配信」などがあります。

  • 凸(とつ)
    配信者や参加者の側から、誰かの配信に通話・参加しに行く行為を指すネットスラングです。もともとは「突撃(とつげき)」を略して「凸」と表記するようになったものです。

  • 凸待ち
    配信者が「凸(通話・参加)してくれる人」を待つ状態、またはその企画全体を意味します。

  • 逆凸
    凸待ちとは逆に、配信者の側から知り合いの配信者などへ通話をかけに行く企画を指します。

  • コラボ配信
    あらかじめ参加メンバーや内容を決めて行う共同配信であり、飛び入り参加ではなく事前調整がある点が凸待ちと異なります。

このように、誰が誰に「突撃」するのか、事前に約束した企画かどうかによって呼び方が変わると整理しておくと理解しやすくなります。

凸待ちがよく使われるプラットフォーム

凸待ちは、もともとニコニコ生放送やツイキャスといったライブ配信サービスで広まった文化ですが、現在では以下のような場でも行われています。

  • YouTubeライブ+Discord
    配信はYouTube、通話はDiscordを利用する形が一般的です。

  • ツイキャス・ニコニコ生放送
    古くからの配信文化を持つサービスで、今も凸待ち企画が頻繁に行われています。

  • 音声配信サービス
    映像なしで音声のみの凸待ち企画を行うケースもあります。

配信者側がどのプラットフォームを使うかによって、通話方法や必要な設定は変わりますが、「配信者が通話や参加を待つ企画」という本質は共通です。


配信者向け:凸待ち配信を開催する前に知っておきたいこと

凸待ちを企画する目的を決める

凸待ち配信を成功させるためには、まず企画の目的を明確にすることが重要です。代表的な目的は次のとおりです。

  • チャンネル登録者数や周年などの記念配信としての交流企画

  • 普段コメントだけの視聴者と声で話してみる距離感を縮める施策

  • 他配信者とのつながりを増やすためのネットワーキング的な企画

  • 相談・お悩み・暴露話などを通して配信のネタを広げる企画

「誰と」「どんな話をしたいのか」が決まると、参加条件やテーマ、時間配分も決めやすくなります。

テーマ設定と参加条件の設計

次に、企画のテーマと参加条件を設計します。

テーマの例

  • 「〇〇記念!お祝い凸待ち」

  • 「日頃の感謝を語る凸待ち」

  • 「配信の悩み相談凸待ち(配信者限定)」

  • 「怖い話・失敗談・黒歴史を語る凸待ち」

テーマを明確にしておくことで、参加する側も話の準備がしやすくなります。

参加条件の決め方

  • 参加対象:

    • 配信者限定か、リスナーも含めるか

    • 初見OKか、常連限定か

  • 年齢制限:

    • 未成年は不可、または保護者の同意が必要と明記するか

  • 音声・映像:

    • 音声のみか、カメラONを許可するか(基本は音声のみが安全です)

さらに、NGテーマ・禁止事項を事前に明文化しておくことが重要です。

  • 過度な下ネタ・暴力的な内容

  • 特定の個人や団体への誹謗中傷

  • 政治・宗教・センシティブな話題

  • 個人情報(本名・住所・勤務先など)に関わる内容

これらは、配信概要欄や告知ツイートに分かりやすく記載しておくと、トラブル防止につながります。

必要なツール・環境

一般的な凸待ちでは、以下のような環境を整えます。

  • 通話ツール:Discord、Skypeなど

  • ライブ配信ソフト:OBS Studio など

  • 音声周りの設定

    • マイクの音量・ノイズチェック

    • Discordの入力感度・エコーキャンセル設定

    • 通話音声と配信音声が適切にミックスされているか確認

また、以下の点も事前に決めておくと安心です。

  • アーカイブを残すかどうか

  • 切り抜きの可否・範囲

  • 不適切な発言があった場合に、該当箇所をカットするか、配信自体を非公開にするか


配信者向け:凸待ち当日の進行と台本例

進行の基本フロー

凸待ち配信の典型的な進行は、次のような流れです。

  1. オープニング

    • 企画の趣旨を改めて説明

    • 参加条件・NG事項・1人あたりの持ち時間を再度告知

  2. 凸募集〜通話接続

    • Discordの参加方法を画面や概要欄で案内

    • 待機中のリスナー向けに雑談やコメント読みを行う

  3. 1人ずつ通話に招待

    • 接続直後の挨拶・音量チェック

    • テーマに沿って会話

    • 時間になったら丁寧に締める

  4. エンディング

    • 参加者へのお礼

    • 今後の配信予定の告知

この基本型をベースに、チャンネルの雰囲気や自分の話しやすさに合わせてアレンジしていきます。

会話のテンプレート・台本例

進行をスムーズにするために、あらかじめ簡単な台本を用意しておくと安心です。

接続直後のテンプレート例

  • 「はじめまして/いつもありがとうございます、〇〇さんでよろしいですか?」

  • 「音声は聞こえていますか?こちらの声も大丈夫そうでしょうか?」

本編トークの流れ例(お祝い凸の場合)

  1. 「今日はどんなお話を持ってきていただきましたか?」

  2. 「配信を見始めたきっかけは何でしたか?」

  3. 「印象に残っている配信やシーンはありますか?」

  4. 「最後に、何か伝えたいことがあればどうぞ。」

締めのテンプレート例

  • 「お話ありがとうございました。〇〇さんのおかげで、とても楽しい時間になりました。」

  • 「また機会があればぜひお話ししましょう。それでは、いったん失礼いたします。」

こうしたテンプレートがあると、誰が来ても一定のクオリティで会話を回しやすくなり、時間管理もしやすくなります。

トラブル・ハプニング対応

凸待ちでは、どうしても予測できない出来事が発生します。あらかじめ対応方針を決めておくと、安心して企画を進められます。

  • 不適切な発言が出た場合

    • すぐに話題を切り替える

    • 悪質な場合は通話を終了し、「配信のルールに反するため切ります」と簡潔に説明

  • 回線・機材トラブル

    • 通話が不安定な場合は、一度切って再度接続を試みる

    • 難しい場合は「環境が整ったときにまたお話ししましょう」と伝え、無理に続けない

  • 荒らし・冷やかし

    • 個人攻撃や執拗な煽りには応じず、ルール違反として淡々と処理する

    • 必要に応じてブロックやサーバーからのキックも選択肢に入れる


参加者向け:凸待ちに参加するときのマナーと準備

凸待ちに参加する前に確認しておくこと

参加者の側も、事前準備をしておくことで配信をスムーズに楽しむことができます。

  • 企画の趣旨・テーマ・NG事項を読む

    • 配信の概要欄や告知ツイートをしっかり確認します。

  • 通話環境のチェック

    • マイクが正常に動作するか

    • 周囲の雑音を減らせるか(静かな場所から参加できるか)

  • 匿名性・個人情報の扱い

    • 本名や住所など、身元が特定される情報は話さない

    • 顔出しが必要かどうか、アーカイブが残るかどうかを把握する

特に未成年の場合は、保護者のルールや各プラットフォームの利用規約にも注意が必要です。

好印象を持たれる自己紹介・話し方

配信主や視聴者から好印象を持たれるために、自己紹介は簡潔に・分かりやすくまとめるとよいです。

自己紹介テンプレート例

  1. 名前(ハンドルネーム)

  2. 普段の立場(リスナー/配信者など)

  3. どのくらい配信を見ているか

  4. 今日話したい内容の一言要約

例:
「はじめまして、〇〇と申します。普段はリスナーとして拝見していて、だいたい夜の配信をよく見ています。今日は、〇〇さんの配信で印象に残っているシーンについてお話ししたくて来ました。」

また、話すときは以下の点を意識すると、配信主を立てる形になります。

  • 自分語りを長くしすぎず、配信主のエピソードや魅力に話題を戻す

  • 話が広がりそうなところで、一度「ここまでで大丈夫でしょうか?」と区切る

  • 配信主のリアクションやツッコミを待つ余白を残す

やってはいけないNG行為

凸待ちでのNG行為は、配信主だけでなく視聴者全体の空気を悪くします。次のような行為は避けてください。

  • 特定の人や団体への悪口・誹謗中傷

  • 過度な下ネタやセンシティブな話題

  • 内輪ネタばかりで、視聴者が置いてきぼりになる話

  • 配信主が困るような要求(無茶振り・他者批判を誘導する質問など)

  • 自分の宣伝ばかりを行い、配信主を踏み台にするような振る舞い

配信主にとって凸待ちは「祝われる場」「交流の場」であり、自分の売名や宣伝だけを目的とした場ではないことを意識することが大切です。


凸待ちを安全に楽しむためのチェックリスト

配信者側チェックリスト

事前準備

  • 企画の目的・テーマ・参加条件は明文化できているか

  • NG事項・禁止行為を概要欄などで明示しているか

  • 通話ツール・配信ソフトの動作確認は済んでいるか

  • アーカイブ方針(残す/限定公開/切り抜き可否)を決めているか

当日運営

  • オープニングでルールを再度共有したか

  • 1人あたりの持ち時間を告知し、守れているか

  • 不適切な発言・トラブルへの対応方針をあらかじめ共有メモにしているか

配信後

  • 問題があった箇所はアーカイブの編集や非公開対応を行ったか

  • 良かった点・改善点をメモに残し、次回に活かせる状態か

参加者側チェックリスト

  • 企画のテーマとNG事項を事前に読んだか

  • 通話環境(マイク・周囲の音)は問題ないか

  • 自己紹介と話したい内容を簡単に整理できているか

  • 個人情報やセンシティブな内容を話さないことを自分に言い聞かせたか

これらを確認しておくことで、お互いに安心して企画を楽しむことができます。

小規模配信者向けの凸待ちアイデア

チャンネル規模が小さい場合でも、工夫次第で凸待ち企画は活用できます。

  • 身近な人限定のクローズド凸待ち

    • 仲の良い配信者・友人だけを招いて行う小規模企画。

  • 同業配信者数名とのライトな凸企画

    • 「最近の配信の工夫を話す会」など、テーマを限定した討論的な企画。

  • ミニゲームやお題トークと組み合わせる

    • 「3分で答えるお題凸」「1エピソードだけ語る凸」など、短時間で回す形式。

このように、必ずしも大勢の視聴者を集める必要はなく、自分の規模に合った形で少しずつ試すことができます。


まとめ:凸待ちを上手に使って視聴者との距離を縮めよう

凸待ちのメリット・デメリットの整理

改めて、凸待ちのポイントを整理します。

メリット

  • 視聴者や他配信者との距離が一気に縮まる

  • 普段の配信では得られないリアルな反応やエピソードが集まる

  • 記念配信や特別企画として盛り上がりやすい

デメリット・負担

  • 企画設計やルール作りなど、事前準備に手間がかかる

  • 不適切な発言・トラブルに対応するリスクがある

  • 通話や機材トラブルの可能性がある

こうした点を理解したうえで、無理のない範囲で活用していくことが重要です。